インタビュー記事の難しさ|別府史之インタビュー

timbuk2 下の記事は自分も愛用しているメッセンジャーバッグ Timbuk2 のサイトのインタビュー記事。口頭で聞いた話を元に短くまとめたのだろう。その際の手違いか会社の意向による改ざんか、編集者の不手際か分からないが、結果として別府選手が勘違いなことを言ったようになっている。

 この記事は1段落で別府選手の略歴と高校時代に愛用してきたことを紹介し、2段落で高校の時に気に入って使っていた思い出を語り3段落でそれを補強するという構成になっている。まとめると「高校の時は 8km の距離を自転車通学していた。TIMBUK2 を気に入って使った。TIMBUK2 の便利なポイント」だ。段落の構成として2段落と3段落が中途半端で本来2段落のTIMBUK2のメッセンジャーバッグは以下を3段落にするべきだが、ここでは問題にしない。

 問題なのは、「フラップを外さずに横から出し入れ出来るポケット(ナポレンポケット)、なども自転車に乗る人の事を良く考えたポイントだと思います。」という一文だ。これを別府選手が言ったはずはない。なぜなら今年30歳の別府選手が高校に入った時に買ったバッグにはナポレオンポケットは無かったはずだから。自分が6年前に買ったクラシックメッセンジャーにもナポレオンポケットは無かったのだ。だから、もし別府選手が最近のモデルで便利になった点としてこれを挙げることはあっても、高校時時代に便利に思っていたことはあり得ない。

 TIMBUK2の資料を見たライターが勝手にここにつけたか、頭の悪いライターが、別の文脈で別府選手が「ナポレオンポケットというのもできて高校の頃より便利になってますね」といった言葉をここに埋め込んでしまったかだろう。まあ、ライターが書いた文章に広告会社が勝手に書き加えた線も捨てられないが・・・

 残念なのは、これを読んだ人のうち本の一握りが「別府は TIMBUK2 の宣伝になるように高校の時に使っていたバッグに付いてなかったものを便利ってゆってるよwww」と思うことだ。まあ、こんな重箱の隅に気づくような人間はあまりないとは思うが・・・

 因みに、自分は自転車通勤を始めてからこのメーカーを知って愛用している。先日も D-Lux messenger を買ったばかりだ。これで自分の Timbuk2 は5個目だ。

プロサイクリストが語るTIMBUK2の魅力[別府史之インタビュー 第1回] / メッセンジャーバッグ 「TIMBUK2(ティンバックツー)」日本公式サイト
僕は神奈川県茅ヶ崎市出身で兄が2人いて、僕が三男です。兄弟皆自転車競技一家です。 家族でツーリングを始め、小学生でマウンテンバイクの大会やロードレースに出場したりしていました。 はじめて手にしたのは小学生のときでした。高校時代、通学は電車だと2時間もかかる距離を、自転車で、家から学校まで8kmの距離を通っていました。
当時のメッセンジャーバックは、あまりカラーバリエーションが無かったと記憶しています。そんな中、当時では珍しくTIMBUK2のメッセンジャーバックは、奇抜な配色で個性的で一目惚れし買いました。TIMBUK2のメッセンジャーバックは、身体にピッタリフィットし荷物が動かないので、自転車を勢い良く漕いで走っても、ズレないので、すごく良かったです。また、自転車に乗りながら、ベロクロも剥がしやすいので、スムーズに物を出入れしやすいです。
あと、フラップを外さずに横から出し入れ出来るポケット(ナポレンポケット)、なども自転車に乗る人の事を良く考えたポイントだと思います。
デザインも良く、耐久性もあったので、学生の時は1つのTIMBUK2のメッセンジャーバックずっと使っていました。 部活道具と勉強道具、お弁当等なんでも詰め込んでいました。

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