札束の威力やいかに。/米国Nokiaの新Windows Phoneがなんとたったの8000円! : ギズモード・ジャパン

 ハードメーカー、OSメーカー、コンテンツ業者、様々なビジネスモデルを持った企業の思惑が重なる複雑な市場だ。その中、従来は大きなシェアを持ちながら蚊帳の外にいた2大メーカーが再度リングに上がる。両社の本気が伝わるような端末だ。大資本をバックに札束で他のユーザを奪おうというやり方は実にMSらしいやり方で清々しい。Nokia も昔の(といっても 10 年くらい前だが)ガリバーっぷりを発揮か。

 自分はこのデザインは大好きだ。iPhone 3G を買う前には 3 年近く NOKIA N73 (softbank 705 NK) を使っていた。Nokia が本国で出しているシリーズの端末も好きなデザインのものは多い。Windows8 についてはどうか分からない。後発の強みを活かして iOS を凌ぐような UX を提供しているのか。OS の選択肢が増えただけかは登場後何年かしないと評価できないだろう。

 問題は、「遅すぎたんじゃないか」ということだ。スマートフォンは携帯電話とは違う。PC的な性格を持っている。使い慣れた環境、愛用のアプリ、データ。これらが増えれば増えるほど便利になり手放せなくなる。同時に、他のプラットフォームに移ることが困難になることを意味している。

 この端末は主に、スマートフォンを使っていない携帯電話ユーザがスマートフォンに機種変更する際に選ばれることを狙っているのだろう。スマートフォンを欲しがるような人間で2,012にスマートフォンを持っていない人の数がどれくらい残っているのか。そろそろ2年縛りを終える Android 1 世代を買った新しもの好きが windows Phone に移行するかもしれないがこちらの数もそれほど多くはないのではないか。

 手を組んだ形の Microsoft と Nokia だが、利害関係が完全に一致しているわけではない。Microsoft としては、OS としての魅力を確かなものにするためにできるだけ早くシェアを増やしたいはずだ。そして、そのためには生産力のある中国・台湾・韓国メーカーにも Windows phone を出して欲しいところだろう。逆に Nokia は Windows Phone 市場の中ではトップでいたいはずだ(OS が滅びないようにある程度のシェアにはなって欲しいだろうが)。

 全然予測のつかない、iOS vs Android vs Windows Phone の三つ巴市場が2012年のスマートフォン市場だろう。自分は iOS アプリにどっぷり浸かっているので iOS が存続してくれれればいいし、そもそも2年くらいは端末を換えることはないので、対岸の火事だ。個人の予想としては、Android の勢いは押さえられず、iOS のシェアは減り、Windows Phone も数パーセントで推移するのではないだろうか。ただし、Android のメイン端末は、数年前までの携帯電話市場と一緒で、ケータイウォッチなどで紹介されるようなこともない無料端末だろう。そう、ここでもデスクトップ PC と同じことが起こるのだ。

米国Nokiaの新Windows Phoneがなんとたったの8000円! : ギズモード・ジャパン.

あら、すごいお値打ち価格よ。

米国で4月8日に発売されるNokiaのWindows Phone、Lumia 900。AT&Tが発表したその価格はなんと100ドル(約8200円)! 安い安い、これは安い! もちろん2年契約のしばりはありますが、それでもLTEスマートフォンが100ドルとは、驚愕の安さ。一体何があったのでしょうか。NokiaはかつてLumia 800を800ドル(約6万6000円)で発表したことがありましたが、今回のこの値段は破格。スマートフォンは、すでに価格競争の時代になったのでしょうか。あー、安い。

「Sony Tablet P」は myro や Rolly の後を追う。

 なるほど。Sony tablet S/P に ICS のアップデートが行われるのはこういうテコ入れが予定されていたからか。ということは、XOOM 2 が販売されていない au から XOOM のアップデートが出ることは期待薄かorz

 ところで、これまで P に Wi-Fi モデルがなかったということは知らなかった。タブレットの使われ方を調査した結果こういう動きになったのだろうか。時既に遅しの感は否めないが、正解だと思う。

 ただ、この価格はいただけない。というより、完全に市場を見誤っているとしか思えない。こんな玩具に 5 万円も払うほど余裕のある人はいない。もっと速くて快適な iPad 2 が 34,800 円、Retina 搭載機の 16GB iPad 3Gen が 42,800 だよ。Android にも強敵がひしめいている(同じ機能を持っているという意味ではこちらの競争のほうが熾烈かもしれない)。

