MSの解答?-OneNote

 表計算とワープロを制圧したMSだが、それ以外のアプリケーションで思いつくものは少ない。IEとOutLookは売れるアプリケーションではない(というか、そういうカテゴリに自らしてしまった)。グループウェアに関しても、LotusNotesを動かすプラットフォームとしてしか認知されていない。

 LotusNotesはwinプラットフォームなのでいいが、新世代のグループウェアは全て(といっていいだろう)、TCP/IPネットワークとブラウザをプラットフォームとしたOSフリーなウェブアプリケーションだ。このMTもコミュニケーションツールとして考えた場合その範疇に含まれるかもしれない。というか、俺はそう思っている(MTというのはこれで使っているからで、実際にxoopsだろうがwikiだろうが同じだ)。

 目ざといMSがこれを見逃すはずがない。余り話題に上らないが、OneNoteというソフトをリリースしていた。しかも、ローカルのソフトでありながら共有もできるという。スティッキーズのようで面白そうだと思った。

 しかし、よく読んだら、ネットワークで共有するためにはMSのShare Pointというサーバーアプリがいるらしい。これで、このソフトが話題にならない理由が分かった。終わってる。一世を風靡したLotusNotesがサイボウズに乗り換えられた理由が専用のサーバーソフトとクライアントソフトが必要ということにある。自社製ソフトによる囲い込みはMSの得意技だが、これは失敗。MSNメッセンジャーのようなアプローチを取ればよかったのに。あるいは、MSNメッセンジャーに組み込むとか。そして、企業向けには専用の高機能快適サーバーを売れればよかったのだろう。

 「保存形式にhtmlが使えるので、webで共有できる」というのも笑わせる。htmlに書き出したものをftpでアップロードするんなら、wordだってexcelだってできる。そんなことは普通人にはできないよ。

 OSやサーバーがクローズな物でいいのなら今だっていくらでもいいものなら幾らでもある。特にTidBITSでかなり頻繁にとりあげられるものには興味深いものが多い。にもかかわらず、俺が使っていないのはそれがMacOSXでしか使えないからだ。

 OneNoteは目のつけどころは悪くなかったんだけど、ユーザーの利便性より自社製品への囲い込みを優先した仕様のために終わってしまったのだろう。いや、終わってほしい。こんなクローズなものを使わされたら迷惑で仕方がないから。

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