インドカレー伝

 インドカレー伝を読み終わった。正直ほっとした。疲れた。

 情報は興味深いものが多かったが、過去の引用をひたすら並べるだけというスタイルに馴染めなかった。しかも、年代を追っていたのに、次の段落で年代が遡っていたりして、「結局、紅茶がインド人に飲まれるようになったのは何年代やねん」といった事がしょっちゅうあった。

  • 東インドの貿易商はほとんどが2年位内に疫病で命を落としたが、それを生き抜いた者達は巨額の富を手に入れることができた。(P116)
  • インドに紅茶を広めたのはイギリス。紅茶の消費を拡大するために、苦労して習慣づけた。インド人はイギリス人の持ち込んだ紅茶をインド風にアレンジしてチャイを作った。イギリス風の紅茶はチャイに駆逐された。
  • インドに唐辛子、トマト、じゃがいもを持ち込んだのはポルトガルやイギリス。
  • 海外に移住したインド人の二世が本物のインドの食べ物を美味しく感じないケースが有る。
  • インド人はイギリスに支配されていたが、イギリス人を見下していた。
  • 食材は輸入されたが、調理方法は変わらなかった。
  • イギリス本国では過去のものとなった習慣がインドのイギリス人(アングロ・インディアン)の間には遅くまで残った。
  • 西インド諸島の人びとは、インド人の移民を通して、アメリカ大陸原産の食物を輸入した。
  • 発酵した茶(紅茶)はインド発祥(インド人はほとんど飲んでいなかった)
  • 日本のカレーはイギリスから入ってきた。

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