爆弾マーク

050605_2238~001 右のダイアログは、娘のiBookのOS9をシステム・アップデートをかけた時に出たもの。懐かしささえ感じて撮った。OSXに移行する前のある時期は、しょっちゅうというより毎日見ていた。win95の場合は真っ青になって止まるだけだった。こちらも、95を会社で使っていた当時はしょっちゅう目にした。機能的には、微かにでもシステムが生きていてエラーコードを返したり※1、テンポラリファイルを再起動時にゴミ箱に入れて置いてくれたりする※2という程度の差しかないが、爆弾マークはマックユーザーに親しまれていた。頭にくるシステムエラー発生時にのに現れる爆弾マークに心に心和ませたり怒ったりすること自体を楽しんでいた。

 OSXの場合は死の回転ピザ(Spinning Pizza of Death)になってそれっきりになってしまい爆弾マークにお目にかかることはなくなった。そもそも、システムにこのダイアログが用意されているのかどうかすら分からない。iMacのそばに必ず爪楊枝を置いていたのはほんの一年半前だが、遠い昔のようだ。winは相変わらずブルーデスだが、2000以降はほとんど出なくなった(3年近く使って1回しか見たことがない)。そういえば、こちらも「リセットボタン」というものがなくなって久しい。

 話は戻るが、こういう遊び心的要素を喜ぶのがMac好きの共通点なのかもしれない。そんなことを、michieru.pieces:Appleがどうなろうともを読んで思った。

※1:役に立ったためしはないが、プログラマな人はここからデバッガに落として情報を得たり、エラーコードから原因を追究できたらしい。

※2:運がいいと作業途中のデータを救えることがある。1回か2回だけ、FileMakerのデータをこれに救われた。

(今度こそ)iTMS キター

NIKKEI NET:主要ニュース:アップル、日本で音楽配信・8月開始
 米アップルコンピュータは8月上旬に日本で、インターネットによる有料音楽配信サービスを始める。国内主要レコード会社の大半が楽曲を提供する見通しで、国内最大の50万―100万曲程度をそろえる。アップルは音楽配信で世界最大手。携帯音楽プレーヤーの普及と歩調を合わせ、ネット音楽配信が日本でも本格離陸しそうだ。

 アップルの音楽配信は「iチューンズ・ミュージックストア(ITMS)」。利用者は楽曲データをネットからパソコンに取り込む形で購入。同社製の携帯音楽プレーヤー「iPod」などに転送して持ち運べる。 (07:00)

 俺にとっては、こっちのほうがインパクトが大きい。100万曲の中に俺の欲しい曲がどれだけ入っているか問題だが、それは始まってからの話だ。何より、外から眺めているしかなかったパーティに招待されたような気持ちだ。

 少し気になるのは、ソニーの動きだ。この春に発売されたソニーのシリコンプレーヤーが好調な売上らしい(ITmedia ライフスタイル:ソニーが躍進するポータブルプレーヤー、“必殺技”iTMSの登場はあるのか? (1/2))。日本人の高機能製品好きにフォーカスした仕様は魅力的だし、充電池の性能はユーザーでしかないAppleには達成できないレベルだ。「液晶がないのはなぁ」という理由でiPod shuffle に疑問を持ったユーザーを全部掻っ攫っていっただろう(影響をまともに食らったのは韓国系のMP3シリコンプレーヤーメーカーだろうが)。

 この、ソニーの躍進はいい。問題は、ソニーがネットワークウォークマンの公式サポートダウンロードサービスとしてmoraを使っていることだ。CDの輸入措置に熱心な音楽流通独占体質(自社の利益に繋がらなければ、アーティストやユーザーが望んでも流通を差し止め聴けなくしてしまうことさえ厭わない)を持ったソニーがそんな、自社のハードで使えないiTMS(しかも、明らかにmoreよりもDRM制限がゆるい)に楽曲を提供するとは考えにくい。

 この影響がどれくらいのものか現時点では分からない。そうならないのかもしれないが、XXというアーティストを聴くにはネットワークウォークマン、YYを聴くときはiPodと使い分けなければいけないような事態は避けて欲しい。

 後、音質別の価格体系を導入してほしい。AAC128kbpsは150円でロスレスは300円でどうか。ロスレスだと通常のCDと遜色のないCDが作れるのだから、通常CDと同程度の価格になって当り前だ。感覚としては、楽曲のバラ売りだ。CDのディスクが高音質なデータ、歌詞カード、安定度の高いディスクをパッケージした完成品として認知されれば多少の価格差は納得されるはずだ。CDメーカーは音楽配信を味方につけなければいけない。日本の音楽販売市場では、CDメーカーのライバルは、音楽配信やCD-R、iPodではない。レンタルだ。そして、音楽配信が直接影響を与えるのはレンタル業界だ。

