概観 †
古いバージョンではamazonのデータがないものについて手入力することができなかったので、廃盤や絶版ものの多い自分のような人間には使えなかった。いつのバージョンからか、手入力が可能になっていた。
無料版・広告入りバージョンがあるので、とりあえず試してみるといい。
まめに登録しておけば、本屋で「この本持ってたかな」と悩んだり、最新巻と前巻を間違えてしまうことがなくなる。
同じ機能を持ったmacアプリがフリーであったが本をiMacの元に運んだり戻したりの手間が面倒で使っていなかった。ItemSherlf?で蔵書一覧が完成を見る日が来るのか。
機能・概要 †
- 機能を限定したデータベースソフト
- amazon、楽天、yahooなどから内容を取り込むことが可能。
- iPhoneのカメラを使ったバーコード読み取り機能で、データ入力の手間を大きく軽減できるのが特長。
- 洋書については外国のamazonで取得することができる。
- amazon検索で見つからない場合は「手動入力」で登録することが可能。
- アイテムは棚に保存される。棚はPCのフォルダのようなもの。
- 検索、棚とタグを使ってデータを整理する。
- 複合条件設定可能なスマート棚(スマートリスト)によって、ジャンル別や作者別・評価別のリストが作成できる。
- 棚表示している状態でアイテムを追加すると自動的にその棚に登録される。
- amazonに写真データが無い場合やamazonにデータがない場合はカメラかカメラロールから取り込むことが出来る。ただし、amazonのようにきれいな本の形にはならない。自分で撮った写真を細工してやれば可能になるだろうが面倒。
使用感 †
- バーコードの読み取り精度は80%程度。
- バーコードが付いていないデータでもISBNコードやタイトルで検索して入力することが可能。バーコードの読み取りの失敗でamazon検索が失敗した場合でもISBNコードで検索することで取り込めることがある。
- トータルでの入力効率が素晴らしい。
- CDはiTunesというDBがあるので、こちらに入力する必要があるかどうか微妙だ。
- amazonの側に問題があるのだが、シリーズ物の本に、amazonのタイトル表記が不統一なために書名でソートしたときに順番にならないものがある。統一するように付けなおすのはけっこう面倒だ。
- シリーズを登録する場合には、バーコードで一冊一冊登録するより、キーワード検索の結果から登録すると劇的に効率化が図れる。シリーズを全巻持っている作品であれば、いちいち持っているかどうかを確認する必要もないし本を取り出してきてスキャンする必要もない。ただし、残念ながら全シリーズが漏れなく検索に引っかかってはくれない。
- 同様の方法は作者検索によっても使える。お気に入りの作者があってその人の作品を集めているのであれば、作者名で検索し検索結果から持っている本を登録すればいい。ただし、このやり方はその作家の作品を大半持っていて何を持っているか記憶しているような場合にしか使えない。また、amazonに登録されていない作品については検索結果に挙がらないので、手入力するしかないし、検索に漏れている作品が無いかをチェックする必要がある。
- 検索結果の応用として、持っていない本を欲しいもの棚に入れることもできる。まあ、amazonのウィッシュリストやカート同じだが、持ち運んだり本屋で「買おうと思ってた作品ってなんやったっけ?」というときにウェブアクセスしなくてもいいので便利だ。
改良希望事項 †
- 新規登録したときにtwitterに投げられると面白いかも。
- どこかの書評サイトと連携して星マークやメモを投稿できるようにすればメモの入力モチベーションアップにつながるかもしれない。
タグを間違えて入れたときに消す方法がないので、つけて欲しい。<解決済み:対象のデータのタグを全て外せば自動的に消える。データに付けられているタグはタグ設定画面でチェックされているタグのボタンを再度タップすることで消える。全てのタグを外すとデータ上は(null)と表示されるが気にしなくてもいい。
- 複数アイテムの一括操作。棚の移動やタグ付け、削除が可能になると便利かも。
- 撮った写真を本の形にトリミングできるようになっていれば、本棚表示したときにきれいに表示出来るようになる。
- 棚を消したときにそこに登録していたアイテムのデータも消えてしまう。棚を消したときには未分類棚に戻すべきだと思う。
棚を消すときには棚の一覧画面で編集ボタンを押し削除ボタンを押す。このインターフェースが、スマート棚の削除と同じなのも問題だ。スマート棚を消してもデータには全く影響しない。データが完全に消えてしまう操作と影響しない操作が同一になってしまっているのだ。これはUI上非常にまずい。
自分は棚のメタファーをiTunesのプレイリストのようなものだと理解した。一次的集約場所として、「すべて」と「未分類」又は自分で作成した棚を使って管理するのだと思ったし、そうあるべきだと感じている。
もし、このソフトの作者が今のやり方を気に入っていてそれを続けるのなら、せめて、中身のある棚を削除する場合には「この棚に保管されたデータも削除されますが実行しますか?」といったメッセージを出すようにすべきだ。
- いつの日かiPhoneを使わない日が来るかもしれない。また、ソフト自体がアップデートしなくなり、iOSのバージョンアップによりアプリが使えない日が来るかもしれない。その日のために、データをテキストデータに書き出す方法を提供して欲しい。
- 画像のないタイトルだけの一覧とか、指定項目だけのリストがあると嬉しい。
- データの複製(又はコピー・ペースト)が出来ると嬉しい。シリーズ物を手入力する場合、ほとんど同じタイトルと同じ作者、出版社名を何回も入力しなければならないので。
- メモの入力のときにキーボードを使っても入力エリアが広がらないのでキーボードのとき(ソフトキーボードが表示されていないとき)は全画面が入力エリアになるようにして欲しい。