fitbit charge 2 到着

fitbit charge 2 「なんで今さら」と思うかもしれないが、Apple watch series 3(LTE) は恐れていたとおり MVNO 運用できず、Android wear 2.0 の nano SIM スロットバージョンは日本では入手困難、GARMIN 630j はフィットネス・トラッカーとして使い物にならないということが判明。一方で、便利に使っていた Pebble 2 が使いものにならなくなってしまった。

 だから、2017年10月に fitbit charge 2 を買ったのだ。といっても、このタイミングで新品を買う意味もないので、eBay で中古品を落札した。この機種は人気機種らしく玉も多いが、落札者も多く正規の新品と比較してオークションでもあまり値段は下がっていなかった。機能的に charge 2 の上位に当たる Surge は$50程度で落札されているのに、charge 2 は$100前後が落札価格帯だった。何度か競り負けた後、buy it now で $99(+海外送料 $18) のものがあったので購入を決定した。

 箱に入っていなかったので安かったのかもしれないが本体と充電ケーブルさえあれば、自分には後は何もいらない。春に息子の charge 2 を使った経験があるし、fitbit charge HR を1年以上使っていた。当然 fitbit のアカウントも持っている。

 なので、箱から出したら充電して iPhone 8 とペアリングするだけだった。電池が完全に空になっていてなかなか充電が始まらなかったことと、ペアリングした途端ファームウェアのアップデートが始まったことに戸惑ったが、使い始めればなんの問題もない。

 fitbit は設定をスマホアプリでできるので数分もあれば一通りの設定が終わった。試行錯誤をしながらでも30分もかからないだろう。全設定を使いやすいアプリに集約するというのは正解だ。もちろん、GARMIN 630とは設定すべき項目の多さが桁違いに少ないことも大きいとは思う(だからこそ GARMIN はアプリで全部できるようにすべきだ)。

春に息子の charge 2 を借りたときの感想:
fitbit cahrge 2 setup
fitbit charge 2 heartrage monitor

終わりの始まりあるいはIoTデバイスの寿命

Pebble
iPhone 8 plus とつながらないという質問者への返事も悲観的なものばかり・・・
 去年の暮に fitbit が Pebble を買収した時に予想されたことだが、予想以上に早く使えなくなってきた。

 春に、有志による Pebble アプリのアップデートが行われ Pebble のサーバーが止まっても天気などの情報を取り込めるようになった。が、Apple との契約の問題でもあるのかヘルスケア(アプリ)のソースから外され、Pebble 2 の歩数データがヘルスケアに表示されなくなった。

 その後、個人的な理由で SIM カードをいろんな端末に入れて使っていたので、そのたびに Pebble アプリ上の履歴は消えた。それでも、目覚ましとカウントダウンタイマーとして腕に巻き続けていた。

Apple watch 3 の回線付きが出て、IIJmio で運用ができるなら買うつもりでいたが、発表されたものは MVNO では使えないものだった。なので、fitbit charge 3 が出るのを待ってそれを買うつもりでいた。

 しかし、iPhone 8 をメイン端末にした時に状況が変わった。iPhone 8 と Pebble 2 がつながらなくなったのだ。現行機種なら当然端末のOSのアップデートが行われるが、Pebble には期待できない。しかたなく、Jelly pro 上の Pebble アプリと同期するようにした。

 が、Pebble 2 でカウントダウンタイマーを使おうとするとアプリが見つからなくなることが有り始めた。timer を起動しようとしたら再起動がかかって工場出荷状態になったりもした。そんなときは Jelly との接続をやり直す必要があった。ストレッチの時に30秒カウントダウンタイマーを使いたいために一々ペアリングしなおすのは辛い。

 今は Jelly のアプリと同期できるので時刻を合わせる必要はないが、Jelly がなければ時刻を合わせることもできなくなる。Pebble 2 には単体で時刻を合わせる手段はない。Pebble がアプリとの同期にここまで依存しているとは意識していなかった。

 そういえば、Nintendo DS lite にはDS storeとかいうサービスが有ったが、動かなくなっていた。また、iPhone で遊んでいたゲームが動かなくなっていた。

 クラウドに依存するデバイスの末期はこういうことなのだろう。

GARMIN ForeRunner630J の感想まとめ

GARMIN ForeAthlete 630J (ForeRunner 630 の日本語化版)を買って約4ヶ月使ったので感想的なまとめをしたい。昨年出たモデルで、他に詳細なレビューを書かれている人がいるのでここでは自分が気づいたことだけを書く。
○外観
 外観は見たとおり。液晶の有効表示域と外枠の数ミリの差が残念だが、2016年の技術ではこれが限界なのだろう。そのうち外枠まで表示面が広がるのだろう。自分としては今の液晶の面積のままでいいから、ボディを小型化して欲しい。直径で5mmくらい小さくなれば嬉しい。多くの通信を行っているので非常に難しいとは思うが。

