WWDC 2014 iOS8, Yosemite

iOS8

iOS8 image at WWDC
iOS8 image at WWDC

 iOS8 が iPhone 4S までサポートするというのには驚いた。iOS 7 ですら無理かと思っていた。だって、スマートフォンで 3 年といえば大昔と言っても過言ではない。3 年前の Android なんて、Kitkat が載るものはないだろう。

 iOS 8 が出たらJailbreak する必要はほとんど無くなる。というか、iOS 7 でもほとんど無い。回線契約とSIMロックがあるから Jailbroken 6 を使っているだけだ。それと、iOS 8 の仕様から考えると、6 で愛用のハックは動かないだろう。iOS 7.1 ですら未だに破られていないのだから 8 は技術的に厳しいだろう。もちろん、OS のコードが大きくなればなるほどチャンスは増える可能性はあるが・・

Yosemite

Spotlight の検索フィールドが画面中央にポップアップするのは嬉しい。27インチのモニタの右上の小さなフィールドに入力するのは快適とは言いがたい。しつこいようだが、モニタの大きさが変わればUIは変わって当然だ。Macbook Air 11 インチなら右上の検索フィールドでもそれほど困らないだろうが、27 インチだと全然違う。

 その他、PC で電話に出られるのは技術的にはすごいことなのだろうが、自分的には全く魅力には思えない。そもそも、ほとんど電話しない。電話機能のないSIMでもいいと思っているくらいだ。それに、Skype などを使えば今でもPCで電話できるし。

 iCloud がやっと普通になる。Yosemite のフォルダになる。これで Dropbox,Google direve,One Driveと同等になる。iOS 8 がシステムでストレージとして iCloud にファイルを保存し、そのファイルを他のデベロッパのアプリで見られるなら、iOS デバイスユーザには大きな進歩だ。Dropbox の春が終わるかもしれない。

 そして、それと歩調を合わせる iOS 8 のアプリケーション間でのデータの共有が発表された。今は、アプリはサンドボックスの中にあるものしか扱えなかったが、iCloud にあるものも使えるように慣れば、Dropbox を介してやりとりする必要がなくなる。ただ、サードパーティアプリとの連携で大きくリードしている Dropbox に追いつけるほど便利かどうかは実機で試したい(iPhone 4S に iOS 8 を入れるかどうかは分からないが、iPad 3 には入れるので)。

HyperCard と ResEdit こそが Macintosh

 先日紹介したサイトを開いていたら、色々と蘇ってきた。特に嬉しかったのは HyperCard と ResEdit だ。これらのソフトでカスタマイズできる自由さが Mac の魅力だった。HyperCard についてはひとつのエントリでは書ききれないのでいつか特集的に書きたい。ここでは ResEdit についてのみ思い出を書き留めておく。

 ResEdit は Resource Editor の略。リソースは Mac OS の使いやすさを実現するためのキーとなる要素技術だ。当時の Dos にはそもそもアイコンなど存在しなかったし、ファイルはアプリケーションから開くことしかできなかった。それだけでなく、リソースを入れ替えることでアプリケーションで表示されるダイアログやメニューを差し替えることも簡単だった。今では考えられないことだが、ResEdit はシステムすら書き換えの対象に出来た。Finder のリソースを書き換えることで面白い UI を作ったりすることが流行った時期もあった。

 非採算的な遊びでしかないように思えるかもしれないが、これによってプログラムがどのように動いているかを体験することができた。「このソフトはメニューを押された時にここに定義された文字列を表示してるんだ」ということを感じ取ることができた。出来合いのアプリケーションやコンテンツを消費するだけでない接し方があった。

 そんな時代を思い起こさせてくれるのが ResEdit だ。

ResEdit_00 ResEdit アイコン


ResEdit_01 スタートアップスクリーン


ResEdit_02 アプリケーション※1を開いたところ。アプリケーションに含まれるリソースが丸見え!!


