2日目:美ら海水族館

 世界最大規模という水槽。じんべいザメが3頭も一つの水槽にいるのはここでしか見ることができない。夏休み終わり前だからか、人も多く混雑していた。観客の言葉は、外国語も関西弁も関東弁も沖縄弁も混じりあっている。沖縄県民の観光客を見るのはここくらいしか無い。

 館内は圏外なので、はぐれた場合は外に出て連絡を取る必要がある。気を付けろ!



ジンベイザメが近くに来たら一部しか入らない。エイの泳ぎ方がすきやなあ・・・



 ここにしかないお土産があるので、義理じゃない土産を買う必要がある人は要チェック。ジンベイザメ関係がお勧め。


小さな海岸に降りることもできる。ここでも、危険動物に対する注意書きがしてある。

美ら海水族館オフィシャルサイト美ら海水族館の場所

 朝から両親は島の北部に写真行。子供達は海水浴。朝のうち何回か雨が降っていたが、灼熱のカンカン照りよりは楽だった。俺は、機能の疲れもあって、食後9時半頃まで部屋でゴロゴロしてリフレッシュした。

 ホテルの前は、ウッパマビーチという海岸が広がっている。ただし、くらげや海蛇がいるらしく、網で仕切られた内側を泳ぐように強く推奨されている。BGMで流されるのはラバーズロック系メロディアス・レゲエで白い砂浜、や積乱雲にあっていた。実際、ジャマイカの海岸がこんな感じなのかどうなのかは知らないんだけどな。

 白っぽい海岸は珊瑚が砕けてできたもののようで、波打ち際は珊瑚の割れたもので一杯だ。水中もほとんど珊瑚で覆われていて、裸足で歩くことは危険だ。

 仕切りは余りに狭いので、外に出たら色々と関西の海では目にしない生き物がいた。一番可愛かったのはふぐ。他に、すごく気の強いカラフルな熱帯魚がいて足を攻撃された。縄張り意識が強いらしく縄張りに入ってくるものに攻撃するようだ。後、巨大なナマコと小さなウニ。ヤドカリもいた。

 ただ、遠浅で珊瑚だらけの海よりは、プールのほうが泳ぎやすいらしく、子供は海とプールを往復して楽しんでいた。シャワーを浴びてプールに入ることで塩分を落とせるし、そのまま部屋に来れるので快適だった。これは、たまたまだが、バンガロー部屋のメリットだ。普通のアパート風の部屋なら、浜から水がしたたったままで部屋まで帰って「タオルとって〜」はできないから。

 3人でドラゴンボートに乗ったり、昼食にソーキそばを食べたりして過ごした。海辺の独立系食堂のソーキそばは豚肉がでかすぎて食べにくいほどだった。ここは、カウンターの横にラジカセを置いて、地元放送局っぽいラジオを流していて、レゲエとはまた違った趣で情緒があった。

 独立系の食堂は地元の爺ちゃんとばあさんがやっていて、夏休みの子供達が自宅のように暴れまわっているようなところだった。俺の見た範囲では俺達以外だれもそこで食べた人はいなかった。子供達の親はどこかに勤めに行っているのだろう。俺達にとってものめずらしい海も、彼らにとっては日常の一部であり、俺達は退屈な夏休みに通り過ぎる雲のようなものに違いない。

 これは後になって気付いたことだが、これだけ海に近いというのに潮の臭いがしない。俺は、山派なので、海の近くの潮っぽい臭いが苦手だ。まして、漁村の臭いは大嫌いだ。しかし、沖縄にいる間、何回も海辺の道を走ったし、浜にも降りたが、潮の臭いは全くしなかった。

リゾートホテルベルパライソ

 泊まったのはこのリゾートホテルベルパライソ。

 着いたのは9時45分。カーナビが山道好きなせいもあるが、カーナビが無ければ絶対にたどり着けなかったと思うような道を通ってたどり着いた。駐車場には、わナンバーのfitがいっぱい。ホンダのディーラーの駐車場みたいだ。しかも、ほとんどがシルバーかメタリックライトブルー。

 鍵を渡されて場所の説明を受ける。ベルボーイや案内は無い。ビジネスホテルのノリだ。うっとうしく干渉されるより俺は好き。部屋は、外のバンガローのような別棟の小さな建物のうちの一角だった。中に入ると、ベッドが5つ並んでいてホッとした。畳部屋に通されるんじゃないかと内心ヒヤヒヤしていたのだ。なんせ安いからなあ。

リゾートホテルベルパライソベルパライソの場所

1日目:北谷町・アメリカンビレッジ

 北谷町は「ちゃたんちょう」と読む。沖縄の地名は予想外のものが多く、カーナビで地名検索をするのが難しい。事前に立ち寄り先の地名くらいは調べておけばいいのだが、ガイドブックを買ったのが前日ではどうしようもない(^^;

 北谷町のこのあたりは、新しい商業集積地らしく、地元の若者でにぎわっていた。どこかで見たことのある雰囲気だなと思ったら、神戸のモザイクと良く似ている。こちらのほうが規模が大きくて面白そうだ。ただ、沖縄らしいというものを求める向きには得るものは少ないだろう。流行りものに関しては、東京・大阪とも時差はほとんどない。

 すぐ近くにサンセットビーチと呼ばれる砂浜があったらしいが気付かなかった。しかし、堤防からでも、十分にきれいな夕日が沈んでいくところが見られた。写真撮影後、南国食堂という店でバイキング。ドリンクバーなら満点だったが、珍しいものも多くておいしかった。疲れ(主に精神的)から頭痛がしていたが、ゆっくりできて回復。後は、ホテルまで一直線だ。