 この端末は 7 インチ android 端末が直接の競合と考えられる。ここには、シングルコアのローエンドなら 10,000 円から、Google ブランドで ASUS が作る 7 インチでも 2 万円前半と言われてい。そんなところに 5 万円の 7 インチ Tegra 2 なんて完全に終わっている。実売はすぐに3万円を切ってそれでも売れずに、Tegra 3 の次機種に席を譲るか、myroRolly の後を追うことだろう。

カラフルな着せ替えパネルも:ソニー、「Sony Tablet P」に新色のWi-Fiモデルを追加 – ITmedia +D LifeStyle

 ソニーは3月22日、2画面折りたたみボディのAndroidタブレット「Sony Tablet P」シリーズにWi-Fiモデル「SGPT213JP/H」を追加したと発表した。2012年4月21日に発売する。価格はオープン、実売価格は5万円前後の見込みだ。

 同シリーズは3G+Wi-Fiモデル「SGPT211JP/S」が2011年10月に発売されたが、3G非対応のWi-Fiモデルは初めての投入となる。SGPT211JP/Sと比較して、ボディカラーをシルバーからグレーに、付属するmicroSDメモリーカードの容量を2Gバイトから16Gバイトに変更した。また、3Gに対応しないことで、重量は約372グラムから約356グラムに軽量化し、バッテリー駆動時間は約6.1時間から約6.6時間(Wi-Fi Web閲覧時)に、スタンバイ時間は約120時間から約260時間に延びている。

 プリインストールOSはAndroid 3.2を採用。4月下旬にAndroid 4.0.3を含むシステムソフトウェアアップデートが無償で提供される予定だ。

Acer の次のカードは Iconia Tab A510(Tegra 3 ,10型, Android 4.0)

 かろうじて残された 7 インチタブレット市場を Amazon に荒らされた、タブレットでは老舗ともいえる Acer(知らない人もいるかもしれないが、Apple より前からタブレットを作っていたメーカーは多い)が 4 コア+ICS で10インチを更新した(CESで発表されたものだが)。

 1280×800 という解像度は 3月16日に過去のものになってしまった。このモニタで出すなら市場価格が 30,000 円を切る必要があるだろう。(実際には、この端末が 30,000円を切ったとしても iPad 2 を買っておくべきだと個人的にはうが)。

acer iconia 510Acer Iconia Tab A510 正式発表、Tegra 3 採用の10型 Android 4.0 タブレット (「オリンピック・エディション」) – Engadget Japanese
主な仕様は10.1型 1280 x 800 液晶ディスプレイ (10点マルチタッチ対応)、NVIDIA Tegra 3 プロセッサ、1GB RAM、32GB内蔵ストレージ (今回発表の北米版は32GBモデルのみ)、microSDスロット (SDHC, ~32GB)、マイクロUSB 2.0ポート (充電対応)、マイクロ HDMI出力、802.11a/b/g/n WiFi、Bluetooth 2.1+EDR、背面5MPカメラ、前面1MPカメラなど。オーディオは Dolby Mobile 3 に対応します。

 さて、Apple の狩場と化した 10 インチタブレット市場。独走アップルの死角:日経ビジネスオンライン で「新モデルを出すたびに、革新的な何かを消費者に提示してきたアップルの勝ちパターンが、今回の新型iPadで崩れた」と指摘した日本の大手電機メーカーの端末開発者様の開発する機種を楽しみに待ちたい。さぞや革新的なもんなんだろうが、革新性を目的にする時点で終わっている。というか、Apple を敵とする時点で間違い。最大のライバルは 10 インチでは Android 端末メーカーであり 7 インチでは Amazon だ。この現実を直視できずに iPad の悪口を言って溜飲を下げている時点でその日本の大手電機メーカーの端末開発者が作るものの使えなさは予想されるが・・・

タブレット戦線は動くのか?:Google タブレットは7インチ、 ASUS 製、5月発売? – Engadget Japanese

 タブレットの戦場はますます目を離せなくなってきた。iPad はリニューアルと iPad 2 の低価格化で 10 インチ市場は完全に制圧しただろう。10インチクラスの Android 端末を買う理由は見当たらなくなってしまった。

 しかし、$200 前半はまだ激しい争いの火蓋が切って落とされたところだ。2011の年末商戦を圧勝した kindle fire が緒戦の勝利者であることは疑いないが、2012 年も安泰かどうかは誰もわからない。Android で対 iPad 勢力として共同するのかと思われた Google が、ここにきて kindle fire と激突する7インチタブレットを用意しているという記事があった。Android を使っていながら Google のエコシステムに入らずに自社のエコシステム強化のために Android に只乗りした形の Amazon に黙っていられなかったのか。

