知的自転車は何処へ|Apple Patents A Tool Allowing Non-Developers To Build Apps

Apple_cycle_1 これが、開発パワーを「一般人」に解放するものだとしたら嬉しいが Jobs の亡霊はそれを許さないのだろう。

 iPod や iPhone で Apple デバイスに触れるようになった人は知らないだろうが、20年くらい前の Macintosh には HyperCard というアプリが標準搭載されていた。厳密には、日本のアップルコンピュータ株式会社が販売したモデルには標準で同梱はされておらず、箱に同梱されているハガキを送ったら後日送られてくるというシステムを採用していた(原田社長のときやったんちがうかな)。米国内版では箱に同梱されていたのにだ。HyperCard は簡易オーソライズツールであり、プログラミング環境でもあった。独特の開発環境をもちオブジェクト指向を非常にわかりやすい形で(その分限界はあったが)提示してくれた。

 Basic のコンピュータは実行環境=開発環境だった。その後、OS と開発環境は切り離されたが、HyperCard は再びユーザに開発環境を与えてくれるものだった。そして、Jobs が唱えていた「知的自転車」を具現化するものがこの HyperCard だった。

 ところが、Jobs が NEXT から復帰してからは流れは変わった。コンピュータはプログラミングとは切り離されたコンシューマプロダクツに成った。そして、Apple は成功した。これは自分の妄想だが、Jobs が最初に望んでいたのは、オーサリングやプログラミングといった創造的作業を誰でもできるようにコンピューティングパワーを解放することだったのではないか。それを象徴するのが知的自転車という言葉であり HyperCard だった。ところが、Apple を追われれ、NEXT でも知的創造を推し進めるようなワークステーションを開発しようとした。が、こちらもビジネスとしては失敗した。そこで、Jobs は思い知らされたのではないだろうか。

 大半の人間には HyperCard は求められていないという事実を。創造するためのコンピューティングパワーではなく、消費するためのメディアとしてコンピュータのパワーとネットワークを使うほうが儲かるということを。

 それからは、Apple はコンシューマー向けプロダクツに特化したブラックボックスとして iMac を世に送り出した。次が iPod で iPhone、iPad へと流れていく。この間、パソコンは OS X (Next step の移植だが)、intel CPU への移行という難事業を行なってきたが、ブラックボックスの完成度は高まる一方で、ユーザにプログラミングするような環境を解放するようなツールは作らなかった(本来の開発環境は公開したが、一般人の手に負える代物ではない)。

 このA Tool Allowing Non-Developers To Build Appsが 2012 年の HyperCard になるのか・・・

Apple Patents A Tool Allowing Non-Developers To Build Apps | TechCrunch

GUI の罠(リボンメニューの限界)

 散々リボンについて批判してきたが、これは GUI の持つ本質的な弱点でもある。これを、人間の「手抜き能力」の視点から考えてみたい。

 自分が会社に入ったのが 1987 年だった。自分は汎用機のプログラムをすることになった。当時の汎用機は、スクリーン・キャラクターディスプレイだった。まあ、「古いコンピュータ」といったときにイメージするファミコンレベルの固定文字が表示されるものだ。「スクリーン」というのは、処理の単位がスクリーン(一画面)であることを示している。なので、スクロールという概念が存在しなかった。

 プログラムを実行するには、入力エリアにコマンドを叩いて JCL(dos の batファイルみたいなもの)を呼び出す。もちろん、エンドユーザにはそんなことを頼めないので、「1:月次更新、2:入力・・・」といったメニューを作り数字を入力することでプログラムが起動されるようにしていた。

 最初は、「日次のデータ入力だから日次の画面にして、XX入力を選んで」と、一々画面のメニューを読んで理解した上で番号を選んで入力しなければならない。画面のテキストを読み・理解し・判断し・番号に置き換える作業が必要だ。これについては、リボンと同様かもしれない。

 しかし、慣れればメニューなど読む必要はなくなる。「3[enter],2[enter],1[enter]」と覚えてしまうからだ。更に、自分の場合は、「3,2,1[enter]」で目的のプログラムを起動していた。毎日使っているプログラムなら3階層程度なら誰でも覚えられる。コンテキスなど要らない。階層の下にいても簡単99でルートに戻るので「99,2,1,4[enter]」でどの枝にあっても一発で起動できる。

