誰の責任なのか

 今日は、午前中だけ仕事をして帰ってきた。往復の時間を考えたら、休みたいところだったが、連休のために遅くなっている月次を仕上げておきたかったのだ。

 ところが、会社のセンタープリンタのトナーがないとかで汎用機の打ち出しが出来ない。汎用機のデータを直接観るためのユーティリティがあるが、利用権の設定でユーザーは観られない。汎用機のデータベースのデータを端末にダウンロードすることも出来ない。

 で、そのことを上司と関係部署に連絡したら、「どうしても出来ませんか?」と、俺に言ってきた。いやいや、俺に出来る事は全て終わってるんだって。文句なら、トナーを切らした部署に言ってくれ。トナーが切れたことじゃなく、トナーが切れたときのためのスペアを置いておかなかった責任をだ。しかも、この時期は決算報告書の作成で、汎用機の打ち出しに頼っているんだから、切れてもいいようにしておくべき時期だ。大してでかいものでもないんだから、スペアを2つくらい置いておくべきだろう。また、プリンタが故障してもいいようにデータをPCにダウンロードできようにしなかったことや、汎用機に依存したシステムについてのほうが問題は大きいんだが・・・

 こんな、サーカスシステムで業務を担当させ、破綻したときにその担当者を責めるのは間違い。担当者は対策を打てないのだから。往々にして、レベルの低い組織では、たまたま事が起こったときにそこにいた担当者に責任を押し付けることが行われる。その人間がその職責で防ぐ対策を打てたのかどうかよく考えろ。

 ちなみに、このシステムは2000件未満の購入データを200件程度の相手に支払うだけのシステム。副次的に予算とFB用のデータを作るが、PCレベルで余裕でこなせる。このシステムを作った頃はPCがない時代だったので、選択肢がなく汎用機を使う事は間違いではなかっただろう。しかし、今は違う。はっきり言って恐竜。こんなシステムをのさばらしておいて、恐竜の機嫌が悪くて暴れたときに近くにいた飼育係に責任を求めるのと一緒。

勘違いする人々

 子供の家庭訪問のために半日有休を取得。3時頃に家に着いた。帰りのバスはいつもと全く異なる客層。病院に通っているらしいおばさんが頻りに宝塚の駅についてぼやいていた。しかし、「陸橋にエレベーターを付けろ」とバス停で代替切符を配っている社員に迫るのは違うだろう。事故とも代替輸送とも関係ない。

 関西の6チャンネル(朝日放送)の午後4時からの「ムーブ」というニュースバラエティで、福知山線の事後の背景にあるダイヤ編成について採り上げていた。俺は途中から観て話題が変わったときに消したので全体のニュアンスは分からないが、俺が見た瞬間の解説者というのか識者というのかコメンテーターというのか知らないおっさん(勝谷誠彦という人物らしい)の発言が引っかかった。「(JRのダイヤに余裕がないことについて)乗務員はこんな無理な運転をしていて会社に改善するように言わなかったのも、このようなダイヤを編成した会社側も無責任。両方の無責任体質が悲劇を招いた」と言っていた(正確ではないが、「乗務員」、「ダイヤ編成した人間」、「2者の無責任」という言葉は間違いない。)

 はぁ?乗務員もダイヤ編成する人間も乗客がいる限り、条件が許す限り多くの人を送り届けるよう努力するのが当たり前だろう。輸送力が落ちて積み残しが恒常的に発生するような事態になったときに、JRに「輸送力の増強をしないのは怠慢だ」と言わないんだろうな。

 JR福知山線の利便性は飛躍的に高くなった。俺が引っ越してきた当時は普通電車以外なく、しかも4両編成だったので、伊丹駅ではしょっちゅう積み残しが発生していた。快速が走るようになり、編成が長くなり、ラッシュ時の輸送能力を拡大した。そのおかげで、三田市や神戸市北区、西宮市北部は大阪の通勤圏になったのだ。また、そのために沿線人口は増えより大量の輸送を求められるようにもなった。それに応えるべく努力をし、またそれを期待されもしている社員が、「本数多いから減らしましょう」と言わなかったから無責任って。ふざけんな。

