FirefoxOSスマホの正体:約9000円のFirefoxOSスマホ「ZTE Open」がスペインで発売

firefox-mobile_phone いろんな記事に、「Firefox OS なら開発費が安い」と書いてあるので、「OS やファームウェアをHTML5で開発できるわけじゃないし、ハードは Android と互換というんだから、同じくらいの開発コストがかかるだろう」と違和感があった。

 そして、この端末を読んでわかった。Firefox OS は2年前の Android 端末のハードを再利用するための OS なのだ。だから、開発といっても外形のデザインを変えるのと通信チップを今のインフラに対応させる程度のことなのだ。後は、枯れ切った要素技術を組み立てるだけだ。だから、「Firefox OS 端末の開発費は安い」ではなく「以前に作った Android 機を流用できるから開発費がかからない」だけなのだ。さらにいうなら、一から Firefox OS 端末機を開発したら同じくらいの開発費用がかかるに違いない。

 ZTE Open の函体デザインは好みだが、iPhone 4S の代わりには全くならない。このスペックは自分がモバイルルーターとして買った(今は目覚まし時計)華為のideos U8150 と同程度だ。液晶とCPUが違うがメモリやストレージは変わらない。Firefox OS のストレージ管理と Android と違うので、一概にはいえないが、Android 2.2 では全く足りない。メモリカードにインストールできないアプリもあるので、すぐに限界に達してしまう。

 少なくとも、日本市場では支持を得られないのではないと思われるが、SNS とメールがあればいいというようなユーザには合理的な選択かもしれないが・・・合理的なものが選ばれるとも限らない。

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約9000円のFirefoxOSスマホ「ZTE Open」がスペインで今日発売です(動画・ギャラリーあり) : ギズモード・ジャパン

2世代くらい前のスペックですが、それでも快適に動作するのがFirefox OSということなのでしょうか。

スペインの通信キャリア・テレフォニカがZTE製の「ZTE Open」を取り扱うことを発表しました。ルックスを見るに、日本ではKDDIから。Firefox OS搭載スマートフォンのハンズオン動画のものと同じですね。

特徴はなんといってもその安さでしょう。本体価格は69ユーロ(約8982円)で、しかも30ユーロ(約3905円)ぶんのプリペイド通話ができます。

  • OS・Mozilla Firefox
  • ディスプレイ・3.5インチHVGA(320×480)
  • CPU・Qualcomm MSM7225A Snapdragon(シングルコア)
  • メモリ・256MB
  • ストレージ・512MB
  • 外部メモリ・microSD
  • GPS・あり
  • カメラ:320万画素
  • Wi-Fi・IEEE802.11a/b/g/n

HVGA、シングルコアCPUといったキーワードにブラウザの×ボタンを押したくなる方もいるかもしれませんが、スペックを抑えることで稼働時間を延ばす戦略を取ったモデルかもしれません。となれば、やはり軽量なOSかどうかが注目のポイントでしょう。

日本ではKDDIが、2014年頃にFirefox OS搭載機を取り扱うと発言しています。メーカー&キャリアの今後の動向をつぶさにチェックしたいところですね。

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