 こういう手抜きができないのが GUI の弱点だ。そして、あまり Mac を使い込んだことのない人は知らないだろうが、このへんの手抜き技は Mac OS のほうが Windows より多い。例えば、Mac で コマンド+z,x,c,v,q,w,p,s」の動作はその機能を持ったソフトなら同一だ。Windows でもz,x,c,v はほぼ統一されたが、ウィンドウを閉じるとかアプリケーションを終了させるとかはアプリケーションによってまちまちだ。

 更に決定的に違うのがシステムのメニューバーの存在だ。Mac は必ず一番モニタの上部にメニューバーが配置される。今どこにマウスポインタがあっても大きくマウスを動かせば勝手にメニュー操作ができるのだ(DVD再生やゲームのように全画面になるものは除く)。Windows 8 がスタートボタンを廃止して不評を買ったのはこの点だろう。Windowsユーザにとって、スタートメニューは Mac OS のメニューバーのような存在なのだろう。「とりあえずここにポインタを持っていけば」という無意識に操作出来るホームポジション。それがスタートメニューだったのだろう。

 Mac のメニューバーは一番上にあるので、各々のウィンドウがメニューを持たなくてもいいのもメリットだった(過去形に注意)。Windowsはアプリケーション毎にメニューバーを持つので複数のウィンドウを広げて作業しているとデッドスペースが多いし、画面上に複数の同じメニュータイトルがあって、常にどのアプリのメニューかを意識しなければならない。印刷しようとしてファイルメニューから印刷を選ぼうと思って非アクティブなウィンドウ上のファイルメニューをクリックしたことはあるだろう。常に、今使っているウィンドウのメニューがどれかを意識しなければならないのがWindowsの GUI だ。これが、目や脳の疲れを誘発するのだ。

 ただ、過去形で書いたように、モニタの大画面化によって事情は変わったがこれは別の文脈になる。

Evernote 再考

evernote-icon かなり以前に Evernote はインストールしていたが、月額アップロード制限が 40MB ではウェブのクリップには使いにくいと思って使っていなかった。アプリのUIも煩雑な気がして、シンプルなテキストエディタ系のアプリをネタ帳に使っていた。Simpletext.wsPlaintext を経て、昨年からは Mobislenote を使っていた。

 3月にEvernoteから「Penultimate ユーザに1ヶ月のプレミアムサービスを提供する」という内容のメールが届いた。Penultimate というのは iPad 用の手書きノートパッドアプリで以前買っていたものだった。Penultimate が Evernote に買収されたのを記念したサービスだった。Penultimate というグラフィックを Evernote とシンクロさせることで、ユーザのアップロード容量を増大させ有料プランに導こうという戦略だろう。もちろん、Penultimate のアカウントを入れなければ自動アップロードされないので、フォトストリームに書き出して Dropbox にアップロードすることは可能だが、快適性を大きく損なわれる(そのために Evernote は買収したのだから)。

 Penultimate が Evernote に買収されアップデートされた時に促されるままに Evernote のアカウントとパスワードを入力したら、Evernote の有料アカウントが発動し「4月12日までのアップロード制限が 1GB になりました」というメールが来た。そうなると使わないと損な気になる貧乏人。

 といっても、特に用途が思いつかないし、Web のクリップは Pocket にしていて移すのも面倒くさい。で、使っていなかったが、出張のレポート作成に使ってみてそのポテンシャルを再認識した。そして、PC版のソフトやモバイルアプリもアップデートされて以前より使いやすくなっていたことを知った。

 おそらくアプリの責任ではなく iOS の問題と思われるが、iPadでキーボード入力するときの不安定性は相変わらずだ。しかし、Evernote が落ちた時には再起動後に直前に入力したデータが残っていた。WordPress や Mobislenote と違い、テキストの取りこぼしがなかった(遭遇したのが具然書き込んだ直後だったのかもしれないが)。

 日本語ネイティブなアプリと同等に扱えるのも嬉しいポイントだ。(Mobislenote はシンプルで大好きなアプリだが、日本語の扱いの点では問題が多い。)

 TextEver という iOS アプリが思いの外快適で、iPhone や iPad から思いつきを一時保管するのを非常に効果的にできることも Evernote 再評価のきっかけとなった。これも電車の中で iPhone で書いたものを、iMac や iPad で編集したものだ。Evernote から WordPress に投げられたらいいのになぁ。

evernote テキストしか使わないのなら、60MB / 月で全く不自由しないし。

iDisplay 導入記録02(iMac Desktop)

 iPad と XOOM をつないでみた。メインは iMac 2007 late,intel CoreDuo2, 4GB mem, 1TB HDD, Lion, NEC Aterm router 5GHz。

 iMac 20 インチあるので特に必要性は感じていないが、SAEZURI や RADIKO のウィンドウなど常時表示しておきたいが、操作しないようなウィンドウを常駐させるのには便利かもしれない。デスクトップ環境は iMac 2007 CoreDuo2 4GB,1TB HDD 。端末側のアプリは全て前回と同様。

