職人芸・・・

ENSIS: 課題をシステムで見逃してはいけない。

じゃあ、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サイト)ならば有利かというと、だいたい上記と同じような問題が浮かび上がってくる。特に、【技術】の項はつらい。PC自体が操作に特殊な訓練と知識を必要とする不完全なものなので、IT系の企業といえど、技術職以外の従業員はいやいや業務に関係する部分だけ利用しているのが現実ではなかろうか。

 ところが、ここでも職人芸が入ってきてしまう。ワード職人とかエクセル職人とか・・・なにやっとんじゃい?と思うようなスーパーテクを披露してくれる。エクセルで事務連絡用のフォームを作ってみたり、ワードで複雑な表を作ってみたり。それらが、将来継承できるようなものならともかく、ソフトやOSのバージョンが変わっただけで使い物にならなくなるのに・・「いや、そんなとこ誰も気にしてないよ」とも言えないし。

 そして、こういう人に共通することとしてデータや文書の内容より打ち出したときの見栄えを重要視する傾向がある。また、表を多用するのも特徴だ。俺がワード文書のなかで、タブ・ルーラーを使って表を作ったら、罫線表にするように言われた。また、掲示板にもpdfファイルを載せてしまう。本文を載せれば後で検索できるのに・・・以前、俺が社内の掲示を作っていたときに、添付ファイルにするのではなく本文に書くべきだと主張したが当時の上司には(今の上司も)理解できなかった。

 最近見たのでは、掲示のpdfに印鑑のデータをペーストしていた。アフォかと思った。何のためのデジタル化だ。紙ベースの作法をそのまま持ち込んでも意味がないのに。というより、画像を貼ることで大きくサイズが増え下位互換性も損なっているはずだ。また、電子印鑑というのも熱心に進めようとしている。下らない手間を増やすだけなのに。大体、稟議書とか承認印とかいうことがデジタルになじまないことに気づかないのかなあ。

 社内の掲示板に掲示本文を載せるだけで、組織変更や人事異動を時系列的に追うことができるデータベースになる。俺が人事にいてmacを使っていたときには、俺が作った数年分の掲示をmacにおいていた。当時の環境では内容の検索はできなかったが、年度ごとにまとめたフォルダとファイル名で短時間に検索できた。

 しかし、そういうことはまったく顧みられない。一枚一枚の掲示物を早くきれいにできることも重要だが、長期的視野に立てば、見栄えを落としてでも標準的なデータベースにすべきなのに・・・これはまた別の話。

課題を無視して、システムを導入するだけではダメなのだ。

ようは何置いてもダメなところはダメって事で(笑

 には、五体倒置の勢いで賛同。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です