ここでは実際に使って気づいたことをメモする。各ソフトの機能の比較はメモ帳アプリ@wikiを参考にするといい。
こんなメモアプリが欲しいんじゃ †
- クラウドとの同期
- webアクセス可能(暗号化)
- クラウドは独自サービスのほうが安定がいいようだが(google APIの仕様を変えることが多く、その度にアプリのアップデートが必要となり、最悪の場合データが破損する可能性もある)、小さなベンチャーのサービスだとサーバの永続性の点で不安が残る。小さなベンチャーは2〜3年で消えることも珍しくないので、安定的な経営を行っているようなところを使いたい。有料サービスを行っているところのほうが経営的な安定が期待できるが、現在の雨後の筍状態が一段落しないとどれが勝ち残るのかは分からない。
- ページ単位でのパスワードプロテクト
- 横表示の最適化表示。
- キーボードサポート(ソフトキーボードのエリアを通常のテキストエリアにする)
- テンプレート
- twitter、メール送信
レビュー †
iNote †
- 複数階層が持てるのは便利。第一階層を仕事と個人と分けて、仕事を業務毎に分類したいような場合には最低2段の階層が必要だから。
- ファイル、フォルダ単位で非表示にできる(パスワードを入れて表示)。これも、上と同じ理由で便利。
- 価格:450円:まあ、妥当な所かと。
- 同期:googledocsとの同期は可能だが、「同期」というイメージとは違う。「googledocsにアクセスしてアップロード・ダウンロードが可能」というのが近い。
- 検索はページの検索のみ。ページ内の検索ができないし検索対象文字列を強調もしてくれないので、長いテキストだと文字列を探すのが大変。
- undoをするには本体のシェイクしかない(満員電車の中では不便)。キーボード使用時はキーボードショートカットによるundoが可能なので問題なし。
- 横画面での編集も可能でキーボードでの使用も快適。
- 文字の大きさをページ単位で細かく設定できる。好みの大きさにできるのはいい。
- 開発は日本のメーカーなので、日本語でのサポートがある。レスポンスはいい。
- タイトルと本文は明確に分かれていてタイトルは別に入れる必要がある。
- iOS4やiPad対応に追われているのか、突然終了してしまうことが多くなった。ちょっと残念な感じだ。
- リストの順序は作った順だが、任意で設定することもできる。フォルダとページを混在させて並べられる。
- クリップボードというボタンを押すと別画面が表示され、そこに表示される文字列をタップすることで任意の場所にペーストすることができる。改行付きテキストでも保存できるので、シグネチャーや定型文を入れておくと便利。日付と時刻表時は自動的に更新される。
Simplenote †
- クラウドと自動同期できる葉やっぱり便利。
- 無料(広告が表示される:ソフト、クラウドアカウントともに)年額1000円で広告非表示。
- 横表示は普通にできる。
- キーボードでの入力も問題無し。
- パスワードプロテクトができないので、iNoteの代わりにはならない。
- 文字装飾不可
- 検索可能(インクリメンタル、ページ単位、ページ内検索なし)。iNoteとほぼ一緒。インクリメンタルができるが、日本語の場合は変換が確定しないといけないのであまり意味は無い。
- 一行目がタイトルとしてリストに表示される。2行目以降もリストに表示するか設定できてページ数が少ない場合はけっこう便利。
- サポート、マニュアルは英語のみ。特にマニュアルが必要なソフトではないがいざというときにサポートに英語で要望を書かなければならないのはかなり不便。
- 機能は少ないが安定はいい。
evernote †
メモアプリという概念ではとらえられないが、メモとしての活用も可能と思われる。ここでは、メモの面だけの評価とする(写真はFlickr!に全部保存しているし音声データを保存する習慣がない)。
iPhoneアプリだけでなく、macやwin用のアプリも用意されているので、端末間のデータ共有も高度なレベルで可能になる。iPhoneで撮った写真にテキストとタグをつけ保存し帰宅後PCでまとめるといったことがヲタ的リテラシーがない人にもできる(同じことは回線さえあれば他の方法でこれまでだってできたが、それを所謂普通の人の知識でも実用レベルにまで昇華した所が素晴らしい)。