 外見で一番気に入らないのは色だ。630J がたたき売りになっているのは光学式心拍計がないことよりこの色のせいではないかと思うくらいだ。アメリカで売られている ForeRunner 630 には黒と青があり、青は 630J と同じだが、このぶどう色(マルサラというらしい)はない。黒の630Jがあったら、2,000円くらい高くてもそっちを選んだだろう。ちなみに、青も微妙な感じで今イチ。青でなくてこの色にしたのは通販で少し安かったから。

 ボディはプラスチックで高級感とか質感とは程遠いが、軽量化のためには必要な選択だったのだろう。ソーシャル・ウォッチ(造語)じゃないのでこれで十分。今時の自動車のような無意味な装飾やこけおどしのメッキパーツなどは要らない(そういう意味で、GARMIN が推している fenix シリーズには全く食指が動かない)。

 これだけの高機能・防水性能を持ちながらベルト込みで 44g しなかいというのは驚異的。普通の腕時計と同じ感覚で付けられる。

 ベルトは硬い。穴の間隔が近いのでフィット感は高い。ベルトは長い。海外モデルでワンサイズなので仕方がない。どうしても気になる場合には切ることもできるだろうが、切ることが前提のデザインではないので、切り口が残念な感じになりそうだ。

 fitbit charge HR と同様に、余りを止めておく輪っかの内側に突起がある。なので、着脱はちょっと不便だが、途中で外れてあまりがブラブラしてうっとうしいということはない(Pebble 2 ではよくある)。


○スクリーン
garmin 630 vs pebble 2 反射液晶を使っていた ZAURUS かゲームボーイカラーを思い出すような液晶パネルだ。省電力とタッチパネル、高解像度(ZAURUS と CGB は低解像度だったが)をバランスさせるための選択だったのだろう。広告のはめ込み写真とは全然印象が違うので期待しない方がいい。

 と書くと、批判しているようだが、自分は悪くない選択だと思っている。電池を大きくすればバックライトを点きっぱなしにできたかもしれないが、それではボディが大きくなり重量も増す。同時に、直射日光の下で見辛いというのも本末転倒だ。 また、Apple watch のように画面表示を消すというのもあり得ない。スポーツウォッチはいつでも一瞬で画面を確認できることが必要だから。

 ただ、他の選択肢も有ったのではと思う。マーケティング的に難しいかもしれないが、モノクロの液晶のほうが見易い可能性はある。スポーツウォッチに必要なのはミッキーマウスの文字盤ではない。必要な数値を一瞬で読み取れる視認性だ。

 画面の解像度が低い(Apple watch とくらべて)ので、凝った文字盤は斜め線がぎざぎざになる。

 全体にメニューのフォントが小さすぎる。余白が十分にあるのに読みづらいのはデザインセンスの問題だろう。この点、Pebble 2 は秀逸だ。モノクロのショボイ液晶なのに630より視認性が高い。さらに、日本語フォントは線が細く見づらい。せっかく通知が有っても文字が読めないので意味がない。

○操作感
 液晶はタッチパネルを兼ねている。が、あまり反応が良くない。ボタンでしかできないこととタッチしかできないこと両方でできることが混在していて分かりにくい。「ボタンで良くない?」と思ってしまう。ボタンででもできることをわざわざタッチパネルでやってる感が拭われない。ボタン前提で作られた操作体系の一部だけをタッチにしても全然効果的ではない。

 630J は解像度が高いが、日本語フォントの視認性が悪い。また、前機種との互換性を考慮してだろうが、文字が小さい。630以降の世代(235,735,935)の解像度と表示可能域をフルに使ったデザインにすればもっと使いやすいデバイスになるはずだ。

 GARMIN 630全体に言えることだが、操作体系に田舎の温泉旅館のような分かりにくさがある。この機能は本体でなければできないとか、アプリが必要とか、PCでないとできないとかあって、何かをしようと思った時にマニュアルを検索しなければならない。

 せっかくアプリがあるのだから、端末の設定や情報は全てアプリで確認・コントロールできるようにすべきだ。この点では fitbit シリーズは完璧だった。アプリで全設定ができるのは当然でwebから行った設定もアプリ経由で端末に反映された。

○GPS
 前にも書いたが、GPS の掴みは素晴らしいの一言。コールドスタートでも1分かからずに補足が完了する。昔、自転車で使っていた GARMIN eTREX VISTA Legende の数分の一だ。GPSヲタを喜ばせるような衛星データの表示などはないが。

 精度についても文句なしだ。eTREX よりも正確に走った道をトレースしている。谷間のようなところに入っても乱れることが少ない。GLONAS にも対応していることが功を奏しているのだろう。みちびきにも対応しているがこちらは運が良ければという感じだろう。

