そんな事知ってどうすんの?

 夜中のテレビでグルメ番組を観た。「洋食」について評論家と、局アナ上がりが話していた。

 内容についてはこれっぽっちも興味は無いのでどうでもいいが、引っかかった言葉。
1.「洋食ビギナーなんです」
 はぁ?そんなものにビギナーとかベテランとかあるの?客をランク付けすることに何か意味があるの?それともあれか、番組で紹介されたような洋食屋はビギナーをバカにするのか?作る立場ならともかく、食うだけの消費者に初心者もくそもあるか!

 客だからといってえらそうにする必要は無いが、卑下する必要も無い。虚心に、食べたいものを食べ、黙って帰れ。おいしければまた来ればいい。RPGのスキル上げじゃないんだから、ベテランになるために通う必要なんか無いだろ。

2.「おいしい洋食屋さんを見分けるコツ」
 はぁ?んなもん、なんで見分けなきゃいかんの?好きなメニュー食って美味いと思ったらまたいけばいいし、そう感じなかったら2度といかなきゃいい。それで十分。俺のように貧しい食生活しか送っていない人間は評論家のような感覚は持っていないだろう。しかし、評論家じゃなきゃ分からないような高尚な味をありがたがる気はない。俺が食べて美味いものがおれにとってのご馳走だ。それ以上でもそれ以下でもない。驕ることも卑下することも無いし、俺の感覚を人に押し付けることもしない。

 だいたい、おいしい洋食屋を他人の決めた尺度で判定するって発想がおかしいだろ。自分で食べたいと思うメニューそっちのけで、評論家の言っていたもの(この番組ではご飯といっていた)を食べた感想を優先するのか?そうやって得られた情報がいったいなんの役に立つんだ?

 ほんとは、こんな番組はどうでもいいカスでしかないが、判断基準のおかしな態度に腹が立って書いてしまった。この判断基準を自分でもてないことは普遍的な問題だと思う。これについてはいつか書きたい。

 調べたら番組はR30というものだった。洋食の評論家は金子達仁山本益博というおっさんだった。元局アナは不明。

※修正はさいもんさんにコメントで教えていただきました。感謝。読んでいないだろうけど、金子さん失礼しました。金子さんのサッカー解説は元ヴェルディ監督より好きです。

音楽共有の壁?

 俺は、iTuneの実ファイルをサーバーに置いている。ネットワーク上のどのPCからでも音楽を聴けるようにするためだ。おかげで、winXPマシンを使っているときも快適に音楽を楽しむことができる。

 しかし、iPod shuffle のサポートという意味で少し弊害が現れた。それは、プレイリストやレート、再生履歴が共有できないことだ。iTuneは設定で任意のフォルダをライブラリの保存先に指定できる。エンコードしたデータはネットワーク越しにでもそちらに保存される。にもかかわらず、インデックスやプレイリストはローカルPCの iTuneフォルダに作られるらしい。HDDモデルなら関係ないが、shuffleの場合はこれらのメンテナンスが快適再生の鍵となるから困る。結局、どれか一つのPCを母艦と決めてプレイリストを育てるしかないようだ。

 iTuneの公開機能を使えばいいのかもしれないが、linuxマシンにRendezvousを組み込むのは俺には荷が重すぎる・・・

今年の花粉症対策

 「花粉症に効く意外な食べ物」というキャッチにひかれて、健康バラエティ番組を観ていたら、簡単そうだったので採用決定。スパスパ人間学!:2月17日放送「これが究極!花粉症をにならない&治す最強食材!」このページでは、レンコンの何が効くのか分からないが、番組では過敏体質を改善する化学物質を紹介していた。

 「鼻が詰まったら暖めるとよい」というのもは、気づいてやっていた。鼻の粘膜が痛いようなときにこうすると、水蒸気で粘膜が湿り、通りも良くなるので楽だった。また、これと同じ効果だろうが、風呂に入ったときに熱い湯を洗面器にとって手で鼻を覆うようにして蒸気を吸うというのも一時的だが効果があった。

 今のところ、対策はレンコン汁を飲んでいるだけだが、心配していたほど症状が出ていない。花粉の飛散が少ないのか、レンコン汁による体質改善が効を奏しているのかは分からない。症状がきつくなったら他の方法も試して報告したい。