ResEdit_03 アイコンリソースを開いてみたところ。このアイコンを編集すれば Finder 上で表示されるアイコンを変えることができる。

※Disinfectant は Mac OS をターゲットにしたウィルスソフトが現れた時に Northwestern univ. の研究室が作ってフリーで配布したソフト。当時の Mac ユーザの必需品だった。感謝!

podcast : woodstream #222 HyperCard と 「使いこなし」について考えた

HyperCard icon 第222回 Windowsタブレットに必要なアプリ?(2014/1/12配信) | WoodStreamのデジタル生活 (マイクロソフト系Podcast)でHyperCard という単語がこの番組で出てきた。タブレットのフルスクリーンアプリとしても可能性があるソフトだと思う。アプリが開発されれば Android や Windows でも構わないから移行する。このソフトは自分にとっては Killersoft だ。このソフトが使いたくて Macintosh SE/30 を3年ローンで買ったくらいだ。

 開発環境が欲しいというのには同感。OS によらず今のコンシューマデバイスはプログラミング環境を持たないものが多い。Mac の場合は Apple script があるが、一般ユーザが作るには敷居が高く、そもそも存在を紹介されていない。そんなものがあるとは知らない人が大半だろう。とはいうものの、プログラムすることが生産であり他の活動は娯楽だとするのは間違いだろう。宮﨑駿がスケッチブックと鉛筆で創造するのと同様に、タブレットやスマートフォンで創作する人もいる(そのうち、スマートフォンで書いた小説が権威に付く時代がくるだろう)。プログラミングは開発環境がなければできないというだけだ。

 木沢さんのような方をして、「Surface を使いこなせてない気がする」と言わしめるのは何なんだろう。PCでもスマートフォンでもタブレットでもそうだが、「使いこなす」ということの意味に疑問を持った。SNS アプリしか使ってなくても十分使いこなしていると言えるんじゃないだろうか。高級一眼レフを持っている人がいて、一方はカメラ任せでいい写真を撮る、一方はカメラの全機能を熟知しているが写真は今イチだったらどちらが「使いこなしている人」なんだろう。また、道具の用途を全部使うためにタスクを考えるのは本末転倒だ。自動車の発煙筒なんて使わずに済めば越したことはない。

 Surface のキックスタンドは膝の上において使うことを想定していないと思う。木沢さんは色々と工夫されているようだが、構造的に無理がある。これは Surface の問題ではなくキーボードとキックスタンドの問題だ。膝の上でタブレットを使うもっとも合理的な形は Logicool の Ultraslim keyboard cover タイプだと思う。このシリーズが Surface に出れば自動的に膝に置いて使えるようになるはずだ。しかし、Surface シリーズは純正のキーボードの印象が強すぎるのと同時に販売数が少ないのでサードパーティの参入が妨げられている。

迷惑メールを見なくても済む設定(Mac Mail 編)

 架空請求メールを自動的に meiwaku@dekyo.or.jp に転送して削除する設定を追求しているうちに東洋ファイナンス、CCS債権回収会社、プレミアム債権回収、IT被害特別弁護団は商売替えしてしまったようだ。しかし、新しいスパマーの攻撃は果てしない。大半は Mac Mail と Gmail のフィルターで弾いてくれるが、メールを待っている時にはスパムフィルターをチェックする必要がある。そんな時に数百ものメールを表題と差出人名と頭数十文字だけでも目にするのは腹立たしい。

 そこで、繰り返しパターンを探っていたが、なかなか難しかった。最近のスパマーは差出人メールアドレスだけでなくドメイン名も架空のものを使ってくるから、ドメインやメールアドレスを登録していたのでは全く効果はない。そこで、試行錯誤の末、Mac の Mail (Max OS X の標準メールソフト)のフィルターでヘッダを追加できることを発見した。他の人には常識かも知れないが、もし知らない人がいたら参考にしていただきたいと思いこれを書いている。

 まず、送られてきた迷惑メールを分析することから始める。Mail では、コマンド+shift+H(表示、メッセージ、すべてのヘッダ)でヘッダが表示されるので、スパムメールに共通する項目で、相手に関する情報を読み取る。相手に関する情報は下の方にある。

 なお、メールを解析する時に注意しなければならないのはリンクテキストだ。リンクで表示されているURLに飛ぶ保証はどこにもない。リンクテキストは右クリックしてリンクURLをコピーし、テキストエディタにペーストして確認することが必要。そして、無意味な文字列が付いているようにみえるURLは送信したメール毎にIDを振っておいてこちらの情報を相手に教えるためのIDだ。そのリンクをクリックしただけで、スパムメールのリンクをクリックする馬鹿のメールアドレスとしてあなたのメールアドレスが登録され、迷惑メールの数が増えます。それだけならいいが、クラッキングサイトやフィッシングサイト、ワンクリック詐欺サイトなどに誘導される可能性も高い。しかも、その時にこちらのメールアドレスを入れなくても相手はメールアドレスを知ってしまう。(その場合でも、請求される筋合いはないので無視すればOKですが)。