 それと、横に座っていた女性落語家(名前不明)。「(待ち時間が短いことを見て)私なんか、列車が入って来たときに、階段の下にいたら間に合わないことがある」とか言っていた。

 はぁ?お前みたいな奴が行き当たりばったりに駅に来て駆け込み乗車するから電車が遅れるんだろうが。ホームで待っていた人間が入れないようならともかく、見えない場所から走ってくるかもしれないような奴のためにホームに停まっていたらこっちが迷惑するっちゅうんじゃ。階段で電車が入ってきたら諦めろ。ボケ!

 今日の教訓は:「平日昼のニュースバラエティは観る価値ゼロ。サンテレビのB級映画のほうがまし」

 ただし、降車客が多いときに、ホームに待っている人が入っていないのに閉めようとするのは別だぞJR西日本。

 それから、マスゴミもやっと世論に気付いたのか、他人事のように批判する奴らが出てきたので、この話題に書くのはやめたい。ところで、NEWS23は今日もTBSの小林担当部長の盗用について何のコメントもなしだった。信じられない厚顔無恥。今日は、警察官の拳銃を盗んだ犯人が潜伏しているという緊急事態があったので、そちらを優先したのは間違いではないと思う。しかし、疑問・反論・オブジェクションや多事総論で謝罪をしないのはどういう事だ。

フォロー記事

asahi.com: 「記者がJR西日本幹部に暴言」 読売新聞が謝罪††社会

 JR宝塚線(福知山線)の脱線事故を取材していた読売新聞大阪本社社会部の記者がJR西日本の記者会見でJR幹部らに暴言をあびせたとして、読売新聞は13日の朝刊に谷高志・大阪本社社会部長名の謝罪記事を掲載した。「読者や関係者に不快感を与えたことに対し、深くお詫(わ)びします」としている。

 「不快感を与えた」だけじゃないだろう。世論を誤った方向に導いて、遺族に不要な怒りを掻き立てたり、アフォの犯罪行為を助長することにもなったのだろう。そういうミスリードしたことについても謝罪すべきだろう。もちろん、JR社員に嫌がらせをしたアフォはとっつかまえて罰して当り前。

asahi.com: JR脱線事故「過去の行政も検証したい」 国交相††政治

 JR宝塚線の脱線事故をめぐり、北側国土交通相は13日の閣議後会見で、原因究明や再発防止と並行して、過去の同省の監督・指導が適切だったかどうか検証する考えを明らかにした。

 遅きに失した感はあるが、やらないよりはまし。問題はどこまでできるかだ。これは、厳しく見守ってゆきたい。読売新聞の彼には政治部に移って目付け役をやってほしいね。あと、三菱自動車のリコール隠しを見抜けなかった間抜け(今頃三菱の監査役とか顧問に納まってるかもしれんが)も遡って追求してもらいたいものだ。あのときの、石原なんとかはメーカーの責任だけ追及して、監督官庁と天下りについえ一切批判しなかった。

 それに引き換え、TBSは自社の名前で行った犯罪についてまだ謝罪が不十分。読売の記者は勇み足だが、それ自身犯罪を行ってはいない。しかし、TBSの担当部長は犯罪だ。TBSは自社にも立派な著作権についてのページを持っているから知っていると思うが、知らなかったのならブログ著作権ガイドを参考にしてはいかがだろうか。

心理学的アプローチ:JR福知山線事故

現場マンションに恐怖感 JR福知山線の運転士 (共同通信) – goo ニュース

 兵庫県尼崎市で快速電車が脱線したJR福知山線に乗務する運転士の間で、現場のカーブについて「(電車が衝突した)マンションが目の前に迫ってくるようで怖い」と危険性を指摘する声が上がっていたことが9日、分かった。