松下の回答MP3プレーヤー

 松下の回答は、「PC不要」だった。これまでもSDメモリカードをビデオカメラやビデオレコーダーに積んできているので、一貫性はある。SDメモリカードが値下がりしてくれ、魅力は出てくるかもしれないが、1GのSDカードが15000円の現在、すでに1GのiPod shuffleがある現在、価格的な競争力を感じないがどうなんだろう。

 唯一のメリットとしては、MDからのダビングだろう。これは意外な盲点だ。iPodに乗り換えられない理由の多くは、手持ちのMDをiPodに取り込むことができないことがあるだろう。借りたCDからダビングした音楽の入ったMDが多量にある場合、iPodに移行するためには再度借りるか買うかしなければならない。この金額がバカにならない。このSDミニコンはそれを解消できそうだ(ただし、メモリカードに録音したデータをWMPやiTuneに取り込むことはできない)。

ITmedia ライフスタイル:あゆの新提案?――松下が“PCいらず”のSDオーディオ製品群を発表 (1/2)

 SDオーディオプレーヤーは、「SV-SD100V」と「SV-SD90」の2モデル。いずれもハーフミラーの前面パネルが特徴的なスクエアタイプで、ミラーの奥に有機ELディスプレイを搭載している。メモリは内蔵せず、またSDカードは同梱していないが、そのぶん価格を抑えたという。なお松下では、同時に1GバイトのSDカードを低価格(店頭予想価格で1万5000円前後)で発売する予定だ。

wall_img_01 ま、どっちみち、PC用のジュークボックスソフト「SD Jukebox Ver.5.OLE」がmacに対応していない時点で、俺にとっては「終わってる」。

 それはともかく、松下のサイトにある、浜崎あゆみの壁紙はなかなか。CMやポスターでサイボーグっぷりを発揮していたが、この壁紙に描かれている人物は既に浜崎あゆみ的美人でしかない。しかし、この絵は意識的にかエロい象徴に満ちていて楽しい。>浜崎あゆみの壁紙ダウンロードページ

「新趣味」傑作選―幻の探偵雑誌〈7〉

「新趣味」傑作選―幻の探偵雑誌〈7〉 (光文社文庫)

 関東大震災前の2年ほど出版されていた雑誌から探偵趣味系の作品を抜粋したもの。付録の見出し一覧では広範囲な話題を取り扱った総合雑誌だったらしい。

 時代の雰囲気を取り入れた作品ほど、時代の変化に取り残される。風俗やメンタリティまでも違う今となっては、当時の時代感覚をセピア色の写真を眺めるように楽しむ意外にはない。特に、連載作品をコンプリートした「砂漠の古都」にはいろんな意味で興味深かった。欧米礼賛とその裏返しにしたアジア蔑視が当時も(今もそれ以前もだろうが)根強かったことがはっきり分かる。ということは、現在の風俗をセンセーショナルに扱っただけの作品も数十年後には消え去る運命ということだろう。50年後の読者が今の作品を読んだらどんな違和感を持つのだろうかと興味を持った。

 しかし、世相が変わっても取り残されない作品はある。それは、人間を取り扱ったものだろう。江戸川乱歩や久生十蘭の一部の作品などは、これと同じ時代の作品でありながら光を失っていないのだから。

 古本屋で200円で購入。時間を持て余しているときに、古本屋で見つけたならどうぞ。「新趣味」傑作選―幻の探偵雑誌〈7〉

世界の流れはスマートフォン

 ドイツでCeBIT、アメリカではCTIA Wireless2005という通信機器の大きな見本市が開かれたらしい。刺激的な端末やサービスが目白押しだ。こういう報道を見ていると、日本のキャリアがいかに井の中の蛙かと思い知らされる。別に、俺はユーザーだからどうでもいいが、今の技術を持ってすれば実現されるサービスが日本国内では供給されないという状況は情けなく腹立たしい。iTuneを待っている多くの音楽ファンなら分かるだろう。

ITmediaモバイル:“W-CDMA+Pocket PC”の回転2軸端末Vodafoneが出展

 欧州では英Vodafoneが「VPA」(Vodafone Personal Assistant)、独T-mobileが「MDA」、英O2が「XDA」などのブランド名で、同じ端末を販売している。携帯電話(GSM)に加えWi-Fi、Bluetoothを搭載しており、ネット接続やPCとの連携が容易なのが特徴だ。

