プロジェクト 親のデジタル環境改善2014 – step2,3

 「プロジェクト 親のデジタル環境改善2014」で検討したPCとモニタを購入し親の家に届けた。

CPU ドスパラ Coore Magnate IM K130602 Windows 7

ドスパラ
ドスパラ
 仕様は:「< 構成 CPU> インテル Core i5-4590(クアッドコア/定格3.30GHz/TB時最 3.70GHz/L3キャッシュ6MB)+< 構成 カスタマイズキャンペーン> 【メモリ】4GBから8GBへアップグレード 通常6,580円(+税)のところ→(+¥3,000) (+¥3,240) 」。ケース(350w)にB85マザー、4GBx2、500GB HDD、DVDドライブ、キーボード、マウスを付けただけのシンプル構成。同じ8GBでも 4×2 というところが味噌。8 GB が手狭になった時には無駄になるが、その頃にはメモリの価格も今の 4GB より安くなっているだろうし、そもそも 8GB が手狭になることは今の用途では考えられない。

 自宅でPCとモニタを受け取って金曜の夜にセットアップした。OS は Windows 7 home premium edition SP1 が入っていた。真っ先に Windows update を行う。92件のアップデートがあった。無線 LAN を使って行ったが 1 時間程度で終了。その後、Flash や Adobe reader の設定を行ったが、まっさらなので簡単。アンインストールする必要もなかった。

Windows experience index
Windows experience index
 Windows index srore をやってみたら、期待以上のスコアが出た。予想通り HDD が足を引っ張って最低値は低いが CPU、メモリ、グラフィックは良いバランスだ。内蔵の HD4600 でこのスコアが出るとは思っていなかった。65,000円程度でこのパフォーマンスならコストパフォーマンスは十分だろう。

モニタ BenQ

 

BenQ 27型LCDワイドモニター GW2760HM
 Amazon から購入。BenQ 27型LCDワイドモニター GW2760HM

 27インチで解像度がHDというバランスの悪いモニタなので、Retina や iMac 27 のモニタを見慣れているとちょっと残念な感じがするが、とにかく、今回は精細性にこだわらないというより、ボケていてもでかい文字が必要な老人が使うので、画素数よりパネル自体の物理的な大きさが重要。でも、このようなバランスの悪いモニタの選択肢は少ないので21000円かかってしまった(23インチなら13000円くらいで買えるのに)。

 とはいうものの、少し離れれば問題ない。この大きさのモニタに顔を近づけて使うということはないだろう。モニタ全体を見られる位置からなら画素数の粗さはそれほど気にならない。しかも、今回はこの27インチを横に並べるというのだから、モニタからはかなり離れないと見渡せないだろう。

D-sub vs DVI(right)
D-sub vs DVI(right)
 最初、一方は DVI でつなぎ他方は D-sub でつなぐつもりだった(付属のケーブルは DVI と D-sub だったので)。しかし、並べてみたら明らかに D-sub でつないだ方の画質が悪かった。最初、D-sub でつないだほうでテキストを表示していたので「やっぱり解像度低いからなぁ」とゲンナリしていたが、DVI 接続の方に動かしたら鮮明になった。なので、HDMI のケーブルを調達することにした。HDMI だとオーディをケーブルを使わなくても音声が出せるというメリットもある。

 音量調節のやり方が分からずに「音ちっさいなぁ、まあモニタのおまけスピーカーやからな」と諦めていたが、設定方法が分かったら期待以上の音質だった。といっても、外付けのアンプ付き外部スピーカーとは比べ物にならないし、iMac 2013 のそれよりも薄っぺらい。ノートPCやメーカー製パソコンの本体内蔵スピーカーよりはマシという程度だ。今回はこれで十分。

設置

 親の家で、前のPCを撤去する前に iTunes フォルダと ブラウザのブックマークを USB にコピー。トレード専用PCでアプリを入れていないし、オリジナルのデータもないので環境移行は簡単だった。環境自体がシンプルこの上ないので移行も簡単だ。