北側一雄国土交通相、心のケアについてバックアップ態勢を充実させるべき

 北側一雄国土交通相は十日、閣議後の会見で、尼崎JR脱線事故の遺族や負傷者らの心のケアについて、「被害者や家族はもちろん、多くの方が大変なショックを受けている。兵庫県と尼崎市が中心となって心のケアの態勢を取っているが、国としても専門家の先生にお願いするなどバックアップ態勢を充実させるべきだ」と語った。この日の閣議で厚生労働相に支援策を要請したという。

 後手に回った挙句過大な対策を場当たり的に求めるなど、ろくなことをしていない印象しかない北側国土交通大臣だが、これは良かった。心のケアは事故現場の応急処置ではない。これから長期にわたって必要となることだ。スタートが早いに越したことはないが、致命的な遅れはないだろう。今後どのように向き合っていくか。長期的なサポートができるよう厚生労働相に働きかけたのは悪くない。

 これらの記事より先に、心理学の専門家が書いたメルマガに下記のようなものがあった。事故原因の一つに現場の運転士の恐怖感を既に取り扱っていたし、阪神間の心のケアについても専門家の具体的なコメントがついているのはさすがだ。忘れないように引用しておく。

和田秀樹公式HIDEKIWADA.COMマガジン – HIDEKIWADA[2003/05/05]尼崎の脱線事故に思う

 そう思うと、ふと、この事故はスピードの出し過ぎだけでなく、視覚とそれに伴うパニック心理によって起こったのではないかという気がしてきた。運転するものが機械でなく、人間である以上、このようなことは起こりえるということが言いたいのだ。 人間というのは、パニックになるといちばんやってはいけないことをする。だから、多くの交通事故も起こるのだろう。しかし、視覚の影響力は予想以上に大きいのだ。

 だとすると、ほかにも危険な場所はあるはずだ。スピードを出しすぎると、視覚の上では「ぶつかる」と感じさせるようなカーブが。同じ場所については最新のATSがつくことになったそうだが、むしろほかの場所のチェックのほうが大切だろう。要するにカーブの脇に大きな建物が建っている場所は、すべて危険箇所とみなしたほうがいい。

 そこにたとえば、視覚にやさしい防護壁をつくるだけでも、「あ、ぶつかる」という感覚がだいぶ和らぐかもしれない。これこそが心理学の応用である。

 もちろん、これだけの大量輸送手段で乗務員の操作ミスが脱線に直結するようなことは防がなければいけないが、ミスを犯しにくいような環境(このばあい防護壁)を工夫するというのも重要だろう。例えば、北海道にあるというメロディのなる道路とか、急な坂に設けられている凸凹(但し、2輪乗りから言わせてもらうなら、コーナーの直前から出口までは平にしておいて欲しい。凸凹が原因で転倒したら本末転倒だから)などだ。

 逆に、コーナーに差し掛かる前にスピードを落としたくなるような視覚的トリックを仕掛けるのもいいかもしれない。例えば(できるかできないかは知らないけど)、枕木の間隔を短くするとか、電柱に看板のようなものを取り付けて狭いところに入っていくような模様を書くとかはどうだろう。

 ついでに言うと、二度と起こる可能性は低いとはいえ、ぶつけられたマンションは
住民のためにも買い取ってやって、解体したほうがいい。慰霊碑でも建てたほうが、よほど安全である。
 まだ建って、2年半ということだから、今のうちなら住民の方々も近所とのアタッチメントは強くないだろうから転居もしやすいだろう。

 地元との密着度まで考慮に入れるのはさすがだ。俺なんか、せいぜい子供の学区のことくらいしか思いつかなかった。

  一ついえることは、今回の場合、阪神間ということで、阪神淡路大震災の経験から、このようなトラウマの治療ができる精神科医や臨床心理士が多い地域であるということだ。しかも、当時の神戸大学医学部精神科の中井久夫教授が、心のケアに造詣が深く、またトラウマの専門家であったから、弟子も育っている。