 A-GPS ファイルはスマホアプリ経由でダウンロードするらしい。特に意識する必要はない。

○ランニングアシスト
 データ表示画面はアクティビティの種類ごとに別々に設定できる。表示可能項目も多いが、自分の場合は小さい字は見えないので猫に小判だ。走行中に走り方にフィードバックできたらいいが、知ったからといってどうしようもないことも多いが。

○電池
 自分には十分。一回の充電で1時間程度のランのログを3~4回取れる。前日の移動を伴うような大会でも家を出る前にフル充電にしておけば不安はない。注意しなければならないのは心拍センサーの電池だ。心拍センサーの電池は残量がわからないし、取り替えるには工具が必要になる。なので、切れるのが嫌なら、定期的に交換する必要がある。電池はCR2032で自転車用のLEDランプ等で使えるので、早めに交換しても無駄にはならない。自分は2ヶ月に一回くらいのペースで交換するつもり。

○アドバンスド・ランニング・ダイナミクス(以下、ARD)
 興味深い。足の調子が悪かったときにバランスが崩れていたり、自分の癖が如実に現れる。走行中に確認することもできるが、走行中に修正することは難しいので、走行中に見ることはない。

 ARDを計測するには専用の胸バンド型心拍センサーが必要だ。この位置に取り付けるから左右のバランスや接地時間が計測できるのだから、腕時計型で完結しているトラッカーでは取れないものが取れる。

 ARDで取れる特徴的な指標は、接地時間・左右バランス・ケイデンス・ストライドの四つだ。これでランニングフォームの改善に取り組んでいる。

○パフォーマンス測定
 VO2max や乳酸閾値も参考になるが、こちらの改善は地道なトレーニングしかない。が、どういう条件で改善されるのかは分からない。

 特に、乳酸閾値に関してはいつ計測しているのかが定かではない。不定期に更新されている。また、乳酸閾値には心拍数とペースが表示されるが、ペースと心拍数が別々に増減する。

○リカバリーアドバイザー
 心拍センサーを付けて運動した際に、回復に要する期間が時間や日数で表示される。オーバーワークによる故障を防ぐためだろう。かなり安全を重視した設定になっている気がする。ただし、最後のトレーニングの強度からだけ算出しているので、回復に3日かかるという強度のトレーニングをした翌日にジョギングをしたらジョギング後のリカバリータイムだけが表示される。

 また、この指標は端末でしか確認できない。アプリやウェブサイトで確認することはできない。

○統計アナウンス
 STRAVA や Runkeeper のようなサービスと同様、スマートフォンアプリと接続している場合には、ラップ(時間や距離で設定可能)時に情報を通知してくれる(画面上にされる)。が、この音量が音楽やポッドキャストの音量に比べて小さい。STRAVA にしても Runkeeper にしても、その他のナビアプリにしてもアナウンスをするときにはその時に再生している音声の音量を落としてアナウンスするが、GARMIN connect は音楽等の音量を変えない上に(追記:当モデルでも音楽の再生音は小さくなっていた)音量が小さいから聞き取れない。

 アプリと他の音声再生との相対的な音量を調整できないので、音声コンテンツを聴きながら使うことは事実上不可能だ。天下の GARMIN なのに、なんでこんなアホな仕様なんだろう。これはGARMIN630の問題ではなく GARMIN connect というアプリの問題なので、アプリのアップデートで解決できる問題だ。早急に改善して欲しい。

この点ではやはり STRAVA や Runkeeper の専業メーカーが優秀だ。アナウンスの声の聞き取りやすさや統計の選択肢の多さ。そして、当然アナウンスを聞きやすくする工夫が凝らされている。特に Runkeeper は再生をストップして、再開時に少し巻き戻す(この言い方自体が伝わるかどうか分からないが)芸の細かさだ。

○ダウンロードコンテンツ
 ダウンロードコンテンツには、アプリ・watchface・ウィジェット・データの四種類がある。ダウンロードにはスマホアプリまたはPCが必須。

・アプリ
 630が持っていない機能を追加することが可能だが、数は少ない。

 スタートボタンを押したところから iQ メニューに移動し、選んで起動する必要があるので面倒。ほとんど使わなくなった。

・watchface(文字盤)
 インストール例として掲げられた写真と実際にインストールしたときの落差は大きい。液晶の発色が悪いので色を多用したデザインは逆に見づらい。一番見やすいのは標準のデジタルウォッチだ。Pebble のような楽しい文字盤はほとんどない。

