初めて読む方は前提条件をお読みください。 2007年現在、iPod shuffleG2 を使用中。 first impression †実物を見るのは初めてだったが、予想通り。ボディのプラスチックの材質が手垢や汗が目立ちそうなのがちょっとアレだが仕方がないな。とにかく、小さく軽いので多少の衝撃では壊れそうにない。踏んだりしないようにだけ気を使う必要があるだろう。後、ポケットに入れたまま洗濯したりとか。 音質 †静かな室内で同じデータを同じヘッドフォンを使い、diGOやiTuneで聴くのと比べた感じでは、太い低音部が少し弱い気がした。というより、diGOやiTuneはイコライザで強調できるのでそう感じたのかもしれない。 少なくとも、ポップスやロックを電車の中で聴くのには十分と感じた。 付属のヘッドフォン †静かな部屋でKOSS the Plug、SENNHEISER MX500、iPod 付属を付け替えて比べてみたら、iPod 付属が意外に健闘していることが分かった。これまで、静かな環境下ではMX500を使ってきたが、iPod shuffleには付属品を使うことにした。 これは、付属品の品質がMX500より良いという意味ではない。MX500は出力を忠実に再生するのに対して付属品はshuffleの特製に合ったデフォルメをしているということを意味する。shuffleは音質の調整ができないので、MX500だと少し平板な感じになってしまうのだろう。付属品はこの特製に合わせて最適化されているのだろう。デジカメにたとえると、高品位で解像力の高いものとぱっと見の鮮やかさを優先したものとの差のような感じだ。それなりの品質のアンプから聴くときはMX500のほうがいいだろうが、shuffleには付属品のほうがあっているということだ。 ただし、騒音の中でのthe Plugには勝てない。the Plug が騒音下に最適化されているから。 シャッフルという聴き方 †シャフルが取りざたされることが多いが、転送の設定に対する自由度は高い。iPod shuffleをプレイリストのように表示したままにしておくことが可能。iPod shuffleをマウントした状態なら、ドラッグ&ドロップで操作できる。特定の曲を残して、一部の曲だけを任意のリスト(或いは全体)を対象にシャッフルで入れ換えることもできる。 任意の順序でプレイするようにも、シャフルで再生するようにも設定可能。シャフル再生にするかどうかはiPod shuffleでも設定できるので、好きなアルバムを入れるような場合にはシーケンシャルモードで転送し、iPod shuffleでシャフル再生するかしないか決めたほうがいい。シャフルモードで転送した曲はシーケンシャル再生してもランダムに作られたリストを順に再生するだけになってしまう。 データ転送 †
shuffleの楽しみ方 † このデジガジ(digital gadget)を楽しむには、iTuneを使いこなすことが必須だ。この点、それ自体がiTuneとなりうるHDDモデルと根本的に違う。これを見落としたまま、安いiPodとして購入に走るとショボン必至だ。そこで、筆者なりの快適なプレイリスト作成方法について考えてみた。
自分にあったリストに育てるにはこのSPOサイクルを何回も回さなければならない。パラメーターとして使うのは、曲のレート、マニュアルとオートフィルの割合。スマートプレイリストの条件(基準・容量)などだ。これによって、ランダム度を調整することが可能だ。最適値の判断基準自体が気分次第なので、完成というものはないだろう。また、お気に入りアルバムの追加による変化もあるだろう。 HDDモデルの場合も、スマートプレイリストを作るときにはこのSPOは応用できるだろう。HDDモデルの場合は、聴きながらレート評価できるのでSPOの効率も高いはずだ。現在プレイ中の曲のレートを下げられることが大きい。プレイ中に下げられれば、iTuneで編集するときに削除対象を決める効率が大幅にアップするだろう。 相乗効果 †個人的な事情だが、iMacの周りで邪魔だったdiGOの充電専用クレードル(充電しかできない)とスマートメディア(他に使うことがないので事実上専用機)とクレードルにつなぐACアダプターとdiGO本体がiPod shuffle一つになったのですっきりした。HDDモデルを使っている人でもクレードルなどを購入する人が多いようだが、理解できない。 電池について †充電について †購入後1ヶ月半が経過した。デジタルガジェット購入時の通過儀礼としての電池切れは2回ほどだったが、会社でも充電はできるのでダメージは大きくかなった。また、曲の入れ換えを頻繁にしているときはその度に充電されるので、あまり気にしなくても良かった。現在、ほぼ巡航状態に入ったので少し充電についてまとめておきたい。 電池の「持ち」については全く不安はない。これは、連続使用可能時間の問題だけではなく、ACアダプターやケーブル等を持ち歩かなくても充電できる事に負うことが多い。連続使用時間というのは、実用上あまり問題にはならない。カタログ上の10時間と15時間との差は少ない。また、音楽プレーヤーは使用時間がケータイと比べると短いので、使えなくなったときのダメージが違う。ケータイの電池が切れたときには、その切れた時間から家へ帰るまでの時間が使用不可な時間だが(頻繁に使うかどうかは別として)、音楽プレーヤーの場合は移動時間でしかない。