Fleksy はまだまだ発展途上

 iPhone 6 (以下iPhone) と iPad Air 2 (以下iPad) に入れていたアプリをアップデートしてみた。何日か使ってみたがまだ使えるレベルに達していないと判断した。この期のアップデートに期待してアプリ自体は消さずにおいておく。KDDIさんも、ちゃんと自分で使ってみてからリリースしてほしいものだ。

 いいと思う点もあるし、方向性も間違っていないと思うので、諦めずに育てて欲しい。

良いと思うところ

  • フリックを小さくできる(この機能はATOKで搭載済)
  • QWERTY配列の大きさも変えられる(Android版のキーボードアプリでも出来るものがあった)
  • スペースバーをスワイプして日本語・英語モードを切り替えられるのはいい。地球儀ボタンを連打したり長押しするのは面倒。
  • スワイプでバックスペースできる
  • 長押しで数字や記号を入れられるのは、アカウントのIDやパスワードを入力する時に便利(iOS のQWERTYでもできる)

悪いと思うところ

  •  フリックで指をスワイプした時にフィードバックがない。
  • 変換候補が小さすぎて見難い。
  • 次変換候補の選択が面倒。普通なら、変換のトリガーとなるアクションを続けることで次候補になる(PCならスペースバー)が、「選」という小さなボタンを押した上で選ばなければならない。
  • 辞書に登録されていない固有名詞への変換が非常に困難
  • 変換ミスした時のペナルティが大きい
  • 連文節で入力した時、文節長を変えるのが面倒。というより、やり方がわからない。
  • どこまでのミスを許容されるかは変換してからでないとわからない。
  • iMac、iPhone、iPad、Windowsといった頻出する(ヲタクだけ?)固有名詞の英語表記が辞書にない
  • iPadのQWERTYのキー配置に違和感が大きい。最下段(Zの段)が中段(Aの段)と完全に並んでいるので違和感が大きい。ソフトキーボードで配置は自由にできるのだからなぜ普通の配置にしなかったのか理解できない。正確なタイピングを最初から期待していないということかもしれないが、この配置だけは馴染めなかった。

実例

iPhone 6 の Twitter。キーボード右寄せ。
iPhone 6 の Twitter で表示した例。キーボード右寄せ。
●iPhone 6 でフリックモードで右寄せした例。片手でも「い」や「う」の入力が簡単。キーボードの大きさをもっと小さくすることも出来る。自分はiPhone6になって片手でのフリック入力の効率が下がったと感じているのでこれは嬉しい。(ATOKはできるが)

 変換候補の文字列が、「く」に重なって見辛い。また、上に表示される変換候補はタッチできないので、事実上意味は無い。


iPad Air 2 縦 QWERETY
iPad Air 2 縦 QWERETY
 iPad Air 2 で縦表示。両手で持って親指二本で打つのに便利かと思ったが Air ではTやYは遠い。iPad miniなら評価が変わるかもしれない。


iPad Air 2 横持ち
iPad Air 2 横持ち
 この配置が致命的に使いづらい。

 A段が右に寄りすぎていて気持ち悪い。iPadを机などにおいて両手でタイプしてみたが、Gを打つときに左手を大きく右に持ってこなければならない違和感に馴染めなかった。Z段がA段と全く同じ左右位置というのも気持ち悪い。

 タイプミスを補正できるからといって、打ちづらい配置にしてもいいということではないだろう。

変換について

hoge@cuz.jp と入力したところ
hoge@cuz.jp と入力したところ
 英語モードでメールアドレスを入力しようとしたところが右。pまで入力し改行(enter)を打った下のようになった。Flesky の辞書にない英単語を入力する方法が分からない。


変換の弱点
変換の弱点
 例えば「芋の」と入力するために「いもの」と入力し変換すると「鋳物」が候補になる。そして、「選」ボタンで他の候補を選ぼうとすると下のような候補しか出ない。そして、変換の区切り位置を「いも」と「の」の間に持って行くという手段がない。入力モードに戻し、一文字削除で「の」を消し、単漢字のようにして「芋」に変換した後「の」を入力しなければならない。

 また、入力ミスによる入力で意図しない単語として補正認識された場合も削除するしかない。


「選」ボタンを押した所
「選」ボタンを押した所
 この変換候補になかったらお手上げ。クリアして単語単位か、最悪の場合には単漢字で入力するしかない。

 英語に分節という概念がないことが残っているのだろうか。

 このように、文節の切り直しができないので複数の文節を入力して変換することは危険性が高い。また、新しいカタカナ語やあえて平仮名やカタカナで表記したいような場合に非常に不便だ。

 主に、日本語変換の部分の使いにくさのために現時点ではFleksyは使えないと判断した。

A5502K 変換について考える:追記

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