- 一枚のデータが一つのファイルのようにして保存される。一覧性は悪い。階層を持たせることはできない。
- iPhone アプリは無料だし、クラウドも無料で使えるが(転送量制限あり)。
- アプリはメモに最適化されているわけではないのでメモとしては使いにくい。
- メモにプロテクトをかけることはできない。
- 複数のタグがつけられる。ので、とりあえず保存しておいて必要なものはタグ検索で探すという使い方を想定しているらしい。これは、gmailを始めとするクラウドの考え方だが、一覧からフィードバックするということができない。
- ヘッダの行間が広すぎて邪魔。というか無駄。縦画面ならまだマシだが、横画面だとほぼ半分くらいがヘッダになる。キーボードだと横画面でも6行表示できるがソフトキーボードだと本文は表示できない。
- クラウドと同期されるのは便利だ。モバイルが圏外のときに作ったデータや、モバイルの電源が切れているときにPCで作ったデータは互いが同期した後でなければ当然アクセスできない。iPhone アプリがバックグラウンドにあるときは定期的に更新がかかるかもしれないが、2010/7/11時点では試せていない。
- ブラウザをテキストエディタとして使うというアプローチ。データはクラウドに保存される。当然、ネットワークがつながっていなければ全く使えない。ソフトとしてはSafariを使うのでアプリケーションをダウンロードする必要は無い。simpletext.wsにアクセスするだけ。gmailのアカウントを持っている人なら、今このリンクをクリックするだけで始められる。
- プラットフォームに関係なくPCだろうがiPhoneだろうが(多分ガラケーでも)編集できる。ファイルという概念が全くないところは未来を感じさせる。
- ただし、通信は暗号化されないので重要な文書などを書くときに使ってはいけない。保存するときだけでなく全てのデータがネットワーク上を流れると思っておかなければいけない。
- 右の画面を見たら分かるが、普通のメモアプリのようなイメージだ。しかも、マカーには嬉しいことに、OS7時代のウィンドウのようなUI。シンプルで効果的(あの頃のmacOSのUIは博物館に保存しておくべきだろう)。
- プロテクトはサイトへのログインパスワードで行う。パスワードはgmailのログイン情報を使用する。そういう意味ではセキュリティがかかっているとは言える。
- 階層保存やタグ付けなどは一切できないので、メモの数が数枚程度ならいいが、100枚を越えるようになると収拾がつかなくなると思われる。
Wikitouch †
メモとは言いにくい、ローカルCMS構築ツール
- wiki
- http://www.wikitouch.com/
- 600
- 無料のクラウドサービスと同期可能(公開も可能でwebから編集も可能)
- 特定アドレスへのメール送信でページを作成することができる。面白いが、iPhoneを持っているときはこのソフトが使える状態だし、メールが使えるならネットにつながったデバイスがあるのでwebによる更新もできるはずなので、活用方法が見当たらない。メール端末しか持っていないようなケースがあるのかどうか・・・
- ユーザーインターフェースのデザインがいい。
- 横画面非対応なのがキーボードユーザーにとっては残念。
- webサイトでは日本語が文字化けする。webサイトで日本語を使ったページを作成することはできない。iPhone上で作った日本語ページを表示することもできない。
- e-mail投稿によるページ追加は可能だが日本語は文字化けする。
- ページの複製ができると便利。良く使う記法によるテンプレートページを作っておいて複製できると便利かな。
- wiki記法は例によってオリジナル(wikiの数だけ記法があるのではないだろうか)。
- ページをメール送信可能(twitterに投げることはできないが、メール投稿によるtwitter送信可能なサービスに投げれば問題は無い)
- 画像のインライン表示可能(表示方法も選べる)
- 通常フォントの大きさ設定なし。ヘッダや強調のための文字装飾はwiki記法によって可能。
- webサイトからはfacebookとtwitterにページのurlを投げることが可能。
- wikiマニアにはたまらない
- サポート、マニュアルは英語のみ(多分フランス語も可能)
- 日本語を入力、表示は可能だが、ページタイトルに日本語を使ってもリンクできない・・・orz