 Google は難しい立場だ。Asus をパートナーとして 7 インチのリファレンスモデルを出すということは、Amazon より他の Android 製造メーカーにダメージを追わせかねない(その中には Motorola も含まれる)。Windows 8 という代替案が浮上してきた今、Android を離れて新天地に向かう可能性もある。これは同時にメーカーにとってもギャンブル。

 Google の7インチ、kindle fire の 10 インチ、Apple の8インチ、windows 8 端末・・・出るのかでないのか、デルとしたらいつ出るのか、どこから出るのか、どんな仕様なのか・・・今年も一番ホットな市場だろう。1つだけ確実なことは、日本メーカーの名前は発表の会見のときと発売直後くらいしか出ることはないということ。そう、2011年の東芝やソニーのタブレットのように(そういえば、XOOM2 もなんの話題にもなってないね)。

Google タブレットは7インチ、 ASUS 製、5月発売? – Engadget Japanese
Google が Asus と組んで自社ブランドのタブレットを投入する、という業界筋情報を台湾 DigiTimes が伝えています。Android タブレットがすでに多くの企業からたくさん販売されているなか、わざわざ Google ブランドで製品を出す意義がどこにあるのかははっきりしませんが、スマートフォンで HTC や サムスンと組んで Nexus ブランドを展開してきたことを考えれば、今度はタブレットでも Google 自らリファレンス機を……という流れはむしろ自然かもしれません。

DigiTimes によれば、件の Google タブレットは7インチサイズで、199ドルから249ドルというお手頃価格になるもよう。とすると仮想敵は「新しい iPad」ではなく、Android ベースなのに Android のエコシステムから抜け出してうまいことやったアマゾン Kindle Fire になります。発売は早ければ5月との話。

DigiTimes の情報は以上ですが、Asus といえば、そもそも今年の CES で7インチタブレット MeMo ME370T(写真)を発表しています。これは249ドルというお値段ながら、クアッドコアの Tegra 3、1280 x 800解像度、8メガピクセルカメラという仕様を揃えた、なかなか充実の製品です。また振り返ってみれば、Android 5.0 “Jelly Bean” を予告してみせたのも「Google と密接に協力」しているという Asus の幹部でした。そして Google の会長は「最高品質のタブレット」が今年前半のうちに登場すると予告しています。

以上をすべて鑑みれば、Asus MeMo ME370T をベースにしたような、Android 5.0 採用の「最高品質」7インチタブレットが、5月にも200ドルほどで発売されるということでしょうか。仮にそうだとすれば、良くも悪くもこれまでのタブレット市場をかき回す存在になりそう。そして7インチなので Nexus 7 などとうっかり名付けると、またややこしいことになりそうです。

エデンからの使者は7型・330g の Android タブレット

 また、新しいチャレンジャーが中国から。しかし、1万円未満のタブレットではなく、3万円近くするハイエンドだ。7 インチで 1280X 800 という高精細(XOOM と同じ解像度)。搭載されている OS のバージョンと GPU が記載されていないが、ICS も載せられるだろう(快適かどうかは知らないが)。不安要素は Android market 関係かな。Tapnow market というのが Android market より安全とは思えない。Android market ですらザルだというのに・・・

 アメリカ市場では kindle fire に叩き潰されるだろうが、日本ではどうか分からない。実売価格が25000円を切れば PC 界での Acer 程度の地位は築けるかもしれない。個人的には「なし」だが。

7型・330g の Android タブレット edenTab、2万

引用元: 7型・330g の Android タブレット edenTab、2万9800円 — Engadget Japanese.

