クテシアス、Ktesias
医師・歴史家 前4世紀初期
クニドス出身で医師の家系に属した。アルタクセルクセース2世によって前405年から宮廷の侍医として召し抱えられる。前398年に王とコノーンとの間で連絡役として活動し、次いで帰国して23巻のペルシア史『ペルシカ』を著した。
クテーシアスの文体は高度に修辞的で、読み手の感情を引きこむことを意図している。その結果、彼の著作は事実問題ではきわめて信憑性が薄い。古代においては、冒険談と歴史の範疇の境界がいかに流動的であるかの一例である。(ダイアナ・バウアー編『古代ギリシア人名辞典』原書房)クテシアース断片集
[#犬頭人のイメージはクテシアスの著述に追うところが大きい]
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