Evernote 再考

evernote-icon かなり以前に Evernote はインストールしていたが、月額アップロード制限が 40MB ではウェブのクリップには使いにくいと思って使っていなかった。アプリのUIも煩雑な気がして、シンプルなテキストエディタ系のアプリをネタ帳に使っていた。Simpletext.wsPlaintext を経て、昨年からは Mobislenote を使っていた。

 3月にEvernoteから「Penultimate ユーザに1ヶ月のプレミアムサービスを提供する」という内容のメールが届いた。Penultimate というのは iPad 用の手書きノートパッドアプリで以前買っていたものだった。Penultimate が Evernote に買収されたのを記念したサービスだった。Penultimate というグラフィックを Evernote とシンクロさせることで、ユーザのアップロード容量を増大させ有料プランに導こうという戦略だろう。もちろん、Penultimate のアカウントを入れなければ自動アップロードされないので、フォトストリームに書き出して Dropbox にアップロードすることは可能だが、快適性を大きく損なわれる(そのために Evernote は買収したのだから)。

 Penultimate が Evernote に買収されアップデートされた時に促されるままに Evernote のアカウントとパスワードを入力したら、Evernote の有料アカウントが発動し「4月12日までのアップロード制限が 1GB になりました」というメールが来た。そうなると使わないと損な気になる貧乏人。

 といっても、特に用途が思いつかないし、Web のクリップは Pocket にしていて移すのも面倒くさい。で、使っていなかったが、出張のレポート作成に使ってみてそのポテンシャルを再認識した。そして、PC版のソフトやモバイルアプリもアップデートされて以前より使いやすくなっていたことを知った。

 おそらくアプリの責任ではなく iOS の問題と思われるが、iPadでキーボード入力するときの不安定性は相変わらずだ。しかし、Evernote が落ちた時には再起動後に直前に入力したデータが残っていた。WordPress や Mobislenote と違い、テキストの取りこぼしがなかった(遭遇したのが具然書き込んだ直後だったのかもしれないが)。

 日本語ネイティブなアプリと同等に扱えるのも嬉しいポイントだ。(Mobislenote はシンプルで大好きなアプリだが、日本語の扱いの点では問題が多い。)

 TextEver という iOS アプリが思いの外快適で、iPhone や iPad から思いつきを一時保管するのを非常に効果的にできることも Evernote 再評価のきっかけとなった。これも電車の中で iPhone で書いたものを、iMac や iPad で編集したものだ。Evernote から WordPress に投げられたらいいのになぁ。

evernote テキストしか使わないのなら、60MB / 月で全く不自由しないし。

iOS「Sweet Home」スイートホームを守るためのアプリ

花咲くいろは home sweet home 「待つ人のいるリア充のためのアプリ」という記事だが、もっと活用法はある。

  • 夕食にとりかかる
  • お風呂を沸かす
  • 駅に迎えに行く
  • ワクテカで待つ
  • “客”を帰らせる
  • 寝る
  • 外出する

 これがあれば、帰る側も安心して玄関をくぐれるし、帰られる側(あえて「待つ」とは書かないよ)も臨戦態勢に入れる。スイートホームを守るために入れておきたいアプリだ。自分は無関係なので入れない。自分を待つ人も帰られて困る人間もいないから(先日までは、先に帰った息子に迷惑顔をされたがww)。

リア充のリア充によるリア充のための帰るコールアプリ『Sweet Home』 | Sweet Home | TABROID(タブロイド)旬のスマホ情報をギュッと凝縮!

リア充のリア充によるリア充のための「今から帰るよメール」を、設定した地点から一定距離離れると自動送信してくれるのが『sweethome(スウィートホーム)』 今から帰るコールか…筆者もそんな時代がありました…(遠い目

カモるチャンス?>アプリのSEO、iOS App StoreよりもGoogle Playにチャンスあり

 色々書いてあるが、要約すると、「SEO 企業が仕事がしやすいのが Google play だから、みんな Android 向けのアプリ作ってうちで SEO やってよ」だろう。チャンスなのはデベロッパーではなく SEO 企業なのだろう。

