ヘルスケアデータは誰のもの

 Fitbit に預けていた自分のデータ(心拍、運動記録、睡眠データ)が Google のものになるようだ。Withings で記録してた体重・体組成のデータもだし、その他にも iOS 経由で同期していたデータもある。どこまで何が記録されていたかすら分からない。身長とか生年月日のデータはそれ以前から Google fit で登録してたので Gmail や Google drive のデータも合わせれば相当のことが分かるだろう。

 ちなみに、以前、omron の体組成計で記録していたデータは docomo が持っている。

 皮肉なことに Pebble 2 で記録していたデータはどこにも行っていない(Pebble は Fibit に買収された)。Pebble 2 はデータを端末(母艦に使っているスマホ)にしか保存していなかったから。そうでなかったら、Pebble 2 を使っていた2年間の心拍データは守られた。

 まあ、何に対して守られたかはよくわからないけど。

情報源: グーグルのFitbit買収は、ウェアラブルを制する野望の大きな一歩になる|WIRED.jp

グーグルがウェアラブル端末大手のFitbitを買収することで合意した。これによって「Apple Watch」が実質的に独占する市場に一石を投じるだけでなく、人々の生活の隅々にまでGoogleのサーヴィスを浸透させる「アンビエントコンピューティング」を実現させるという野望が現実味を帯びてくる。

ウェアラブル機器についてはさておき、フィットビットが蓄積する豊富なフットネスデータは、グーグルがヘルスケア市場で競っていくうえで追い風になる可能性がある。

 ただ、この記事では小さく述べられているが、Fitbit の個人データは大きい。Apple watch に打ち勝つようなスマートウォッチを今後開発したとしても、さかのぼってデータを取ることはできない。ここまで Apple が Apple watch とヘルスケアで集めたデータとの差を埋めることはできない。しかし、Fitbit は Apple watch 以前から集めたデータが有る。しかも、フィットネス・トラッカーとしての性能は Apple watch を上回っているから上の方の質も高い。一気にビッグデータを手に入れたということだ。

 Google が欲しかったのはデータではないだろうか。