Mac Mail setting 1 step1 Mail の環境設定からルールを選ぶ。こここでフィルターの条件設定ができる。アクションも、特定のフォルダに移動するとか既読にするだけでなく、任意のメールアドレスから届いたメールを指定のアドレスに自動的に送信したりもできる。

一般的な条件はプリセットされているが、差出人や表題でフィルターしていても埒が明かない。スパマーは微妙に表現を変えてくる(これはこれで、人間のパターン認識力を利用した高度な手法で興味深くはあるがwww)。そこで、もっとスパムメールに共通するパターンを登録する。メニューの一番下「ヘッダリストの編集」を実行する。

spam-filter-plus step2 ダイアログが表示されるので、スパマーに共通するヘッダを入力する。

ここでは、X-Mail-Agent 以下の三つを自分で入力した。追加する場合には左下の+を押してヘッダを入力する。

Mac Mail filter setting step3 自分が設定した三つ。この三つを入力するだけでほとんどのスパムが撃退できている。
1:X-Mail-Agent:メール送信に使ったサーバソフト。パソコンで使っている outlook とか Mail という意味ではなくサーバ上で動いているプログラムのこと。ここで BSMTP DLL を設定した。送られてくるスパムメールの多くがこのソフトを使って大量にメールを送信しているらしい。このソフト自体はまっとうなソフトらしいが、善意に基いて使用することが前提のようで、自分のところにスパムを送り付けてくるスパマーが愛用しているらしい。また、現在はメールマガジンや企業の広告の送信には使われていないようで、2日間の試用では真っ当なメールは一本としてこの条件に引っかからなかった。

因みに、東洋ファイナンスとかはこのメールエージェントがお気に入りのようだ。
2:X-Spam-Status:spam cop というサーバのスパム検知ソフトが付けたヘッダ。これはプロバイダやサーバの設定で効く環境と効かない環境があるだろう。自分は lolipop のレンタルサーバ経由でメールを受信していて lolipop のメール管理ソフトがこのヘッダを付けてくれる。半分以上のスパムメールはこれで弾ける。

3:Message-ID:メール送信ソフトが一本一本のメールに付けるID。同じスパマーは同じメール送信サーバを使っているので、ここで弾けばメールアドレスやドメイン名をどれだけ触っても無関係に弾くことができる。ここでは、数日前から大量に送ってきているメールサーバのドメイン名を使っているが、新しい業者が増えたらここを追加すると効果的。

また、.mobi は全部自動削除でもいいかもしれない。

操作:
 メッセージをリダイレクトで meiwaku@dekyo.or.jp に送っている。どれだけ本気に対策を打ってくれているかは分からないが、送られてくる気持ちは理解できるだろう。そして、最後にメッセージを削除だ。これで迷惑メールフォルダを確認しなければならない時に鬱陶しいメールから探す必要はなくなる。

Chromebook が米国で急成長、法人市場の年間売上0.2%から9.6%に。ノート市場の約2割まで拡大

 chromebook の躍進については前に書いた。この記事が面白いのはパイの以降が分かることだ。パイ自体の大きさが増えていることを表していないのでこの表だけではビジネス環境がどうかは分からないが、面白い傾向は伺われる。

 windows タブレットのシェアが増えている。パイ自体が増えている中でのシェアの増加は売り上げ的には大きな増加を意味している。Windows タブレットの大半は Surface だろうから、Surface pro の躍進は本当なのかもしれない。が、2%ではねぇ・・・