 どれもモバイル端末向けストアアプリの UI について比較しているが、アプリを探すのはアプリではなくブラウザ(google play)や iTunes でやっているのではないだろうか。だとすれば下の 1) の指摘は全く無意味だ。また、これはどちらについても言えることだが、2) についても、多くがヒットすればいいというものではない。というより、どちらのストアもヒット件数が多すぎると感じるくらいだ。3)については、ユーザにとって iOS のほうがアプリの改善機会が多いってことを意味するだろう。また、課金については、「克服されつつある」ということで、まだアドバンテージじゃないだろう。4) については、SEOの結果ユーザが望まない検索結果が表示される可能性が高いということでしかない。それに、Google が web 上でやったように様々な SEO 対策を無効にすることが十分考えられる。

 ただ、iTunes store も Google play もユーザにとって欲しいアプリに巡り合える場所では無い。iPhone を使って 3 年半も使っていると、使うアプリも固定されてくる。新しいアプリをインストールする機会は大きく減っている。アプリを使うのが趣味といっていいヲタの自分ですらそうなのだから、非ヲタな人はなおさらだろう。アプリ紹介サイトやニュースサイトで取り上げられたアプリを記事のリンクから飛んでインストールすることがほとんどだ。このような使い方では SEO は無意味だ。

 後、SEO は本来の順位を恣意的に変更する行為だ。SEO 合戦が繰り広げられたランクがユーザにとって迷惑でしかないことも知っておきたい。ユーザとしては、「”Google play は SEO の効果が高い”=”有用性の高いアプリではなくSEOの上手なメーカーのアプリが上位に来る”」ことは覚えておかなくてはならない。

※「App Store SEO経由でのダウンロード獲得」というのが意味不明だが、ここでは App Store (Google play または iTunes store) からのダウンロードと解釈した。

アプリのSEO、iOS App StoreよりもGoogle Playにチャンスあり | TechCrunch Japan

この記事はApp StoreやGooglePlayのSEOためのツールを提供するSearchManの柴田尚樹氏(@shibataism)による寄稿記事。

63%のユーザーがアプリを探す際に検索しているというデータが示す通り、App Store SEOは、アプリ開発者にとって欠かすことが出来ないマーケティングの手段になりつつある。iOS App Storeでは、AppleがChompを買収して以降、度々、検索エンジンのアルゴリズムが変更されているとのことだ。SearchManでは「少なくても2カ月に1度」程度大規模なアルゴリズム変更を検知している。また、iOS 6以降、iOS App Storeの検索結果では、1画面あたり1アプリしか表示されず、アプリ開発者たちからの批判が相次いだ。

これまで、App Store SEOというと、iOS App Storeばかりが話題になっていたが、SearchManはこの度、Google Play / Androidにも対応を開始した。現時点では、日本、アメリカのGoogle Playストアにある70万以上のアプリの検索順位を毎日分析している。SearchManでは、昨年末頃からAndroid対応を希望するアプリ開発社が急激に増えた。特に、日本のアプリ開発社からの要望が多く、これは、Google Playでの売上が日本で急成長しているという点にも合致する。

以下に、SearchManによる、iOS App StoreとGoogle Play(Android)のApp Store SEOの比較を掲載する。これを見る限り、Google Playの方がApp Store SEO経由でのダウンロード獲得に大きなチャンスがあると言えるだろう。

App Store SEO比較: Google Play vs App Store from SearchMan.com

1)Google Playストアの方が、より多くのアプリを検索結果に表示する
1.1ページあたりのアプリ数が多い:Google Playストアは、検索結果画面の1ページあたり7、8個のアプリが表示される。他方、iPhoneは1アプリ、iPadでは6アプリだ。
2.検索結果を深堀りするのが簡単:Google Playストアは、画面をタップすることなく、フリックするだけで、下方向に無限にスクロールできる。他方、iOSでは、検索結果を追加で読み込むのにタップが必要となる。