Mobile In Style が 7 インチ Android タブレット edenTab ET-701 を発表しました。耳慣れない会社かもしれませんが、キングソフトの子会社です。また開発には中国大手の Xiaomi(小米)が協力しており、巷にあふれる安かろうアレかろうな輸入タブレットとは一線を画しています。

というわけで性能を並べていくと、解像度は1280 x 800。プロセッサはサムスン S5PC210 1.2GHz デュアルコア。メモリは 1GB。ストレージは 16GB eMMC。そのほか 802.11b/g/n WiFi、Bluetooth 2.1 + EDR、800万画素カメラ、GPS、コンパス、ジャイロ、micro USB、microSDスロット、miniHDMI端子。そして 3850mAh と大容量バッテリを採用しつつ、重さ 330g を実現しています。ただし Android マーケットはなし。オリジナルの Tapnow マーケットを利用します。

カラーはホワイト、ブラック、ピンクの3種類。価格は2万9800円。現在予約受付中で、発売は2月25日から。自信のあらわれか、使用後も購入日14日以内であれば返品可能な「お試し無料サービス」が提供されます。価格と性能を考えれば、供給過多な Android タブレットの中でも面白い存在となりそうです。また、4月末には実質0円の 3G モデルも展開される予定。こちらも楽しみです。

“X”て何だよ・・・次期 iPad のプロセッサ問題

 重大なリークか人騒がせな冗談か分からないが、以下のような記事あった。こういうものが現れることは他メーカーでは考えられない。こういう盛り上がりがあるから Apple ウォッチャーはやめられない(^^;

 とりあえず、こんな噂もあったということは記憶して、次 iPad を待とう。

Photo shows that Apple may have prototyped iPad 3 with “A5X” processor last year | 9to5Mac | Apple Intelligence

2011-4Q のタブレット結果報告あるいは iPadの最大のライバルとは

 やっと2011年年末タブレット商戦の総括記事が出た。前に書いたエントリで予想したものとほぼ同じ結果だったようだ。ただ、Android はもっと多く売れたとの情報が多かったが、実際には初期の予想通り 4百万台程度だったようだ。

 Android と B&N の躍進が目覚しい。Appleを始めとする情報端末系タブレットは市場の成長率を上回れなかったが、この2社だけが上回っている(B&Nは去年の数字が小さかったので率的に有利だったかもしれないが)。

 4位までが売上を伸ばしたが、5位のASUSは既に売上を前年同期より減らしている。その他に含まれるメーカーの数は去年より増えているはずなのに出荷数量はほとんど増えておらずシェアは大幅ダウンだ。この中には Lenovo も含まれているはずなのにこの数字だ。日本のメーカーは前年同期のシェアがほぼゼロだったので前年同期比較で出荷数が減ったりシェアが落ちることもないだろうが、販売時の予想をはるかに下回るどころが出荷台数は数十万程度の水準だったのだろう。そういえば、NECの社長が新しい Gingerbread 搭載端末を 2012 年に 100 万台という強気な発言していたが、無理でしょ。

iPad の出荷数について、iPhone 4S の購入者がそれ以上の消費を控えたというのはもっともに聞こえるが、違うと思う。なぜなら、iPhone 4S を現金で買っている人は殆どいないからだ。殆どの人が前から携帯電話を使っていただろう。回線料金は変わらないし、そこに加算する一時費用は大きくないはずだ。前の端末の月額使用料に端末の割賦金が入っていないとしたら月額の支払いが端末の割賦金分増えるだろうが、大きくはない(SBMなら4GBで840円)。だから、iPhone 4S を買った人が、iPad 2 を買うことにためらう必要はない(これには、日本でやっているキャンペーンは勘案しない。それを勘案すれば、iPhone 4S を買った人に iPad 2 購入への強い誘引になる)。iPad 2 は10インチで高価なタブレットの市場規模をほぼ忠実に反映しているのではないか。

 やはり、iPad の最大のライバルは Kindle fire だろう。価格とかハードの問題ではない。タブレットで重要なものはタブレット自身のOSやハードウェアではない。タブレットを通じて得られるネットサービスやアプリのユーザエクスペリエンスだ。この点で、コンテンツ販売業者が唯一 Apple に対抗できるということだ。携帯電話のキャリアがただのパケットの土管になったのと同様に、タブレットも近いうちにコンテンツを入手するための窓口でしかなくなる。

 ハードを作っているだけの会社は経済原則に従う。おさらいする必要はないだろう。PC市場で起こっていることと同じことが起こるということだ。

 こうやって考えるとMSがwindows8でタブレットに再挑戦しようとすることに意味があるのかどうか疑問になる。Windows 8 が成功しようが失敗しようが、端末は流れてきたパケットを再生するだけのダム端末化する。同じサービスはOSを問わず受けられるようになるだろう(ユーザーとしてはそうなってほしい)。「仲介する土管(キャリア、端末)なんかどこのメーカーでもいいから安ければ安いほどいい」となるのも時間の問題だ。

2011-4Q tablet share
iPadの最大のライバルはiPhone?――iSuppliの世界タブレット市場調査 – ITmedia エンタープライズ.

