概観 †
FileMaker?のデータベースを実行するアプリ。開発環境は一切ない。ファイルをiPhoneにコピーして使うこともホストされたFileMaker?データベースにアクセスすることも可能。
機能・概要 †
- データベースの取り込み方法
- iTunes(双方向)
- メール(PC>iPhone)
- DropBox?(PC>iPhone)
- クライアントとして公開されたファイルにアクセス可能。FileMaker?を使って他のPCでホストされたデータにアクセスするのと同じ。この方法だとデータの同期とか更新といった作業が一切不要。ただし、ネットワーク的な対応が必要となるので、モバイルからデータベースにアクセスというのはハードルが高い。
- LAN内にある場合はFileMaker? Pro でアクセスするのと同じだが、外部からアクセスできるようにするためには、外部からFileMaker? serverが見えるようにしておかなくてはならない(多分これが一番のハードル)。
- 同期
- 更新を伴わない参照用のデータベースなら問題は発生しない。パソコンからファイルをコピーするだけ。
- ネットワークのクライアントとしてデータベースにアクセスする場合も簡単。サーバ上のデータベースを直接更新するので同期という概念が存在しない。
- iPhone にファイルをコピーしてデータ入力を行うような場合が一番面倒。というか、自分の使い方では不要なので使っていない。
- そのデータベースが個人のもので、iPhoneで更新しているときにそのファイルをPC(サーバ)で更新しないのなら簡単。上書きすればいい。
- そのデータが顧客管理ファイルのようなもので、サーバ上のデータは同時に複数ユーザによって行われるが一つのレコードを同時に更新することが無いようなケースなら、レコード上に更新履歴を持たせて更新があったデータのみをサーバにインポートすればいい。
- 一番難しいのは、同じレコードに対して更新がかかるようなケース。このような使い方をするのであれば、クライアントアクセスするしか無いのではと個人的に思う。
使用感 †
楽しい。FileMakerPro?で作ったスクリプトが動くのには感動する。iPhoneは非常に制限の多い環境で、オーサリングソフトは存在しない。端末で動くものを作るには、objective-CとiPhone SDKを理解し開発しなければならない。外部との連携が必要なスクリプトは使えないしインポートやエクスポートも使えないので制限は多いが、スクリプトによって検索やソートが出来るのは楽しい。
また、ほとんどのiPhoneアプリで出来ないUIを作ることができるのも大きい。ボタンやフィールドを自由に配置することの出来るソフトを見たことが無い。TabForm?のようなデータベースはデータベースを設計できるが、UIの選択肢は無い。
ただ、FileMakerGo?を使っているよりFileMakerPro?でデータベースを設計している時間のほうが長いので、純粋にGoを楽しんでいるというより、FileMaker?で設計したデータベースをGoで実行するという環境全てが楽しいのだろう。
残念なことは、FileMakerPro?が重いソフトで、会社のPCでは快適に動作しないこと。UIが大きな画面を要求するために開発が不便なことだ。自宅のiMac(intel core 2 DUO 2.1GHz 20inc)なら快適そのもの(FileMakerPro?のライセンスは企業で購入した場合に自宅のパソコンに1台だけインストールを許している)。