 これは、ユーザーの視点になれば一発で分かる。欲しい曲があったときに、大好きな特別なアーティストのディスクなら予約してでも購入するだろう。それが将来ダウンロード販売されるかどうかは関係ない。良く知らないアーティストとか一枚のCDに欲しい曲が1曲しか入っていないような場合(こういうケースのほうが多いのではないか)にレンタルを使うのだ。つまり、これまで通常のCDの売上として直接CDメーカーに入ってこなかった(レンタルの印税は入っただろうがマージンは低いのだろう)売上が音楽配信から、流通のピンはねなしに入ってくるのだ。

 同時に、CDメーカーは今のような怠慢な企画は許されなくなる。つまり、廃盤になったりCD化されていなかったりするような楽曲を集めてベスト版を作るようなことは許されなくなる。音楽配信で一番利益率が高いのはこういう楽曲たちだろう(新曲はダウンロード回数が多いだろうが利用料も高いだろうから)。自分だけのベスト版を簡単に作れるようになるからだ(もちろん、それは音楽配信の売上になるが)。CDメーカーに求められるものが変わるのは間違いないだろうが、どう変わるべきなのか俺にはさっぱりわからない。

 CD-R、kana2000、diGO、iPodのおかげで俺は音楽に対する支払額が大幅に増えた。これらがなければ、音楽を聴く機会がなかったからだ。こんな中年のおっさんは多いはずだ。MDユーザー層だって、MDなら一度に持ち歩ける曲数が限られているので、たくさんの楽曲を欲しいとは思わなかったが、iPodを買ってから大量にCDをレンタルしたり買ったりした人がいるはずだ。娘も、iPod mini を買うのを機にCDを借りなおすらしい。重要なのは、CDメーカーが眼の敵にしているものが、全てCDメーカーの利益にとってプラスにしか働いていないことだ。

 コピーされたらその分売上が減るというのは幻想だ。アフォな思い違いだ。コピーできなければしなくなるだけだ。自由に聴けない音楽なら最初から買わない。すっごく気に入った曲だけCDを買うだけだ。しかも、そのCDはコピーできるかできないか、音楽配信されるか否かにかかわらず買うのだ。コピーできなくなったらそんな曲だけを聴き続けるだろう。それに、音楽が聴けなくても他にやることは幾らでもある。実際、kana2000を買うまでは電車の中で音楽を聴いていなかったし、CD-Rを買うまでは車でFMラジオしか聴いていなかった。

 CDメーカーは考えなければならない。CCCDがどのように受け入れられたのか。CCCD化したディスクがそうしなかったディスクに比べて売上が伸びたのか?逆だろ。去年、CDの売上が減ったのはiPodの責任のようにほざいていた耄碌ジジイがいたが大間違い。CDメーカーがこぞってCCCDなんか出したからだろう。それまでより質の劣るものを市場に投入しておいて、売上が減ったことに別の原因を持ち出すとは盗人猛々しい。

mactel

 俺にとっての第一報は「shibizou weep temporary: そんなのMacじゃない!」だった。俺の場合は、手元に置かれた最初の作業がそういったステッカー類をはがすことなので、それについては気にならないが・・・複雑な気持ちは分かる。

 まあ、これまで使ってきたIBMのCPUを使うときも、「あのIBMから供給?」という冷ややかなはあった。反応というより感慨だろうか。その昔、「Let’s see why 1984 won’t be like 1984」とやったApple(当時のCEOはJobsではなかったが)が Big Brother の「International Buisiness Machines」の製品を使うことになったからだ。

 技術的なことはもっと詳しいところがイッパイあるのでここには書かない。感じるのは、「またふるい落としが始まるのか」ということだ。System7、PPC、OSXなどの大きな波の前に去って行ったユーザーは多い。自分の持っているハードで波を乗り切れないとなったときに、ユーザーの選択肢は二つだ。wintelにするか新しいmacを買うかだ。ソフトウェアの互換性が切れるときは他のプラットフォームに移るチャンスだ。今は、プラットフォームによって「できること」が違うことはない。ブラウザとメーラーを使うだけならどのOSでも大差はない。

 今の技術トレンドは将来的にはCPUレベルで複数のOSを動かせるものに向かっているらしい。これが実現すれば、mac+win+linuxが同時に動くマシンも可能になるだろう。もし、その環境でmacOSとwindowsXPとが併用できるになるなら、winユーザーを取り込むこともできるかもしれない。CPUのクロックスピードで見劣りすることに対する言い訳をしなくても良くなるし、CPUメーカーの意向でライバルに遅れを取らなくても済むメリットもある。しかし、osというより、linuxにあるKEDとかgnomeのような、desktop環境の一つになってしまいかねない両刃の剣だ。目立つハードを作ることに生きがいを感じているらしいJobsの眼が黒いうちは現実味は少ないのかもしれない。

 話は変わるが、エミュレーション技術とCPUパワーにものを言わせてサポートしてきたclassic環境だが、intelになったらさすがに無理か。それとも、フリーのOS9エミュレーション技術を導入して動かすのか。ウォッチャーとしては見逃せないポイントだ。

