帰りには雪や氷は消えていたが、とにかく寒かった。大阪駅のホームですら朝の地元駅より寒いくらいだった。電車の中も全く暖まらず、手袋を着用してTiBITSの今週号を読まなければならなかった。
しかも、寝過ごして折り返し。只でさえ寒い地元の駅で、無駄に10分以上待たなければならなかった。
さらに、凍えて家に帰ったら、娘が「お父さん、こっちのパソコンおかしいよ」。それはwinXPで今やっている仕事のデータが入ったままのマシンだ。娘に孫請けで小遣い稼ぎをやらせようと、宿題を出しておいたのだ。しかし、一回目に電源を入れたときからおかしかったらしい。
とりあえず風呂に入って身体を解凍したのちに、電源を入れたら確かに起動しない。見たこともないメッセージ(右の写真ではない)が出たままセーフモードでも起動しなくなっていた。メモリがどうのこうの…最近、乾燥しているせいか、ACアダプターをつなぐときに火花が出ることがあったが…それでマザーボードが逝っていたらおしまいだ。代替マシンを調達してHDを移植しなければ、今週末に提出する何十時間もかかったデータが消えてしまう。
暗い気持ちになりながら、藁をもつかむ気持ちでKNOPPIXのCDで起動。立ち上がった。しかも、有線でつないでやればネット接続もできる。さらに、winのパーテーションも見えている。感激の涙を拭きながらコンソールからftpで依頼元のftpサーバーに接続。過去のデータも含めてアップロードした。皮肉なことに、光ファイバーの威力がここで発揮された。大きなファイルは20メガを越している。これが10秒程度でアップロード完了。むこうの回線・サーバーもかなりなものだ。100kに満たないファイルをLZHで圧縮してダイアルアップしていた頃と使うソフトが一緒(当時はwin3.1のdosプロンプトだったが)なのに、回線の速度は数千倍だ。
諦めて、OS上書きモードでインストールしたらデータフォルダは残っていた。このマシンでしか使わないアプリケーション依存のデータ以外は全てサーバーだし、仕事のファイルはftpでカバーできたからなくて困るものはほとんど残ってはいない(だからこんな荒っぽい方法が使えたのだ)が、使い慣れたデータが揃っているのは助かる。アプリケーションも残っているようだが、スキャナとか無線LANカードのようにドライバをシステムに入れなければ機能しないソフトは全滅だ。QuicktimeとかRealOneとかも当然。WMPはバージョン9だし。ブラウザはIEしか入ってないし…めんどくセー
それと、winにはmacのような起動用CDというものが存在しないことに今さら驚いた(omnibookにはINSPECTION DISKがついていてハードのテストはできた)。macならシステムがおかしくなったらとりあえず、CDで起動してデータを救うことを考える。CDから起動すれば自動的にHDがマウントされる。特殊なものでなければ、外部ストレージもマウントされる。しかし、winのインストールディスクはいきなりテキストベースで消すか上書きするか聞いてくる。今回は、結果的には消えていなかったし、それ以前にKNOPPIXのおかげでデータを救い出せていたので良かったけど、普通の人はこんなディスク持ってないよな。HDをフォーマットしてインストールするしかない人が出てくるんじゃないだろうか。
OSのインストールだけならまだしも、その後の環境構築に時間がかかるのだ….当分は仕事用のソフト一本だけでしのごう。
やれやれ…今日こそは早寝したかったのになぁ