 一番苦労するのは親の設定。環境の意味が分かっていないから、パソコン上で自分がやるべきことと証券会社に保存されていてログインすれば引き継がれることの違いを説明するのに時間が掛かる。疲れた・・・・まあ、一番疲れたのは、例によって「金払う」「要らん」のやりとりだが・・・今回は自分が勝って金を受け取らずに済ませた。

Mother's PC completed
Mother’s PC completed 27 インチのモニタが横に並ぶと解像度が今イチでも迫力があるwww

モバイルルーター

 IDEOS U8150 に Biglobe SIM を入れたものを父に渡してテザリング・ウィジェットと充電の仕方を教えた。が、使えるかどうかは不明・・・

 本当は SIM ロックフリータブレットを買って Biglobe SIM で運用するのがいいが、使用頻度と使用方法を考えるともったいない気がする。後、父が iPad の操作を覚えたので、作法の異なる Android にするリスクを負いたくない。Kinde Fire HDX という選択肢もあるかもしれないが・・・とりあえずこれで様子を見る。

Biglobe SIM 到着 IDEOS で試用

biglobe sim
水玉の印象だがカード部分はただのピンク。どうせ見えないが(^^;
 プロジェクト 親のデジタル環境改善2014GALAXY SII (docomo) 復活と土管屋 docomo の陰謀の続報。

 先日申し込んでいた Biglobe SIM を受け取った申し込んだのは1日だったが、5日には不在票が入っていたから4日で届いたことになる。

 帰って、DEOS U8150 に挿してみた。電源を入れたらいつも見慣れた「SIM カードが見当たりません」というメッセージではなく docomo と表示された。が、当然ながらネットにはつながらない。アクセスポイントの設定をしなければならない(iPhone の SIM で使えるように iPhone 用の APN の設定が入っていた)。

NTT DOCOMO がやたら主張する。が、上部のステータスバーには表示しないようだ。
NTT DOCOMO がやたら主張する。が、上部のステータスバーには表示しないようだ。
 設定自体は簡単だが、問題が発生した。IDEOS の液晶タッチパネルが故障していて文字の入力ができなかった。というか、できたりできなかったりした。ひどいのは下の方で、押した場所と違う場所のキーが押されたことにされてしまう。該当するのは B とピリオド。biglobe.jp と入れなければならないがbを押すとxとかzが入力されたりされなかったりした。また、下段右端のバックスペースも鬼門で、間違えたからとバックスペースを押すとxとかzが反応するので文字が減らないのだった・・・偶然うまく行ったのを逃さずに登録するのに30分以上かかった・・・
単体のテスト。回線よりハードの性能の問題が大きいと思われる。
単体のテスト。回線よりハードの性能の問題が大きいと思われる。
  設定を入れてからはあっけなくつながった。普通に使える。といってもそんな液晶の Android 2.2 端末がまともに使えるわけはなく、ルーターとして使えた。iPad 3 と Galaxy S2 でつないでみたが、普段 iPhone 4S のテザリングで使ってるのと大差はなかった。3G回線なんだから当然といえば当然。LTE とかのルーターで使えればもっと快適なのかもしれないが、ソフトバンクの 3G 回線で iPad 2 を使っていたのだからスループットは変わらないだろう。老人がポチポチ使うのならこれで十分だろう。これまでより圏外になりにくくなるだろうし。少なくとも、これまで iPad 2 で 3G 回線を使うために月々4700円も払っていたのがバカバカしくなるくらいにコストパフォーマンスは高い。

 Galaxy S2 をテザリングで使うのは快適。というか、普通。iPhone 4S を 3G 回線で使うと大差ない。ソフトバンクの 3G 回線は品質が向上してきていて、iPhone 4S 購入当時より速くなっている。今、IDEOS でテザリングを使うと 4S 購入当時(2011/12)のモッサリ感だ。これはおそらく 3G 回線の速度ではなく IDEOS の限界だろう。

