「社会調査」のウソ・・・

脱北者の1割がPTSD 東邦大病院医師が30人と面接 – asahi.com : 社会

脱北者の1割がPTSD 東邦大病院医師が30人と面接

 北朝鮮から日本に入国した脱北者の多くが、家族や知人を飢餓で亡くしたり、公開処刑を目撃したりといった経験をしていることが、東邦大学大森病院精神神経科の李創鎬(リ・チャンホ)医師(37)の調査で分かった。こうした体験に日本での生活不安などが重なり、約1割は心的外傷後ストレス障害(PTSD)と診断された。26日、神戸市で開催された世界社会精神医学会で報告された。

 李医師は5~8月、在日本大韓民国民団が支援する約50人の脱北者のうち、協力が得られた30人と面接した。19~66歳の男性13人、女性17人。帰国事業(59~84年)で北朝鮮に渡った在日朝鮮人と日本人は18人で、12人は北朝鮮で生まれた彼らの子孫やその配偶者だった。

 北朝鮮での体験を尋ねた選択式の質問(複数回答)では、「家族や知人が餓死した」と答えた人が27人と最多だった。次いで「他人が公開処刑されるのを見た」(20人)、「病気の家族や知人を助けられなかった」(19人)、「政治的ミスで処罰される人を見た」(18人)――など。

 日本にいる脱北者の心の健康に注目した調査のため、個人の体験の具体的な聞き取りはしていないが、政治的抑圧や食糧難の様子が浮かび上がった。

 調査についての本を読んでから楽しみにしていたものが出た。この数字が多いか少ないという議論ではない。本文に書かれている条件を考慮すれば少ないといってもいいくらいだと思う。問題なのは、たった30人の調査数を、「1割」という普遍的な印象が強い率として発表する姿勢だ。

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