 これは不幸中の幸いといえる。不眠であれ、無気力状態であれ、軽いうちに治療を受けるに越したことはない。このようなケアが受けやすいというのは幸いなことであるから、大きなお世話かもしれないが、心の問題が生じている人は気安く、ケアや治療を受けて欲しい。

 たとえば、こんな事故の後だから眠れないのは当たり前と不眠を放置しておくと、ほかの精神症状が出やすくなる。だからこそ早めの治療を受けて欲しいのだ。

 ただ、阪神淡路大震災の頃から、トラウマやその心のケアが注目されているというのにもかかわらず、その後、ほとんどカウンセリングや心のケアの専門家が精神科の教授になっていない。こんなことで心のケアの専門家が養成できるのか?精神科医というのは薬だけ出していればいいものなのだろうか?

 この指摘も貴重だ。これは一朝一夕に増やせるものではない。国レベルで医師の育成方針を定めて、積み上げていくしかない。その道を選んだ人たちが後悔しないでいい評価体系を作らなければならないのだ。これは、老人医療や過疎の開業医、小児科医などにもあてはまることだろう。歯医者ばっかり増えても困るのだ。

 #ここにも評価の二文字が・・・これについてはまた別の機会に書きたい。

JR西日本GoodJob!小さいことだが・・・

050512_1329~001このシリーズを読むとJR西日本の関係者のように見えるかもしれないが、全く関係ない。それどころか、直接の被害者ではないが、毎朝30以上も早く家を出なくならなければならなくなった、利用客だ(こっちは、北側国土交通大臣の被害者というこだろうが)。しかし、悪いところだけを取り上げるのはフェアではない。試行錯誤を繰り返しながらも、改良を積み重ねている。宝塚駅の仮設ホーム、臨時出口、代替輸送機関の拡大等、取れるべき手段をとっていると感じる。

 そして、今日気づいたのは、臨時出口へのicoca端末の配備だ。これまで、改札機を通るしかなく臨時出口ができても改札機ばかりが混んでいたが、臨時出口に増設されたことでかなり平均待時間はかなり減ったと思われる(icocaを使ってない俺にとっては臨時出口に向かう人が増えたことで外に出るのにかかる時間は増えたが)。端末は臨時口には増設できないかと思っていたが、短時間のうちに対応できた。

 ロープを渡して立ち入り禁止にしてある陸橋への上り階段前にJRの現場系制服の若い女性が立っていたのも新しく気付いた。けんか腰の男供の怒りを和らげる効果を狙っているんだろうか。最近は車内放送で女性の声を聞く機会が増えてきたが、姿を見ることはない。普段は事務をしていて応援に駆り出された事務職か。それにしては制服を着ている(パス停にいる男性社員はスーツ)。ひょっとして、派遣会社のコンパニオンか。

 後、多数の駅員が出て大きな声で人を誘導していたのも良いことだろう。暗い顔をして「すみません」といっていても仕方がないし、そんな態度につけ込んで嫌がらせをするバカが現れるのだ。大きな声で適切な誘導をしている駅員に食って掛かることは出来ないだろう。ちなみに、帰りもホームの改札前で女性社員が大きな声で「前の車両が空いています」と声をかけていた。

 彼女のおかげか臨時出口の処理能力アップのおかげか、乗客の慣れによる流れの効率化のおかげか、代替輸送のルート拡大によるJR宝塚駅利用客の減少か、JR宝塚駅ホームのイライラのボルテージが下がったように感じた。ひょっとすると、阪急宝塚線のほうが厳しいかもしれない。あちらは、対策の打ちようもないだろうし。

