P330 で RAW を試す

上が RAW で下が jpeg。P330 は画質の設定で保存するフォーマットを選べ、jpeg と RAW を同時に保存することもできる。扱いやすい jpeg とレタッチ用の RAW を保存できるのは、余り使う機会はないだろうが、好感が持てる。また、jpeg の画質も Nomal と Fine が選べる。自分は基本は jpgeg のみを FINE で保存している。

 また、撮影時の画調として細かく設定することができる。自分は今のところ初期設定を使っている。今回は RAW と比較できるから jpeg がちょとケバいセッティングだと分かったが単体でjpegを見ていたら気になる程ではなかった。それくらいの画質を持っている。

 ここに上げている写真では細部がわからないしjpeg化しているので RAW も劣化しているので差は分からないかもしれないが、拡大すればRAWの樽型歪みとjpegが補正されていることは分かるだろう。それと、四隅のピントが甘いのも等倍ならよく分かる。この辺りを嫌って補正をかけて一部は切り捨てるのかもしれない。

 写真をクリックするとFlickr!のサイズ別表示のページに飛ぶのでモニタが許す限り大きな画像でご覧頂きたい。

P330-RAW

P330-jpeg



P33-Jpg P330-RAW

 左が jpeg で 右が RAW データのヒストグラム。jpeg にするときにわずかにコントラストと彩度を上げるのだろう。

P330-RAW-jpg 左がRAWで右がjpeg。左の木で画角が違うことと湾曲しているのが分かるだろう。24mm という超広角なのだから、これくらいは味だと思うが。jpeg で保存する時に樽型補正をしない設定は出来ない。

 RAW で保存すると専用のソフトが必要だったりして不便だった時代は終わっていた。iMac にメモリカードを挿したら普通にRAWの写真もサムネイルが表示されスペースをたたけばjpegと同様に開くことができた。当然 iPhoto に取り込むこともできた。Graphic Converter は開く時にコンバートするダイアログが現れる。RAW のプロファイルを持っていないのかもしれない。また、パソコン自体の進化もあって RAW も jpeg と同じように扱える。iPhoto で開いても全くタイムラグ無く開ける。レタッチしてもリアルタイムに反応する。

 RAW を使っているなと意識するのはP330で保存にほんの少し時間がかかる時だ。撮影後すぐに他の操作をしようとすると「画像を保存中です」というメッセージが表示される。といっても1〜2秒なのでイラツクようなことはないが。

 後、RAWで困るのはそのファイルサイズだ。P330のFINEとRAWを比べると約10倍の大きさだ。12M の jpeg FINE は 3MB 程度だが RAW は 30MB だった。P330で使っているメモリカードは 8GB なのでRAWで撮っても電池切れまでは余裕だが、iMac のHDDが将来的にどうなるかがちょっと不安だ。何かの時にちらっと表示するかもしれないという程度の写真データに何百ギガものディスクスペースを使うのも無駄な気がする。しかも、jpeg と RAW との画面上の差は、確実に存在するが、少ない。また一方で、ソースデータは使いうるベストなものを使うという考え方もある。ストレージのビット単価は低下の一方だ。そんなもののために、二度と撮れないかもしれない写真を劣化保存する必要があるのかは自分の中で議論がある。

 とりあえず、RAWはFlickr! と Nikon のクラウドに保存して、iPhoto には jpeg を保存することにした。

 また、NIKON の ViewNX2 という画像ファイル管理ソフトで読み込むと RAW も自動的に補正される。しかも、その時アルゴリズムがカメラのソフトと全く一緒なのか、色調まで jpeg と同じようになる。このソフトについては後日。

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