 Apple のノートPCのシェアが減っているのは気になる所だ。Macbook Air Retina が出なかったのが痛かったか。

 ただ、これは企業向けのシェアなので、個人を含めたときに Chromebook がこのシェアということはないだろう。

Chromebook が米国で急成長、法人市場の年間売上0.2%から9.6%に。ノート市場の約2割まで拡大 – Engadget Japanese

大手調査会社 NPDグループが、米国内の2013年法人向けコンピュータ売上データを発表しました。各OS のデスクトップやノート、タブレットを合算した全体の売上が前年同期比で約25%と大きく伸びたなかで、前年はわずか0.2%のシェアしかなかった Chromebook が約9.6%にまで急伸し、ノートPCのなかでは約21%を占めるなど一気に存在感を増しています。

npd-pc-retail-sales-2013

今回NPDが発表した数字は、2013年の1月から11月までの期間、米国のコマーシャルチャネル(企業向けや教育機関向け)で販売されたコンピューティングデバイスの売上台数の集計。Windows デスクトップやノートから、アップルのMacBook、iPad や Android タブレット、さらにはWindows タブレットや Chrome OSデバイスまでを含みます。

全体の売上台数は 1440万台 (14.4百万台)。2012年と比較して台数ベースで25%を超える成長です。これはデスクトップ、ノートともに、企業でのWindows XP から7へのアップグレードが支えていると考えられます。

OSやフォームファクタ別の台数シェアで見れば、デスクトップPC総計は前年の32.3%から27.8%、Windowsノートは42.9%から34.1%へと減少。ただし全体が伸びているため、売上台数では前年比でデスクトップが8.5%、ノートは28.9%伸びています。

従来のいわゆるPCのなかで売上を比較すれば、Windows ノートは横ばい、Windowsデスクトップは約10%成長。アップルのMac はノートとデスクトップ合計で7%減少。

デスクトップPCとWindows ノートPCのシェア低下は、iPadが火をつけたタブレットや非Windows OSデバイスの拡大が埋めています。ここ数年のトレンドのとおりともいえますが、しかしこの新興勢力のなかでもさらに新興の勢力が目まぐるしく入れ替わったのが2013年の傾向です。

まず iPad は、17.1%から15.8%に下落。これを埋めるように、Androidタブレットが4.2%から8.7%へとシェアを倍増させました。しかしそれ以上に目覚しい躍進を見せたのは各社の Chromebook (Google Chrome OSを搭載したノート製品)。ようやく本題です。

2012年の1月〜11月期には法人向け市場の売上シェアでわずか0.2%だった Chromebook は2013年の同時期に一気に9.6%まで拡大し、倍増の伸びだったAndroidタブレットをもあっさりと追い抜きました。

Chrome OS や Chrome OS とはなにか、は過去記事一覧や解説に譲りますが、要はChrome ブラウザをOSの根幹とすることで、従来の汎用OSでは煩雑だったOSのアップデートなど管理保守を手軽に、セキュアブートの仕組みや、アプリをサンドボックス内のChromeアプリとOS組み込みアプリに限定することでよりセキュアに、また Google Apps / Google Drive を始めとしたクラウドや Google サービスのとの親和性を高めたノート製品のこと。

Chromeブラウザと同様の半自動アップデート機能を備え、またOSの仕組みがシンプルで「ゴミが溜まる」ことの少ない設計のため、Google では使い続けると重くなる従来のOSを意識して「使い続けるほど速くなるコンピュータ」を謳っています。Chromeブラウザはたしかにアップデートのたびに高速化が図られてきました。

また Google アカウントでログインしユーザーデータは原則的にクラウドに保存する仕組みのため、マルチユーザーでの共有がし易いのも、教育現場や法人向けとして便利な点です。ローカルストレージはクラウドと同期するためのキャッシュ的な扱いで容量が少なく、本体価格を割安にできるのも特徴のひとつ。

各社の製品はたとえば:

299ドルでタッチ対応の Acer C270P
HP Chromebook 11、HP Chromebook 14 などHP製品
かつての Exynos 搭載機から最近の Atomモデルまでサムスンの各機種

Google もみずから一般消費者向け・法人向けに各社の Chromebook を販売するほか、自社ブランドではある種の象徴的なフラッグシップとして、Chrome OS なのに一線級のハードウェアスペックとこだわりの独自設計を施した特殊な製品 Chromebook Pixel も直販しています。

国内向けには展開しておらず量販店の店頭などでも見かけないだけにピンと来ませんが、米国では保守管理の手軽さやGoogleのクラウドサービスとの親和性を訴求して主に教育分野向けに販売されており、HP、サムスン、Acer など各社が安価な製品をリリースしています。

