skypeに興味はあるが

 一番熱い電話サービスはskypeだ。基本的には、IMと大差はない。しかし、一般電話にかけられるところだけが異なる。ここが、IMが踏み込めなかった高みにskypeを導いたといっても過言ではない。IMの利便性と一般回線電話の普遍性とを両立させられるのだ。電話する前に相手が電話に出られるかどうか確認できる電話はこれまでにはなかった。IMと併用している職場なら、IMで在籍確認したうえで電話することはできたし、これでも普通に使うよりははるかに通信にかかる無駄を減らせることは可能だったが、IMでメッセージを送る要領で相手をクリックすることで電話するというのは、さらにワンステップ上の利便性があるとおもう。

 俺が経営者なら、少なくとも社内の電話は全てskypeベースにしてしまうだろう。skypeを知るまではIM+webメール(ケータイ、PDA、PC)+CMS+電話・ファックスが仕事の情報管理として最適かと思っていた。今は、skype+webメール(ケータイ、PDA、PC)+CMS+ファックスメールサービス(ファックスを代理受信しメールにして個人に送付するサービス)に代わってしまった。

 といっても、俺の勤めている会社ではIMさえ使われていない。というより、メールを送った後で、電話で確認する姿日常茶飯事だ。メール送信>電話連絡(不在)>相手より電話(送信者不在)>再度電話連絡>「昨日の件でさっきメール送っておきました」、というのがワークフローとして定着している。IMで在籍確認してメールを送るかIMで連絡してメール本文をファイル送信したら従量課金コストゼロなのに。

 ちなみに、skypeがトンネリング(TidBITS780で紹介されていたVPNサービスみたいなものだろう)を使っているため、企業の情報管理部門からは危惧されているらしい。しかし、暗号化された通信をされるのは神官にとって気に食わないだろうが、危険性が増えることにはならない。なぜなら、暗号化されたIP通信を使って電話されたからといって情報流出の危険性は増えない。社員に情報を遺漏する意思があるならケータイ電話でも十分できることだから。ファイルの送信だって、暗号化された通信を使われたら防げないだろう。それ以前に、担当者が記憶して家に帰ることは防げない。家に帰ってから連絡を取られたらお終いだ。機密情報を持つような立場の人間に盗みたくなるような負のモチベーションが起きないようにすることのほうが効果的だろう。また、誰にでも自由に触れなくするのも重要だ。

 なお、自分のiMac600にインストールしてみても相手がいないので、通話がどうなのかさっぱり分からない。オンラインユーザーが200万人とか出ても虚しいだけ・・・_| ̄|○

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