・widget
 アプリと同じように機能を持ったアプリだが、時計表示をスクロールすれば表示されるところが違う。こちらのほうが起動が簡単。

 アプリ以上に数が少ない。

・data
 アクティビティ中に表示される文字盤。標準の画面でもカスタマイズできるが、標準のアクティビティ画面では設定できない組み合わせやデザインが選べる。

 一画面の情報量を多くすることができるが、多くすると文字が小さくなってしまい、老眼には辛い。また、走行中に参考にならない情報を増やしたところであまり意味はない。ランニング中に電池残量が見えたからといって充電することはできないし、レース中に現在時刻を知る必要もないだろう。

 結局、自分がよく表示するのは心拍のみが表示される画面だ。数字が大きくて読みやすいだけでなく色で心拍レベルが分かる。そして、現在心拍がわかれば運動レベルを上げ下げする参考になる。

○スマートウォッチ的機能
 スマートウォッチに求められることの多くはできることになっているが、はっきりいって全く使い物にならない。スマートウォッチとして日常的に使うことは諦めた。Pebble 2 のほうがはるかに便利。一番問題なのは信頼性がないこと。

 通知をフィルターできない。そもそも、文字が小さすぎて読めない。画面いっぱいに表示すればいいのに・・・

 アラームについては前に書いたとおり。平日が定休日の人は使えないだろう(休日でも同じ時刻に起きるという人なら無問題だが)。スマホアプリで設定することはできない。しかも、設定通りに機能しない。単発のアラームは正常に機能するが、繰り返しで設定したアラームは機能しないことが多い。ならないかもしれない目覚まし時計なんて危なすぎて使い物にならない。スマートフォンの目覚ましを併用しないといけないのなら最初から要らない。

○設定の謎
 ライフログという機能があるが、勝手にONになったりOFFになったりしている。閾値の値が更新されたりされなかったりする。

 アラームの件といい、実装が雑で不安定だ。あれもできますこれもできますと詰め込んだ物の大半は使われずに終わる。カタログの星取表で好成績を上げるためだけの機能でしかない。

○ウェブサービス
 ウェブサイトのアクティビティログは最高。アドバンスド・ランニングダイナミクスを大きな画面で見られるのは代えがたい。

○結論
 スマートウォッチやフィットネス・トラッカー的な用途にも使いたいというのならこの機種はやめたほうがいい。絶対後悔する。

 トレーニング用としては申し分ない。胸バンド式の心拍センサーが必要というのは面倒だが、胸バンド式のセンサーがなければアドバンスド・ランニング・ダイナミックスを確認するためには選択肢はない。

 価格は自分が買ったときより更に下がっている。ランニング・ウォッチに求められることは全てできる。今の価格(2017/10/16時点25,661円 amazon調べ)からすれば十分に価値のあるものだ。GARMIN(ガーミン) ランニングウォッチ GPS タッチパネル VO2Max ライフログ ForAthlete 630JをAmazonで買う。少し安い心拍センサー無しも並んでいるから要注意。心拍センサーがないとこれを選ぶ意味が全くない。

スマートウォッチ市場ウォッチの日常

 一時期のスマートウォッチ悲観論が最近沈静化しつつあるように感じる。自分にとっては招待されていないパーティだが Apple watch LTE(Cellularの綴が難しいのでここではLTEと書く)は加速に向けてのマイルストーンになるだろう。IIJ には頑張っていただきたいがこれは自分の都合だ。

 Apple watch の売上額が Rolex を上回ったからというのは驚くには当たらない。違うジャンルの製品を比較してどちらの売上が多いかと言っても意味はない。自動車と電気炊飯器の売上額で比較しますかということだ。

 それくらい高級腕時計とスマートウォッチは違う。この記事にある「Rolex を持っている人は間違いなく Apple watch を持っている」ということの真偽は身近にRolexを持っている人がいないので確信は持てないがありそうだ。

 しかし一方で、昔からの Rolex ユーザーが Rolex を捨てて Apple watch を買ったということもないはずだ。レクサスを買ったからといってタイガー電子炊飯ジャーを捨てないのと一緒だ。

 散々書いてきたが、高級腕時計とスマートウォッチは別ジャンルだ。たまたま腕に装着するという競合関係にあるだけだ。Rolex は Apple watch や Casio のクォーツ式電波腕時計では満たせないものを満足させるためにあるのだから。

昨日(米国時間9/12)、Apple Watchがほとんどの主要時計メーカーを売り上げで上回ったとき、インターネットがざわついた。Apple WatchがRolexやOmegaなどの高級時計メーカーより多く売れたからといって驚くにあたらない。驚くべきは、RolexとOmegaがこの負け戦をいまだに戦い続けていることだ。

情報源: Appleよ、ロレックスに勝つのは難しくない | TechCrunch Japan

ルイ・ビトンのスマートウォッチ
ルイ・ヴィトンのAndroidスマートウォッチは30万円。
 一方で、機械式高級時計ではなく効果なブランド品がスマートウォッチを作るケースが増えてきている。

