PS3恐るべし

PS3スゴイねえ。テラだって。刈り取り時期になったPS2用のチップもパワー的に見劣りするようになってしまったので、次期には一気に他を引き離したいのだろう。

 確かに、MSは自分ではチップを開発できないので、intelの開発能力に依存するしかない。しかも、価格的にパソコン用の最新チップを使うことはできない。XboxがPS2に対して見劣りしないのは2年という後発メリットがあるからだ。XboxがPS2と同時期に発売していたらceleron300程度で大きく見劣りしたものしか作れなかったはずだ。それを考えると、PS3がこの記事で解説されたものならば、Xboxはハードウェアパワーで圧倒されるだろう。任天堂がこれに追いすがることは不可能だろう。それくらい、このプロセッサの開発コストは高い。

 このチップの恐ろしい所は、そのスケーラビリティじゃないだろうか。セルの数をかえることで同じアーキテクチャのもので応用できるなら、ソフトの開発ノウハウを活かすことが可能になる。PCと携帯とでバイナリ互換があるなんて考えるだけで興奮する。

 このチップにjavaが載れば、マルチプロセッシングlinuxが載れば・・・・あれ、PS2Linuxキットって・・・布石か?昔NEWSという68kワークステーションで敗れたソニーのリベンジマッチか?CELLプロセッサ対応のlinux環境をつくればそのまんま強烈なunixワークステーションができるじゃない。

 それだけでなく、スケーラビリティを活かして、サーバーブレードにも使えるだろう。でも、ファイルサーバーにはこんな演算能力は要らないか。発熱と消費電力に疑問が残るしなあ。

PS3が待ちきれない

CELLチップを待つまでもなく、PS2をつないでEEとGSをフル活用することでスーパーコンピュータを作ろうということを考えたらしい。

PS2でスパコン構築 NCSA。webサーバーじゃなく、演算サーバーという使い道があるんだったら、CELLをラックに押し込んでというアプローチも有りだろう。というか、PS3が発売されたらきっと誰かがやるだろう。

 ただ、こいつは一般人が真似できるようなものじゃないな。linuxキットについてきた技術仕様を見てGSやEEにアクセスするプログラムを書け、マルチプロセス用の計算プログラムを書けるようなレベルでないと使いこなせない。だからNCSAなんだろうけど。SONYじゃないところがどうにも・・・まあ、純粋に知的好奇心やチャレンジで研究できる機関と一般企業を比較するのは酷かもしれないけどね。

 でも、GSもEEも今では特に速いチップというわけではないのだから、NVIDIAとかATIのグラフィックカードをたくさん挿して並列処理するスーパーコンピューターにチャレンジしても面白いかも。NVIDIAが技術デモとして、高速性をアピールするのに作ったら面白いのにね。