地獄少女

 地獄少女というアニメを娘が観ていた。ストーリーについて語ることはない。ロマンチックな復讐譚だ。ヲタらしくストーリーと直接関係のない設定で引っかかったこと。

 女性主人公が女性社長に指示されて遺言状を偽造して死んだ人のパソコンにアップロードするように言われたときのやりとりだ。言われた主人公は「レジストリを変更して」とかつぶやいていた。そうか?レジストリってファイルの作成日付なんて管理してたっけ?ソフトやシステムの起動履歴なんかが残っているのかもしれないが、最初にファイルその物のタイムスタンプだろう。

 ただ、この辺は、もし残された人間が故人のPCを起動して遺言書のファイルを開いた時点で更新されるものも多い(しかも戻せない)からそれほど重要ではないはずだ。それより問題なのは、死んだ人間のパソコンの電源が入っていてセキュリティの甘いネットに常時接続しているということだ。どんなハッカーかクラッカーか知らないが電源の入っていないパソコンには侵入できなだろう。

 さらに、PCに保存された文書ファイルが遺言書としてどの程度効力があるのか。立会人の元で書名捺印したような遺言書があった場合対抗できないんじゃないのか(判例があるのかもしれないが)。女性社長はこの遺言書さえあれば死んだ人間の資産の75%は私のものよとか言っていた気がするが、ちょっと甘いんじゃないだろうか。と、心配してしまった。

 主人公はその女性社長に追い詰められて地獄少女に殺害依頼をするわけだが、そんなことしなくても、十分な証拠があるんだから、共犯の罪は問われるかもしれないが、警察に駆け込めば余裕で社会的地位から追い落とすことができたはずだ。むしろ、そのほうが簡単に死ぬより辛いだろう。しかも、本人も地獄に落ちる必要はなくなる(殺害依頼をすると死後地獄に堕ちることが決定される)。

 まあ、集中して観ていたわけではないのでどこかで辻褄の合う説明があったのかもしれない。だったらゴメンナサイと謝っておく。

 ちなみに、関西地方では毎日放送でやっているが、関東では地上波ではやっていないらしい。wikipedia:地獄少女説明

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