 機械式高級腕時計ほどの価格帯ではないが、Android ware 2.0 デバイスにブランドロゴや専用デザインのケースやバンドをあしらったものだ。非常に安上がりにできる割に高い利益率が期待できる。

 しかし、大半のユーザはスマートウォッチをデジタルデバイスとして見ている。それは Apple watch edition の失敗で分かる。Edition は話題になったが2016年にはラインナップされなかった(Edition というモデル名を引き継いだものは有ったが金縁の200万円もするフラッグシップモデルはディスコン)。Series 2 以降はスポーツやヘルスケアの機能を強化する方向に転換した。

 Apple は方向を変えられるが、ブランド・メーカーはそのよって立つところがハイ・ファッションなのだから安価な製品にシフトすることはできない。それはブランドの価値を毀損するに直結するからだ。

 個人的には、Android wear 2.0 の設定画面が出た時点でアカンとは思うけどね・・・

さて、どうしますか?iPhone , Apple watch series 3

 直近のリーク情報の通り新型 iPhone と Apple watch が発表された(他にも Apple TV とかも有ったらしいが興味ある人いる?)。

 さて、自分の場合は 「iPhone を 8 にするか X にするか」「Apple watch をどうするか」の判断を迫られている。

Apple watch

 ついに出た LTE モデル。しかも、大きさがほとんど変わらないところが素晴らしい。さらに日本でもアメリカと同時に発売だ。後者については完全に予想外だった。ウェアラブルデバイスヲタにとって回答となるのか?(LTE通信対応 Apple Watch は悩めるデジヲタに結論をもたらすか)

 一方で予想通り残念なお知らせもあった。nano SIM スロットはなかった。そして、LTE を使うには日本ではdocomo,au,softbankで回線契約しなければならない。つまり、MVNO 回線で契約している人間には呼ばれていないBBQパーティでしかない。

 IIJmio

 ということで、欲しい熱が赤丸急降下してしまった。しかし、Apple watch series 3 (非LTE)も同時に発表された。が、こちらはこちらでメリットが感じられない。Pebble 2 で出来ないことは単体での音楽再生くらいだ。自宅から会社までの間に小売店というものが存在しないし電車に乗る機会もない。自宅の近辺の駅には磁気カード式の自動改札すら無い(当然JR西日本だがicocaは使えない)。

 それに、ランニング時にはGARMIN 630 が必須だ。ランニング時のピッチや歩幅、接地時間を知るには GARMIN 630 を見たいから。コーチのいない素人ランナーにとってこの情報は有益だ。というより、これがなければ今のレベルにすら達していないだろう。この数ヶ月でフォームへの迷いが軽減されたのはこのおかげだ。

 通知やライフログだけなら電池の持ちの悪い Apple watch にする費用はない。17,000円の fitbit charge 2 で十分だ。今持っている Pebble 2 でも大して困らない。

 Apple watch series 3 は MVNO 対応するまではなしだ。

iPhone

 でかい端末が嫌いなので plus は機能・性能的アドバンテージが有ったとしても圏外だ。なので、選択肢は iPhone 8 か iPhone X となる。

 plus より大きいという液晶にメリットを見いだせないのと、サイズ・重量が plus と大差がないということで iPhone 8 に、わりとすんなり決まってしまった。

 iPhone X の外形寸法と重量は、偶然にも防水・耐衝撃ケースに入れた iPhone 6 とほとんど一緒だった。防水・耐衝撃ケースに入れられた iPhone 6 には安心感があるが、むき出しの超高精密がこの大きさだと plus を裸で持つのと変わらない。

 デジタルヲタなので、iPhone 8 が基本性能で X に差をつけられていたら X を選んだかもしれない(iPhone 5s に対する iPhone 5c や 7 に対する SE のようにだ)。しかし、iPhone 8 は X と同じ SoC を積んでいる。今ある高性能 iPhone の中で一番小さいのは 8 なのだ。

 色は自分がジェットブラック。娘がゴールドにする予定。Apple のオンラインストアで買う。

Fitbit Ionic を発表<死屍累々のスマートウオッチ市場に新たな屍

 何の前触れもなく Fitbit の最新機種が発表された。カラー液晶のスマートウオッチだった。Pandra とか fitbit pay は日本では使えないだろうが、影響はないだろう。スマートフォンを持たなくてもいいとあるが、回線はスマートフォン頼みなので、スマートフォンフリーとはいえないし、結局スマートフォンを持っていく必要があるのではないだろうか。

 回線が要らないのなら、GPS ウォッチと音楽プレーヤーでいい。シリコンオーディオプレーヤーなら小さくて十分なものがいくらでもある。重いスマートフォンを持って走るのは回線が要るからだ。