2)Google Playストアの方が、同じクエリに対して、より多くのアプリがヒットする
1.Google Playの方がヒット数が多い:ビックキーワードで検索すると、検索ヒット数がGoogle Playの方が圧倒的に多い。
2.類似語を用いたクエリ拡張:ある検索クエリに対して、Google Playの方が、類似語等への拡張をより積極的に行なっているようだ(たとえば、photoというクエリが入力された場合に、photo、photos、写真……と解釈する)。これは、Googleが検索エンジンの会社であることを考えれば想像に難くない。
3.自動スペル補正:Google Playの方が、ミススペルをより賢く自動的に補正する。これもGoogleが検索エンジンの会社であるからなせる業だろう。

3)Google PlayにおけるApp Store SEOへの先行投資は今がチャンス
1.競争が少ない:アプリ数はApp Storeとほぼ同数だが、アプリ開発社は(Androidアプリは、レビュー審査が無いにも関わらず)iOSアプリをより頻繁にアップデートしている。
2.課金チャンスの増大: Google Playは、ユーザーのクレジットカードが登録されていないことが課題だったが、日本ではキャリア課金によってこの問題が克服されつつある。結果として、Google Playでの売上が日本で急成長している。

4)Google Playの方が、App Store SEOを簡単に実行できる
1.レビュー審査が不要: iOS App Storeでは、アプリ名、iTunesキーワード変更する際に審査が必要だが、Google Playでは不要。
2.Google PlayにはiTunesキーワードに相当するものが存在しない: Google Playは、iTunesキーワードに相当する「隠しキーワード」が存在しない。iOSアプリでは、アプリ名、アプリ説明文以外に、カンマ区切り100文字でiTunesキーワードを注意深く選ぶ必要がある。このiTunesキーワードは、SEO上、非常に大きなウェイトを占めており、アプリ開発社はこれを選ぶのに神経を研ぎ澄ませる必要がある。
3.アプリ説明文のウェイトが大きい: 上記のようにiTunesキーワードに相当するものが存在しないため、Google Playでは、アプリ説明文のSEOに占める割合が、App Storeよりも大きいということはよく知られている。

結論としては、現時点でGoogle Play SEOに少しばかりの時間を投資するのは、理にかなっている。SearchManでは、iOSアプリでもGoogle Playアプリでも同じように、時間をかけずにSEO対策が行えるようなツールを提供している。SearchManが提供している「検索知名度ランキング」はこちらから、例えば「パズル&ドラゴンズ」のキーワード分析はこちらから見られる。アプリ開発社は、会員登録を行うことでより詳細でカスタマイズされたSEO分析、SEO改善が行える。

iOS 6 の憂鬱 (MobisleNotes trouble)


 マップについては追記することはないだろう。知らない所に行く時には便利にしていたので残念ではあるが、そんな機会はあまり多くいない生活なので、実際にはそれほど困らない。

 それより、困るのは MobisleNotes の挙動がおかしくなったこと。問題点は2つ。新規を押すと複数のページが勝手にできることがある。また、プレーンテキストとチェックリストモードとを切り替えるボタンが表示されないこと。

 新規データのダブりについては、自分のミスかと思っていた。モード切替ボタンが無いことには、基本的にプレーンテキストモードで使っていると気にならない。既存のメモをプレーンテキストのまま使うには関係がない。なので、一週間近く気づかなかった。自分のメインテキストエディタなので早く対応して欲しい。

 なお、モードの変換はウェブかAndroid版かで切り替えれば反映される。また、デフォルトの設定は変えられるので、そこで切り替えて新規に作成すればそのモードで作成される。困るのは、途中でモードを切り替えたくなった時だけだ。

MobisleNotes クラウドメモ(web,iOS,Android)

MobisleNotes – メモ帳 | TABROID(タブロイド)欲しいアンドロイドアプリをギュッと凝縮!を読んで、早速、MobisleNotes – メモ帳 – Google Play の Android アプリからアプリをダウンロードしてみた。iOS 版を検索したら見つかったので、こちらもダウンロード。MobisleNote for iOSは iPhone と iPad の両方で使える。

