機種選考実は、HDDレコーダーを本気で買うつもりになったのは去年の今頃だった。その頃は、160Gモデルが12万程度だったので、「秋のモデルチェンジで160Gが10万を切ったら」と考えてモデルチェンジを待った。 そのうち、NECのAXシリーズを見つけて、PCとの連携に興味が湧き、「AXをHDDレコーダーにし、DVDへの保存は、PCにDVDドライブをつけて行う。AXは80Gモデルを買って、大容量HDDに載せかえる(linuxマシンとして操作が可能)」というプランを考えた。 PCプラン: AX10を購入、250G程度のHDDに換装 サーバーにAX10の80GHDDをサーバーに換装(追加) サーバーにwindowsをインストール・デュアルブート化する サーバーにDVDマルチドライブを増設 ・AXで録画し、DVDに焼きたいときだけサーバーを止めてwinでDVDを焼く HDDで運用をしはじめたらDVDに焼く頻度は多くないだろうから、PCで焼くこと自体は非現実的ではないはずだ。しかし、AX10のHDD換装と運用中のサーバーのHDD交換はかなりのリスクが必要だろう。しかも、そうまでやる金額的なメリットは少なかった。当時、DVDマルチドライブは3万円、250GHDDは1万6千円程度が相場だった。AX10の本体価格は8万円程度だったので、ハードだけで12万6千円かかってしまう。 そうこうしているうちに、AX300が発表された。DVDを加え、HDDを300Gに増量したものだった。この時点で、HDDレコーダー+DVDonPCという選択枝は消えた。それからはAX300の発売待ちモードで数ヶ月過ごした。今年の2月頃になって市場に出回り始めた。しかし、情報が入ってくるにつれて、懸案が広がった。PC側の必要スペックが高すぎることだ。我が家唯一のまともに動くwinXPマシンは700mhzPenIIIだ。メモリとOSは問題ないが、CPUパワーはギリギリだ。これは快適とはほど遠いだろう。 ここで、機種選びは完全に白紙に戻った。そして、子供の進学や生活上の雑事にかまけてあっという間に数ヶ月が過ぎた。 再考開始下の子が中学校に入り、クラブや塾でビデオ録画の必要性が増えた。逆に、当然ながら録り貯めた番組を消化する時間は減った。そして、混乱に拍車がかかった。 同時に、HDDレコーダーに対する認知も進み、オリンピックというビデオ向きイベントも控える中で、HDD市場も活況を訂するようになった。そして、HDDの大容量化と低価格化をうけ、250Gクラスが10万以下のメインストリーム(勝手に決めた)に乗り始めた。 再度、条件を整理してみると 選考条件(2004/7): HDDは250G以上 価格は10万円程度 番組表予約 ネット接続(操作のみ) (チャンネルサーバー) といったものだった。チャンネルサーバー機能については、対応するクライアント(十分なパワーのwinマシンがないために、「使えたらいいなあ」という程度で重要度はほとんど無し。 上記を満足する機種としては、RDシリーズがクローズアップされた。 決定・発注息子の中学校の個人懇談ということで、父子家庭の我が家では筆者が行くしかない。そこで、中途半端になってもうっとうしいので、半日休暇を取得し、帰りにヨドバシカメラに寄った。在庫があって、ポイント割引を換算して10万円前後なら買って買えるつもりだった。 ところが、東芝の棚にはRD-X4はなく、あるのは、RD-X33の実機とRD-X53、RD-X43のコピーチラシだけだった。RD-X53のWチューナーは魅力的だったが、予算オーバーだった。価格がこなれて、初期トラブルが解消されるまで待つ気は無い。 売り場で唯一気になったのは、最初に考えていたAX300だった。しかも、300Gでポイント割引を含めると95000円程度だった。デザインも個性的でかなり迷ったが、パソコン側の環境に合わないことで、諦めた。十分なマシンパワーを持ったwinマシンを何台も持っていればAX300を買っただろう。 結局、価格とネット接続を持った250GモデルはRD-X4しかないと思い帰途に着いた。問題は、製造打ち切り後の在庫があるかどうかだ。 家に帰り、学校での懇談までに2時間近くあったので、価格ドットコムで価格調査。最安値の店に電話する。最安値の店は在庫切れで、次点は電話が繋がらなかった。3位の店の価格は99380円。手元に在庫がないということで、2〜3日遅れるかもしれないかということだったが、構わず申し込んで、即JNBから振込を実行した。それが7月14日。 「今日は無理だったか」と諦めかけた17日の夜。宅配便のトラックが停まった。 |