メモ帳はけっこう使えそうな機能だけに、「あと一押し」の残念さがつきまとう。ハードの制限でできないことなら仕方がないが、そうではないから余計にだ。
まず第一に、メモに限らないが、文字の大きさ。メールとウェブ以外では選択枝は「標準」と「大」しかない。そして、その「標準」が右だ。確かに視認性が高く読み易い。このモードが選択枝の中にあること。これが標準であることに異存はない。問題は「小」がないこと。メールでは選べるのだから、それ以外の画面で使えないはずはないだろう。もし、そんなソフト体系をこの時期に設計していたとしたら、間抜けとしかいいようがない。もちろん、そんなことはないと信じている。
次がモード遷移の手間が多いこと。いちいち明示的にモードを切り換えなければならない。
以下の説明における「」は押下するボタン。メニュ項目をセレクトし確定ボタンでも同じことは可能。△▽は十字キー上下、○は十字キーの中心ボタン、「s○」はサイドキーの中心ボタンを、それぞれ示す。
ケース1(既存メモの確認):
1: 「(右上の)−」:メモ起動
2:「4」:メモ帳選択または「[▽,△]」:メモ帳選択、「○」
簡易留守録メモの確認が上位なのは、俺は全く使わないが、仕方がない。しかし、音声メモなんてそんなに使う機能なんだろうか?
開いていれば「4」を押すだけなので、順位は関係がないが、閉じているとそれだけ上下ボタンを押さなければいけない。
3:「[▽,△]」:読みたいメモ選択、「○」。4:メモが表示される。
数字キーでダイレクトに目的のメモを選ぶことができない。なぜこのような仕様なのか問い詰めたい。
メモは10件しか登録できない。つまり、数字キーの一つ一つに割り当てることが可能なのだ。このメニューが数字キーでの選択を可能にしていたら、入力済のメモは表示、未入力のメモは入力モードに入ることが可能だ。
5:編集したい場合は、「(右上)−」で表示されるメニューで編集を選んで(デフォルト)「○」を押す必要がある。
数字キーが押されたら、文字入力と考えられるのだから、自動的に編集モードになるようにすることができるはずだ。メニューはペタメモ登録とか削除のときだけでいいだろう。あるいは、表示画面で「○」をもう一度押せば編集モードに入るくらいはして欲しい。そうすれば、3で確定したときのまま指を動かさずに編集モードに入れる。
新規に入力したい場合は、3で空白行を選んで 「(右上の)−」を押す。
空白行を選んでいるのだから、新規入力だということはわかるはずなのに、明示的に編集モードに入らなければならないのか分からない。空白行を選択して「○」でいいはずだ(上に書いた数字キーダイレクトのほうがいいが)。なぜなら、△▽と○は隣接していて押しやすいからだ。
なお、クローズ時にはメモを起動するときに、「s○」>「[▽,△]」:アクセサリ選択、「s○」>「[▽,△]」:メモ選択、「s○」>「[▽,△]」:メモ帳選択「s○」>「[▽,△]」:読みたいメモ選択、「○」という手順がかかる。また、編集作業にも入れないが、これらは仕方がないだろう。
なぜ、モード遷移を明示的にすることを批判するかといえば、キーを押す回数が増えるだけでなく、指の運び量が大きく違ってくるからだ。同じキーを連打するのと、全然違う場所にあるキーを押すのでは、一回の追加でも負担が大きく異なる。A5502Kの場合、編集やメニューなど、モード遷移のトリガーとなるキーはキーボードの右上と左上にあって、数字キーから離れていて、押しにくいのだ。
では、ボタンを押す回数を検証する(開いた状態、メモの3つめにを対象とする場合)
●既存メモの閲覧
現行:「(右上)−」、「4」、「▽」、「▽」、「○」
俺案:「(右上)−」、「4」、「5」
●既存メモの編集
現行:「(右上)−」、「4」、「▽」、「▽」、「○」、「(右上)−」、「○」
俺案:「(右上)−」、「4」、「5」
●新規入力
現行:「(右上)−」、「4」、「▽」、「▽」、「○」、「(左上)−」
俺案:「(右上)−」、「4」、「5」
※3にしたのは、10件のメモを常に10件使う場合は少ないと思われるため。
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