2006年09月23日

ヲタ視点で鳥人間を観る

 「鳥人間コンテスト」を偶然観た。あまり関心がなくて毎回はチェックしていなかったが、すごいレベルに達している。ほぼ、基本的な設計は固まってきたようで、上位に入る機体は似たような形になっている。

 新しい試みを取り入れるべく、時間を競う種目が登場した。普通に飛ぶだけでは勝てない時代に突入した。今回勝ったのは、従来型の機体だったが、新設計の高速タイプも後一歩のところまで来ていた。来年からは、高速型の機体を設計しないとこの種目は勝てなくなるだろう。

 自転車ヲタとしては、選手が来ているジャージとかケイデンス(クランクの回転数)が気になって仕方が無かった。プロペラとクランクとのギヤ比はどこも高過ぎる気がしたのだ。もっと軽いギヤでクルクル回す方が有酸素運動で回し続けられるはず。というのが自転車の常識だ。後半になっていきも絶え絶えになっているのを観て特にそう思った。パイロットにはかなり高負荷なペダリング運動が要求されていて、その持久力の差が勝敗を決めかねないようだった(完成度の高い機体の場合は、飛行距離はパイロットの力が尽きるまでになるから)。

 とういうことは、自転車の個人タイムトライアルに勝つためのトレーニングが有効だろう。逆に言えば、そんな人間を連れてくるのが一番だろう。そして、そのエンジンが出せる出力を計測して、それにあわせて機体を制作するべきじゃないか。「体重が軽そうだから」とか「運動が得意だから」とか言う理由でメンバーの中から選ぶような時代は終わっていると思った。

 ペダリングで続けて出せる出力は、エンジンになる人間の心肺能力に依存する。一般人では100w、鍛えた一般人で200w、ツールドフランス出場選手のクルージング速度で300w程度らしい。パイロットが継続的に出せる出力を計算し、それにそった機体を制作し、パイロットは高い出力で長時間こぎ続けられるための心肺能力をきたえるのだ。

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