ここにも・・・android

android privacy iPhone や Android のアプリを開発されている村上さんのツイート。村上さんのようなデベロッパーは迷惑に感じているが、それを目的とする人間が現れかねない。個人情報獲得を目的とした無料アプリが並ぶのは時間の問題ではないだろうか。また、どこかの開発者が手元に届いた個人情報を業者に売るということも考えられる。その後、少しタイムラグを置いて個人情報を利用したDMやスパムの嵐が訪れる。

 通販で物を買うときには自分の住所氏名電話番号を書くことは当然だし、何らかの会員登録をするときにも躊躇いはない。そう考えると、ソフトを買うときに販売者に自分の情報が知られるのは当然という考え方も出来なくはない。しかし、それは購入する相手が実在し実際の「モノ」を送ってくるからだ。

 しかし、アプリはそうではない。しかも、android の場合には google のアカウントが端末購入時点で作成を求められるので端末と直結したアカウントとして入力が必要と感じてしまうし、正直に個人情報を詳細に入力してしまう可能性が高い。そして、そこで作ったアカウントは gmail や Android Market と結び付けられてしまう。

 大半のユーザは google やキャリアには個人情報を晒しても構わないと構わない(しょうがない)と思っているだろう。しかし、その情報を試しにダウンロードした無料アプリの、国籍も定かでない日本語も怪しいようなデベロッパーに晒していいとは思っていないだろう。ところが、Android Market の場合にはそれが事実ということだ。

 docomo の社長がこの google アカウント問題を取り上げていたが、自社の知らないところでコントロールできないアカウントを使われるのが面白く無い(i-mode とかだとコンテンツは docomo の課金システムを通してピンはねできるが、google に登録したクレジットカードで課金されたら docomo には一切金が入らない)という真意だろうが、ユーザが Android 端末を買って端末仕様に必要な手続きとして google のアカウントを作りトラブルに巻き込まれたときにキャリアが批判の対象になるのはかなわんというのもあるかもしれない。ソフトバンクは「iPhoneのサポートは Apple でしてくれ」と切り捨てることで大きな問題になっていないが他のキャリアや Android 機で通用するかどうかは分からない。

 Android の場合、サポートの主体が非常にわかりにくい。キャリアのメールやアプリはキャリアで gmail は google。ハードの故障は窓口がキャリアで実際の修理はメーカー。OS のアップデートは google ではなくメーカーとキャリア(両方がヤル気にならないと行われない)だ。この点で iPhone は簡単。すべて Apple だ。OSのアップデートは Apple がやればその日のうちに適用できる。しかも、Android では考えられないくらい古い機種にまで適用される(iOS 5 は 2 年半以前の 3GS に適用されたが、Android 機は1年未満の機種ですらメジャーアップデートが受けられるかどうか機種によって異なり時期も数ヶ月を要する)。

 こんなに難易度の高い端末をガラケー感覚で売ったり買ったりしているんだからトラブルが発生するのも当然だ。2012年は docomo のメールトラブルで開けたが、全キャリアにおいてマルウェアの被害や個人情報流出によるスパムの増加などトラブルは増える一方だろう。

※ガラケーが減ってスマートフォンがらみの相談が増えたことを、スマートフォンの問題点とするのは早計だ。単に数の増減を織り込んだ時の発生率を考えないと増えたのが、スマートフォン固有の問題によるものかどうかは分からない。スマートフォンがらみの相談が増えたからといって「スマートフォンにシフトすることでトラブルが増えた」ということは言えない。「言えない」ということは「間違い」ということではなく「分からない」という意味だ。念為

 追記:ただ、リテラシーの低い人はアプリのダウンロードもせずに買ったままの状態で使ってる人もいるらしいという情報もあり、それならばそれほど心配しなくてもいいのかもしれない。そんな人はスマートフォンにする必要はないと思うが・・・それは別の問題だ。

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