しかも、shuffleのように出先ででもUSBで充電できるものなら、片道我慢すれば復活するからだ。 だから、ケータイの待時間への過剰反応のような、「xxの連続使用時間はY時間も長い」というのはピンボケ。同時に、「使用時間が18時間になった」と誇っているメーカーも間抜けだ。大騒ぎするほどのことではない。充電スパンが2往復分少なくなる程度の差でしかない。 筆者の場合、5時間しか電池が持たないdiGOを使ってきたのでshuffleの13時間には何の文句もない。さらに、diGOは充電環境を持ち運ぶことが実際に無理(本体の何倍もかさ張る充電用クレードル+ACアダプタが必要)だったので、なおさらだ。今は、週日は一日3〜4時間、休日も日によって1〜2時間というペースで週2回充電といった感じだ。A5502Kよりは1サイクル/週少ない印象だ。 ただ、shuffleには液晶表示等のアクティブな電池インジゲーターはないので、注意が必要だ。ある程度使ったら(人によって相当差があるだろうが、筆者の場合は4日)、充電可能環境にあるときに背面の充電確認ボタンで電池の状態をチェックすると移動中に電池が切れることを防ぐことができるだろう。自分の使用時間を勘案して何日目かに充電をする習慣をつけてもいいかもしれない。Appleのリチウムイオンバッテリーの説明によると、使いきる必要は全くないとの事らしい*1 USBポートの制限事項 †充電は直接USBポートに挿入することで行う。ケーブルすら持ち歩かなくてもいいのは実に便利だ。 充電がUSBでできるのは便利このうえない。しかし、USBポートには多少制限がある。 一つは、shuffleが多くのUSBケーブルのコネクタより大きい事による物理的制約。このため、単独でもポートに挿せない場合がある。並列したポートを別のUSBデバイスで使っている場合はなおさらだ。ポートが縦並びのマシンは問題はない。しかし、iMacG5のように後にしかUSBポートがないマシンはshuffleのつけはずしに苦労するだろうし、前の場合は危険だ(デスクトップマシンのフロントポートに挿入していたshuffleを引っ掛けて壊したという写真を見たことがある)。これらの場合もハブか延長ポートは必須と思われる。 二つは、USBポートの給電容量不足により、充電できないケースがあること。高電圧タイプのUSBポートでなければならないらしい。また、充電ができても本来より時間がかかるケースもある。この問題で一番困るのは、自分の使っている環境のUSBポートが高電圧なのか違うのかは普通には分からないということだ。そんなことを意識することは無いし、どこにも書いていない。さらにappleの純正キーボードについているUSBポートでは充電できないのはハードメーカーとして残念*2。なお、USB2.0対応のマシンなら問題はないのかもしれないが環境がないので分からない。 こういった問題を解決する一番確実な方法は給電機能付きUSBハブを使うことだろう。 なお、特殊事情かもしれないが、筆者の環境では他の問題も発生している。USBハブを介してのデータ転送が不安定なのだ。転送途中にプログレスバーが止まってそれっきりになってしまう。そうなると、iTuneを強制終了させてiMacを再起動するしかなくない。最悪の場合はシステムもフリーズしてしまう。以前からvisorのホットシンクが失敗することがしょっちゅうなのでiMacとハブの相性が悪いのかもしれない。ただ、困るのはvisorのホットシンクは転送が止まったときには失敗のダイアログを出してくれる(そして、処理をこちらに返してくれる)が、iTuneはいつまでもそのままだということ。このため、マウントしたままシステムを再起動しなければなくなり、結果的にiPodのファイルシステムが破壊されることがあることだ(修復しなければならなくなる)。 参考:iPod shuffle を iMac G3 および eMac で充電するには shuffleの楽しみ方 †ユーザーインターフェースについて †デザインと操作性 †フラットな白いプラスチック越しにLEDが光るのが実に好み。スリープしたときのmacの電源ボタンのような感じが好きだ。 意外なバリアフリー性能 †先日2chのshuffleスレで興味深いやり取りがあった。目の不自由なユーザーが操作方法を問う書き込みに対して、お節介2人(うち一人は俺だが)が説明をした。その後、「聴けた」という書き込みがあった。その後、shuffleは意外にバリアフリーな面があるのかもしれないとの考察を書いた住人もいた。 それまで考えて見なかったのだが、グラフィカルなインタフェースに依存しない shuffle は目の不自由なユーザーにとってフレンドリーなのかもしれないと思った。 ただし、ステータスランプの色や点滅でしかフィードバックされない情報があるのが問題だ。これに音のフィードバックを入れれば、盲目の人にとってほぼ完璧な携帯音楽再生端末になりうる。ステータス音は簡単でいい。*3 操作ロック入>ピピピ 操作ロック解除>ブブブ 操作ロック時の操作に対する反応>ピー バッテリステータス(緑)>ピッピッピッ バッテリステータス(橙)>プップップッ バッテリステータス(赤)>ピーピーピー これなら、2種類のビープだけで処理できる。完全に充電が切れている場合もこの組合せで判断できる(電源を入れてどれかのボタンを操作してフィードバック音がならなければ電池切れだ)。操作音のデフォルトはオン、iTuneの設定で消せるようにしておけばいい。 アクセサリ †元々、アクセサリをつけるのはあまり好きではないので、ケース類は考えない。