インストール

iDisplay-mac01
 windows 版と同じページからインストーラーをダウンロードして実行するだけ。インストールされたバージョンは2.3.10。Windows のアプリより機能が多い。


iDisplay_imac Disconnect メニュー。複数の端末を繋いでいる場合には任意の端末だけを切り離すことが可能。


iDisplay-mac02-menu
Check for Updates…: ソフトのアップデートをチェックする。
IP address and Port informateion…: パソコンのIPアドレスとポートが表示される。端末側で手動で入力するときに使用する。iMac の場合には特に何もしなくても端末側の iDisplay を起動するだけで端末が見つかった。


iDisplay-mac04-preferences-1 Preferences ダイアログ。General では、パソコン起動時に iDisplay Desktop を開くように設定できる。下のスライダは最大同時接続数の設定。2台以上の端末を使いたいときにはここでその数にする必要がある。


iDisplay-mac04-preferences-2 Devices:接続履歴。この写真ではつながっている端末はない。


iDisplay-mac04-preferences-3 Security:つなげてもいい端末と繋がない端末を明示的に設定できる。同じLANに iDisplay を使っている人がいた場合に、自分が使っている端末以外の端末が勝手につながったりしないようにできる。


iDisplay-mac04-preferences-4 Display:端末別に接続のモードを固定しておくことができるらしい。


iDisplay-mac03 Mode :表示モードを選択できるが、使ったことがない。


 windows 版にあった display arrangement メニューが見当たらないので、位置を変える方法がわからず探しまわった。コントロールパネルのディスプレイで変更するのだった。つまり、Mac では iDisplay で接続されたモニタは OS レベルで外部のモニタとして認識されいるということ。当然、このほうがその上に載るアプリケーションとの互換性も高いことが期待されれる。

USB 接続(Android 限定)

 XOOM をUSBでつないでみたが、これは別のエントリにまとめて書く。

Memo

 全画面スクリーンショット(コマンド+3)は画面ごとに独立した画像ファイルとして保存される。

写真 2013-04-17 23 12 44 右は iMac に iPad と XOOM をつないだところ。発色の違いがよく分かる。iPad も XOOM もテキストが滲んでいるが、iPad の方がひどい。iPad は OS 上 1024×768 の外部モニタとして認識されているので、iMac から送られるデータは当然そのピクセル数分しかない。それを iPad 上の iDisplay で拡大してい表示している。この段階でにじみが発生するのだろう。

 デスクトップ画面がデフォルトのものになる。

 Android 版で USBでつないで解像度を下げるとレスポンスが少しマシになる(気がする)。

MacBook pro 快適

 5年の時の流れがデジタルデバイスにもたらす進化の速度には驚かされた。

 メモリは倍でプロセッサやメモリの速度、グラフィックスのパワーは数倍だとは知っていたが、ムービーのエンコードでもしなければ差は出ないんじゃないかと思っていた。実際に、社給PCは Core i5 に SSD でハードウェアの世代的には iMac より大幅に上回っているはずだが、速度的に速いとは感じなかったこともある(社給PCは2011年春モデル)。

 しかし、MacBook pro を使ってみてそのヌルヌル感に驚いた。すべてにおいて動きが滑らかだ。ブラウザのスクロールはトラックパッドの指の動きと直結しているような錯覚を覚える。

 そして、この大きなトラックパッドの使い心地の良さは東芝のパソコンのそれと異次元だ。これは、iPad mini でも採用された技術だろうが、手のひらがトラックパッドの隅に当たってもそれをトラックパッドの操作と認識しない。これは大きい。東芝のトラックパッドはタイピングのときに意識的に手のひらを浮かしておかないとポインタが飛んでしまう。なので、会社ではマウスを使いトラックパッドを不使用にしている人もいるくらいだ(自分は、ポインティングデバイスの操作を右手でやって左手の親指でボタンを押すのが好きなのでトラックパッドを不使用にはしていない)。ところが、MBPではそんなことはいっさいおこらない。ここまで書いている最中に、右手の親指の付け根がトラックパッドに当たったのを感じたがインサーションポインタが予想外のところに飛んだりすることはただの一度も無かった。