なおマイクロソフトが力を入れる Windows タブレットは、前年の0.8%から2.2%へ。Android や Chromebook など新興勢力と同じく、前年比で大きく伸びたものの相対的にはまだ少ない割合に留まっています。詳しい数字はリンク先の NPD 発表へ。また NPD Group Blog でも、メーカー別やBTO PCを含めた分析記事があります。

iMac 2013 で使うソフト

Office for Mac Home and Student 2011-ファミリーパック 3ユーザー3マック 英語版(日本語対応) Office for Mac Home and Student 2011-ファミリーパック 3ユーザー3マック 英語版(日本語対応):要る人には要る。要らない人には要らない。

Inkscapeinkscape:ドローグラフィック。svg は Illustrator でも読める。

GIMP GIMP:PhotoShop みたいな高機能ペイント系ソフト。


OS X file dialogプレビュー:Mac 標準アプリ。pdf ビュワーで注釈をつけたりページ編集したりできる。Windows だと商用ソフトを買わないとできないことができる。Mac OS X では pdf 作成ソフトはシステムのプリンタドライバに組み込まれているので、プリンタソフトは不要。印刷ダイアログでプリンタを選ぶのではなく印刷ダイアログに有る pdf 専用のボタンでコントロールする。Lion からは標準でパスワードをかけられたり iBooks に保存して iPad や iPhone で読めるようにしたり(iCloud 経由) Evernote にアップロードしたりできる。

 ホームページを作っていると、写真を小さく切り取ったりフォーマットを変えたりすることが多いが、プレビューだけでほとんど出来る。


Finder:ファイルを選んでスペースバーを押すと標準的なフォーマットのものは表示・再生される。閉じたり開いたりといった操作が不要なので便利。フォルダで一覧しておいて確認したいファイルを次々クリックするか矢印キーで次々開いて確認できるのは超便利。表示した状態でファインダ上の他のファイルをクリックすると表示が切り替わる。閉じるときはXを押すか「コマンド+w」。

WWDC keynote speach watch 2 : OS X Mavericks 入れるかなぁ?

 今使っている iMac は 2007 mid (2007/12/15 購入)なので、Marveric の対象にはなっているらしい。

 しかし、積極的に使いたいと思うような機能はない。それどころか、今は Lion で使っていて、Mountain Lion にすらしていないくらいだ。Marveric の Timer Coalescing や Safari のアップデートなどは興味があるが、このマシンでメリットを享受出来るかどうか分からない。

 68k や PPC 時代は、少しでも安定した動作を求め、新しいバージョンが公開される度に、入手可能な限り最新のバージョンにしたものだった。しかし、Snow Leopard あたりから安定度が大きく改善され Lion になってからは不可解な動作はほとんどなくなった。なので、基本性能・機能のアップデートを求めて新しいバージョンにする必要がなくなった。

 自分が自宅の iMac のバージョンアップに積極的でないのには、それ以上に根源的な原因が有る。「会社で支給されているパソコンが Windows マシン」これに尽きる。Mac OS でしか使えない便利機能を使って馴染んでしまうと Windows マシンを使った時に不便すぎて凹む。カレンダーや住所録、ToDo などのデータも iCloud でどんなに便利でも仕事のデータと共有できなければメリットは少ない。仕事でパソコンを触っている時間のほうが、生活の中のシェアは大きいのだから。

 WWDC の会場で新しい便利機能の喝采しているような人たちは仕事で四六時中 Mac を触っている人たちだから、Finder の機能が上がることは生産性の向上に直結するだろう。しかし、Mac だけを使ってる人は少ないし、Mac を触っている時間が生活の大半という人はもっと少ない。そんな少ない使用時間の生産性を40%上げた所で、生活の改善にはあまり関係がないのだ。

 これは、UX の改善に対する評価の個人差の問題だ。Mac で仕事していて、多量のファイルを管理している人なら、Finder の効率アップは UX の改善を実感できる。2時間かかっていたことが1時間半になるだけで30も早く帰れる。それに対して、自宅でウェブブラウズや iTunes や写真の管理程度にしか使ってない人にとっては Finder の機能が増えても使う機会がほとんどないし、2分かかっていたことが1分30秒になっても誤差でしか無いだろう。

WWDC 答え合わせ “可”

wwdc13-about-main[1] 昨日のエントリの答え合わせ。噂の大半は当たっていたようだ。自分の「IM の API 公開はない」という予想も、残念ながら、当たっていた。が、iOS 7 でマルチタスクが Apple 純正アプリ以外にも適用されるようになったのは朗報だ。iOS 7 のマルチタスキングは目覚まし時計アプリを目覚めさせるかもしれない。iOS 6 以前、Apple の時計アプリ以外には iPhone スリープ時には通知することしかできなかった(そんなもんで起きれるか!)。iOS 4 でマルチタスクが出来ると聞いた時に買った Alarm Clock を再インストールすることになるか?

