船坂峠

 先日、久しぶりに下界に下りた帰りに船坂峠越えをした。いつもは、これをバイパスする有料のトンネルを使うのだが、天気が良く、その時期(毎年なら花粉症に苦しんでいる)にしては体調も良かったので、少し遠回りをする気になったのだ。

 そこは六甲山の東端を南北に越える峠道で、大学時代は、近くに住んでい良く通った。その昔はバイクの走り屋がたむろして往復していた。路肩には大破したバイクや車の破片がそこここに転がっているような場所だった。(俺の場合は、そこを超えた所にあるダート広場に行くために通るだけで、ハングオンでかっとんだりはしていないが。)その後、大学卒業後は通る機会もほとんどなくなり、どんな状態なのかは知らずにいた。

 ふと気づくと、対向車線から2輪車がやってきた。それも、本気全開の革ツナギ小僧ではなく、いたって普通のおっさんがでかいスクーターに乗ってだ。良く見ると、土日通行禁止の看板がなくなっていた。しかも、意外なことに、通行禁止にも関わらず、走り屋には一台も出会わなかった。さらに、名物といってもよかった残骸類も見当たらなかった。下にトンネルが出来て4輪の通行量も減って走り屋にはおいしい環境になっているのにも関わらずだ…

 2輪のレーサーレプリカが終わっているのは知っていたが、これほどまでとは思っていなかった。2輪のGPではチャンピオン争いを続けているのに、サッカーなんかよりよっぽど盛り上がっててもよさそうなのに、どうしてこれほどまでに盛り下がっているんだろう。

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