 前に、欲しいアプリのナンバーワンは「メモ」書いた欲しいメモの条件をほとんどクリアしている。

web

 https://mobislenotes.com/にアクセスしてログインするとモバイル機器を使ってなくてもオンラインメモは使える。ただし、この使い方だけなら http://www.simpletext.ws/ でできることと大差はない。

iPhone

 非常にシンプルなモバイル版の画面。iOS 版も Android 版も編集モードはほとんど変わらない。

 iOS 版はスワイプでインデント出来る。アウトランプロセッサのように見えて、親をチェックすると子にもチェックが入る。チェックリストとしては便利でprogectを思い出す。しかし、Android 版とウェブ版ではサポートされていない。(iPhone でインデントしたリストは階層表示されてチェックの動きも正しいがウェブではインデントを操作することはできない)子のレベルで改行を打つと同じレベルに追加される(この動作はWeb版でも同様)。

 iPhone では入力箇所が変換候補と重なってしまう。日本語入力の時にアプリのフィールドを変換候補の行分狭くしないといけないのに Apple がサボっているのが原因と思われる。この症状は他のアプリでもあるので Apple に対応をお願いしたい。

iPad

 横モードではweb版と同じUIになり、縦では iPhone や Android 版と同様の UI になる。横画面の編集ペインが右にずれているのが残念だが、全画面よりはこの程度の幅のほうが読みやすいし入力もしやすい。

 plain text モードにすると罫線と文字列の高さが合わなくなる。

Android

 Android 版は標準で「Japanese translate」モードで起動するので、ご覧のような独特のメッセージが表示される。
 Android はスマートフォンとタブレットとで UI は変わらない。横にしても、画面にあわせて表示エリアが拡大されるだけ(左サイドバーは表示されない)。この場合、入力エリアのセンターはデバイスの中心と一致するが一行の文字数が多すぎて読みにくい。しかも、XOOM のようなワイド画面だと非実用的なレベル。


 その他、気づいたこと

  • フォルダの名称変更の方法がわからない。Android用のバージョン(3.1)ではエディットボタンで編集モードに入り、変更したいファイルの名称をタップして入力。iOS 2.1 ではフォルダ名表示状態でそのフォルダ名を右スワイプして表示される鉛筆ボタンで編集モードに入る。
  • モバイル版では言語設定ができるがWeb版はボタンが機能しない。日本語がめちゃくちゃなので英語版で使うほうがいいとは思うが。
  • iOS版アプリはバージョンが2.1、Android版は3.1.1。設定できる項目が Android 版のほうが多い。起動時に、ホーム画面が表示されるのか、前に使っていたメモやフォルダが表示できるかを選択できる。iOS 版では前に使っていた状態で起動する。
  • オフライン編集:回線がないところでも使える。次回の接続で同期される。同じファイルを別の端末で編集した時には同期時にどちらを残すか聞いてくる。
  •  

  • iTunes store では 広告削除アドオン(170)と年間プレミアムサービスとして 850 円の有料オプションが提示されている。年間 850 円はサーバの使用料だろうから、一回の購入で全ての端末から利用はできると思う。広告オプションはアプリケーション単位だろう(Android には広告削除オプションは売っていないが)。年間850円なので、Evernote や Dropbox の有料アカウントよりは安い(テキストしか保存しないので容量はごくわずかだろうが)。インストール後1ヶ月はプレミアム扱いらしいので、プレミアムが切れたらどうなるのか、それを見極めた上で再度アプリの評価をしたい。

ビジネスモデル戦争はここにも:モバイルアプリは本当に金の卵か?

 Apple や Google が宣伝するほどアプリの売上は上がらないということは事実だろう。ゲームなどはドハマリした一部のユーザへの搾取によって成り立っているというのは昨今のコンプガチャ問題が示しているとおりだ。しかし、モバイルアプリの売上はユーザが支払う金額だけではないだろう。広告の表示やクリックによる直接的な課金や、次サイトへ導くための誘導などは、ユーザが直接支払う金額には計上されない。

 それとは別に、下の記事には興味深い数字が載っている。平均が $14/月、中央値が $7.5/月もある点だ。自分は比較的アプリを買うほうだと思うが、平均はもちろんメジアンの 600円/月にいくかどうかといったところだ。本当にこれだけの金額がアプリの売上につながっているとしたら十分金の卵を生む鶏といえるのではないか。今、増え続けているスマートフォンユーザが平均をどんどん下げるとは思うが・・・