うわさ 予想 結果
iOS 7 出る。リリースは秋
Mac OS X(Mountain Lion)の次バージョン 出る。リリースは冬


名前がネコ科ではなくなった。

iPhone 5S(or 6) 出ない
iPad 5 出ない
iPad mini 2 出ない
iPod シリーズ 出ない
MacBook の Haswell 化 出る。今後のすべての CPU は HAswell。ただし、発売は機種ごとに異なり未定


MBP の発表なし

MacBook Air Retina 出る。唯一の新製品ライン。個人的にはIGZOを搭載して欲しい。そうなったらシャープの株が跳ね上がる ×
Mac Pro 出ない。誰も待ってないんじゃない?

×

斜め上を行くデザイン

iMac Retina 出ない。高精細液晶の市況軟化待ち
iTV(Apple TV) 出る。セットトップボックスのリニューアル ×
iRadio 出ない。 ×
新 iTunes 出る。TVかRadioサービスが始まったら必ずアップデートされる

IM(キーボードアプリ)の API が開放されないのは予想通りだ。Scott のデザインは追放しても Jobs の亡霊には勝てないか。ただし、Scott が一人であのデザインを作ったわけではなく、みんな大好きな Jobs が承認したことを忘れているようだ。Jobs がキーノートで得意げにすきゅーもーふぉーふぃっく(Skeuomorphic)デザインのアプリを “Beautiful!” とか言っていたし、それを IT 関係のサイトではわっしょいしてた。

マカーの楽しみといえば? WWDC の噂話

wwdc13-about-main[1] 次期製品のうわさ話だ。

 昔は MacWorld expo というイベントが定期的にあり、キーノートで Appl の CEO がキーノートを行うのが通例だった。2008 年だったかに Jobs が MacWorld への参加をとりやめてから、Apple の新製品は Apple が突然開く記者会見と WWDC だけになった。このうち WWDC だけが毎年同時期に開催されるので、小学生にとっての夏祭りのような熱狂をマカーにもたらすのだ。

 ただ、WWDC (Worls Wide Deperoppers Conference)という名前の通り、新製品発表・販売の場所ではないので、ここで新製品の発表が行われることは少ない。WWDCで開かれる新OSの説明やAPIの使い方(非公開)を開発者が持ち帰り、自分のアプリに組み込み、OSのバージョンアップに備えられるようにすることが目的なので、OS 自体も完成品でない場合が多い。なので、OS X にしても iOS にしても、秋から冬にかけての発売になることが多い。今年も、iOS 7 は 9 月か 10 月のリリースになるだろう。iOS デバイスについては、機種によっては OS の発表を待たずにリリースされるかもしれないが、基本は秋くらいになると思われる。

 ここまでで、多くのサイトで行われた予想を列記して星取りしてみたい。

うわさ 予想
iOS 7 出る。リリースは秋
Mac OS X(Mountain Lion)の次バージョン 出る。リリースは冬
iPhone 5S(or 6) 出ない
iPad 5 出ない
iPad mini 2 出ない
iPod シリーズ 出ない
MacBook の Haswell 化 出る。今後のすべての CPU は HAswell。ただし、発売は機種ごとに異なり未定
MacBook Air Retina 出る。唯一の新製品ライン。個人的にはIGZOを搭載して欲しい。そうなったらシャープの株が跳ね上がる
Mac Pro 出ない。誰も待ってないんじゃない?
iMac Retina 出ない。高精細液晶の市況軟化待ち
iTV(Apple TV) 出る。セットトップボックスのリニューアル
iRadio 出ない。
新 iTunes 出る。TVかRadioサービスが始まったら必ずアップデートされる