 Appleは同四半期中、iPadおよびiPad 2を前年同期比111%増、前期比で39%増の1540万台出荷したが、タブレット市場のシェアは前期の64%から57%に縮小した。iSuppliは、シェア縮小の主な原因は、Amazon.comの「Kindle Fire」よりもむしろ、10月に発売されたAppleのスマートフォン「iPhone 4S」だとしている。Apple製品を愛好する消費者が、限られた予算をiPadよりも待望のiPhone 4Sに投じたためという。

 昨年11月に発売されたKindle Fireの出荷台数は390万台で、14.3%のシェアを獲得した。同端末は特に米国で好調だった。米国は、世界タブレット市場の過半を占めるという。

 2011年通年のタブレット出荷台数は6520万台。首位は前年比168%増の4050万台を出荷したApple(シェアは62%)で、2位はGALAXYシリーズのタブレットを610万台出荷した韓国のSamsung Electronics(シェアは9.4%)。Amazonのシェアは6%で3位だった。

今年の富士通を占う

 富士通の今年の製品予定らしい。

 6月にタブレットが予定されているが、東芝やソニーのに何か学んだんだろうか?市場にあるものの改良版を出しても意味がないということを理解しているんだろうか。6月には市場は更にAndroidのタブレット製造業にとっても厳しい状況になっていることが予想される。遅くともそれまでにはiPad3がリリースされているだろうから。そんな所に、ちょっと軽いとか防水とかワンセグだとかを持ってきても通用しない。

 OS について記述がないが9 月にリリースされるキーボードドックのタブレットはAndroid だとは思うが二番煎じでしかない。3Qに発売されるとなっているモニターもどこかで見たことがあるデザインだ。このラインナップを見ている限りでは、今年も富士通は「その他」から抜け出すことはできず、東芝やソニーと同じように、発売キャンペーン終了後は忘れ去られ、販売価格を見直したときだけ記事になるように思える。

 唯一の希望が有るとすれば、Windows8の発売を他社に先駆けることだ。Windows8の評価が一蓮托生になるが、Android 勢の中での厳しい競争から、一時的にでも距離を置けるかもしれない。(そうなったとしても、すぐに他社が入ってきてAndroid市場と同じ事になることは目に見えているが。)


富士通いわく Windows 8 は Q4 登場、キーボード分離タブレットは9月? — Engadget Japanese

どこかのプレゼンでお披露目されたらしい富士通のロードマップ資料とされるものが、NotebookItalia に掲載されています。もっとも、富士通製品を差し置いて一番目を惹くのは、右下「Q4 2012 Win8 Launch」と書かれているところ。続々と情報が明らかになっている Windows 8 は、コンシューマープレビューが今月29日に公開され、年内には正式版が発売されるのではないかという話ですが、正式なリリース日などはまだ確定していません。富士通自身、第4四半期に発売されると知っているのか、世間の話から見てこの時期になるだろうと推測しているのか不明です。

というわけで、あらためて富士通製品を見てみると、興味深いのは:

5月:2種類の新しい Ultrabook
6月:Android メディアタブレット
9月:キーボードを分離できるタブレット

あたりでしょうか。グローバルの PC / タブレット戦略資料なのでしょうが、日本向けには Windows Phone の次モデルを忘れずお願いしたいものです。

限りなくゼロに近い∞「Windows 8」タブレットの「iPad」対抗馬としての可能性

 Windows 8 が仮にスマートフォン市場のように iPad の需要を奪ったとしても、模倣品に載る OS が Android から Windows 8 になるだけだろう。プラットフォームを代表するような大ヒットはなく、新機種が入れ代わり立ち代わりランキングの上位を占める。それは、PCやガラケー市場で見慣れた後継だ。

 PCや会社のネットワークとのシームレスなシンクを可能にすることができれば、企業への導入で iPad の持つビジネスユニットを侵食することができるかもしれない。しかし、PCのOSの更新はそう簡単には進まない。企業はやっと Windows 7 への移行したばかりだ(未だに XP を使っているところもある)。後数年はメインの OS は Windows7だ。タブレットだけが Windows 8 になっても同期のメリットは出せないんじゃないだろうか。

