XOOM #番外 厳しい現実。

XOOM の市場での存在感のなさがはっきりと分かる記事があった。2Qの売上データ。iPadの1/10も売り上げがなかったようだ。Android陣営で真っ先にhoneycomb デュアルコアCPU

この後 Google による Motorola mobility の買収が発表された。XOOM の不振が全てではないだろうが、一因だったかもしれない。

 現在Amazonで3万円前後で売られている理由がよく分かる。NEXT ONE になれなかった・・・

モトローラ・モビリティQ2決算、アナリスト予想をやや上回る–「XOOM」販売は44万台.Marguerite Reardon (CNET News) 翻訳校正: 緒方亮 福岡洋一 2011/07/29 11:01

 Motorola Mobilityは米国時間7月28日、2011年第2四半期の決算を発表した。競争が激化するモバイル市場で健闘し、アナリスト予想をわずかに上回る業績を残した。

 売り上げは33億ドル、1株あたりの利益は9セントで、アナリスト予想を上回った。Thomson Reutersによると、アナリスト予測は売り上げが31億2000万ドル、1株あたりの利益が6セントだった。

 第2四半期のスマートフォン販売数もアナリストの予想を上回った。Motorolaのモバイル機器の全出荷数は1100万台で、そのうち440万台がスマートフォンだった。タブレット「XOOM」の販売も予想をわずかに上回った。Motorolaによると第2四半期、同社は44万台のXOOMを販売した。Appleが第2四半期の販売数として報告した「iPad」の469万台にはまだほど遠いが、アナリストが予想していた30万台を上回る数字だった。

 Motorolaの携帯電話の販売は、中国とラテンアメリカで大きく増加した。世界中で市場シェアを失っているNokiaは、第2四半期に中国での業績が悪化した。Motorolaはその一部を拾うことができたようだ。

 とはいえMotorolaは、第2四半期に2030万台の「iPhone」を販売したAppleと厳しい競争状態にある。また、アジアの携帯電話メーカーであるサムスンとHTCも、特に米国の通信キャリアVerizon Wirelessにおいて、Motorolaを相手に善戦している。

XOOM #06 マニュアル

XOOM au Quickstart guide ここからは一つ一つ話題を絞って考えていきたい。第一回目はマニュアル。

 unboxing動画はアメリカモデルだが、添付される書類はほぼ同等。詳しい書類のマニュアルが添付されることもなければpdfを収めたCDがつくこともない。こういう点は iPad を見習わなくてもいいんだが。

 auのサイトからpdf版のユーザーガイドをダウンロードすることはできたが、事前にインストールしておけばいいのにと思う。あるいは、XOOMの場合はデフォルトのウィジェットでブラウザのブックマークがホーム画面に表示されているのだから、そこにマニュアルへのリンクを入れておけばいいのにと思う。

 マニュアルを pdf でインストールすれば電子書籍の取扱の練習にもなるし、ブックマークにしておけばブックマークの使用例にもなるだろう。iPadの場合だとiBooksの操作の練習にもなるはずだ。

 しかし、このマニュアルは標準搭載されたアプリケーションの操作を説明したものが大半で、android を初めて使う人に向けてのマニュアルにはなっていない。ホーム画面のカスタマイズの仕方やナビゲーションといった基本操作こそページを割くべきだろう。

XOOMまとめwiki

XOOM #05 honeycomb アップデート

 日本で売られているXOOMは3.0で出荷されている。ロットによって違うのかもしれないが、auのサイトにも「アップデートすれば microSDカードが使えるようになる」といった記述が残っているのでそのままなのだろう。3.0を使い込んだわけではないが、過去のバージョンのレポートをしても意味はないので3.1へのアップデートを行った。

 手順は au のサポートサイトにもあるし多くのブログで紹介されている。iOSデバイスのようにPCを必要としないのは便利だが、一抹の不安が付きまとう。今回は全く白紙状態なので何が起こってもデータ喪失の心配はないが、ローカルなアプリデータをため込んだようなマシンでやるのはちょっとコワイ気がする。

 手順通りに実行したら再起動がかかり無事に3.1マシンが出来上がった。3.0を使い込んでいないのでありがたみは全然感じなかったが、若干でもバグの少ない安全な状態になったと信じたい。

 ウィジェットの大きさが変えられるとあったが、対応しているアプリしか反応しないようだ。

参考になる動画Motorola XOOM: Android Honeycomb 3.1 Update :ただし、アメリカの3.1は日本の3.1と一部異なるらしい。

