阪急の梅田・宝塚間を乗るのは始めてだった。急行は名ばかりで、35分もかかった。途中から完全に各駅停車になったのにはちょっとびっくり。
乗っている人の多くはJRからの代替らしく、乗客の半分くらいが宝塚まで乗っていて、そのほとんどが代替の紙を使って改札を出て行った。その後、全員がJRの宝塚駅に向かってゾロゾロと歩いて行った。宝塚駅があふれかえっているかと恐れていたが、心配するほどではなかった。
前に人身事故があったときには、特急と快速を先に走らせて呆れてしまった。特急は遠方へ帰る人の唯一の手段なので仕方がない、普通と同じところにしか行かない快速を快速としては知らせる意味が分からなかった。普通が平行に走るからこその快速だろう。が、今日はそのようなミスはなく、快速電車を普通として運転していた。
まあ、みんな事故のことを知っている人ばかりなので、心境は複雑だったのだろう。慣れない電車だし、普段より遠回りをしている人も多いだろうし疲れているのもあるだろう。沈鬱でもないが、普通より沈んだ空気だった。
帰って、駅の自転車置き場で、「ここに自転車やバイクを置いて電車に乗った人が居るかもしれない(実際に、俺より遅い時間に学生とかがそこにバイクを置いて通学している)」と思うと切なくなった。ここでなくても、駅にバイクや自転車で来て置いている人は多い。「今日は帰れないかもしれない」などと思った人はいないだろう…
一段落して、自転車やバイク(中には車の人もいるだろう)を回収に来る家族の気持ちはどうだろう。それが、あまりにも日常の一コマのまま置いてあるのを見たら…
今日、事故の起きた区間を娘は使っていないが、同じ線の電車を使っている。数年したら大阪まで通う可能性も高い。その数年後には息子もだ。子供への連絡がつかなくなったらと思うと平静でいられない….