 回転2軸端末自体は珍しくありがたくもないが、コンピューティング環境と通信が一つの機器に融合している端末には興味がある。Wi-FiとBluetoothを積んだ小型PCって、話せなくても使い道がある。さらに、通話とネット接続ができれば、ケータイとPDAを持ち歩かなくても良くなる。NOKIAの702NKも海外向けvodafone端末のローカライズ版だから、この端末も可能性があるかもしれない。(まあ、windowsOSでは意味がないが)

【CTIA Wireless 2005】 クアルコム、1xEV-DO上でのVoIPやRev.Aのデモ

 クアルコムのブースでは、BREW上で動作するコンテンツ、サービスの内容が紹介されるコーナーが人気を集めていたが、1xEV-DO方式でのVoIPサービスや、CDMA2000 1xEV-DO Revision A(Rev.A)のデモンストレーションも披露されていた。

 1xEV-DO方式は、auのパケット通信定額サービス「ダブル定額」の実現に貢献したデータのやり取りに特化した通信方式。これまでクアルコムでは、「1xEV-DOはデータの通信に適した方式」と繰り返しアピールしており、音声通話をデータ通信上で実現できるVoIPをサポートすることは、これまでの主張から見れば、データ通信だけを取り扱う姿勢から大きく方向転換するものと言える。

 通信方式の特性から考えると、電波状態が悪くなると途端に音質が悪化したり切れたりするはずなので、それをどう克服するかが技術的にはハードルとなるだろう。しかし、VoIPを通せるようになるなら、回線交換の通話なんて不要になってしまうだろう。

 素人の思いつきというか希望だが、801.11gかbluetoothを搭載して、家にある常時接続用モデムを使って通信できるようになればと思う。ある意味、PHS的な考え方だ。自宅にいるときは、IP電話機の子機のようにケータイ端末を使い、外では3Gケータイ電話として使えるということだ。家の回線経由で電話するときは家庭内のIP電話使用料と同額にすればいいだろう。これは、トータルな囲い込みを可能にするだろう。しかも、そうできない他のユーザーにとっても、ケータイの基地局の混雑緩和といった利益をもたらすことが可能だろう。

 失敗したPHSと似ているように感じるが、一般家庭への常時接続モデムの普及を背景にする点で異なる。そして、PHS当時にはできなかった、トータル通信サービスが可能となったことも利用できる。PHS失敗の背景に、NTTのISDN網を利用するためのコストが大きかったと読んだ。今なら、それなしにサービスを行うことが可能だ。現在、docomoとauが最短距離。日本テレコムを失ったvodaと携帯電話網をもたないeoには、どこかと提携しない限り不可能なサービスだ。なお、この方法は、先日発表されたdocomo向けの赤外線アダプターとは、ケータイの通話までもをIP電話網に載せるという点で、根本的に違う。

業者 有線 データ 携帯
NTT NTT東西 フレッツ docomo
KDDI KDDI KDDI au
日本テレコム 日本テレコム Y!BB or フレッツ (ソフトバンク)
関西電力 eo光電話 eoホームファイバー (eo64)

 このネットワークは、そのままスマートフォンに応用が可能だ。というより、スマートフォンで活きるネットワークだ。メッセンジャーやデータ配信(ブロードキャスト系)にはビジネスチャンスがありそうだ。

 よく考えれば、vodaのような業者でも参入は可能だ。無線ルーターにVOIP通信機能を付ければいい。これなら足元の回線から独立したサービスも可能になるだろう。PC向けのIP電話の端末としてケータイを使えるようにするだけだ。

 もちろん、この端末は現在のケータイの形をしている必要はない。CFカード型ならPCやPDAにも対応できる(今でもPHS+wifiはある)。腕時計やiPodも可能だろう。まあ、実現は5年後くらいか・・・

 とりあえず、A5502K+prismの代わりになるスマートフォンをお願いします。>au殿

あんたのほうが“プロ失格”

IT Pro 記者の眼 : ITエンジニアも文章力がなければ“プロ失格”

ビジネス文書に“文才”は必要ない

 では,どうしたら文章力が身に付くのだろうか。「文章の上手い下手は,生まれついての“文才”で決まる」と思っているとすれば,それは間違いだ。人を感動させるような小説や詩と違って,提案書や報告書,仕様書などのビジネス文書においては,何よりも正確さと分かりやすさが求められる。そうした文章を書くには,“文才”よりも「テクニック」を身に付けて実践することのほうが重要なのだ。

