palmデバイスで、液晶下に存在することの多いボタン。液晶上に表示されるSoftKey?に対応してHardKeyと呼ばれる。

 このキーが特別なのは、電源ボタンを兼ねていることによる。そして、palmOSの柔軟な仕様により、ユーザーが自由に自分の良く使うアプリケーションを割り当てて使うことが可能になったことも大きい。このボタンに割り当てられる4つ(機種によっては2つだったり3つだったりするが)のアプリケーションは一切の事前操作がなくとも起動できるのだ。「電源を入れて、ソフトを起動して」というPC的な一連の操作を無用にしてしまったのだった。

 当時(90年代後半)、日本でPDAとして君臨していたZaurusにはハードボタンがなく、スクロールやアプリケーション起動でいちいち画面を確認しタップしなければならなかった。また、固定的に印刷されたアプリケーションを入れ換えるようなこともできなかった。様々なmoreソフトが開発されたが、シャープの閉鎖的な姿勢から、固定されたアプリケーションをユーザーが入れ換えるのはかなわなかった。そして、画面を見るたびに、「こんなソフト一回も使わんのになぁ」と感じたものだった(経験談)。

 また、ハードによるスクロールも、ユーザーの使い方を良く考えたものだった。PDAを使う場合、大半の場合がデータのブラウズだ。そして、palmはPCで入力したデータを持ち歩いてブラウズするのに都合がいいように考えられていた。当時のZaurusがPCとの接続にはオプションの接続ケーブル・ソフトが必要だったことと対照的だ。


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Last-modified: 2006-08-19 (土) 10:56:17