 IDEOS をルーターにして GALAXY S2 で waze を動かしてみたらトラブルが発生。GPSの位置がおかしくなった。なぜか大阪駅になってしまった。wazeのせいかと思いGoogle mapで確認したが同じ位置を指していた。ネットにつながっていることは Google map の地図が正しく動くことで確認できた。アプリを再起動すると一瞬正しい位置を示したがすぐに大阪駅に固定されてしまった。大阪駅のキャッシュが残っているというより、大阪駅ににいるという計算結果が出ている動き方だ。iPhone 4S でテザリングして同じことをしたときには問題なく動いていた。また、自宅に帰って自宅の無線LANにつないで google map を起動したら正しく位置が取れたので Galaxy S2 に問題が有るとは考えられない。今日は、カブでバッグに入れた状態だったので正常に動作しなかったのかもしれない。

 IDEOS をルーターとして使うのが実用的ということが確認できたので Galaxy S2 の扱いが難しくなった。SIM ロックを解除しても使い道が無い可能性がある・・・ただ、おそらくこの SIM を GALAXY S2 に挿したらもっと快適になるだろう。それを見てみたい気がするし、親がスマートフォンでよければ、ルーターを介して iPad 2 を使うより簡単だ。まあ、3,000 円なので外しておいてもいいかな・・・

IDEOS U8150 #11 Yahoo!ブラウザー インスコ検証

 「Yahoo!ブラウザー : クイックコントロールが超便利!スマホブラウザの新定番となるか!?無料Androidアプリ」を見て、早速 Yahoo! の Android 用ブラウザを U8150 にインストールした。Froyo 標準搭載のブラウザですら重い IDEOS U8150 で果たしてマトモに動くのだろうか。

 動作は、標準のブラウザと比較して特に遅くはない(元々遅いので差が分からない)。下のメニューを非表示にできるのは画面の小さな IDEOS にとっては大きなメリットだ。クイックコントロールも小さな画面なら片手操作でも余裕でサムネイル画像までたどれる。ただし、ご覧いただければ分かるように、画面解像度が低いので視認性が悪く、直感的に操作することはほとんど不可能だ。大きな文字のメニューにしてくれたほうがよっぽどいい。このことは XOOM のブラウザでも指摘したが。

 クイックコントロールに表示されるメニューの数が少ないのは画面の大きさの制限上しょうがないだろう。が、メニューアイテムは設定が可能なので、使い込んでチューニングすれば困らなくなるかもしれない。

 このブラウザが威力を発揮するのは 十分なCPUパワーを持っているのにICSにアップデート出来ないような多くの Gingerbread 端末だろう。4インチを超える端末なら恩恵は大きと思う。

ideos U8150 で使える Yahoo!ブラウザー「 クイックコントロールが超便利!」か?

 このインターフェースは Honeycomb のブラウザでも使えたけどな。説明されないと使えないインターフェースは家族も使うタブレットでは問題があるので使わなくなった。それ以外にも、タブレットで階層メニューをたどるような操作をスワイプでするのが困難ということも使わなくなった理由だ。バックグラウンドで表示しているウィンドウのサムネールを選ぶのは困難だった。

 スマートフォンの大きさならひょっとしたら便利に使えるかもしれない。使い慣れた端末なら普段表示されないメニューも苦にならないし、逆に小さな画面をメニューが占有しないことのメリットが大きい可能性はある(XOOM の場合は画面が 10インチで 1280×800 とPC並なので、メニューが常駐していても邪魔に感じない)。

 このブラウザの意義は ICS で提供される UI を Gingerbread や Froyo でも使えることだろう。ただ、Honeycomb 以降のハードを想定して作られたような機能(サムネイル等)が ideos U8150 でまともに動くとは思いにくいが。とりあえずダウンロードしてみる。

Yahoo! android browserYahoo!ブラウザー : クイックコントロールが超便利!スマホブラウザの新定番となるか!?無料Androidアプリ

『Yahoo!ブラウザー』で最も目を引く機能といえば、画面端をタップすることで現れる「クイックコントロール」です。
これは進む/戻るやお気に入り追加、タブ一覧などの頻繁に使う機能に素早くアクセスできるパネルで、Android 4.0の標準ブラウザーにも採用されています。


