2007年02月09日

ビジネスに翻弄されるスポーツ

 こういう問題はスポーツの規模が大きくなるに連れて弊害が目立ち始め、最終的にはスポーツ自体の衰退を招く。衰退にいたらないまでも停滞は否めないだろう。

 アメリカのモトクロスやカートレース、ボクシングなど複数団体が興行を行うスポーツは多い。また、同じスポーツでも、異なるルールが適用されてそれぞれが別のカテゴリーのようになってそれなりに成立しているケースもある(Xスポーツ系など)。

 自転車は古くからあるレースの主催者とプロツアーという団体とで利害に対立があるらしい。特に3大ツール(グランツール)の主催者は発言権も強くレースに対する影響力を保ちたい意識が強いらしい。

 こういう抗争で迷惑をこうむるのは選手だ。グランツールに出ることを目標にしている選手もいるはずだ。それが、唐突に出走すらできなくなるかもしれない。スポンサーにとっても、露出の多いグランツールに出るかどうかは大問題だ。中には、スポンサーの獲得が難しくなるケースも出てくるだろう。

 何より問題なのが、興行主(UCIとグランツール主催者)の都合だけで事が決まるということだ。前年まではUCIのツアーに参加することがグランツール出場の条件で、それに沿った活動をしていたにもかかわらず、突然参加資格を失うチームがあるということだ。

 こんなことのために、実力がありながら特定のレースを走れないチームや選手が生まれないことを祈りたい。

CYCLINGTIME.com : 収拾のつかないUCIとグランツール主催者側の対立

出場チームに関して、パリ†ニースを主催するASO(ツール主催者)とUCI(国際自転車競技連盟)の間で冷戦が巻き起こっている。ブエルタ主催者のUnipublicもプロツアーチームのユニベットを出場させない意向を示すなど、両者の溝は広がるばかりだ。

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