 エクセルやグラフィックソフトなど、マウスのシビアな操作が必要とされるような作業をしていないので差し引いて考えるべきかもしれないが、これならトラックパッドだけで済ませられる人がいるのも十分に理解できる。

MacBook pro 選択基準とパソコンのコモディティ化

MacBook pro 2012 すでに MacBook にはモデル名は存在しない。識別するためには画面のサイズとプロセッサの速度の組合せしかない。市場では発売年や CPU の世代から ivy bridge で識別されるようになるだろう。Apple としては iPad もこうするつもりだったのだろうが、市場がそこまで成熟していなかったので混乱を招きバージョンナンバーを付加するように戻った(iPad 4)。

 2013 年のパソコンの標準的な仕様と長期的に使うことを勘案したら 4GB は辛い。今の iMac 2007 は昨年 4GB にして非常に快適になり通常の使用でメモリ不足は感じないが、今使えていることが予想外ともいえるマシンとこれから先数年間使うマシンとは求められるものが違う。これから、アプリやデータが肥大化し 8GB のメモリが必要なった時に iMac は現役を引退させられるが、新しいマシンはそうではない。ただ、パソコンのハードウェアに対する要求は少し頭打ちの感がある。これはネットワークの帯域の頭打ちによるものと思われる。

 ADSL、光ファイバーときたが、実効のバンド幅には上限が見えてきた。モデムと基地局の速度を上げても、ターゲットのサーバの帯域を独り占めできるわけではないからだ。eo 光100Mbps は eo 内部では 80Mbps 出ていても肝心のサイトへの速度は 20Mbps を切ることが普通だ。このような状況で端末側資源を強化しても UX の向上にはつながらない。

 そこで、「8GB のメモリと Core i7 があれば 5 年間は使えるだろう」と思い、標準でこの基準をクリアし予算(8万円前後)を実現するモデルを探して選んだのがこのモデルだった。

※一つ大きな問題が発生した。キモオタの霊が移りこむという不具合が発生。地縛霊なのか MacBook pro に住む良性の霊かを霊媒師に問い合わせ中。
仕様

MacBook pro 2012 13インチ2.9 GHz
2.9GHzデュアルコアIntel Core i7 (Turbo Boost使用時最大3.6GHz)
8GB 1,600MHz DDR3メモリ
750GB 5,400rpmハードドライブ1
Intel HD Graphics 4000

•13.3インチ(対角)LEDバックライトクリアワイドスクリーンディスプレイ、数百万色以上対応
対応解像度:1,280 x 800ピクセル(標準)、アスペクト比16:10で1,152 x 720、1,024 x 640、800 x 500ピクセル、アスペクト比4:3で1,024 x 768、800 x 600、640 x 480ピクセル、アスペクト比4:3(拡大)で1,024 x 768, 800 x 600、640 x 480ピクセル、アスペクト比3:2で720 x 480ピクセル、アスペクト比3:2(拡大)で720 x 480ピクセル

•MagSafe電源ポート
•ギガビットEthernetポート x 1
•FireWire 800ポート(最大800 Mbps)x 1
•USB 3ポート(最大5 Gbps)x 2
•Thunderboltポート(最大10 Gbps)x 1
•ヘッドフォンポート
•SDXCカードスロット
•Kensington社ケーブルロック用セキュリティスロット
•8倍速SuperDrive

•802.11n Wi-Fiワイヤレスネットワーク接続4、IEEE 802.11a/b/gに対応
•Bluetooth 4.0ワイヤレステクノロジー

MacBook pro は 価格.com に載っているショップで

 このエントリを見たから娘の Macbook pro を知らない通販サイトで買ったわけではないが、自分と同じ結論に達している人がいたので引用しておく。詳細に説明されているのでリンク先をご覧頂きたい。

Macを価格.comの最安値店で買うべき、3つの理由。:Blogで本を紹介しちゃいます。

標準スペックでいい人は価格.comの最安値店で買え!
カスタマイズしたい人はアップルストアで買え!
家電量販で買う理由は何もない!