GJ!:Android版 Instagram 提供開始、要 Android 2.2以降 – Engadget Japanese

 2.2 から対応というのは、ICS 普及という点で Google にとっては微妙かもしれない。2.1 以前のユーザにはお気の毒としか言い用がない(OSを2.2にアップデートすることはほとんど不可能だろうから)が、2年縛りはそろそろ終わってるだろうし、2.1 以前の端末では Android アプリも使い込んでいないだろうから、この機会に iOS か windows にプラットフォームを移行すると幸せになれるかもしれない。

 個人的には、ideos u8150 でも使えるのは朗報だし、Instagram 自体の盛り上がりも期待できるので嬉しいニュースだ。他の iPhone ユーザにとっても同様だろう。追記:google play でダウンロードしようとしたら断られた。2.2 なのにorz…


Android版 Instagram 提供開始、要 Android 2.2以降 – Engadget Japanese

かねてからの予告どおり、Instagram が Android 版アプリをリリースしました。リンク先の Google Play から無料でダウンロードできます。要求 Androidバージョンは v2.2以降、OpenGL ES 2 をサポートすること。また、現在のところタブレットでは動きません。

中身はオリジナル iOS 版の「エクスペリエンス」をほぼ忠実に移植しており、各フィルタは完全におなじアルゴリズムと実装のため、原理的に差はでないとされています。最大出力解像度は2048 x 2048。実際は個々の端末のカメラ性能およびメモリ量に依存。またAndroid版の初リリース版には Tilt Shift / Blur 、Share from Feed, Live Preview, Share to Flickr など一部の機能が含まれていませんが、今後のアップデートで追加される見込みです。

Google 日本語入力 Android on ideos U8150

 

 ideos U8150 と XOOM に入れてみた。変換や変換の速度を評価する以前に、ideos u8150 ではスペース的な制約で使えないことが判明した。内蔵メモリに余裕が無い(512MB) ideos U8150 にはSDカードに追い出せないでかいアプリを置いておく余裕はないので即削除した。

 結局、ideos は OpenWnn plus に XOOM は iWnn に戻した(XOOM はストレージに余裕があるので、消してはいないが)。

 ideos ではIMそのもののUIと同時に画面の大きさ(ピクセル数、物理的大きさともに)によって制限されることが多いので今後 Google 日本語入力がバージョンアップされても ideos で使用することはないだろう。

 Google 日本語入力が開発された意義は大きい。Mac OS のことえり、Windows の MS IME に該当するソフトだからだ。Google の OS である android を出す際の標準システムソフトがない状態には驚いたものだった。日本語対応の機種ならディストリビューターがフリーの IM をインストールしているので最初から使えるとは思うが、メーカー(キャリア、ショップ)にって違う。

 今回のバージョンは公式にはタブレットと bluetooth キーボードに対応していない。キーボードは無理だが、XOOM でも普通に動作した。タブレット用の UI を持っていないが、日本語変換としては動作した。しかし、Google がこのバージョンを「タブレット未対応」としたことは評価したい。なぜなら、動くからというだけで「タブレット対応」とか「Honeycomb対応」としているアプリが多い中で、「動くだけでは対応を謳ってはいけない」という態度を示したことになるからだ。そして、今後Googleがタブレット対応のGoogle日本語入力をリリースするときには Google が考えるタブレット用の UI を見せてくれるに違いないからだ。

IDEOS U8150 #10 orz…

20111122_keion けいおん!の映画公開カウントダウン時計アプリを ideos U8150 にインストールしてみた。肝心の「あと2週間」という文字列が中途半端にしか表示できない。アプリがテキストの表示位置を決め打ちしてるから、絵が縮小された結果右下にはみ出てしまったらしい。

 ちなみに、このアプリは XOOM では起動しなかった。

 