マスゴミウォッチ

050512_1328~001 左の写真は毎日新聞5月12日大阪14版。これでは、「個人情報を盾にJRが被害者情報の公開を拒んだ」という印象を与えてしまう。個人情報保護に沿った行動をとっているんだろう。このことを批判的に書くのはおかしい。4月に施行された法律で、運用解釈に問題があったかもしれない。しかし、こういうときに安全なほうをとるのは正解だ。公開した後で判断が誤りだった場合、公開された個人情報を元に戻すことはできないのだから。

 上の記事に比べれば罪は軽いかもしれないが、ピントはずれな恫喝でアフォな沿線住民を心情的にミスリードしたという点で影響が大きかったと思われる記者の氏名が割れた。

「JR西日本記者会見で罵声を浴びせたヒゲ記者の[正体] 読売新聞大阪本社社会部遊軍 竹村文之」from清谷防衛経済研究所

JR西日本の記者会見で罵声を浴び出ていた傲岸不遜な記者の名前は竹村文之氏です。

 JR西日本の社長が氏名を公表し受け答えしているのに、質問する側が匿名ではおかしい。マスコミは国民の代表として、一般人なら入れないところに出入りできる特権を与えられているのだから(ま、JRの記者会見は私企業のプレス発表でしかないが、ブロガーが行っても入れてもらえないはずだ)。それを利用して、言い返せない立場にある相手にいいたい放題はおかしい。

 こんな悪い所ばかりを穿り返していても虚しい。いい仕事には賛辞を惜しまない度量は持ち合わせているつもりだ。次は、今日のマスコミGoodJob:

筑紫哲也氏、身内の不祥事に無言 – nikkansports.com 芸能ニュース

 TBSの公式ホームページのコラムで毎日、読売、朝日の各新聞からの盗用が明らかになった件で、同局の午後10時54分からの「筑紫哲也NEWS23」では番組の最後のニュースで、事実関係のみを伝えた。

 編成制作本部スポーツ局担当部長(47)が盗用を行い、さらに外部ライターに責任を転嫁させていたことに対する論評は一切なく、そのままエンディングとなった。

 ジャーナリストの筑紫哲也氏はTBS局員がオウム真理教の幹部に放映前のビデオを見せていた事件で「TBSは死んだ」と厳しい論評をしたことで知られる。今回の件で、どのような論評をするか注目されたが、肩透かしの形となった。[2005/5/12/00:55]

写真=TBSの盗用事件で論評を避けた、日本を代表するジャーナリストの筑紫哲也氏

 もちろん、GoodJobなのは日刊スポーツのライターね。ぜひオリジナルのページをご覧いただきたい。ライターとwebデザイナーの連携も素晴らしい。普段見ていないからしらないけど、いつもこんないい仕事しているんなウォッチ対象にしたい。早くRSSをフィードして欲しい。

 どんなコメントをするのかと思って、新しく入手したCDを聴きたいのを我慢してNews23をつけていたのに、「TBSの盗用事件で論評を避けた、日本を代表するジャーナリストの筑紫哲也氏」は何も言わなかった。JR西の、出勤していても事故の救援に駆けつけるような立場のない社員の私的な休日の行動についてあれだけ詳細に報道しているのに、TBSの担当部長とういう上級管理職(ライン管理職ではないだろうが)がTBSの公式ホームページの記事として書いた文章が盗用だったことについて、地方都市で行われた季節行事みたいな取扱は納得できない。

 内部調査して、発覚した昨日の夜に行われた全社員の私的な宴会の参加者とそこで飲食されたものについて発表して欲しい。ディレクターが番組に出演している女優とレストランで高級シャンパンを飲んでたとか、女子アナウンサーがプロ野球選手とお泊まりしてたとか、幹部が監督官庁の役人を風俗店で接待していたといった”不祥事”をだ。そして、記者会見には読売新聞の大阪本社から竹村文之さんに来て欲しい。