 後一つ疑問がある。この記事は開発者がモバイル・プラットフォームへ移行することへ危機感をあおる内容といえるが、じゃあ従来の PC プラットフォームにいれば安泰なのか?モバイルへの移行は従来プラットフォームの減少を意味する。否応なくモバイルに移行するしか無いのではないか。

 更に、モバイルユーザの 70% がアプリを買わないというが、PCはどうなんだ?買ったパソコンをそのまま使っていたりプリインストール以外には増設機器のおまけや年賀状ソフトくらいしか買ったことがないユーザは多いのではないか。しかも、PCの場合は一本のソフトを家族で使うPCに入れたら家族で使いまわすだろう。そう考えれば、実際にユーザの平均をとれば月間 $7.5/月もの収入を PC 向けアプリの開発者は受け取っていなかったはずだ。

アプリの売上でいくか、広告で行くか、プラグインで行くか悩むところだろう。ユーザとしては広告はうっとうしいのでやめて欲しい。200円くらいの買い切りだと嬉しいが、無償アップデートを受けられる実用アプリなら500円くらいまでOKか(iMandalArt や FileMaker Go のような超絶アプリはこの限りではないが)。

モバイルアプリは本当に金の卵か?–70%のユーザがほとんどお金を使っていない

Webからモバイルアプリへの軸足のシフトが叫ばれるようになってから、もう何年にもなる。今では、モバイルオンリーで立ち上がるスタートアップも少なくない。しかし最近の調査によると、まだモバイルというプラットホームは、圧倒的に多くの人びとが相当額のお金を費消する場にはなっていない。むしろ、今日のモバイルアプリのユーザの多くが、それらのアプリの上で一銭もお金を使っていないのだ。

ABIが最近行った消費者調査によると、合衆国のモバイルアプリユーザのほぼ70%はアプリ上ないしアプリ内で“ほとんどお金を使っていない”。ギャンブルやゲームが昔からそうであるように、今日のモバイルアプリのマーケットも、whales(鯨)と呼ばれる金遣いの荒い人々に、売上の多くを依存している。ABIによると、アプリの全ユーザのわずか3%が、全消費額の20%を担保している。

しかし、モバイルユーザの大半がアプリ上でお金を使うことを嫌がっている、というわけではない。アプリユーザの2/3が、少なくとも一度はアプリ上で金を使ったことがあると答え、その月額は全平均で14ドルもある。しかし、平均は14ドルでもメジアンは7.5ドルだから、やはり鯨さんたちの力は大きい。少数の金遣いの荒い人たちが、市場の売り上げにおける不釣り合いな役割を演じている、と調査報告は述べている。

日食の科学もあるぞ! 科学雑誌NewtonがiPadに創刊 : ギズモード・ジャパン

 定期購読のプランが素晴らしい。これくらいしないと定期購読への動機づけが弱い。早速、インストールした。初めて Newsstand にコンテンツが並んだ。(テスト的に「無料」と書かれた有料コンテンツのダウンロード用アプリはインストールしたことがあったが、即消した。)アプリアイコンが増えないのは助かる。

 画面の方向が固定なのに戸惑ったが、レイアウトを作り込んでいるからしかたがないか。タッチ操作で図が変わったりするのはいいが、文章の量が少ないのは残念。紙版の pdf をおまけにするようなプランを+200円/月くらいで提供してくれたら嬉しいが。内容は紙媒体版と同じではなくコンテンツは少ない。

 もっと、本をPC用ウェブサイトとしたときのモバイル版のレイアウトというのか、内容は一緒で、レイアウトだけiPadに最適化したもの(ある程度の妥協はあったもいいから)のほうがいいのに。発想として、現在の紙媒体版を置き換えるのではなく、紙媒体版を買ってるけどiPadを持っている人に持ち歩ける板を提供するということなんだろうか。Britannicaを見習うべきだと思うが。