XOOM #04 第一印象

 この機種はiPadと異なり横持ちが標準だ。箱の写真や背面のデザインから明白だ。前面カメラやスピーカーの配置も横にして使う事を前提としている。ワイド画面なので縦に持つと間延びした印象となるのでこうなるのだろう。

 背面の電源ボタンは賛否の分かれる所だが、横にしても縦にしても自然に押せる位置にあって意外に押し易い。iOS の操作体系で背面だとしたら使い物にならないだろうが、電源を入れる時とスリープからの復帰にしか使わないので、それほど不便ではないのではないだろうか。

 iPad2より約100g重い。100gというのは数字的にはたいした事が無いが、軽いとは言いがたいiPad2より15%も重いので相当に重いだろうと思っていた。しかし、その予備知識のおかげかあまり重くは感じなかった。iPad2 はフルカバーのケースを付けた状態の体感との比較なので軽く感じて当然なのかもしれない。

 しかし、軽いというのとは違う。「思っていたのより軽い」という意味でしかない。実際には重い。XOOMの場合は横持ちが標準なので、片手で持つ場合に重心から手までの距離が遠く縦持ちのiPad2より片手で保持する場合に力が必要となり、余計に重さを感じるのだろう。多くの提灯記事にあるような軽さではない。

android xoom first startup これが起動画面。何が何なのかさっぱり分からない。iPadの場合はアイコンをタップすればアプリが起動するが、androidの場合は異なる。この画面(ホームというらしい)にはウィジェットとアプリのアイコンとが混在し何の説明も無い。どんなアプリが標準で入っているかは全く示されない。左上には google 検索のフィールドがデフォルトで表示されているところは android らしい。その他に色々なボタンがあるが、かなり抽象化されたグラフィックで何が何をするボタンなのか分かりにくい。説明も十分ではない。

XOOM standard apps アプリは、右上のアプリボタンを押す事で表示される。標準で入っているアプリは少ない。この点はiPad2と似たところが有る。必要不可欠と思われるようなアプリが入っていない点でも一緒だ。コンシューマーPCのような状態も困るが、このデバイスがどんなことができるのかを示すためのリファレンスアプリは必要だろう。iPhoneにあってXOOMに無いもの、天気予報、株価、タイマー、メモ。(iPadには電卓が無かった)

 googleなのにgoogle docsがないしgoogle newsへのリンクも無い。ギャラリーや音楽にサンプルデータも無いのは残念だ。後、「プレイス」「マップ」「トーク」といったカタカナ表記も残念な感じだ。カタカナ表記する事で却って分かりづらくしている。また、Gmailとメールが別々になっているのも違和感がある。

 動作は普通。というか、3GSを使っている身には早く感じる。しかし、タップに対する反応が分かりにくい。せまい範囲での判定がiOSデバイスと違うのか思っているメニューアイテムの下のものが反応することが多い。

 iOS4 以降でおなじみのフォルダは使えないようだ。だからアプリ画面とデスクトップを別に持って、使用頻度の低いものはアプリだけに置くように運用するというイメージなんだろうか。そういわれると Mac OSX のアプリケーションフォルダとDocとの関係といえるのかもしれない。それにウィジェットを組み合わせたものがandroidのデスクトップのようだ。このあたりのデスクトップ画面(ホーム)の扱いはiOSとは根本的に異なるようだ。

 ブラウザでペインをWタップするとそのペインを前画面に表示するというのはiOSから始まって、スマートフォンやタブレットでは必須の機能となっているが、android 3.1 搭載のブラウザは精度が低い。iPadやiPhoneでは失敗した事が無いサイトでも一部が隠れた状態になったりする。縮小するか移動すればリカバリ出来るが、それを手でやるのなら最初からやったほうが早い。

XOOM #03 startup

XOOM start screen photo 起動時の画面。モトローラのマークの下には Tegra2 をアピールする Dual core ロゴ。意外に時間がかかるのとその間何のフィードバックもないのでフリーズしたのかと思いだした時に下のロゴに切り替わる。


Xoom startup screen 2 _android au まだ起動は完了しない。ここで、キャリアのローカライズロゴが表示されるようだ。auなのでauのロゴが表示されるのは当然だが、”android au”のロゴが・・・終わっとるがな(2011/10/9)。このモデルが企画された昨年末から2011年初頭にかけては iPhone を扱える事など思いもつかず、docomo が始めた android 端末攻勢に本気で対抗するつもりだったのだろう(;_;)…


