IGZO の真骨頂発揮かと思ったが、そうでもなかった。この仕様では IGZO の低消費電力をアピールすることができない。でかくて重いんだから電池の持ちが良くても当たり前だ。IGZO の優秀性を示すならば、iPhone 5 より薄く軽い機種で iPhone 5 の倍くらいの使用可能時間にしないと全然インパクトがない。(http://www.sharp.co.jp/products/shl21/)
携帯端末の電池で重要なのは、移動中に Twitter やメールを読み書きしたり(人によってはゲームをしたり)、電話をしたりするときに電池切れにならないかどうか。電池切れを心配してやりたいことを我慢しなければならないかどうかだ。その間隔が二日おきなのか三日おきなのかは重要ではない。というより、一日中使いまくっても安心していられれば、それ以上はあまり重要ではない。
なぜなら、三日目に充電できる状態にない時に充電が切れたら意味がないのだ。二日目の晩に「結構残ってるけど、明日一日つかえるかな?」といったことを考えなければならないのなら、たいして変わらない。毎晩充電ケーブルをつないで寝ることに不満はないのだ。三日間つかえるというのは、たいして負担に感じていない行為の回数を減らすだけでしかない。
UX として重要なのは、「標準的な使い方なら三日間充電不要」はない。フル充電で家を出て帰るまで安心して使えるかどうかが重要なのだ。GPS ログを連続で一日じゅうとったりできるのか?オンラインゲームを移動中に長時間やっても大丈夫なのか?電波の悪いところを行ったり来たりしても電池が急激に減ったりしないのか?テザリングを一々切らなくてもいいのか?skype で長話をしても大丈夫なのか?といったことだ。「これらをやったら一日電池が持たない」というのでは、三日持つといわれても、「結局、この使い方したら一日持たへんやん」でしかない。
せっかく他社に対するアドバンテージのある技術を持っても、UX に対する洞察がないために「この液晶つこて、電池でかくしたら三日持つんちゃうか」といった安易な発想に陥ってしまったのではないだろうか。IGZO の省エネ性能をアピールするなら iPhone 5 に挑戦しないと。デカくて重い機種が長時間使えても「iPhone 5 だって +40g の電池積んでいいんだったら倍以上持つよwww」と思われてしまう(というか、自分は思った)。
メインディスプレイは4.9インチ、1280×720ドットのIGZO液晶。人間が感じている色に近い表現が可能という。また、IGZO液晶や3080mAhの大容量バッテリー、省電力技術「エコ技」などの組み合わせにより、3日間使えるとしている
引用元: 4.9インチIGZO液晶、Android 4.2搭載の「AQUOS PHONE SERIE」 – ケータイ Watch
内蔵電池の容量は前モデルの1.5倍にあたる3080mAh。背面カバーは取り外しできず、ユーザーが内蔵電池を交換することはできない。本体上端にmicroSDカードとau ICカードスロットがある。au ICカードはmicroSIMカードのサイズ。本体下端にはmicroUSB端子がある。防水防塵仕様で、同梱の卓上ホルダによる充電が可能。卓上ホルダは一部のカバージャケット製品を装着したまま利用できるデザインとなっている。
4G LTEをサポートし、海外ではGSM/GPRS、W-CDMAなどでローミングできる。Wi-FiはIEEE802.11a/b/g/n/acに対応し、2.4GHzと5GHz帯をサポートする。最大10台のWi-Fi機器とテザリングも可能。ワンセグや赤外線通信、おサイフケータイ、Bluetooth 4.0、DLNA(DTCP-IP)に対応する。Bluetoothは高音質コーデック「apt-X」に対応する。フロントパネル全体が振動することで通話音声を伝達する「ダイレクトウェーブレシーバー」を採用している。
大きさは約142×70×9.9mmで、重さは約155g(いずれも暫定値)。