Wii Uの売上が急落, いよいよゲームは専用機離れか | TechCrunch Japan

Wii U ゲーム機メーカーがユーザの利便性を無視して囲い込みに腐心した結果が今の状況ではないか。次々発売される互換性のないハード、ハードの種類の多さと反比例して各ゲーム機ごとの対応タイトルは減少の一方。やりたいゲームが出る度にゲーム機を買わなければならない。また、複数のゲーム機を使っていると、違うゲームをする度にテレビの背面に手を突っ込んでゲーブルを繋ぎ直さなくてはならない。

 この点、スマートフォンやタブレットはプラットフォームとして Android と iOS との二種類しかなく、Android はともかく、互換性は高い。iTunes store と Google play で売っているゲームをやるために端末を買い換える必要はない。

 また、もっと大きな地殻変動があり、こちらのほうが致命的だ。それは、「専用機のゲームを買う金がない」「ゲーム機でゲームする時間がない」だ。スキマ時間をスマートフォンやタブレットのネット端末を使って過ごすことが一般化した。課金型ゲームの多くは課金しなくても試用できるし課金しなくてもそこそこ遊べるものが多い。買い切りゲームも数百円のもので数十時間は遊べる。5000円~8000円も出してゲーム機用のゲームを買う必要などない。

 これまで、SONY も任天堂も Microsoft も競合他社に対して優位に立つことや、ゲーム機を使っているユーザのことばかり見ていたのではないか。そして、テレビの入力端子に自社の端末のケーブルを繋げればそれでいいと考えていたのではないだろうか。「リングの上で相手を落とせば勝てると思って戦っていたらリング自体が無くなった」というのが現状だろう。

 次世代のコンソールには全く興味が湧かなくなってしまった。PS4 も Xbox 720 も要らない。どうせハードで儲からないなら windows のアプリストアかなんか作ってそこで過去のゲームをオンライン販売したらいいのに。そしたら、邪魔なハードを複数置いたりケーブルを繋ぎ直したりしなくてもいいから。


Wii Uの売上が急落, いよいよゲームは専用機離れか | TechCrunch Japan

今日NPD Groupが出した報告書によると、2月にアメリカで売れたWii Uはわずかに64000台だ。それは、昨年末の発売時の立ち上がりに比べると激減と言える、Ars Technicaはそう報じている。1月に下方修正した任天堂自身の売上予測をも下回っているのだ。

これは、自らの次世代ゲーム専用機の発売を予定しているSonyとMicrosoftにとっても、警鐘だ。Sonyは2月に、PS4を披露した(というか、何も披露しなかった)。またインディーのハードウェアメーカーやソフトウェアデベロッパにとっては、チャンス到来となるかもしれない。メジャーなゲームプラットホームへの関心がぐらついていることは、スタートアップにとって有利だ。

業界の観測筋の多くはOuyaをまだかなり疑問視しているが、その最終的な成否はともかくとして、コンセプトは正しい。今の人たちは無料ないし超安価なモバイルゲームに慣れているから、自分の家のリビングの娯楽コーナーでも、それぐらい気軽なセットアップを求めるだろう。

Agawiなどが構想している主にISPがクラウドからストリーミングするゲームは、モバイルゲームのプラットホーム多様化を願っているデベロッパにその機会を提供する。またAirPlayやMiracastなどタイプの技術は、モバイルゲームを簡単にテレビに持ち込む。SamsungはGalaxyをモバイルの本格的なゲーム機としても育てるつもりだ。現に同社は、Galaxy S 4用のBluetoothによるコントローラを発表した。

ゲーム専用機とモバイルゲームを同列に比較するのは無意味、という声も多い。でもWiiもXbox 360もPS3も、それらがローンチしたときにはまだ、iPhoneはなかったのだ。だからこの市場でモバイルの効果を軽視することは、今や、自分の顔を砂につっこむことに等しい。でもスタートアップやインディーたちにとっては絶好の機会であり、彼らはこれから、ゲームの世界に食い込んでいけるだろう。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です