新しいiPhoneケーブルは8ピンドック?

 「どうせ変えるんなら(既存モデルとの互換性を切り捨てるなら)、いっそのこと micro USB とかの標準的な形状を採用したらいいのに」と思っていたが、この写真(かどうかはまだ分からないが)を見ると、モバイルデバイスは全部これにしてくれという気持ちになった。この形状なら、どちら向きでも挿せる可能性もある。

 micro USB と mini USB は、デバイスによっては着脱が面倒だったり安定が悪かったりする。コネクタの工作精度が低いのが直接的な原因かもしれないが、形状の持つ構造的な問題があるように思う。上下を間違えないようにという配慮で外側の金属パーツの断面が非対称の複雑な形状になっている。特に mini USB コネクタは複雑で挿しにくく抜きにくい。少しでも斜めに力がかかると破損しそうになる。

 複雑で小さなコネクタ形状によるデメリットは多い。

  • 複雑な形状で精度を上げるのが難しいため、大きめの誤差を許容出来る設計をしてしまう(遊びを大きく取る)。こうすると、嵌らないという苦情は来ないが、斜め向きに差し込まれて破損したり、ハマっている状態で動いて破損したり、デバイス側のコネクタを変形させる原因となる。
  • 元々のコネクタが小さいのでわずかな誤差であっても比率的には大きく、影響が大きく出やすく破損につながりやすい。
  • 複雑で精度の高い加工が必要なのでコストがかかる。時間の問題かも知れないが、micro USB ケーブルが 100 円ショップに並ばないのはこの理由だろう。

 右の写真が本当だとしたら、これらのデメリットを克服したものになる可能性がある。電極が外部に露出してるのが気になるかもしれないが、写真のような形状であれば、周囲の金属パーツに守られてるので問題はないだろう。

 もし、iPhone 5 のコネクタがこの形状だとしたら、次期 iPod シリーズも全てこのコネクタで揃えてくるだろう。今、Apple がやれば ADB や firewire、(メーカーは違うが)ベータ、メモリースティックのようなことにはならないだろう。

 とにかく、ロジテックとサンワサプライの技術者は新コネクタと30pinの変換コネクタを開発すべきだ。そうすれば iPhone 5 を購入したユーザはケーブルを 2 本持ち歩く必要がなくなる。新しいケーブルが浸透するまでは今の 30pin のように至ところにケーブルを置いておけるような状態にはならないだろうから、変換コネクタにはビジネスチャンスがある。もちろん、100円ショップに新しいケーブルが並ぶまでに在庫を売り切るスピードが必要だが。

新しいiPhoneケーブルの写真が流出、やはり8ピンドックに : ギズモード・ジャパン
9月21日にiPhone 5 が登場するという噂を信じてやまない今日この頃、今回は新しいケーブルの画像が流出してきましたよ。

見ての通り、iPhone の新しい8ピンのドックとUSBをつなぐケーブルですね。高確度でアップルのデザインですし、少しThunderboltケーブルにも似ていますね。この画像は、中国の深センのiPhoneアクセサリーメーカー、Veisterの社員らしい人がTwitterにアップしたものです。

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