 予想される問題は、速度的な要請からか互換性維持の必要性から、エントリーモデルから導入することだ。これもまた両刃の剣だ。エントリーユーザーは前バージョンとの互換性にこだわることはないだろうが、トラブルが発生したときの混乱は大きい。サポートの負担も大きいだろう。これが吉とでるか凶とでるか、これもまた楽しみだ。

 それに、無責任なmacウォッチャーにとっては、mactelのハードをどのようにデザインしてくるのかも興味が大きい。既存ラインの外観を踏襲するのか、全然違う新しいラインを作るのか。招待されないウォッチャーとしては、リムジンから赤いじゅうたんに降りる女優を品評する芸能レポーターのような気持ちで待ちたい。

 そんな蚊帳の外とちがって、直接利害関係のある人は売り込みを始めている。Jobsが却ってくる直前の次期OS選定騒ぎのようになるんだろうか。ホンッと、Appleって面白いですね。

サンのJ・シュワルツ:「次世代MacにSolaris 10採用を」 – CNET Japan

熱心なブロガーとして一部で有名なSun Microsystem社長のJonathan Schwartzは、米国時間5日付けの自らのブログのなかで、Appleのチップ変更を歓迎すると述べた上で、次世代Macの基盤としてSolaris 10を採用するように呼びかけ、「ぜひ一緒に仕事をしたい(”We’d love to work together”)」と記している。

G5は64bitプロセッサーなんだ

 今さらなんだが、あんまりどこでもG5プロセッサーのメリットを語らないし、単にペンティアム3とペンティアム4程度の差しかない(結構大きいんだけどね)ような感じの記事が多かったので書いてみた。

 俺自身、買う気がない(いや、買う金がない)ので、関心は薄いが、パッケージングに目がいったが、これまでのでかいポリタンク型G4の上位クラスのパワーを持っている劇速マシンだということを忘れてはいけなかった。

 Appleはこれまでも、エントリーモデルに強力なCPUを持ち込むことでラインナップの底上げをしてきた。「初心者にこそ十分なパワーを」という俺のここ数年の主張と合っているような気が(一方的に)する。この政策の次の一手がiMacのG5化だろう。

 これが普及すれば、デベロッパーは安心してG5を前提としたソフトウェアを作ることができる。PCAT互換機メーカーが未だに98SE以降を対象としなければならないのと対照的だ。

 それに、ラインの主流がG5になることで、64ビットネイティブなアプリケーションが増えることが期待できる。

 PCAT陣営が64ビットプロセッサーを高価格のハイエンドPCやサーバーに留めているのとも対照的だろう。こちらは、ハードメーカーとM$との利害の衝突という側面もあって一概にはいえないが・・・少なくとも、winソフトの64ビット対応はmacに対してかなり遅れてしまうだろう。

 ま、G3-600で満足している俺には関係のない世界だがな(^^;

日本マクドナルド、CEOにアップルの原田社長

日本マクドナルド、CEOにアップルの原田社長
ウィンドウズが圧倒的なパソコン市場で「マッキントッシュ(マック)」のブランド力を高めた原田社長の手腕を、低迷気味のハンバーガー市場に生かす。

 この記事を書いた記者は入社3年目くらいか?それとも、パソコンのOSなんて知らない経済記者が、どこかに転がっていた資料を基に書きなぐったのか?「ウィンドウズが圧倒的なパソコン市場で「マッキントッシュ(マック)」のブランド力を高め」ることに原田社長は一切貢献していない。それ以前に、マックのブランドイメージはwindowsが開発される前からあったんだ。win95が発売されたときには、「mac92」と失笑を買ったのだ。しかもそれは、日本法人のマーケティング努力によるものでもなんでもなかった。日本法人とキヤノン販売の価格付けに呆れたユーザーが並行輸入したり、中には「買い出し」に行っていたのだ(この頃は原田氏が社長ではなかったがな)。

 少なくとも、原田氏が社長に就任した97年にはマックブランドは確立されていた。その後の好調(PC販売他社と比較して)も、iMac・iBook・PowerBookなどの影響であり、その開発に原田氏が影響力があったわけではないだろう。

 ジョン・スカリーがペプシからアップルにスカウトされてるし、経営を一つの職種として考えた場合には、業種などが異なっていても基本は同じなのかもしれない。しかし、スカリーはペプシを躍進させたのに対して原田社長って・・・どうなん?

Still Laughin’: 日本マクドナルド、CEOにアップルの原田社長

別にMacのブランド力が上がった(?)のは、日本法人の社長の力でもなんでもないでしょ?
あくまで商品力だよね。 CMだって米国直輸入だったし。

 こちらの印象に近い。むしろ、日本アップルって、悪い印象しかないよ。

suzukiya: macつながりとかいわれるんでしょう

へぇ。うまくいくのかな。

きっとあちこちで「マックだし」なんていわれるんでしょうね。

 ですね。

 ところで、日本マクドナルドって、アメリカからCEOを招いて1年くらいしか経ってないんじゃなかったかな。違うポストなのか?