 一つ特記すべきなのは、契約して購入したコンテンツをデバイスから削除しても後で再ダウンロードができることだ。創刊号は特別かもしれないが、350MB あったので、バックナンバーまで全部デバイスにおいておくことは現実的ではない。記事の検索と再ダウンロードができればデバイスにおいておく必要はない。紙媒体ではできないサービスで、デジタル化するメリットを具現化した例といえる(読み切りの本とは性格が違うが)。

 とりあえず、1年分を契約してみた。

日食の科学もあるぞ! 科学雑誌NewtonがiPadに創刊 : ギズモード・ジャパン
NewtonのiPad版は創刊号無料、次号以降500円。
1年間定期購読は3,000円となっており、定期購読すると1号あたり250円となんと半額!
さらに今なら創刊記念キャンペーンで2,500円にディスカウントされていますよ。今がチャンスかも?

ideos U8150 で使える Yahoo!ブラウザー「 クイックコントロールが超便利!」か?

 このインターフェースは Honeycomb のブラウザでも使えたけどな。説明されないと使えないインターフェースは家族も使うタブレットでは問題があるので使わなくなった。それ以外にも、タブレットで階層メニューをたどるような操作をスワイプでするのが困難ということも使わなくなった理由だ。バックグラウンドで表示しているウィンドウのサムネールを選ぶのは困難だった。

 スマートフォンの大きさならひょっとしたら便利に使えるかもしれない。使い慣れた端末なら普段表示されないメニューも苦にならないし、逆に小さな画面をメニューが占有しないことのメリットが大きい可能性はある(XOOM の場合は画面が 10インチで 1280×800 とPC並なので、メニューが常駐していても邪魔に感じない)。

 このブラウザの意義は ICS で提供される UI を Gingerbread や Froyo でも使えることだろう。ただ、Honeycomb 以降のハードを想定して作られたような機能(サムネイル等)が ideos U8150 でまともに動くとは思いにくいが。とりあえずダウンロードしてみる。

Yahoo! android browserYahoo!ブラウザー : クイックコントロールが超便利!スマホブラウザの新定番となるか!?無料Androidアプリ

『Yahoo!ブラウザー』で最も目を引く機能といえば、画面端をタップすることで現れる「クイックコントロール」です。
これは進む/戻るやお気に入り追加、タブ一覧などの頻繁に使う機能に素早くアクセスできるパネルで、Android 4.0の標準ブラウザーにも採用されています。


iOS アプリ「Byword: Markdown記法対応エディタ。 AppBank」

[iPhone, iPad] Byword: 美しすぎるMarkdown記法対応エディタ。 – AppBank

 面白いアプローチだ。記法は Wiki で使われているのとよく似ている。wiki はwiki システムの中からしか使えないが、これは単独の html ファイルとして保存できる。ある意味 html エディタといえる。会社で TiddlyWiki をメモとして使っているが、特定のページを単独のファイルとして書きだすことができないので、Tiddlywiki で書いたメモを元にレポートを作成するときなどは、ブラウザで表示した結果をコピーして Word に貼りつけている。単独の html なら直接 Word で開くことができるので、保存の際に doc にすれば他の人に渡すことも簡単にできる。

 ただし、単独のファイルとすることでファイルの管理がついてまわり、一長一短というところだ。

 iPhone では Dropbox にテキストデータを書くときには Plaintext を使っている。iPhone の画面では装飾をする気になれないしその必要も感じない。iPad ならこのエディタは効果的かもしれない。

 今、iOS のテキストエディタは複数あって、どうするか思案中。これも選択肢として運用を考えたい。

XOOM #27 Quckoffice Pro HD 使えるの?

 XOOM の Android が入手時の 3.0 から 3.1 にアップデートされた時に au からのサービスなのか Motorola のプレゼントなのか分からないが、Quck Office pro for Androidがインストールされた。それも試用版ではなく正規版(1,600円相当)だ。感謝!

