はしした発言

 既に本人が反省の弁を述べているので批判するのも遅きに失した感があるが、チラ裏に書き留めておく。

 米軍の人間が沖縄でした犯罪の数々を見れば、「禁止されている」などというのが空疎でしかない。禁止しても「やる」人間をどうするかを橋下市長は述べたんだろう。ただ、表向きは日本では売買春は禁止されていて、米軍でも買春は禁止されている。これが、空疎なキレイ事でしかないのは明白だが、規則を破ることを前提とした対策を述べるのは、影響力のある立場では問題があったのだろう。もちろん、自分もこの考えには「反対」であることを明記しておきたいwww

 ただ、「禁止されていることをやって迷惑をかける人間」による周囲の人間の被害を未然に防ぎたいという心情は理解できるし、「禁止しているから何も対策は打たない。犯罪を起こしたら罰する」では被害者は減らない。

 「女性を性の対象としてしか見ない」という批判は当たらない。男女を問わず異性はいつだって多かれ少なかれ性の対象だ。女性の多くが美しく有りたいとかセクシーでありたいと願ってるのと同程度に男は女性を性の対象として見るだろう。女性がそれだけを望んでいないのと同程度に男も女性を性の対象としてだけ見ているわけではない。

「もっと風俗活用を」と橋下氏 凍り付く沖縄の米軍司令官 – MSN産経west
2013.5.13 19:31 [west政治]

 日本維新の会共同代表の橋下徹大阪市長は13日夕、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)を視察し同飛行場の司令官と面会した際に「もっと日本の風俗業を活用してほしい」と促していたことを明らかにした。「風俗業を活用してもらわないと、海兵隊の猛者の性的なエネルギーをコントロールできない」と伝えたというが、司令官は「米軍では禁止されている」などと取り合わなかったという。

 橋下氏は今月1日、同飛行場を視察。その際、司令官に「合法的に性的なエネルギーを解消できる場所が日本にはある」と述べた上で、海兵隊員に風俗業者を活用させるよう求めたという。橋下氏によると、司令官は凍り付いたような表情をみせ、「米軍では禁止の通達を出している。これ以上、この話はやめよう」と打ち切った。

 橋下氏は記者団に対して「(米兵による)事件が収まる因果関係があるようなものではないが、活用を真っ正面から認めないとダメ。兵士は命を落としかねない極限状況に追い込まれており、そのエネルギーを発散させることを考えないといけない」と述べた。

 橋下氏はこの日午前、戦時中の慰安婦制度について「必要なのは誰だって分かる」と発言。夕方、その発言について改めて言及した際、司令官とのやり取りを明らかにした。

 「周辺諸国に多大な苦痛と損害を与えたことは間違いない」ことは支持する。当たり前だ。こういう時に「外の国もやっていた」という人がいるがアホとしかいいようがない。帝国主義時代の植民地には苦痛と損害を与えたのだ。みんなが悪いことをしたのだ。「他の国がしていたから日本は謝らなくてもいい」というのは間違いだと思う。

 残念なのは、慰安婦精度について「日本だけではなく、いろんな国で慰安婦制度が活用されていたことが分かる。」と、他の国もやっていたから正当化していいと取れる表現をしたことだ。武力支配下での被支配地の女性を慰安婦としたことは正当化することはできない。いろんな国も含めて間違ったことをしたのだ。だから謝って当然だ。だから「意に反して慰安婦になってしまった方は戦争の悲劇でもあり、戦争の責任は日本にもあるのだから、慰安婦の方の心情を理解して、やさしく配慮することが必要だ」は正しいと思う。

 また、「日本政府が暴行脅迫したというのは、証拠に裏付けられていない。」というのも無理がある。武力で侵攻して生活が一変しそれまでと同じ暮らしを営むことができなくしたうえで募集しておいて、「お前らが自由意思できたんだろ」と、2013 年の日本の風俗嬢と同じに扱うのは違うだろう。

橋下共同代表 侵略と受け止めるべき
2013年5月13日 17時59分

日本維新の会の橋下共同代表は、記者団に対し、自民党内からいわゆる「村山談話」について「侵略という文言を入れており、しっくりきていない」などの声が出ていることに関連して「周辺諸国に多大な苦痛と損害を与えたことは間違いない」と述べ、「侵略」として受けとめるべきだという考えを示しました。

自民党の高市政務調査会長は12日、過去の植民地支配と侵略に対し痛切な反省を表明したいわゆる「村山談話」について「『侵略』という文言を入れており、しっくりきていない」などと述べました。
これに関連して、日本維新の会の橋下共同代表は、「侵略の定義については、学術上きちっと定義がないことは、安倍総理大臣が言われているとおりだが、日本は戦争をやって負けたわけで、戦勝国側からすれば、事実の評価を曲げることはできないだろう。日本が、実際に周辺諸国に多大な苦痛と損害を与えたことは間違いなく、敗戦の結果として、『侵略』だということはしっかりと受け止めなければいけない」と述べ、「侵略」として受けとめるべきだという考えを示しました。
また橋下氏は、いわゆる従軍慰安婦問題について、「当時の歴史を調べてみれば、日本だけではなく、いろんな国で慰安婦制度が活用されていたことが分かる。銃弾が雨嵐のごとく飛びかう中で、命をかけて走り、精神的に高ぶっている集団を休息させようと思ったら、慰安婦制度が必要なのは誰でも分かる」と述べました。
その一方で、橋下氏は「日本は、無理やり強制的に女性を拉致して慰安婦の職業につかせたと批判されているが、違うことは違うと言っていかなければいけない。日本政府が暴行脅迫したというのは、証拠に裏付けられていない。意に反して慰安婦になってしまった方は戦争の悲劇でもあり、戦争の責任は日本にもあるのだから、慰安婦の方の心情を理解して、やさしく配慮することが必要だ」と述べました。

 まあ、大阪市職員なら風俗に行く金くらいはあるだろうから、市職員向けのイントラで推奨店とか割引制度とか導入したらいいんじゃね?風当たりは強いだろうが・・・後、大阪市に暮らしていて風俗に行く金がない人への補助は市長としての政治課題だろう。「生活保護を受けて風俗通い」が「生活保護受けてパチンコ通い」と同じように批判されないか心配だが・・・

橋下氏、職員不祥事対策にも風俗業活用「有効」  : 政治 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

 大阪市の橋下徹市長は15日、沖縄の在日米軍幹部に風俗業の「活用」を働きかけたとする発言に関連し、市職員のわいせつ行為など不祥事への対策に、風俗業の活用が有効だとする見解を示した。

 市役所で記者団に「(有効策に)なり得ると思う。認められている範囲のところでちゃんと対応しなさい、というのが本来のアドバイス」と答えた。
(2013年5月16日07時08分 読売新聞)

 ただし、残念ながら、橋下市長の発想は「性的欲望」についての考察が浅い。公営ギャンブルや事実上公認ギャンブルのパチンコがあるのに賭博が無くならないのと似た事情だ。これについてはまた別の機会に書きたい。

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