 「この心拍計には、血中酸素量を推測、追跡できる「相対的SpO2(酸素飽和度)センサ」が内蔵されている。」とあるが、血中酸素量で何が分かるのか興味がある。人柱になってやろうとは全然思わないけど。

 残念ながら失敗だ。Fitbit のエコシステムを持ってしてもこれは無いだろう。Apple watch series 3(仮名)が発表される前に発表することで先制攻撃をかけたかったのかもしれないが、出る前から終わってる。唯一 Apple watch に勝っているのは電池のもちだけだ。

  • Personal trainer with Fitbit Coach: Access dynamic, on-device workouts that adapt based on feedback you provide on your wrist, or listen to expert-designed running and walking Audio Coaching sessions (available 2018) to increase endurance, speed and form on your schedule.1
  • Running companion: Automatically track your run with the new Run Detect feature that kicks in GPS tracking – just step out the door and go; see real-time pace and distance; auto-pause to grab some water or take a breather and automatically resume when you start running.
  • New swim exercise mode: With water resistance up to 50 meters and industry-leading lap counting, use Ionic in the pool and see your real-time laps, exercise duration and calories burned for pool swims.
  • Industry-leading GPS: The unique design and integrated antenna inside Ionic provide a stronger connection to GPS and GLONASS satellites, delivering industry-leading GPS performance. Leave your phone behind and see pace and distance right on your wrist, as well as record elevation climbed, split times, and a map of your walk, run or ride in the Fitbit app.
  • Improved heart rate technology: Ionic has enhanced PurePulse® heart rate tracking with greater accuracy during exercises like cycling, intervals and running; better measure calorie burn, see real-time heart rate zones to optimize intensity, and track resting heart rate 24/7.
  • New sensor technology: The introduction of a relative SpO2 sensor for estimating blood oxygen levels opens the potential for tracking important new indicators about your health, such as sleep apnea.
  • Motivation through music: Leave your phone at home and find the motivation to jumpstart your workout by storing and playing more than 300 songs on device (2.5 GB of storage), or downloading and listening to your favorite Pandora stations.2 Connect Ionic to the new Fitbit Flyer™ wireless headphones, or any Bluetooth device of your choosing.
  • Make payments using Fitbit Pay™: Leave your wallet and phone at home and effortlessly pay for items right from your device, wherever contactless payments are accepted. Over the coming months you will be able to add eligible U.S. American Express cards, as well as Mastercard and Visa credit and debit cards from top issuing banks in over 10 markets across the globe, including ANZ, Banco Santander, Bank of America, Capital One, HSBC, KBC Bank Ireland, OCBC Bank, Royal Bank of Canada, UOB and US Bank with more countries and banks planned soon.
  • Smart notifications you need most: With extended smartphone notifications, receive call, text and calendar alerts, as well as notifications from apps on your smartphone like Facebook, Gmail, Instagram, Slack, Snapchat and more.
  • Multi-day battery life: With 4+ day battery life on a single charge (10 hours with GPS or playing music), Ionic will outlast any activity you do during the day and still track your sleep all night.3

Fitbit、新スマートウォッチ「Ionic」を発表–心拍計、音楽プレーヤーにも – CNET Japan

 この10年間、フィットネスバンド市場で優位にあるFitbitが、299.95ドルの「Fitbit Ionic」によって、ついにスマートウォッチ市場に本格参入しようとしている。GPSおよび近距離無線通信(NFC)を内蔵し、改良された心拍計、最大50mの耐水性能、音楽プレーヤーなどの機能を備えるため、スマートウォッチを活用するのにスマートフォンを持ち歩く必要はない。

 しかし、Fitbit Ionic独自のセールスポイントは、優れた心拍計機能にある。この心拍計には、血中酸素量を推測、追跡できる「相対的SpO2(酸素飽和度)センサ」が内蔵されている。

 Fitbitのオンラインストアでは現在、Fitbit Ionic(299.95ドル)、Fitbit Flyerイヤホン(129.95ドル)、Aria 2スマート体重計(129.95ドル)およびさまざまなアクセサリバンドの先行予約を受け付けている。Fitbit Ionicスマートウォッチは、10月に世界各国で発売される予定。ウェブベースの開発環境であるFitbit Studioは、9月にリリースされる。

LTE通信対応 Apple Watch は悩めるデジヲタに結論をもたらすか

 これの真偽と、もし真だった場合の仕様とコストパフォマンスを見てから Pebble 2 の後継をどうするか決めよう。

 Android ware 2.0 端末には失望したが、Apple watch LTE はどうだろう。一番気になるのは SIM の仕様だ。Aplle SIM で大手キャリアとの回線契約必須だとしたら買わない。物理的なスペースや防水性から考えると Apple SIM のような仕組みがベストだとは思うが・・・