数え切れないくらい書いたが、ミスと悪意のある犯罪とは別だ。悪意のある犯罪のほうが悪いに決まっている。高見運転士は、人的な被害の大きなそして自分の死をも招いた大きなミスをした。しかし、悪意のある犯罪者ではない。

追記:

神戸新聞ニュース:総合/2005.05.07/ 「遊興」優先 延べ185人

鉄道マンのプライドはどこへ行ったのか。尼崎JR脱線事故で、JR西日本が「不適切」とした社員の行動の数々。神戸支社長杯ゴルフコンペに参加した姫路鉄道部長は昼食時に事故の情報を知りながら、プレーを継続した。明石車掌区の係長四人は事故の翌日、熊本に旅行に出かけた。関与した社員は延べ百八十五人。「情けない。本当に申し訳ございませんでした」。すでになじみとなった幹部の謝罪の言葉が、記者会見場にむなしく響く。「もうあきらめている。何も言うことはない」。事故の遺族は怒りを通り越して、言葉を失った。

 優先したのか?非番の休日、しかも、出勤していても召集がかからないような別の組織の人間だろ。二者択一で本来すべきことをやらなかったのならともかく。休日だった人間が外出の予定を取りやめにして家でニュースを見ていたら誰か一人でも多くの人間が救えたとでもいうのか?ふざけんな!

J.K.ユイスマンス:さかしま

4309462219.09._SCMZZZZZZZ_ 「やっと読み終えた」というのが正直な感想。ヲタの引きこもりメンヘルが趣味の世界と日常生活を書き募るブログといったところだ。

 文は、主人公(デ・ゼッサントという名の貴族)が、財産を投じて社会から孤立して生活するための、ユートピアを築こうとするところからはじまる。家、部屋、調度、本、音楽・・・への偏執的なこだわりをひたすら書いている。同時代の作家や作品への容赦ない批判などは、当時の人間にとっては面白い読み物だったのかもしれない。

 ただ、彼のような生き方。社会との交流を絶って、自分の構築するユートピアに籠もって生きたいという願望は分かる。十分な財産があって、仕事をしていなくても死ぬまでの生活ができるなら、このような生活をしていても問題はない。隠遁者とか世捨て人とかいうカテゴリーで取り扱われていたのも、こういった人だろう(虎になっちゃうケースもあるけど)。そういう意味で言うなら、引きこもりのバイブルと言ってもいいかもしれない。

 今のテクノロジーでこれを書き直したらどんなになるか。案外平凡かもしれない。滋養浣腸なんて使わなくてもいいだろうし。劇場へ行くのが苦痛で音楽を楽しめないなど言うこともない。世界中から、さまざまな音源を入手し自室で楽しむことは今なら可能だ。ただ、彼はMP3プレーヤーはもちろん、CDすら使わないだろう。ビニールのレコード盤(しかも、古い厚くて重いやつ)を探すのだろう。もちろん、プレーヤー、アンプ、スピーカー、コード類に至るまで数十ページに渡って吟味しなければならない。

 ただ、外界との交信を絶つのだから、ネットの取扱は難しい。掲示板やニュースサイト、ポータル、企業サイトとかを一切アクセスせずに、必要な情報へのアクセスだけを行えばいいか。このへんも、衰弱した彼の神経を逆なでするサイト批判が繰り広げられる余地があるかもしれない。

 子宮回帰願望をハイテクでサポートする、子宮羊水型リラクゼーション機器も使ってほしいところだ。MATRIXで人類の肉体が生かされている心地よさそうなベッドを自ら作り出すのだ。

 ちなみに、翻訳は澁澤龍彦。1962年の翻訳。購入は、右の写真をクリックしてどうぞ。

JR西日本GoodJob!対するマスゴミ

 先日から代替輸送の選択肢が広がって、阪神バスが使えるようになった。阪神からJRへの請求の都合もあるんだろう、代替切符をバス停に待機したJR社員からもらって乗らなければならない。