 今回買ったのは、Qoo10という通販サイト。最安値と200円程度の価格差があったが、クレジットカードが使えることで決めた。非常に良いレスポンスで、発注の翌々日には受け取れた。専用の箱(おそらく Apple から受け取ったまま)で梱包されておりいい加減な扱いを感じさせるものは皆無だった。保証書に貼り付けるためのステッカーも納品書と一緒に箱に貼られていた。

 購入時には価格ドットコムから直接商品のページに飛んだので知らなかったが、送られてきた確認メールのリンクからサイトを見てびっくりした。このトップページから入っていたら、このサイトで買い物をしようとは思わなかっただろうww

 Macbook pro にしたのは、価格と仕様の問題だった。価格ドットコムに商品は仕様が固定されていてカスタマイズが出来ない。Macbook Air 11 の 8GB メモリ版は存在しない。Macbook pro にはそれがあった。これが一番大きかった。もちろん、Apple でカスタマイズすればそれも可能だが、そうなると一気に数万円の追加投資が必要になる。

 自分が使うものなら、追加投資してでも Apple でメモリとストレージを強化するだろうが、娘にはそこまでのこだわりはないので、妥協点として Macbook pro 13 8GB i7-2.9GHz 750GB にしたのだった。今後5年以上は使えるスペックだと思う。2kgは持ち運ぶには重いが、勤め先には専用のPCがあるし、移動中に「ノマドワークww」することもないので、これで十分だろう。

Windows 8 のフォントはどうなん?

 Windows を使っていて一番の不満はフォント。Windows しか使ったことがない人は気にならないらしいが、iMac や iPad を使っていると差にうんざりする。このサイトはテンプレートをそのまま使っているだけで凝ったことは全くしていないが。これだけの差がある。というか、凝ったことしてないからこんな悲惨なことになってしまうのだろうが・・・

 こちらが Windows 7 上の Firefox で表示したこのサイトのページ。Windows で見ている人にはこのように表示されているはず。これでも Windwos 3.1 や XP のときよりはマシになったほうだが、Mac のほうが OS X からフォントを変えたから差が大きく開いてしまった。

 「に」の縦棒が曲線になっているのは救いだがこの細い情けない線はどうにかならないのか。まあ、ブログの内容とよくマッチしているとは言える。しかし、内容が読みにくいからこそ見た目はマシにしたいというのがブログ書きの人情。そんな淡い期待を叩きのめすこの表示。Word や Excel でも MS 明朝ではこんな汚くて読み辛い画面なはずだ。「コンピュータのスクリーンに表示されるものはこんなもの。コンピュータ作業は疲れて当たり前」と思って諦めているのかもしれない。


 こちらは同じページを iMac で表示した時のもの。Windows しか使ったことがない人は驚かれると思う。というか、驚いて欲しい。これだと、なんかマトモなことが書いているのではないかと一瞬勘違いするwww

地味に便利な、Lion の「再ログイン時に、ウィンドウを再度開く」

 以前からFinderはフォルダを開いてくれた。Lion では、終了時に開いていたアプリケーションウィンドウも開いてくれるようになった。

 これは windows 7 にも真似して欲しい。仕事で複数のFMPとexcelシートを開いて作業する事が多い。FMPはローカルの決めたフォルダで一元管理しているからいいが、Excelのシートはサーバ上の複数のフォルダに散らばっているケースがある。作業をしなければならないときに、次にフォルダを掘り起こしたり、「最近開いたファイル」から探すのはめんどくさい。

 自宅でなら、シャットダウンせずにハイバネートするという手がある。しかし、会社では使えない。社内の勤怠管理システムでログオフ時間が記録されず(ログオフしてないんだから当然だが)めんどくさいことになったからだ。excel の使用状況を保存するという昨日で excel のワークシートは記録されるが、違うんだよなぁ・・・・

Boot Camp はブートローダー?

 個人ユーザが成し遂げたデュアルブートをAppleが正式に取り込んだということか。或いは、従来からAppleには分かっていたが、気付かれないうちは黙っていたのかは分からない。まあ、フリーウェアが実現した機能をAppleが取り込むことは伝統としてあったし、それでユーザが面倒なく目的が達成されるようになるなら歓迎だ。

 リリースを読む限りでは、windows用のパーテーションを切ってそこにwindowsをインストールするようだ。macのパーテーションがマウントできれば切替の面倒さは残るもののかなり使えるものになるが、互いのパーテーションが見えないのではかなり限定した使い方しかできない。まあ、ネットワークにストレージを置いてデータの置き場所に使えば共有できるデータについては問題はないかもしれない(どちらかのOS用にしかないアプリケーションならデータが見えたところで意味がないから)。 