 Pebble 2 のログは端末保存なので管理端末を入れ替えるとリセットされてしまう。iPhone 6 の調子が悪くなったことで、数カ月溜めたログが消えた(iPhone 6 上に残っているがリセットすれば消える運命だ)。なので、GARMIN 630 をライフログに使ってもいいかと考え始めている。

 まあ、スマートウォッチが回線対応することは必然だし、今年買うデジタル・デバイスを何十年も使い続けることなどあり得ないのだから、現時点で使いやすい fitbit charge 2 を買ってもいいとは思うんだが・・・

LTE通信対応「Apple Watch」、2017年内にリリースか – CNET Japan

 多くのスマートウォッチがそうであるように、「Apple Watch」も通常はスマートフォンに接続しなければほとんどのアプリが使用できない。しかしBloombergによると、2017年中にその状況が変わる可能性があるという。

 BloombergのMark Gurman記者は、AppleがApple Watchの新バージョンを計画中だと報じている。LTE通信対応のセルラーモデルが、2017年末までにリリースされるという。Gurman記者は、Appleの最新製品に関する報道で優れた実績がある。

 Bloombergは、このApple Watchを提供する通信事業者について明示していないが、Appleは米国と欧州の事業者と交渉中であるとしている。また一部の情報筋は、米国ではAT&T、Verizon、T-Mobileが販売する計画だと述べているという。

 新型Apple Watchの全機種がLTE対応になるのか、あるいは一部のモデルのみが対応するのかも明らかではない。Appleは、「iPad」のWi-Fiのみのバージョンを提供しており、セルラーモデルは高い価格で販売されている。Bloombergの情報筋の1人によると、Intelが新型Apple WatchのLTEモデムを供給するという。

  米CNETはAppleにコメントを求めたが、すぐに回答を得ることはできなかった。

Withings ロゴが欲しい人は今すぐ(でも、デジヲタはだめよ)

withings このモデルは話題になったが売れてなかったんだなぁ・・・2年半前といえば fitbit charge HR より前の世代だ。未だに在庫が残っているということは大きなビジネス上のミスだ。Withings ブランドを Nokia に置き換えることを決定する前から Withings ロゴの入った製品は作っていなかったはずだ。それが未だに、日本のような遠方のマイナー市場で安売りしなければならないほど残っているのだから Withings が Nokia に買収されて当然といえる。というか、されなかったら負債で立ち行かなかっただろう。

 が、デジヲタとしては、2017年7月の今買うことはお勧めしない。

 今の世代のスマートウォッチは光学心拍計が標準だ。必要かどうかはともかく、Apple watch がそうしてしまった。そして、散々書いたが、ウェアラブルデバイスは同時にいくつも持つことができない。貴重な腕というスペースをこのデバイスに専有させていいと考える人は多くないだろう。例えば、SWATCH のような安価なファッション時計などはいくつも持って付け替えて楽しむこともあるだろう。しかし、ウェアラブルデバイスは違う。普通の時計を着けるとログが途切れてしまうのだ。

 「デジタルおもちゃみたいなスマートウォッチなんか要らない」という人は最初からウェアラブルデバイスなんて必要ない人だろうし、ウェアラブルデバイスを身に着けたい人間にとってこれは機能不足なおもちゃにすぎない。

最長8ヶ月の鬼バッテリー! アナログ然としたスマートウォッチ「Activité Pop」が期間限定で45%OFF|ギズモード・ジャパン

普通の時計に+αな感じで。

質の高いデジタルヘルス製品を手がけてきたフランスのメーカーWithingsのスマートウォッチ「Activité Pop」が、Amazonにて期間限定で45%OFFになっていますよ。ほぼ半額じゃん!

この「Activité Pop」は2015年夏頃に発表されたスマートウォッチで、2014年末に発売されたスマートウォッチ「Activité」の廉価版。美麗なアナログデザインを踏襲しつつ半分以下の価格を実現しました。

歩行時間、ジョギング、睡眠、消費カロリー、水泳時間などをトラッキングし、アプリで採取したデータをチェックできます。機能面は非常にシンプルにまとまっており、普段使いできるアクティビティトラッカーという感じです。アラームや生活防水も、着けっぱなしスタイルにはありがたい。

なにより、8ヶ月のバッテリー寿命はスマートウォッチとしては破格も破格! 使用するのはCR2025というボタン電池で、これはコンビニや100円ショップにも置いてある定番のボタン電池です。5個300円とかでも売ってます。半年ほどでへたってしまうこともあるそうですが、そうなったら新しい電池と交換してあげましょう(専用の電池交換ツールが付属します)。