 俺は、行きも帰りも始発から乗るので問題はないが、途中のバス停から乗る人は困っていたようだった。全てのバス停ごとに社員を配置することは実際上難しいことも考えられるので、降車時に定期を提示してその場で代替切符を渡したらいいのにと思っていた。

 今朝、代替切符を求めたら、「帰りの分です」と2枚の切符を渡された。これは大正解だろう。そうすれば、途中で降りる人も帰りに自腹を切る必要はなくなる。小さいことだが、2日間で問題に気づき対策を打ってきたのは正解だと思う。

 それに対して、北側国土交通大臣はピントはずれな指示で営業再開を遅らせたことに対して、変更のコメントはない。北側の選挙区は大阪16区選出の創価学会議員なので、大阪16区の皆さん、よろしく。

 ついでに、TBSの記事の盗用が見つかったが、犯罪の悪質さにおいて、外側以上に罪が深いのに、追及が甘いのは腹立たしい。

TBS | スポーツ

【お詫び】
当サイト4月27日付け編集長コラム『DUGOUT』において、ヤクルト・古田選手の通算2000本安打達成に関する文章で、4月25日付け読売新聞の夕刊コラム「よみうり寸評」から盗用していたことが分かりました。関係者の皆様にご迷惑をおかけしました事をお詫び申しあげます。

 たったこれだけ?しかも、「盗用していたことが分かりました。」って、なんで他人事?「盗用しました」の間違いだろう。それ以前に、TBSのトップページに書いてないっておかしくないか?JRの社員が休日に私費でやっていた懇親会に参加したのを一面に載せるくせに。TBSのホームページの記事はTBSの記事として読者に提供されたもので、TBSの社員が個人のブログに書いていたというものではないだろう。そして、TBSの管理下でTBSの給料をもらって書いた記事だろう。しかも、

TBS | 著作権とリンク
TBSの許諾がないまま、番組の一部または全部を引用・転載したり、改変したりすることは、TBSの著作権を侵害するだけでなく、著作権法違反で刑事責任を問われる可能性があります。

 と、自ら書いているのにもかかわらずだ。引用ですら著作権侵害を問うくせに、人の書いたものを自分が書いたように使っておいて、お詫びが数行でいいのか。しかも、「関係者の皆様にご迷惑をおかけしました事をお詫び申しあげます。」って、誰に言ってるの?読売新聞と読者とはっきり書け。それとも、TBSの責任者に対して詫びているのか?

 当然、TBSの社員は、不祥事が発覚した昨日から私用であっても、ゴルフやボウリングは一切やってないんだろうね。早く、読売新聞の声の大きな記者はTBSの社長をののしって欲しいものだ。

 ところで、事故当日事件現場でマスコミの取材車両が救急車の邪魔をしていたことについての追求は2chを頼らないとダメなのか?ちなみに、JR宝塚線の混雑を取材に来る撮影クルー。邪魔!

仮面ライダー響鬼

 まさかと思っていたが、見事にはまってしまった。仮面ライダー響鬼。たまたま、子供が録画していたのを観ているうちに、「消さずに残しといたら良かったな」と思う始末。

 独特の間をもった番組だ(最近のシリーズを知らないので、ひょっとしたら前からそうなのかもしれないが)。カットの使い方というのか、展開の仕方というのか、専門用語で何というのかは知らないが、男たちの旅路(だったかな、柴俊夫と水谷豊、桃井かおり、鶴田浩二のNHKドラマ)を思い出した。デジタルビデオのコントラストを強くして撮った感じの画面も馴染んでいて面白い。それに、突然割り込んでくる毛筆の状況説明とか技名。小学生じゃ読めないはずだ。

 戦いに行くときの普通さがある意味異常。「じゃ、いってきます」という感じで出動して行く。出動というより出勤。出勤だからシフト表もあって、活動日数は決まっているらしい。労働基準監督署の見解は不明。