 日経ビジネスなどでは、PDAに始まって、携帯電話やスマートフォン、タブレットに至るまで、事あるごとに「XXでは office 文書が読めるので出先で手直しして・・・」といった記載があるが、「ホントにそんなもん使ってる奴いるのか?」と疑問だった。

 期せずして、MS office と互換性のあるアプリを入手したので、タブレットで office 使うことの実用性を検証したい。

できること

 MS Excel,Word,Power Pointのファイルを編集でき、pdfは開くことができる。office 2010 のフォーマットにも対応しており xlsx や docx、pptx 文書を扱える。

 デバイス上の任意のフォルダにあるファイルを扱える。また、Dropbox アプリを介さずに直接 Dropbox にアクセスできるのも素晴らしい。PC のDropbox フォルダに置いて作業しているファイルにXOOM からアクセスできるのは画期的だ(この機能はこのアプリではなくAndroid OS のファイルシステムが iOS のそれより自由なだけだが)。

 ただし、Dropbox のデータと自動的に同期してくれるわけではないので、バージョン管理と「どのフォルダに置いたっけ問題」はついて回る。

問題点

 OSをまたいだときにネックになるのがフォントだ。同じメーカーのソフトでもレイアウトが崩れる原因となる。MS Office は Mac 版もあるが、Mac できれいにレイアウトした文書も Windows の MS P ゴシックにした途端20年前の文書のようになり、印刷のページがずれるのと同様だ。Quickoffice の場合には OS もアプリのメーカーも違うのだから崩れるのは仕方が無いだろう。

 これが最も深刻だが、Quickoffice で編集したファイルを PC の MS office 2010 で開こうとしたら「ファイルが壊れている」というダイアログが出て開くことが出来なかった。他の組み合わせなら問題がないのかもしれないが、windows7 , MS office 2010 , Quickoffice Pro HD の組み合わせでは使いものにならなかった。

Excel

  • PCのExcelのような詳細なセルの設定が無いので、セルの書式が変わってしまった。
  • 6000件のファイルはメモリ不足で開けられない。
  • マクロは全く使えない。PCで作ったマクロも使えない。
  • ピボットテーブルも使えない。
  • PCで馴染んだショートカットが使えない。

Word

  • 50ページくらいのテキスト主体の文書を読み込むことはできたが、レイアウトはかなり崩れる。フォントのせいでページ替えのタイミングが変わるので、作りこんだファイルは使いものにならない。
  • ルーラーがない。当然、tabによる文字揃えなどもできない。ワープロとしての基本機能が完全に欠落している。Word 文書を開けるテキストエディタだ。こう書いてあれば何ら問題はない。

PDF reader

 編集や注釈付けはできないので、Adobe reader や Docuworks といったフリーの pdf リーダーで十分だろう。メモリに余裕のない環境ならアプリケーションのインストール本数を減らせるメリットはあるかもしれない。自分の場合は、ページ編集や注釈、ブックマークを付けたいのでこのアプリで pdf ファイルを読むことはない。使っているのは ezPDF Reader

Power Point

 テストで簡単なファイル(20枚)を開いてみたら、まともに表示出来なかった。ページ送りや非表示オブジェクトも出来なかった。これなら、pdf で保存したものを手でページ送りしたほうがはるかにマシ。

 編集はできるかもしれないが、下書きを作ることくらいにしか使えないだろう。それに、下書きならテキストエディタで十分だ。

結論

 現状では使いものにならない。もし正常に使えるようになったとしても用途は限定的だろう。これが、タブレットの限界なのか Quickoffice の限界なのかは MS が windows 8 と windows 8 版 MS office をリリースしてみないと分からない。というより、1500円程度のアプリの限界というべきかもしれない。タブレットという制約の中でここまでできているのは素晴らしいともいえる。(逆に言うと、この値段のソフトでは office と十分な互換性は無理ということを認めざるを得ない)。

 限定的な用途として、必要最小限のパラメータだけを変えて結果を示すようなExcelのフォームや日報のような定型文書の編集が考えられる。これならタブレットの機動力を活かせる。(ただし、こういった使い方で最高なのは FileMaker だと思う。自分なら迷わず iPad に FileMaker Go を載せるが、XOOM にはFileMaker のようなデータベースアプリは見当たらない。業務上で使うならケチらずに iPad 2 とFileMakerGo と FileMaker Pro を買ったほうがはるかに生産性をあげられるだろうがこれは別の問題)。

 ちなみに、開発元のサイトは日本語が Siri レベルなので読解が難しいww