XOOM first screen welcome ドロイド君が現れて起動シーケンスは終了。ここから初期設定を行う。Wi-Fi環境があれば簡単そのものだが、自宅の無線ルータはステルスモードにしているので見つけてくれないので、自動設定モードは全てスキップして後で手動で設定した。普通なら、Wi-Fiの暗号化キーとgoogleのアカウント設定を知っていれば流れに沿って設定は終わるだろう。後からやっても難しい作業ではない。
しかし、ここで若干はまってしまった。SSIDとWEPキーを入れてもXOOMはつながってくれなかったのだ。何度も入力を確認したがダメだった。ルーター側の設定も確認したが間違っていなかった。そのときNECのルーターにあるオプションが目についた。無線通信を高速化するためのチップ依存のモードだ。わらをもつかむ気持ちでそれらをオフにしてルーターを再起動したらXOOMのアンテナ強度モニタがフルになった。
そこからは簡単そのもの。いつも使っているgoogleのアカウントを入力するだけ。その他、セキュリティ上のお決まりの確認があったが、とりあえずgoogleを信じて個人情報を提供した。まあ、gmailやカレンダーでお世話になっている時点でネット上の活動はお見通しだろうしね。


XOOM top screen PCでいう所のデスクトップ画面。iOS デバイスに慣れているといろいろと違和感があるが、おいおい書いて行きたい。

XOOM #02 開梱

XOOM unbox iPad を参考にしたとしか思えない入り方だ。液晶の保護シートにデバイスの説明が書いてあるのは親切だ。対面カメラが横にした時に上になる位置にあることやMOTOROLAのロゴの向きからもこの機種は「横で使ってくれ」という気持ちが伝わってくる。

XOOM AC-adopter
 同梱は書類とACアダプタとACアダプタにつなぐコードのみ。アメリカの Verison 版は専用のACアダプタとUSBケーブルが付いているが、auのものには汎用のACアダプタしか付いていなかった。輸出モデルにはこのようなものの組み合わせでコストダウンしているのかもしれない。海外製のパソコンにもたまにある3本ケーブルタイプの電源コードなので太くて扱いが面倒だ。持ち運ぶなら、コンセントケーブルは代えたほうがいいかもしれない。「ミッキーコネクタ」でググレカス。
しかし、Verison 版のACアダプタはコンパクトで羨ましい。それと、USBケーブルくらい安いものなんだから付けておくべきだろう。
Tech Republic Motorola XOOM (Verizon) include

XOOM AC connector なぜこのような形状にしたのか理解不能な華奢な端子。電源コネクタは特殊でUSBからの給電には対応していない。なので、充電するためにはこのアダプタを持ち歩く必要がある。
この仕様に付いては別のエントリで考えたい。

XOOM #01 外箱

motorola xoom au version photoau 版の箱はオリジナルで海外版の開梱動画で見るものとは異なる。
Tech Republic Motorola XOOM (Verizon)


xoom box au version “Tt’s not the next generation of tablet- It’s the one after that.” とあるのが切ない。「あれ」は当然 iPad のことだろう。しかし、先に市場から退場するのは xoom の方だ。10月時点で au のモバイルルータの販促おまけとなり、amazon では3万円を下回る価格で売られている。アメリカでは xoom2 の噂があるが、日本では全くといっていいほど無音だ。それどころか、android au を謳ってキャンペーンをしていた au が windows phone を出したり iPhone 4S を出す始末だ。

XOOM #00 始めに

itmedia present capture iPad に対抗する機種としてMotorolaが送り出した戦略機種がXOOM。7月頃にitmediaでやっていた「iTmedia の XOOM が当たるキャンペーン」に当選して送られてきた。

マカーなのでandroid機には興味が無く、家電量販店のデモ機を触った事しかなかった。そんな android 素人が厚顔無恥にレビューをしてみる。レンタルサーバにWordPress をインストールしたのでその練習を兼ねて久しぶりにブログを書いてみようという企画。正直、発売後半年にして「終わった」機種なので読んでくれる人がいるかどうかは知らないが、めったに新製品を買わないのでネタが思いつかないのだ(^^;

レビューの内容は管理人個人の狭い経験と偏見で書いているので、客観的事実ではないことをお断りしておく。また、バイアスをはっきりさせるために管理人の属性を簡単に記す。

  • モバイル歴:Power Zaurus MI610, Visor Prism , CLIE UX-50 , Nokia N73, iPhone 3GS 16GB, (iPad 2)
  • PC環境:メインマシンはiMac 2007 late 。自宅サーバ。その他余り使い物にならないもの多数。
  • ネットワーク:eo光(100Mbps), NEC Aterm
  • 職場ネットワークは私物接続禁止