IDEOS U8150 #09 UIについて追記

 今朝、ideos を触っていて初めて知った基本機能。home ボタンを長タッチするとアイコンのリストが表示された。タイトルは「新着」とある。最初、バックグラウンドで起動中のアプリが表示されるのかと思ったが、そうではないようだ。単に、起動したアプリの履歴のようなものらしい。これは便利。ラジオを聴きながらブラウザを使っていて、チャネルを変えたいようなときの操作負担が大きく減る。

・ラジオを聴きながらWordPressを編集時
・・これまで:「ホームボタン」・(「画面をスワイプ」)・「ラジオアプリをタップ」
・・これから:「ホームボタン長タッチ」・「ラジオアプリをタップ」

 こう書くと、操作が一つ減るだけのように見えるかもしれないが心理的な作業感は半分以下になる。画面が目まぐるしく変わる上に、統一感のないホーム画面上から目的のアイコンを探さなければならないのは意外に負担が多い。しかも、この操作がアイコンの配置状態によって0から2まで、さらに右の場合と左の場合もある。ボケ防止の頭の体操になるかもしれないが。

 Android2.2をなめていた。物理的ボタンを素早く二回押さなければならない iOS に比べてシルクとはいえ長タッチだけでリストを呼び出せるのはスマートでいい。これがあるのなら3や4で実装された「起動中のアプリ」ボタンなんて専用の単機能ボタンは要らない。3のようなサムネールが出るよりアイコンが並ぶほうがよっぽど選びやすいと思う。

IDEOS U8150 #08 UIについて

ideosU8150

 初めて使うプラットフォームは何であれ刺激があって楽しい。ユーザーインターフェースヲタだから。めんどくさいから以下 UI と書く。ついでに、言葉の整理をしておきたい。ここまでもいい加減に書いてきたので自分でも混乱しそうだから。まず、アイコン等が並ぶアプリ起動前の画面すべてを「ホーム画面」とする。そして、電源投入時に表示される画面を「トップ画面」とする。つまり、「トップ画面」は「起動時に表示されるホーム画面」のことになる。以下、このブログではこう表記する。

 iOS との相違点を中心に見ていきたい。なお、この機種特有のものもあるし、バージョン固有のものもあるので、全 android との比較ではないことをお断りしておく。

ステータスバー

 標準的な内容で迷うことはない。iOS5 が取り入れた通知もここから引き出す。

ホーム

  最初から5面のホーム画面があり、トップ画面は真ん中。この構成は XOOM とも一緒だった。アプリの数が増えて5枚で足りなくなったときにどうするのかは分からない。ideos 8150 では一画面当たり16個のアイコンが置けるが複数のセルを使うウィジェットを置くとアプリを置くスペースは当然減る。

 iOS では2面目以降はつくならい限りできない。また、トップは左から二番目に位置し、左端には検索画面が固定されている。つまり、2画面目以降は右に追加していくことになる。電源を入れたら左にスワイプすれば必ず目的のアプリに到達する。android の場合にはどちらか知っていなければ、行ったり来たりしなければならない。

 ホーム画面に、アプリケーションとブラウザのショートカットアイコンの他にウィジェットが置ける所やアイコンを自由な位置に置けるのは android の特徴だ。スマートフォンの画面では特にメリットは感じないが、XOOM ではアイコンを任意の位置に置けるのは便利だ。

 アプリケーションは別画面で管理されている。インストールされたすべてのアイコンが置かれているわけではない。ホーム画面上で削除してもアプリが残っていたり、アプリ画面から任意のホーム画面にアイコンを置く時に複数置けるのには戸惑った。android のホーム画面に置かれているのはアプリへのショートカットであると理解したら全ての謎が解けた。つまり、android のホーム画面に置かれたアイコンは只のポインタであって、アプリの管理とは別なのだろう。

3つのボタン

 iOS の最下行にあるバーをまねしたのかもしれないが、入れ替えられないので邪魔でしかない。この機種には物理的な電話機能呼び出しボタンがあり、アプリも存在するのだからあんなところに置く必要はない。ブラウザもそう。アプリボタンは特別だが、そんなにしょっちゅう使う機能でもないだろうから、メニューに入れておけば十分だ。そもそも、この機種では電話もブラウザもアプリの一つに過ぎない。特別扱いする必要を感じない。

