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 ■ 和田秀樹公式 HIDEKIWADA.COMマガジン ■ 発行部数:9066    2005年2月8日
号
                                                   
http://www.hidekiwada.com
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■インデックス―――――――――――――――――――――――――――――
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 ・今号のメールマガジン
 ・新着情報(新刊・TV/ラジオ出演情報)
 ・Web情報(HIDEKIWADA.COM更新情報、連載サイト情報など)
 ・メルマガエッセイ99「人の命の価値をマスコミが決めるのか?」
 ・編集後記

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■今号のメールマガジン―――――――――――――――――――――――――
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 最近毎日のように報道されているのが、凶悪な殺人事件の数々。死にたいする
認識
の低さや加害者への刑罰の甘さなど、さまざまな理由があるとは思いますが、そ
の中
でも報道を行なうマスコミにも何かしらの責任があるといえるでしょう。今回は
そん
な犯罪におけるマスコミの責任などを訴えたエッセイです。またTV・新刊情報も
あり
ますので、あわせてお伝えします。
 
■新着情報―――――――――――――――――――――――――――――――
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◆TV情報
  
 ◎『情報ツウ800』日本テレビ系  2月11日(金) 朝8:00〜10:30

 ◎『情報ツウ800』日本テレビ系  2月21日(月) 朝8:00〜10:30


◆新刊情報 

◎『私の愛国教育論』
  PHP研究所 1365円 ISBN4-569-64121-0
 産経新聞の正論新風賞の受賞を記念して、和田がこれまで雑誌、新聞などに寄
稿し
た、愛国とは何か、日本の教育に必要なものを集めて緊急出版した論叢集。

◎『人づきあいが楽になるちょっとした「習慣術」』
  祥伝社 514円 ISBN4-396-31371-3
 人間がいかにしてしらないうちに人に嫌がられるかを分析して、どう賢く人づ
き合
いをやっていくかを説いていきます。以前、『人間音痴』というタイトルで出さ
れた
本の文庫化です。

 ◎『お金とツキが転がり込む習慣術―「運のいい人」には理由がある―』
  祥伝社 1365円 ISBN4-396-61233-8
 自分は科学的、合理的な人間だと思い込んでいる人ほど、運やツキをバカにし
が
ち。しかし、運やツキを科学的につかむ方法は存在します。和田秀樹が自分の成
功体
験と認知心理学をベースにした、「ツキの好循環モデルを実現する習慣術」を余
すと
ころなく開示したのが本書!


■Web情報――――――――――――――――――――――――――――――
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■メルマガエッセイ―――――――――――――――――――――――――――
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【 人の命の価値をマスコミが決めるのか? / 和田秀樹 】


 最近、つくづく思うのは、人の命の価値を誰が勝手に決めていいのかというこ
と
だ。

 たとえば2003年の1年間だけで34000人もの自殺者がでている。
 しかし、彼らの命の重さについて語られることはまずない。

 経済的理由で自殺する人が多数いて、実際、マネー敗戦や痛みを伴う構造改革
なる
ものと自殺の急増(98年以降6年連続で3万人を超えているが、それはそれまで
の過
去2、30年の平均と比べて1万人も多い)の時期が合致するのだから、やはり企業
や
政府のやり方の犠牲者といえる。

 あるいは、少年犯罪の被害者にしても、殺した側は大した罪に問われず、被害
者が
事実上泣き寝入りすることのほうが多いそうだ。

 もちろん、有名事件の場合は、被害者が非常に同情を集め、マスコミで大きく
取り
上げられることもあるようだが、そうでない事件の場合、加害者は簡単に少年院
から
でてきて、平気な顔をして、しかもその前科をまず知られることなく堂々と生き
てい
けるわけだから、被害者の遺族は浮かばれないままだ。

 最近、あるルポライターから、日本の少年による殺人事件が多いか少ないかや
、増
えているか減っているかの判断が難しいという話を聞いた。

 それは、傷害致死は殺人に数えないからだ。少年事件の場合は、リンチや暴走
族の
争いのような集団による殺人が多い。何の落ち度もない被害者が、抵抗できない
かた
ちで、集団でボコボコにされて無念の死に至ったとしても、殺意がなかったとい
われ
てしまえば、傷害致死ということにされてしまうのだ。この場合、主犯でない少
年は
少年院に入らないで済むということまで起こってしまう。

 集団暴行というのは、万が一被害者が生き残った場合、単独犯から激しい暴行
を受
けた場合とくらべてはるかに大きなトラウマを受ける。それでも、法律はあまり
につ
れない。

