自転車のトレーニングというとエアロバイクを思い浮かべるが、家庭用の安価なエアロバイクは使用時間に制限があるので、長時間のLSDやマフェトントレーニングには耐えられない。 実車系 †実際に使っている自転車を使うので、ポジションが実車そのもので、操作感が実走行に近いので実走行に近い練習ができる。ポジションの設定やフォームの修正の際に便利。 これに乗っている姿をビデオにとってテレビ画面に写せば、リアルタイムでポジション修正ができるので効果が大きい。自分の走っている姿とプロのビデオとを見比べれば一発で不備が分かるだろう。チームやクラブに入っていない場合、単独走行を繰り返しても走行フォームの修正を行うのは困難なので効果が期待できる。 ただし、設置がめんどくさいので、使える場所が限られてしまう。 三本ローラー †その名のとおり、三本のローラー。車体を全く固定しないので、最も実走行に近い練習ができる。 競輪選手がトレーニングメニューに取り入れていることでも分かるとおり、運動と共にペダリングの矯正効果も高い。バランスの悪いペダリングをしているとこのローラーに乗ることはできない。全力で回してもOK 騒音がひどく、集合住宅では近所迷惑になる可能性が高い。もちろん、室内で行う場合は家族からの冷たい視線に晒される覚悟も必要。 固定ローラー †後輪にローラーを取り付け、ローラーに付いた負荷装置によってタイヤに抵抗を与え負荷をかける。負荷装置には、マグネットのものや流体をつかったものがあり、流体を使ったもののほうが静からしい。 後輪が固定されるので転倒の心配はないが、ペダリングの練習効果は少ない。 機材使用系 †フィットネスバイク †アルインコやコンビの製品が有名で種類も多い。価格も1万円台からある。気軽に、ダイエットのために使うのなら十分。毎日30分回せばそれなりの効果は上げられる。 30分の運動で上げられる効果は大きくはないが、ソファに座ってテレビを観ているよりは100倍もまし。どんな効率が悪くとも何もしないことよりは効果がある。 ただし、ジムにあるような高価なものは別として、安いものは安定が悪いので強くこぐことはできない。また、30分運動した後は1時間の休憩が必要となるということで、自転車乗りのトレーニングには使えない。 負荷の増減を回路の抵抗で行っているものは電力量で出力を測定できるので、運動量(ワット数)の把握がかなり正確と思われる。 パワーマジック系 †自転車の練習用に開発されているので、ポジションがフィットネスバイクと異なり、重量があって安定がいいのでかなり強く回すこともできる。 負荷の調節を摩擦熱で行っているので、負荷調節はかなりアバウトと思われる。 パワーマジック † 本格的な自転車乗りのために開発されたのがパワーマジック。基本形にはサドル、ハンドル、ペダルが付属していない。自分の好みの機材を組み合わせて自転車と同じポジションを取れるようにするため。ハンドル、サドル、ペダルという自転車とのコンタクト部分全てが自転車のものと同じものが使えるので、完全に自分の自転車と同じポジションが可能。 ポジションセッティングを実車に合わせられるので、走行フォームの修正もできる。 スピンバイクGT †BODYMAKERという総合フィットネス用品メーカーが販売しているコピー商品。心拍計付き。 ペダル、サドル、ハンドルは最初から付いていて自転車用のものを使用することはできない。 ポジションの設定可能域は大きいが、ハンドルがかなり違うのでパワーマジックほどのシミュレーションは不可能。また、ビンディングペダルによるトレーニングもできない。 メータがあっても負荷を客観的数値(ワット数)で表示することはできないと思われる。 http://www.bodymaker.jp/shopping/cno0/SBGTN/ 星取表 †
ソフトウェア系 †ビリーズブートキャンプ †格闘技系エクササイズプログラム。 上半身が貧弱になってしまったので、上半身をバランスよく鍛えるためのトレーニングとして興味を持った。 運動量は、1時間のプログラムで約400kcal程度らしいので自転車とほぼ同等の有酸素運動が行える。CD4枚と付属のビリーバンド以外何も要らないのは魅力。場所もとらない。 腹筋に特化したトレーニングメニューもあり、この辺を筋肉質にしたい人には有効(かもしれない)。 これが従来のエクササイズプログラムと異なるのはビリー・ブランクスのキャラクターに負うところが大きいと思われる。 有酸素運動的な負荷はあまり高くない。CATEYE MSC-HR10 を付けて基礎プログラム(50分)をやってみたら、平均心拍数は110bpmで最高は130bpm、消費カロリーは197kcalだった。自転車だと1時間で400kcal程度にはなるので、自転車に乗る時間を減らしてBBCをやるのは本末転倒だろう。
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