http://www.asahi.com/life/update/0315/002.html

「ゆとり」見直しに賛成78% 本社世論調査

2005年03月15日08時42分

 ゆとり教育を見直すことに賛成の人が78%にのぼることが、朝日新聞社が12、13の両日実施した全国世論調査(電話)で明らかになった。土曜日を休みにした学校週5日制には、62%が反対。「ゆとり」の象徴的存在である「総合的な学習の時間」(総合的学習)を減らして主要教科を増やすことにも、51%の人が賛成している。一方で、ゆとり教育の目的だった「生きる力」を育てる役割を学校に「期待する」と答えた人が66%おり、その理念は否定しないという姿勢もうかがえる。

 昨年末に公表された国際学力調査などの結果では、日本の子どもの学力低下傾向が示された。今回の調査でも、79%が「学力は下がっている」と認識。そのうち約6割は「主に学校教育に原因がある」とみている。

 ゆとり教育の柱の一つである学校週5日制への賛成は27%止まり。とりわけ女性の賛成は21%しかなく、男性よりも否定的な見方が強かった。

 総合的学習を削って国語、算数など主要教科の時間を増やすことをめぐっては、賛成51%が反対33%を上回った。ゆとり教育見直しに賛成の人では、賛成が6割近くに達している。

 中山文部科学相は先月、中央教育審議会にゆとり教育を軸にした学習指導要領の見直しを求めたが、調査では見直し賛成が78%、反対が11%と賛成派が多数を占めた。とりわけ、20〜40代では賛成が8割台に達する。

 一方で、ゆとり教育の見直しに賛成する人の中でも学校教育に「生きる力」を育てる役割を「期待する」と答えた人が、66%もいた。総合的学習を削って主要教科を増やすことに賛成の人でも、64%にのぼった。


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Last-modified: 2006-08-19 (土) 10:56:00