1日目:琉球ガラス村

 琉球ガラスの観光工房。手吹きガラスの体験もできる。大きな炉があって、10名ほどの職人さんが、パイプを使ってガラス器を作っているところが見れる。直販もしていて、値引きしてあると書いてあるが、相場が分からないので、安いのか高いのかさっぱり分からない。ガラス器の掘り出し物を探すなら、事前に国際通とかで予習しておく必要があるだろう。泡の入ったガラスが面白い。

 体験もやりたいと思っていたが、子供が迷っているうちに受付が終了してしまった。

 隣接したガラス博物館には、高価な作品が展示されている。娘はここで、ガラスのりんごを購入(3000円)。左の緑のものを買ったら、おまけに右のものをサービスしてくれた。感謝!

琉球ガラス村・オフィシャルサイト

琉球ガラス村の場所

1日目:斎場御獄(セーファウタキ)

 亜熱帯雨林の中にある巨石崇拝の聖地。琉球王朝ができる前から地元の土俗信仰の聖地だったのだろう。京都府天田郡にある天の岩戸を思わせる巨石もある。岩と岩とが合わさる割れ目は、人間の根元的欲求に根差した性器崇拝と通づるものがあるのかもしれない。昔は、男子禁制の場所だったらしい。

 いったときはカラカラに乾いていて、みそぎの泉も水が枯れていた。植生からは雨林帯の雰囲気だが、この日は乾ききっていた。

 祭壇様になった場所には手を合わせて一心に読教する人がいた。普通の主婦の服装だったところに、この場が現在でも聖地として信仰を集めていることを思い知らされた。

 岩の隙間からは太平洋が望める。ここから見える海岸はアメリカ軍が強襲をしてきたところだ。この遺跡にも艦砲射撃でできた穴の跡が沼になって残っている。そこから立ち上る腐臭は人外魔境を思い起こさせる。沖縄上陸戦のときは、祭壇(?)からも艦砲射撃を加える艦船が見えたかもしれない。「南の海から来る神が幸福をもたらす」という信仰の場に、南から艦隊がやってきたとは・・・

 デジカメのダイナミックレンジでは祭壇(?)からの海が写らなかった。残念。


関連サイト
珍スポ大百科michikusanikki斎場御獄の場所


amazing grace : 斎場御嶽
「斎場御嶽」と書いて

「せーふぁうたき」と読む。
読めないよっ!!

1日目:首里城

 沖縄観光のメッカ、聖地にして世界遺産。とりあえず、最初の一歩はここしかないだろう。

 残念ながら、レンタカーに乗った頃から降り始めた雨が本降りになった。また、駐車場にデジカメを置き忘れてしまい、ショボイ携帯写真しか撮れなかったのが心残りだった。

 小さな領土ながら、豊かな自然に恵まれ相当な国力を持っていたということが、素人の俺にでもわかる。いったことはないが、台湾や香港、中国南東部地方文化圏を感じさせる様式が面白い。まあ、奈良の寺だって、建立当時はこんな色使いだったに違いないだろう。

 建物や歴史について、浅薄な受け売りを書くのは失礼なので、下のリンクを読んでいただきたい。

首里城公園オフィシャルサイトwonder沖縄首里城の場所

レンタカー・fit

 空港からレンタカー業者のワゴン車でレンタカー業者の事務所へ行く。手続は終わっていると思っていたが、申込書を書かされ、保険料4千数百円を支払わされる。一抹の疑問を感じながらも、ここで時間を食っても仕方がないのでそのまま申し込む。しかも、ここで「修理が必要な場合は、修理に要した日数×2万円を支払っていただきます」と一方的に申し渡される。しかも、これは保険では補償されないらしい。おかしくないか?何のための保険?それに、一日2万って、そこのレンタカーは3日で1万5千円程度で貸し出している車だぞ・・・

 貸し出されたのは、ホンダのfit。内部が広いので、5人でもきつくはないが、大人男が5人では後部座席は厳しいだろう。車は新しく、エンジンの調子もいい。カーナビ付というのは当日まで知らなかったが、今回の旅行はカーナビの威力を存分に発揮する旅になった。

 市内を走っていても「わ」ナンバーが多い。そして、それらの多くがfitだった。個人所有のfitに出会うのが珍しいくらいだ。俺の家の近くではfitといえば赤を思い出すが、沖縄では赤のfitにはほとんど出会わなかった。レンタカーはシルバーか俺が借りた色だった。

 この車は1,300ccとは思えないほどよく走る。無断変速ATがとてもインテリジェントなコントロールをしているようだ。高速で100km/hのときでも2,000rpm程度なのにはビックリした。そして、それでもトルクが不足しない。踏み込めば速度はそのままでエンジン回転が上がり加速していく。このレンジの広い変速機で燃費を稼ぎ、きめ細やかなコントロールで不足気味のトルクを上手く使い切ってキビキビ走らせるのだろう。

 ただ、普段、軽くスポーツ気味のMTを使っていると、スロットル開度とエンジン回転がダイレクトにならないことが気になる。それも、普通のATとも違う気持ちの悪さがある。パーシャルで抜けたいときや信号のだいぶ手前でニュートラルのようにエンジン回転とスピードを同期させて落としていきたいようなときにエンジンブレーキがかかるのが嫌だ。これについては、400km以上走った後でも馴染めなかった。

 3泊4日、500km程度走って、給油したのが約45l。エアコンをほぼ入れっぱなしで、5人で乗っていたのでこんなものか。