〜Intelの「Vanderpool」とMicrosoftの「Virtual PC」

http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2003/1126/kaigai049.htm

PCハードウェアの仮想化が新しいステップに入ろうとしている。Intelの「Vanderpool(バンダプール)」とMicrosoftの「Virtual PC」と、Intel/Microsoftともに仮想マシンへと向かっている。Vanderpoolは、Intel CPUに仮想マシンのためにメカニズムをハードウェアベースで組み込もうという構想。一方、MicrosoftのVirtual PCは、Connectixから今年2月に獲得したもので、既存CPUベースのマシン上で複数の仮想マシンを実現するソフトウェア製品。PC世界の2強が仮想マシンに本格的に取り組み始めたことで、いきなりハードウェアの仮想化がトレンドになってしまったように見える。

 IntelとMicrosoftが仮想マシンに同時に向かっているのは、もちろん偶然ではあり得ないだろう。この2つの技術は、最終的に違いに補完しあうようになると思われる。

 例えば、IntelのVanderpoolは、バーチャルマシンマネージャ(VMM:Virtual Machine Manager)ソフトウェアを必要とする。一方、MicrosoftのVMMソフトであるVirtual PCは、ハードウェア側に仮想化のためのメカニズムがあれば、もっと堅牢なものになる。両技術が協調し合うのは自然に見える。

 というより、MicrosoftがVirtual PCを買った最大の理由は、IntelのVanderpoolが見えてきたからではないだろうか。IntelのVanderpoolが実装された時、 MicrosoftがVMMソフトウェアを持っていなければ、誰か他の会社がOSの下のVMMレイヤーを提供してしまうことになるからだ。とすれば、 Microsoftが先手を打たないわけはない。


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Last-modified: 2006-08-19 (土) 10:56:15