なお、以下の表示価格は執筆現在のもの。変更の可能性もありますので、販売ページでご確認ください。

腕の動きで発電–自動巻きスイス製スマートウォッチ「SEQUENT」

 「針式であるため時刻の視認性が高い。」という表現には賛同できない。記事を書いた人間は「視認性」への理解が足りない。針方式の時刻表示が数字表示方式より「見易い」と一般的にいわれるのは、「時刻の認識が行いやすい」という意味だ。時間を角度として表現しているので、「X時までどれくらいの時間があるか」を計算しなくてもいい。自分は今GARMIN630の文字盤(watch face)をアナログ表示にしているが、視認性は良くない。これは液晶の仕様の問題だ。視認性という意味では大きな文字の数字のほうが高い。が、「もうすぐ家を出る時刻だな」というのはアナログ表示のほうが分かりやすい。そういうことだ。

 「スマートかつ現実的に解決」しているかどうかについて、SEQUENTのkickstarterページに星取表があった。

SEQUENT 電池仕様

 これをどう見るかだ。大事なのは薄い注釈だ。心拍は “every minute” でしか計測しないし GPS は “every 5 minute” だ。スマートウォッチやランニングウォッチの代わにはならない。これをスマートウォッチと呼んでいいのかどうか微妙なところだ。

 この発電方式をどういうのか、サイトでは”KINETIC POWER”(運動力)とある。腕の振りで錘を回して発電機で電気を起こし充電するというものだ。ここでは、「運動充電」と勝手に付けて使いたい。

 運動充電で得られる電力は少ない。なので、カラー液晶は使えないのだろう。GPSや心拍計も常時使うことは無理なのだろう。ただ、2017年の要素技術ではこのように機能を絞ったものしかできないが、要素技術の技術革新によっては運動充電で GARMIN 630 や Apple watch のようなデバイスで使えるようになるかもしれない。自分が死ぬまでにに実現したらいいなぁ。

腕の動きで発電–自動巻きスイス製スマートウォッチ「SEQUENT」 – CNET Japan
 スマートウォッチの短いバッテリ駆動時間という問題に対する解決策として、充電機能を備えるバンドの特許や、体温で発電して動くスマートウォッチといった提案がなされてきた。

 今回は、この問題をスマートかつ現実的に解決できそうな、自動巻きアナログ時計ベースのスマートウォッチ「SEQUENT」を紹介しよう。現在クラウドファンディングサービス「Kickstarter」で支援募集中。
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Jawbone 破産手続きを開始か・・・ウェアラブルデバイス市場の屍

 自分が一番最初に買おうと思ったのが Jawbone Up3 だった。が、買いたくても発売されなかった。発売が送れるだけでなく、発売が決定されたときには、最初に発表していたスペックからかなり劣ったものだった。その発表を聞いた時に見切りをつけて fitbit charge HR を買ったのだった。

 フィットネス・トラッカーは Jawbone Up3 に決定。
 Jawboneの新型活動量計「UP3」の米国発売に遅れ ー 年内から来年初頭に
 待った俺がアホやったんや|Jawbone UP3:無残な失敗

 これ以降も、様々な不調を伝える報道が続き、とうとうこの記事になった。フィットネス・トラッカー専業でやることは難しいのだろうか・・・

 Jawboneのサイトを見ると凋落の兆しがそこここに転がっていて切ない。プレスリリースが 2015 年から更新されていない。受賞歴は2014年が最後だ。

 単体のフィットネス・トラッカーが残ることは難しいだろう。GARMIN のように特定用途に突出するか、汎用デジタルデバイスとしてネット端末機能を充実させるか、ヘルスケアサービスの一分になるかしかないだろう。一方で、一番最後のヘルスケアサービスはまだ始まったばかりで市場の成長は期待できるし規模の上限は見えないほど大きい(その代わり、目をつけた多くの異業種の企業が参集して激しい戦いも始まったばかりだが)。

フィットネストラッカーで知られるJawbone、破産手続きを開始か – CNET Japan

 The Informationの米国時間7月6日の報道によると、業績不振が何年も続いていたJawboneが破産手続きを開始したという。同社はフィットネストラッカーやポータブルスピーカの開発で知られる。報道によれば、債権者に送付された通知には、Jawboneが6月19日、カリフォルニア州法の下で破産手続きを開始したことが記されていたという。

 Jawboneの共同創業者で最高経営責任者(CEO)のHosain Rahman氏は、Jawbone Health Hubという新会社を立ち上げた。「Jawboneをよく知る人物」がThe Informationに述べたところによると、この新会社はヘルス関連のハードウェアとソフトウェアに注力する予定だという。2017年に入ってから、Jawboneの多くの従業員がJawbone Health Hubに加わった、とThe Informationは報じている。今後、この新会社がJawboneの端末群にサービスを提供する予定とされている。

 本件に関し、Jawboneからはコメントを得られなかった。