シルクボタン

 なじめないのがこのシルクボタンだった。zaurus や palm を使っていた時には全く違和感なく使えていたが、iOS デバイスを使っているとフィードバックのないオブジェクトというものは見た目の問題だけでなく UI 上も誤りであることが分かる。フィードバックがあるボタンやスイッチはその物の動きや状態、触感によるフィードバックがある。非常にわかりやすい。しかし、シルク印刷のボタンには何もない。特に、ideos 8150 の場合は端末のレスポンスの悪さも手伝って、ボタンが認識されたのかどうか分からない。

 なぜバックボタンがハードになったらこんなに使いにくいのか考えた。android アプリは物理ボタンかシルクかに関わらず(機種による)バックボタンをOSにゆだねている。なので、アプリ内にバックボタンにあたるボタンやコントロール類を用意しない。他のアプリ内の画面遷移のトリガーは全て通常のコントロール(液晶画面に表示されるボタン等)で行えるのに、キャンセルとバックボタンだけはGUI画面の外側の物理ボタンやシルクボタンというのがUI上の問題なのだ。また、ほとんどのアプリはキャンセルボタンを用意せずにバックボタンに依存している。GUI画面内にダイヤログを表示してそのダイヤログの入力をキャンセルするのがダイヤログの外の更にアプリ画面の外のバックボタンというのは間違いだ。更に混乱に輪をかけるのが、アプリによっては画面内にコントロールを描く場合があるということだ。これだけでなく、アプリによっては横画面で使われるケースがあるモバイルデバイスでは持ち手に対する相対的位置が出鱈目になる。

 iOS の場合、アプリ内の画面遷移は全てアプリ画面内で完結される。だから、縦だろうが横だろうがコントロールはアプリによってコントロールされるので最適化される。メニューボタンは画面の外にあるが、アプリ内の遷移では使われないから違和感がないのだ。

 これについては、google も考えているのだろう。android 4 (ICS)では物理ボタンを廃するようUIのリファレンスモデルを変えた。アプリが追従するまでは当分この使いにくさは解消されないだろうし、ideos 8150 は4へのアップデートは無理だからこのままだ。

物理ボタン

 真ん中のボタンは物理的にも大きくて主張が強い割に出番がない。位置的に iOS のメニューボタンのようなもののように見えるが、そうではない。スリープを解除するときくらいしか使わない。実は他にも機能があり、他に windowsPC でブラウザを使うときのように、ターゲットをボタンの回りのリングで移動しボタンで enter を押すように使える。bluetooth でiOS デバイスを使っているときには切実に欲しい機能だが、この小さなデバイスでは使い道がない。

 左のボタンは電話機能へのホットボタン。自分的には全く要らないボタンだ。

 右のボタンはホームボタン。ほとんど使わない。

 結局、この小さなボディの1/4位を占める物理ボタン群が全く無駄といっていい残念なデザインだ。

横画面

 この端末で横画面で入力する機会はほとんどない。やはり、この端末の場合には横持ちすると左右対称ではないので、入力するのに違和感が大きい。横画面は横長のコンテンツ(Youtube 動画)を見るときにしか使えない。

 また、この端末は横画面で使おうとするきに、ボタンが右に来るように持たないといけない。ボタンを左にすると縦画面表示なってしまう。ハードの回転検出でそういう設定がされているんだろう。

 そもそも、シルク印刷されたボタンが縦持ちを強制しているので、2.3以前のバージョンの android 端末(2011/11現在で最新版も含む)では縦でも横でも同じように使えるというものは存在しないということだろう。

全体

 android 2.2 は標準では起動しているアプリを管理する方法がない。起動中の複数のアプリを切り替えていったり来たりができない。終わらせる方法もない。そもそも、他にどんなアプリが起動しているのか分からない。バックグラウンドで動いているアプリを終了させるアプリは多数でているが、OSでもサポートしてほしいところだ。(3と次バージョンの4では用意されている)。