 ITエンジニアには他の業務分野の人間より文章作成能力が要求されるという点には納得できないが、本題ではないのでスルー(スルーはするが、この近視眼的思い上がりには一言書かずにはいられなかった。)

 ビジネス文書は技術で書くものだと思う。詩的な表現はかえって邪魔。暗喩なんか使うんじゃない。だから、「ビジネス文書に“文才”は必要ない」には賛成。前にも、「ビジネス現場の職人芸」という自己満足的な仕事の仕方について否定的に書いたが、ビジネス文書の詩的な表現も同じだ。

 しかし、この人のお勧めの練習方法にはあきれる。文才は必要ないと言い切っておきながら、読者を想定して推敲を繰り返せとか、練習しろとか高校野球の監督のような精神論で押しまくっている。ITという言葉を冠した雑誌(この記事はwebだが、本職は雑誌編集者)に書くプロの言葉とは思えない。ここで展開されるのは、小説やエッセイの書き手を育てるやり方だろう。

 ビジネス文書は、目的と読者は書く時点で決まっている。プレゼン用、取説、稟議書、申し送り…そんな程度のものはフォームを決めて流用すればいいのだ。そのためにグループウェアなりCMSなりを活用して情報共有すればいい。上手な人が作ったものを元にスタートすれば、下手でもそれなりに分かり易いものが書けるだろう。個性なんて要らないんだから。

 目的によっては、個性が必要となるような場合もあるだろう。しかし、個性を求められる場合でも形式に個性は要らない。職人芸の入り込む余地はないし必要もない。そんなケースでも有効なサポートツールがある。内容が個性的でも、フォーマットは決まっているはずだ。そこに盛り込むべき項目も書く前に決まっているだろう。だとすれば、アウトラインプロセッサーの出番だ。テンプレートに従って必要事項を入力し、最低限の必要事項は機械的に作成し、想像力の翼は内容を考えるときに広げてもらえばいい。

 記者とか編集者という肩書きを持ちながら、素人以下の文章しか書けない人間が多くいるマスコミの縮図を見た気がした。この人は、そんな不甲斐ない後輩(部下)に教えるつもりでこの文章を書いたのだろう。しかし、こんな人がベテラン(上司)として新人の指導に当たっていたら、まともな文章を書けるようになるまでには相当な時間がかかるだろう。個人が職人芸のようにして技術を身につけなければならないという発想だ。

 IT技術こそが、底上げをするのに非常に効果的なはずなのに、IT記者がこれに気づいていないとは….あんたのほうこそ“プロ失格”ですから〜残念。IT記者斬り!!

会社だけじゃないだろう

YOMIURI ON-LINE / 社会:東武線踏切事故、内規違反の操作か…駅保安係を逮捕

 東京都足立区の東武伊勢崎線竹ノ塚駅近くの手動式踏切で15日夕、上り準急電車に女性4人がはねられ、うち2人が死亡した事故で、警視庁捜査1課と竹の塚署は16日、遮断機の操作ミスが事故につながったと断定、同駅踏切保安係の小松完治容疑者(52)(千葉県野田市上花輪)を業務上過失致死傷容疑で逮捕するとともに、同駅の駅長室など2か所を同容疑で捜索した。

 このおっさん個人が違反していたんではないだろう。開かずの踏み切りの存在自体が問題なのだ。このおっさんは、通行人を少しでも多く通そうと上げている時間を多くとろうと普段からしていたのだ。安全マージンを削りすぎ事故を招いたのだ。

 「機械式では閉まりっぱなしになるから人にやらせていた」という時点で、安全マージンを削ることを会社として、そこを利用する通行人も含んで認めていたんだ。本当に会社や地域住民が安全な踏み切りを望んで、多少の不便を凌ぐつもりでいたのなら、この踏切を自動にしていただろう。そうできない圧力が電鉄会社にあったはずだ。

 しかも、報道によれば数百メートル遠回りをすれば歩道橋もあったという。さらに、「踏切が上がらないからと係員に怒鳴っている人もいた」とか、「今日はいつもより閉まっている時間が長い」といった住民の声も載っていた。つまり、係員は板ばさみになって安全マージンギリギリで運行させていたことが目に浮かぶ。

