CrusoeのEfficeonへの疑問

ZDNN:2速ギアのCrusoeから4速ギアのEfficeonでオーバーヘッド問題を解決する

 説明になっているようでなっていないような、分かっているようで分かっていないような返事ばかりだ。一ついえるのが、ジョン・ハイライン氏は日本市場について全然勉強が足りないし、日本法人の作ったレポートに目を通してさえいないということだ。間違いない。

 今度のエンジンはVLIWの処理単位を256ビットにして、複数の命令を一つにして実行することが目玉だ。でも、これって考え方によるとパイプラインの段数を増やすのとおんなじやり方じゃないの。だから、特定の命令群で作られたベンチマークだけ高速とか・・・
 「CMSによる命令最適化の段階で、実行しようとしているコードを前もって把握できるので、投機的なリスクは十分避けることができる。」というのも説明不足じゃないのか。投機に対するペナルティをCMSが回避してくれるのかもしれないが、CMSで事前処理するオーバーヘッドは、同時処理する命令の数が増えるのに対して加速度的に増えていくんじゃないんかな・・・それに対する解答が4段変速だけではなあと思う。

 それに、発売前には、「CrusoeはCMSの性能でパフォーマンスをチューニングできるので、発売後でもCMSを書き換えることでチップの(ix86チップとしての)実行速度を上げることが可能」と言っていた。が、そんなことが実行されたとは聞いたことがない。

 文系発想で、技術的裏づけは全くないたわごとなので、情報があれば突っ込んでください。

 ちなみに、Crusoeを積んだマシンは高くて手が出ないために持ってはいないが、Transmetaを心情的に応援している。Transmetaがいなければ、Intelが省電力CPUをつくことはなかったに違いない。

 俺としては、Transmetaがファンレスサーバー市場に気づいてくれればなあと思っている。

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