 小さな画面に、種類の異なるコントロールが所狭しと並んでいる。コントロール類が多すぎる上に、重複した機能もある。

ずれ

 Simeji ほどの明らかなずれはないが、ブラウザなど画面上のオブジェクトとタップしたと思っている場所の認識がずれることが良くある。これは、この端末だけでなく XOOM でも感じることだ。android のタッチ認識のチューニングが自分と合っていないのか、iPhone のチューニングに慣れていてその差でずれるのかは分からない。しかし、iPhone を初めて触った時に、思ったところが反応するのに驚いた記憶があるので、iOS デバイスのチューニングレベルが高いのではないだろうか。ちなみに、iPhone の感覚でiPadを触っても全く違和感がないことも書き添えて置く。

 今のところ、android 端末は、ショップのデモ機以外では、海外モデルしか触ったことがないので、日本ブランドの端末でこのあたりがどれくらいの精度までチューニングされているかは分からない。ここらあたりは日本の技術者の意地を見せてほしいところだ。そして、そのことをもっとアピールすればいい。タッチスクリーン駆動型のデバイスではタッチのチューニングは全ての動作に影響を及ぼすのだから。(まあ、ちゃんとできてればの話だが・・・)

speedtest 異種格闘技編 android vs iPhone

 Speedtest という回線速度判定アプリがあり、これは iOS 版と andoroid 版の両方が出ている。プラットフォームが違うので、何らかの誤差はありうるが、違うアプリを使うよりは誤差は少ないだろう。iOS と android とのテキスト版の単位が違う 1 Mbps(iOS) = 1024kpbs(android) = 1.024 Mb/s (キャプチャ)。

 テスト場所は自宅。Wi-Fiルーター(802.11g)のすぐそばでテスト。回線はoe光100Mbps。

iPhone 4S

speedtest-iphone4S

  • Test Date: 11月 9, 2011 6:44
  • Connection Type: Wifi
  • Server: Tokyo
  • Download: 19.84 Mbps
  • Upload: 20.59 Mbps
  • Ping: 22 ms

 流石に速い。レッドゾーンを振り切りそうだ。理論値と比べると足りない気がするかもしれないが、PCを使っても大差はないと思われる。

iPhone 3GS

speedtest-iphone3GS

  • Test Date: 11月 9, 2011 6:48
  • Connection Type: Wifi
  • Server: Tokyo
  • Download: 11.02 Mbps
  • Upload: 13.26 Mbps
  • Ping: 35 ms

 2年半も前に発売された機種としては、よく健闘していると思う。この爆発的に伸びている市場であることを考え合わせると驚異的ともいえる。

XOOM

speedtest-xoom

  • Test Date: 11月 9, 2011 7:03:47 AM
  • Connection Type: Wifi
  • Server: Tokyo
  • Download: 18134 kbps
  • Upload: 17743 kbps
  • Ping: 20 ms

 こちらも速い。これもレッドゾーン入りだ。ハードウェアスペック的には最速になっても不思議はないが、4S と大差はない。一回だけのテストなので、この程度の差は誤差の範囲だろう。

IDEOS U8150-D

speedtest-ideos

  • Test Date: 11月 9, 2011 7:01:13 午前
  • Connection Type: Wifi
  • Server: Tokyo
  • Download: 11337 kbps
  • Upload: 3229 kbps
  • Ping: 235 ms

 発売後1年未満のそこそこ新しい端末にしては寂しい結果だが、価格が違うのでそのまま比べるのは酷だろう。

まとめ

 理論回線速度やハードウエアスペックの意味ついて考え直す機会になりそうだ。ハードウェアスペック的にはXOOM > iPhone 4S >>>> iPhone 3GS = ideos U8150 だが遅いグループと速いグループとでは倍にもならない。まして、もっと条件のバラツキの大きい携帯回線の理論値でLTEやWimaxといってもその差は驚くほど少ないだろう。ユーザーとしてはカタログ値に惑わされずに、実際の使用条件を反映したテスト結果を共有するほうがいい。

 3G回線を使ったテストを行いたいが、家の近所でやっても誰得だからなあwww