 最近になって、性犯罪者の再犯の可能性の高さ、トラウマの重さなどが問題に
さ
れ、とくに奈良の女子小学生誘拐殺人事件が鮮烈だったので、多少は性犯罪者の
住所
が公開(警察にだけかもしれないが)される可能性などがでてきた。

 確かに人間、どんな形で死ぬのかは運の要素はあるだろう。

 犯罪被害で亡くなるというのは、どう考えても無念なことであるし、ほかの亡
くな
り方と比べて不幸なことであるのは確かだ。
 しかし、その中でも、有名事件の被害者であれば、マスコミが大きく取り上げ
ら
れ、世間の同情を集めるのに、よくあるタイプの事件だったり、少年によるリン
チ殺
人だったりすると、加害者も思ったほど罰せられないし、マスコミもろくに取り
上げ
ず、世間の同情も少ない。

 このような命の価値が恣意的に決められてしまうのを、運だけの問題なのかと
疑問
に感じてしまう。

 自殺にしても、98年以降のプラス1万人の部分は、私には人災であり、被害者
と思
えてならない。

 私自身精神科医であるから、不可避の自殺なり、精神障害によって生じてしま
う自
殺があるのは認める。もちろん、我々、精神科医が努力をすることで、それを減
らす
ようにしなければならないのはわかる。しかし、それでもゼロにはできないのを
認め
ざるを得ない。   

 そして、今私が問題にするのは、ある年から突然1万人も自殺が増えたのであ
れ
ば、社会的要因のほうが大きいだろう。そういう犠牲者についてはまったくとい
って
いいほど、同情の声は聞かれないし、自己決定をした弱い人間と思われているだ
けな
のだろうか、犠牲者という扱いを受けることはない。

 しかし、親が自殺してしまった子どもの被害は大きい。

 交通遺児と比べて補償もないために、進学を断念するなど経済的な被害も大き
い
し、心のトラウマになる可能性も小さくない。そういう点では、もう少し被害者
なの
だという社会の温かい目があってもいいと思っている。

 おそらくマスメディアの扱いの上では、いちばん恵まれた(というよりは、い
くら
かましという言い方がいいかもしれない。被害を受けたことそのものは非常につ
らい
ことだろうし、遺憾なことなのはもちろん重々承知の上の話である)被害者とい
うの
は、拉致被害者の方々だろう。長年にわたって無視された悲しい過去もある。し
か
し、この数年に関しては、それなりに注目され、尊重され、またマスコミにも、
政府
にも発言できる立場でいる。

 私は彼らがひいきされているといいたいわけではない。
 同じくらいの発言権をほかの被害者にも与えてほしいといいたいだけだ。

 少年犯罪の被害者の親たちが、少年にも死刑を求めたり、性犯罪の被害者の家
族が
性犯罪者の住所の公開や去勢刑の新設を求めるだとか、集団暴行の被害者が傷害
致死
の場合は自動的に未必の故意を認めてほしいなど、いえることはいっぱいあるだ
ろ
う。

 拉致被害者の側は北朝鮮が加害者なので、日本政府が変わっても、彼らが変わ
って
くれる保証はないが、この手の犯罪被害者は日本政府が加害者に対する制裁をど
のよ
うにするかを自分たちの法律で決めていいのだ。それを考えると、彼らの発言の
意味
は大きい。そして被害者の生の声を聞くことで、わけのわからない人権屋とどっ
ちが
人間の本当の気持ちにかなうものかの判断もできる。

 情報が開示された上で、多数決の原則にしたがって、法律を変えていくことが
でき
ることが、立法府がある意味であり、民主主義の原則にかなっている。アメリカ
はそ
の点、住民の意向に沿ったかたちで、同じ犯罪でも罪の重さが州によって違うの
であ
る。

 そういった発言の機会も与えられないのがかわいそうでならない。

 マスメディアがこの被害者はかわいそう、この被害者は無視というようなこと
を勝
手に決めていいのだろうか?もちろん、全部取り上げることはできない物理的制
約は
わかるが、人間として許せないものくらいもっと取り上げられないのか?

 すべての命は重いし、すべての犯罪被害者は本当にかわいそうな存在なのだか
ら。


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ていける。HWIの研究員でもある植木理恵さんは、東大大学院博士課程を修了した
新
進気鋭の心理学者です。

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■編集後記―――――――――――――――――――――――――――――――
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 そろそろ寒さに慣れても良い頃なのでしょうが、一向に慣れません。このまま
早く
春になってくれと思いつつも、持病の花粉症を考えると、春にたいしても尻込み
。私
にとって2月というのは、複雑な思いが交錯する時期なのです…。

 次号は2月下旬頃に発行を予定しております。
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