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a title="ソニー、米で音楽ダウンロードサービス「Connect」を開始--iTunesに挑戦状 - CNET Japan" href="http://japan.cnet.com/news/media/story/0,2000047715,20065791,00.htm">ソニー、米で音楽ダウンロードサービス「Connect」を開始--iTunesに挑戦状 - CNET Japan</a>

ソニーは米国時間4日、米国でオンラインミュージックストアをオープンし、AppleのiTunes Music Storeが1年前から独占してきた市場に参入した。

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共通の土俵に複数の企業が参入するのはいいけど、別に土俵を作られたらかえって不便だ。ソニーがプラットフォームとしてサービスを開始するのはいい。機能や価格、サービスで対抗してくれるのは構わない。しかし、提供される楽曲とリンクして商売をするのはやめて欲しい。アーティストごとに、「これはソニー、こちらはApple、あれはWMP・・・」なんて冗談じゃない。アーティストの所属するレコード会社ごとに専用プレーヤーを用意しなければならなかったら、今のように音楽産業は発展しなかったはずだ。
音楽産業は、未だにメディアを売る流通業的発想から抜け出せないでいる。CDやレコードのような物理的メディアのコストがかかるものならその取り分は仕方がないが、ネットワークならその比重ははるかに小さいはずだ。以前、MSの日本法人の社長がインタビューで、「windows販売で一番コストがかかるのがマニュアルだ」といっていた。今ではまともな紙のマニュアルはOSにもソフトにも付かなくなってしまった。まして、メディアのいらないデータ配信なら流通業者の販売コストは大幅に下がるはずだ。

メディア販売の考え方でダウンロードサービスを考えるのではなく、「利用権の販売」という考え方への転換が必要だ。プラットフォームとそこで提供される楽曲とをリンクさせるのはおかしいのだ。CDをかった場合は、そのCDに記録された音楽をカセットテープやMDに入れて、いろんなところで聴く権利も買ったということだろう。だから、当然ケータイの着うたで聴いたっていいはずだ。

あるときは「使用権の売買」と言ってみたり、使えるメディアを限定したり。言っていることに矛盾がある。「使用権」をかったのなら、コピーを制限することや、利用するメディアを限定することはおかしい。また、使用権を買った人間に対して、別のメディアでの入手に際して便宜を図るべきだ。

同じ権利を何回も買わせた挙句、使用権だから移転できないというのは暴挙だろう。

http://nobi.cocolog-nifty.com/nobilog2/2004/04/itunes.html

野副の比喩は巧みに、アップルとかつてのナプスターなどの違法行為をイメージ的に結びつけようとしているが、アップルは違法コピーを奨励するどころか、これにはちゃんと正面から反対している。

ただし、ユーザーを最初から悪者と決めつけて疑ってかかるのではなく信頼する道を選んだ(別の言い方をすれば、悪意のあるユーザーにあわせて、善良なユーザーまで不便を強いられるのを避けた、とも言える)。

つまり、ハッカーとの下手ないたちごっこをするのではなく、悪意のない人が誤ってコピーしてしまうような事故を防ぐ機能はしっかり用意したが、(犯罪者になる「自己責任」と覚悟で)あきらかな悪意を持って違法コピーすることまではあえて防がなかった。

全く同感。これについては、下のエントリに書いた。
http://pixie.homeip.net/geek/archives/000068.html

こーひーをぶんなぐれTEXT
http://cad.lolipop.jp/private/text/archives/2004/05/10/20040510120606.html

この間のCD逆輸入の問題もそうなんですけど、売る側と買う側で,売買されている実際のモノが食い違ってるんですよね.売る側は実質的には株券と同じように製品を捉えているのに対して,買う側(作る側もこっちだと思う)はコンテンツの内容を買ってる.コンテンツビジネスってのは結局そういうものなのかも知れないなぁ.

輸入盤規制
http://diary.nttdata.co.jp/diary2004/05/20040509.html
と、ここまで真面目に書いてきたが、実はぼくは2004年という年は「CD永眠の年」として記憶されると思っているのだ。もうCD自体がなくなろうとしている時に、CCCDでも輸入盤規制でもないだろう。もう手遅れだよ。


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Last-modified: 2006-08-19 (土) 10:55:53