 こんなおっさん一人に責任を負わせてはいけない。

 それと、忘れていた。こんな運行を黙認していた国土交通省か警察(具体的にどの省庁かわからん)にも責任はある。忘れるな。

eo の IPシャッフル

 eoはまだ本格的普及を開始して間がないせいか、ネットワーク上の改善や機器のアップデートが度々行われているようだ。俺のIP電話アダプターはいきなりアップデートが動いたし、先日もアップデートを行った。旧型のアダプターのユーザーは新型への交換をしているらしい。このこと自体は喜ばしい。長時間の切断については事前連絡も怠っていない。事故で何日も不通になったY!BBのADSLよりはるかにましだ。

 ただ、瞬断に近い機器の再起動については連絡はないようだ。一般のユーザーならそれで問題はない。夜中に数秒リンクが切れたからといっても普通は気付かないだろう。その間にネットを使っていても気付かないケースが多いはずだ。気付くとしたら、電話をかけている最中の人くらいだ。それも、かけなおせば繋がるので、気にすることもないだろう。

 しかし、自宅でサーバーを動かしているヲタは困る。ネットワークの機器を更新したりするとグローバルIPが変わるからだ。一昨日の夜にIPアドレスが変わったことに昨日の朝気づいて、dyndnsの設定をしなおして家を出たのだが、その後8時台にまた変わっていたらしい。会社で気づいたがどうしようもなかった。

 自動アップデートを設定していないので、俺が家に着くまで外部からの接続はできなかった。設定が一つなら、ルーターのダイナミックDNS設定で自動化できるのかもしれないが、サーバーで何等かのツールを定期的に動かすしかないのだろう。まあ、そこまでやる必要性もないだろ。

 ということで、eoがIPシャフルをしたときには、ここは見えなくなります。割り振られたIPアドレスがたまたま自宅サーバーを動かしているeoユーザーだったら、他のサイトが表示されるかもしれませんが、それはそれで面白いかもしれません。とりあえず、そんなときは、生温く見守ってください。

シリコンオーディオ販売ランキング

シリコンオーディオ販売ランキング(2月28日〜3月6日)
高付加価値化のステージに入り始めたポータブルプレーヤー
 新型iPod mini(4Gバイト)が先週の2位から1位にランクアップ、先週1位だったRio Su10(256Mバイト)は2位に後退した。その他の顔ぶれは既におなじみの機種がほとんどだが、ソニーのNW-HD3とクリエイティブメディアの CMVN200256(MuVo MICRO N200)が久々にランクインを果たしている。

 これまで、ここの調査でやけにiRiverが善戦していると思っていたら、「この記事では、マーケティング会社GfK Japan調べによる全国3500店舗の量販店(家電量販店、カメラ販売店、PC専門店)のPOSデータを集計し、モデル別のランキングで紹介しています」と小さく書いてあった。

 「全国3500店舗」というのは3500社という意味ではない。チェーン店の場合は一社で支店の数だけ数えた数字だ。つまり、全国の売り上げじゃないということだ。この調査、amazonとかAppleの直販系(Apple store や通販)の数字が入っていないんじゃないだろうか。iPodシリーズはこれらの比率が非常に高いはずだ。特にshuffleはこの対象期間には一般家電品には供給されていなかったはずだから、3月1日のamazonによる大量出荷は含まれていない。

 俺の狭い生活範囲の中でも、iPod単体(モデルバリエーションはあるが)で、携帯オーディオプレーヤーの何割かを占めているのがわかる。iPod のヘッドフォンをしている人の割合でしかないが、まったくの新興勢力が短期間にこれだけの割合の実使用者を占めるには、相当高率な売り上げ比率でなければならないはずだ。もちろん、iRiverユーザーも増えてはいるんだろうが、見分けのつかないその他大勢の一部でしかない。とても、iPodと売り上げを競っているとは感じられない。この調査の対象にamazonやAppleが含まれていないとしたら、調査と街で感じるユーザー比率の違和感が理解できる。

 話はそれるが、こういうカウント方法には注意が必要だ。「全国3500の店舗」というのは、決して正確な消費性向の調査にはならない。大手チェーンがたまたまキャンペーンを打ったとか、そのチェーンで扱っていない商品があったりしたら、簡単に影響を受けてしまうからだ。

 そして、こういうルート販売を得意とするプッシュ型のマーケティング(仕切値を下げたり、バックマージンを出したりする方法)を行う会社が、本来より高い数字を出すことが多い。逆に、直販系のメーカーは全然顔を出さなかったりもする。極端な例がDELLだろう。

 マスコミは、小さな注釈で書くのではなく、記事でも言及すべきだろう。これは、註釈があるだけマシな記事なのかもしれないが。