いい加減な調査分析@毎日新聞

 インチキくさい記事があったのでクリップ。

MSN-Mainichi INTERACTIVE 選挙

衆院選:「必ず投票」75% 有権者の関心の高さ裏付け

 衆院選にあたり毎日新聞が実施した特別世論調査(1†3日)で、投票に行くかどうかを聞いたところ「必ず行く」は75%に達し、前回衆院選の同調査の71%を4ポイント上回った。選挙への関心の高さが裏付けられた形で、投票率にどれだけ連動するかも焦点になる。

 調査では、投票に「たぶん行く」と「必ず行く」を合わせると93%に達した。「行かない」「たぶん行かない」は計4%だった。前回衆院選と比べると、「必ず行く」は市部で70%から74%に増加。町村部では76%で同率だった。

 年代別では「必ず行く」は20代で56%、30代で66%にとどまり、若い世代ほど関心が低い傾向が続く。一方50代、60代では「必ず行く」が8割を超えた。支持政党別では、自民、民主、公明、共産、社民の各党支持層は「必ず行く」が8割を超える一方、無党派層は64%にとどまった。

 過去5回の衆院選で、特別世論調査と実際の投票率を比べると、90、93、00年で「必ず行く」と答えた人の割合と投票率はほぼ一致した。ただ、03年の前回は投票率の方が約11ポイント低く、実際には59.86%で過去2番目の低さだった。今回は「必ず行く」が75%に達しており、経験則に照らせば投票率が60%台に回復する可能性は高いといえそうだ。【堀井恵里子】
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毎日新聞 2005年9月5日 1時41分

 前回でも71%あったのだから差は4%しかない。サンプル数が分からないが、これだけ母集団大きい調査の場合、統計誤差が3%はあるはずだ。とても「有権者の関心の高さ裏付け」たとはいえないだろう。せいぜい「前回よりわずかに高い」という程度の表現が妥当だろう。むしろ、「マスコミの大騒ぎの割に低い数字」といってもいいくらいだ(ただし、前回の選挙の分析は必須)。

 しかも、「経験則に照らせば」って、経験則というのは、似たような条件下で繰り返し起こったときに得られるものであって、「前回の数字をそのまま使う」のは、経験則に照らすことにはならんだろう。

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