追加 †trouble shoot †iPodの初期化はiPodソフトウェア・アップデートを使う。macの場合、ユーティリティフォルダ>iPodソフトウェア・アップデートの中に入っている。ソフトウェア・アップデートをしていれば自動的に最新版がダウンロードされているので、そのなかで最新のものを起動すればOK。 情報源 †
前提条件 †感想および評価は全て下記の条件で筆者が感じたものです。客観的なものではありません。
特殊事情 †iTuneの実ファイルをサーバーに置いている。これは、ネットワーク上のどのPCからでも音楽を聴けるようにするためだ。おかげで、winXPマシンを使っているときも快適に音楽を楽しむことができる。 しかし、iPod shuffle のサポートという意味で少し弊害が現れた。それは、プレイリストやレート、再生履歴が共有できないことだ。iTuneは設定で任意のフォルダをライブラリの保存先に指定できる。エンコードしたデータはネットワーク越しにでもそちらに保存される。にもかかわらず、インデックスやプレイリストはローカルPCのiTuneフォルダに作られるらしい。このため、レートやプレイリストは共有できない。HDDモデルなら関係ないが、shuffleの場合はこれらのメンテナンスが快適再生の鍵となるから困る。結局、どれか一つのPCを母艦と決めてプレイリストを育てるしかないようだ。 iTuneの公開機能を使えばいいのかもしれないが、linuxマシンにRendezvousを組み込むのは荷が重すぎる・・・ トラブル発生(2005/10) †昼休みに聴こうとしたらオレンジと緑のLEDが交互に点滅。電源のon/offを繰り返しても症状は変わらなかった。前に、iMacとのシンクロ中にUSBの接続が切れて、iMacを再起動したときになったことがあった。そのときは、updateで修復しなければならなかった。仕方がないので、会社のPCで修復を実行しpodcastをダウンロードしようとした。 しかし、updateができない。updateを起動しても「iPodがUSBに装着されていません」といったメッセージが出て終わってしまう。選択肢はない。USBドライブとしてもエクスプローラーでアイコンは表示されるものの開くことができない。「ハードウェアの取り外し」をしようとしたらソフトがフリーズしてしまう始末。かえって、iMacで修復しようとしたが、こちらでも全く認識されない(finderにもマウントされない)。 Appleの修理依頼フォームから修理を依頼しようとしたら、「シリアルナンバーが確認できません」。登録していないせいかと思い、ユーザ登録をしたがメッセージは変わらなかった。仕方がないので電話して状況を説明。updateを使っても認識されないので修復ができないことを伝えたら、「交換修理」になった。 交換品が送られてくるので、手持ちの故障した本体のみ(USBキャップを外して)を運送会社の社員に返すということらしい。待つこと2日で交換品を入手できた。 個体差かもしれないが、電源・再生モード切替のスライドスイッチのクリック感が若干向上し、シーケンシャル再生位置で止めやすくなった。 その後、全曲の入れ替えをしたときに、音楽のダウンロード速度が速くなっていることが分かった。121曲を12〜13分で転送できた。前は、約260曲をダウンロードするのに40分以上かかっていたのでかなりの高速化だ。一曲あたりのダウンロード時間が体感的に分かるほど短くなっているのが嬉しい。 shuffle以外の要素に変更は一切なかったのでshuffleの側の「何か」が改良されたのだろう。予想としては、USBコントローラ周りじゃないだろうか。筆者の使っているシステムはUSB1.1で以前からUSB機器の安定が悪かった(使っているハブに問題があるのかもしれない)。前のshuffleではシンク中によく接続が切れたものだった。それに対して、本体が変わってからは接続が切れたことは一度もない。*6 トラブル(2006/4) † ある日突然、電源が入らなくなった。残量警告LEDランプも反応しなくなった。帰ってから、iMacにつないだUSBハブにマウントしたら正常に認識された。入っている曲のデータも問題なく、入れ換えも正常。LEDのステータスも正常だった。しかし、ハブから外したとたんうんともすんとも言わなくなった。 Appleのサポートページで修理依頼を入れてみたら、10,980円(税込み)だった。新品の1年保証品を買っても11,900円なのだから修理は無しだ。1GBのUSBメモリとして寿命を全うしてもらうことに決定。 ものすごく運が悪いのか、平均的寿命が6ヶ月なのかは不明だが・・・依存度が高かっただけにダメージが大きかった。また、今でも、デジタルオーディオプレーヤーの中で圧倒的にこの機種が好きなので、次機種をどうするか考えがまとまらない。 iPod shuffle アクセサリ:clipod iPod shuffle ユーザーインターフェース iPod shuffle のヘッドフォン iPod shuffle 楽しみ方はSPO |