 残る疑問は逆ができるかだ。Apple の公開したブートローダーが著作権や特許で守られる性格のものなのか。他社(HPやDELL)が自社のハード向けにブートローダーを開発できるのかどうか。従来macはマザーボード上にツールボックスというROMを持っていて、これのないハードでは動かなくなっていた。windows上で68kマシンのエミュレーターを動かす場合にも68kマシンのROMイメージを正規の方法で吸い取った上で動かす必要があった(ROMの載ったmacを同じ数だけ持っていないと不正使用になってしまう)※。

 これが単なるブートローダーならば、OSはwinやmacだけじゃなく、新しいBIOS(名前忘れた)に対応した別のOS、遠からず対応するだろうLinuxやBSDもブートできるんじゃないだろうか。まあ、unixそのもののMacOSXとLinuxを使い分けるメリットはあまりないかもしれないが・・・

朝日新聞:

asahi.com:アップル、マック上でウィンドウズXP利用可能に††ビジネス2006年04月06日10時06分

 米アップルコンピュータは5日、同社のパソコン「マック」シリーズのうちインテル製超小型演算処理装置(MPU)を搭載した機種で、米マイクロソフトの基本ソフト(OS)「ウィンドウズXP」を使えるようにするソフトを試験公開した。「ブートキャンプ」と名付けられ、アップルのウェブサイトからダウンロードできる。

 XP自体は利用者が独自に購入する仕組みだ。自社OS「マックOS X(テン)」の次期バージョン「レパード」には、ブートキャンプを標準搭載する。

 アップルはパソコンのMPUを従来のIBM製からインテル製に順次切り替えており、ライバルだったインテル・マイクロソフト連合に接近。新ソフトは、OSで圧倒的なシェアを握るウィンドウズの利用者に顧客層を広げる狙いがある。

 携帯音楽プレーヤー「iPod」の人気で、ウィンドウズ利用者にアップルブランドが浸透したことも、パソコン市場でのシェア拡大に追い風となりそうだ。

 ただ、発表の声明では「ウィンドウズを販売、支援する願望も計画もない」とあくまで利用は顧客の選択に委ねる考えを強調し、独自性を支持するファンに配慮した。

 一般紙にも紹介されているのでクリップ。ただ、「独自性を支持するファンに配慮した」というのは、windowsをプリインストールして販売しているDELLやHPに対してで配慮のご認識ではないだろうか。

公式リリース:

アップル、Boot Campを発表

IntelベースのMacでWindows XPの利用を可能にするパブリックベータソフトウェア

2006年4月5日、アップルは本日、IntelベースのMacでWindows XPの利用を可能にする「Boot Camp(ブートキャンプ)」のパブリックベータソフトウェアを発表しました。Microsoft Windows XPのインストールディスクを持っているユーザは、本日よりダウンロード提供されるBoot Campを使って、IntelベースのMacにWindows XPをインストールできるようになります。

 残念ながら、このBoot Camp はwindousをゲストOSとして組み込むものではない。我がままユーザとしてはmac OSのウィンドウの一つとしてWindowsアプリケーションが開くことを実現してほしい。PowerPC版OSXでクラシックアプリケーションを動かすようなイメージでだ。それが無理なら、複数のOSがそれぞれの別のデスクトップとして切り換えられるような実装ができないか。macの fast user switch のような感じで切り替えられたら面白いが、こっちのほうが可能性は低いかもしれない(複数のOSをゲストとしてロードするメタOSが必要だから。これはintelのロードマップにはあるが当分は無理)。

※:俺は数台68kのROMを持っているので、欲しい人がいたらあげるよ。後は十分なCPUパワーのあるwinntelマシンがあれば、macOS9エミュレーターを手持ちのwinで動かせます。俺の持っているwinntelマシンは非力なので試す気にもならないが・・・

追記:

Intel MacでWin XPとのデュアル起動を実現、アップルの「Boot Camp」 (MYCOM PC WEB)

Windows XPのインストール・プロセスにおけるWindowsパーティションのフォーマットでは、NTFSまたはFATを選択できる。NTFSは信頼性やセキュリティに優れるが、Mac OS X側からWindows側に書き込みやファイルの保存ができない。一方FATは、Mac OS X側からの書き込みが可能になるが、領域のサイズが32GB以下に制限される。

 さすがヲタニュース。マカーやドザが知りたいことが書いてある。パーテーションの大きさに制限はあるが、見えるようにもフォーマットできるらしい。

 windows専用ソフトを使う仕事で金を溜めてmac mini と液晶モニタを買いたくなってきた。仕事にも使えるなら財布のひももゆるもうってもんだ。ま、貯金が溜まるためには数年掛かるかもしれんが・・・