 本部は甘味処たちばなの地下。そこの一家が甘味処を営みながら鬼(仮面ライダー)達を管理しているらしい。甘味処の地下にはハイテク研究施設があり、美人科学者がディスクアニマルと呼ばれる自律ロボットを開発している。それだけのハイテク技術を持ちながら、連絡には専らvodafoneのケータイ電話が使用される。また、過去に現れた敵の資料は古文書に頼っている。

 この組織は「猛士」という名前で、たちばなの主人(下條アトム。通称「おやっさん」)はそこの事務局長らしい。ということは、組織はもっと大きくて他にも支局があるのだろう。一般車両を使っての移動ではカバーできる範囲は関東一円といったところだろうから、各地の甘味処チェーンを基地に活動しているのかもしれない。しかし、その組織が法人なのか秘密結社なのかは不明。活動の内容から考えて公的機関に組み入れられるのが妥当と思われるが公務員ではないらしい。鬼のうちの一人は警察官から転職したらしいし・・・

 仮面ライダーという名前だが、バイクに乗っているのは今のところ一人だけ。主人公は運転免許を持っていない。このため、移動には甘味処の娘のどちらか(主に長女)が運転する4WDが使われる。主人公は助手席に乗って出発だ。

 後、ストーリに絡んでくるのが、高校に入学したての少年。かわいい顔をした明日夢君。そして、彼に気がありそうな同級生の少女(中学校からの顔なじみ)との高校生活に割って入るように転入してくる鬼修行中の美少女。こちらの三角関係も見逃せない。

 忘れてならないのは、明日夢君の家庭が母子家庭で、お母さんがタクシー運転手をしてがんばっているところ。親孝行な明日夢君が組織に就職するにあたってひと悶着の伏線か。

 いやあ、バイクに乗らない仮面ライダーが現れるとは…おじさん、びっくりした。息子に、「ライダーちゃうやん」と言ったら、「知らんがな」とかわされた。

 それと、細かいことだが、協賛がホンダだというのにも驚いた。俺が子供の頃はこういったときに使われるバイクはスズキばっかりだった。仮面ライダー、キカイダーもそうだったはず。どちらもTBS系だったからか?

 興味を持ったら、仮面ライダー響鬼東映の公式ページをご覧ください。

 しかし、公式ホームページを見ても、資金源と彼らの生活保証についての疑問は消えない。甘味処たちばなの売り上げでは家族3人が食べるのがやっとだろう。敵モンスターを倒してもどこからも賞金はもらっていないようだし。後日、活動報告と実績を国に報告して公的な賞金をもらうのだろうか。

 身分という意味では、バイクに乗った仮面ライダーについている可愛い弟子の女子高生が心配。その少女は2年前から弟子として鬼の修行中らしいが・・・いいの?

Bonjourって?

 TidBITSのTigerについての記事を読んでいたら、Bonjourという単語があった。ネットワーク・プロトコル(?)の一種らしい。AppleTalkの設定が楽なところとTCP/IPの効率を両立させるものだとか(メチャはしょってるんで、詳しくはこちら)。これは、webDAVとかiDiskに使われているマルチキャストDNSの応用だとかどこかで読んだ気がするが、詳細は忘れた。

 「Rendezvousの立場は?俺のPantherはもう蚊帳の外?」と思ったら、同じものらしい。TigerからはBonjourと呼ぶようにしたらしい。何で名前を変えなければならないのか理解できない。Rendezvousのスペルが難しかったというのなら、もっと簡単な何とかTalkとかにすればいいのに。標準として他のOSに移植するときにApple専用くさくない名前のほうがいいという判断だろうか。他の会社が以前に同名でネットワークシステムを登録していて訴訟されたために変更せざるを得なかったらしい(コメント参照)。Rendezvousという名前を聞いても、大半のユーザーは何のことかすら分からないだろうに。