 個人的には、iOS 7 で API が開放され、4S でもテザリングが出来るようになり、サードパーティの IM が使えるようになればいいと思う。前者はキャリアの都合、後者は Jobs の亡霊により実現不可能だろう。ということで、iOS 7 がリリースされても 4S をアップデートするかは未定。必要なアプリのアップデートが受けられなくなるまでは目一杯 iOS 6.1.1 で引っ張るつもり。

 Mac OS X には特に不満はない、というより、Mountain Lion を買ったのにアップデートしていないくらい関心がない。購入時に入っていた Reoperd より軽くなったし安定も良くなった。特に、安定については圧倒的で、Lion にしてからシステムの突然死が皆無になり、強制終了しなければならない状態になった記憶もない。ハードが古い(2007モデル)こともあり、サービスが増えて重くなるくらいならこのまま行けるところまで行くという考えもある。

何が出るのか WWDC

 開発者向けのカンファレンスだから、消費者向けの製品が発表にならないのが普通なんだよね。以前は Mac World exipo に Apple が参加しそこで製品を紹介するというのが恒例になっていたが、それをやらなくなったために、定期的な発表はWWDCしかなくなった。そのため、一般メディアまでもが注目してあーだこーだと予測するようになった。もちろん、自分も大好きwww

 Mac シリーズには何か動きがあるかもしれない。Air と iMac に Retina 搭載モデルの追加(非 Retina も平行販売)はあるかもしれない。intel の CPU の世代交代に合わせた Haswell 搭載 MacBook pro は今回発表されるかどうかは別として10月までにリリースされるのは間違いないだろうが、こちらは単なるCPUの世代交代なので、Mountain Lion の次のバージョンに合わせてリリースになるのではないだろうか。ただし、もう、市場を興奮させるようなものは無いのではないだろうか・・・

mini に retina モデルを追加し現行モデルと同じ価格にして、現行の mini 16GB は19,800にするというのはどうだろう。こうすれば、噂される NEXUS 7 の新型にも充分対抗できるかと思うが。

 ただ、mini の retina の解像度が分からない。iPad 3 は iPad 2 の4倍の解像度なので、読み替えは簡単だった。mini は iPad 2 と同じだったので何の読み替えも必要がなかった(その分UIのサイズが縮小してしまっているが)。mini は当然 iPad 2 よりは解像度は高くなっている。なので、iPad 3 のように旧モデルの4倍にする必要はない。しかし、中途半端な解像度を設定すると補完が難しくなる。ベクターデータならいいが、アプリが使っているUI要素は絵の場合が多い。

 iOS 7 はこれらを解決するのではないだろうか。そして、現行 iPad mini が縮小された画面で不便に感じているのも解消される(iOS 7 用に UI を書きなおしったアプリだけだろうが)。

 iWatch については全然興味ないのでどうでもいい。今も腕時計つけてないし。運動のログなら SUUNTO を持ってるし。

 Mac OS X の次期 OS について何らかの発表があるかもしれないが、これもほぼ完成域に達しているから、大きなアップデートにはならないと思っている。もし、大きなアップデートになったら、自分の iMac にはインストール出来ないかもしれない。

 とりあえず、wWDC のキーノートの日はカレンダーに入れておこう。

何が出るのか? WWDCの発表内容を大胆予測! : ギズモード・ジャパン
・新型iPhoneの発表はない!
・次世代時計・iWatchが発表される
・全てのプロダクトがRetina化
・iOS 7の発表

iOS 7ではインターフェースのデザインが一新されるという情報があります。iPhoneシリーズはハードウェアとしては素晴らしい完成度だと思いますので、ソフトの方で革新的なアップデートを期待したい所です。

iOS 7では現在ベータ版の「Siri」の強化を期待します。Siriとアプリの連携がスムーズになると、格段に使い勝手がアップします。

携帯電話から物理キーボードを無くすことに成功したAppleですので、次のステージではキーボードすら触らなくても操作できるようになってほしいです。

個人的な要望としては、「テザリング」や「WiFiのオンオフ」が通知センターから出来るようになると嬉しいです。

・OSX 10.9の発表

大きなアップデートではなく、よりiOSとの親和性の高いOSが発表されると予想します。予想する連携の一つは、新しいOSでSiriが搭載される可能性に期待したいです。僕もアラームの設定などでSiriを良く使うのですが、OS XでもSiriが使えると便利で面白いですよね。