無神経な見出し@日経bp

無神経な見出し@日経bp

 この記事は、「日本のネット企業が絶対にアマゾン、グーグルに追いつけない理由」という特集の一部で中身には首肯することが多い。俺も、楽天やヤフージャパンでは到底Amazonに太刀打ちできないと思っていたから。というより、日本で「IT企業」と呼ばれている企業のどれも通販雑誌のオンライン版でしかないと思うからだ。

 それとは別に、この二村 高史記者がつけた「顧客満足のためなら過大投資は止むを得ない」という見出しに呆れた。

「確かに、在庫を抱えることも送料を無料にすることも、アマゾンにとって負担は大きいものです。しかし、それが、お客様の望むサービスである以上、これからも積極的に取り組み、投資を続けていきます」

 という言葉に代表される基調講演のどこを切ったら、「過大」という言葉が出てくるのか理解できない(他のページにもそんな表現は一度もない)。「過大」というのは、「必要なものを上回る無駄がある」という言葉だ。必要を感じて投資を続けるアマゾンの投資がどれほど大きかろうが、それは「過大」ではない。何年か後に「Amazonが2005年に行った投資は過大だった」ということになるかもしれないが、現時点では誰も「過大」という評価はできないはずだ。

 わざとだとしたら、悪意を感じる。悪意がなかったのなら、言葉に対して無神経すぎる。どちらにしても、社の名前を使って記事を書く資質には欠けているといえる。もちろん、二村記者が自分でタイトルを付けたのかどうかは分からないが・・・

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