 個人市場は完全に Android というか Amazon の Kindle fire と iPad で決まりだろう。すでにタブレットは5000万台以上が市場に出ている。新規購入者の割合は減っていくはずだ。その時に、アプリの充実した iPad から他の OS のマシンに乗り換えるのは難しいだろう。これはかつて PC 市場を Windows が占有し続けたのと同じ理由だ。アプリや OS に関心のない層には Amazon のKindle fire が強く訴求するようだ。価格の安さと Amazon へのロイヤリティは Windows 8 が覆せるものではないと思う。

 Windows 8 がAndroidタブレットの UX を大きく上回る、iPad に迫れるものだった場合で、十分に安価な端末を提供できた場合のみ Android の個人市場に食い込むことが可能になるかもしれない。iPad と同等の UX と現行の Android と同等の価格というのは非常に高いハードルだろう。個人の予想としては「Windows 8 タブレットのシェアが2013年末までに 10% を超えることはない」と書き留めておきたい。

「Windows 8」タブレットの「iPad」対抗馬としての可能性 – CNET Japan.

 「Windows 8」のリリースまでの視界が開けてきた今、大手デバイスメーカー各社はMicrosoftを先頭に、大きな盛り上がりを見せるAppleのパーティーに押しかけることが予想される。

 「Android」はどこへ向かうのだろうか。これまでのところ、止まるところを知らない「iPad」のお祭り騒ぎに割って入る寸前までいったAndroidタブレットのサプライヤーは、Amazonだけである。

 なんとも皮肉なことだ。Amazonはハードウェアを本業とする企業ではない。そして、MotorolaやDell、ソニー、東芝、サムスン、ASUSTeK Computerといった企業とは明らかに大きく異なる。これらの企業はすべて、iPadに取って代わるような大ヒットのAndroidタブレットを生み出すことができていない(サムスンとASUSはある程度の成功を収めてきたが、数字でiPadに肩を並べる製品は1つもない)。

 Deutsche BankのChris Whitmore氏は先週、リサーチノート中の「No iPad-killer in this bunch」(これらの製品の中にiPadキラーはない)という見出しの付いた段落で、次のように述べている。

 アナリストはAndroidに不安を抱く:「この12カ月、タブレット市場には膨大な数のAndroidベースのデバイスが登場したが、iPadの成功に匹敵するようなものは1つとしてない。ハードウェアの観点から見ると、大半の製品がほとんど、または全く差別化の図られていない『模倣』であることは明白だ」(Whitmore氏)

 Whitmore氏は、「われわれはこれまでと同様、こうしたAndroidベースの『iPadキラー』が期待はずれに終わると考えている。(デバイスメーカーの)多くはこの考えに同意しているようで、2H12(2012年後半)に出荷予定のWindows 8ベースのタブレットに取り組みをシフトさせている」と続ける。

 そして先週、MicrosoftがARM版Windows 8についての詳細をより明確に提示したことで、そのシフトはいくらか勢いを増した。

 Windows 8タブレットの登場を待つ:個人的に、筆者はHewlett-Packard(HP)やDell、ソニー、サムスンといった企業のWindows 8タブレットを手に入れることを切望している。それはなぜか。「Android 3.2」を搭載したMotorolaとVerizonの「Droid XyBoard 10.1」(別名「XOOM 2」)を使用して2カ月になるが、必ずしも満足のいくものではないからだ(ただし、Motorolaの薄型で軽量のデザインは非常に気に入っている)。要するに、筆者のXyBoardのAndroidは、筆者の「iPad 2」に搭載された「iOS」の信頼性と比べて見劣りがする。

 デフォルトのAndroidブラウザでは、非常に基本的な作業の実行がうまくいかないことが多々ある。例えば、ウェブページを高速でレンダリングしたり、一部サイト上でモバイルウェブページを開いたり(デフォルトで「デスクトップ」向けウェブページを強制的に開くようにブラウザを設定すると改善されるようだ)といったことだ。「Opera Mobile」などのほかのブラウザは高速だが、別の欠点がある。ささいな問題のようだが、筆者のようにウェブを頻繁に利用する人間にとっては、決してそうではない(さらに欠点を挙げることもできるが、それは別の投稿で取り上げるべき問題だ)。

 筆者は愚痴をこぼしているだけかもしれないが、次のような不満がある。まず、iPadではこれらの問題が発生しない。また、製品サポートについて、Appleがきめ細かく取り組んでいるのに対して、MotorolaやVerizonは重点を置いていないのではないかという不安を筆者は抱いている。さらに、Androidのアップグレードに対するGoogleの極めて分断化されたアプローチは(筆者のXyBoardがいつ「Android 4.0」をインストールできるようになるのかは誰にも分からない)、事態を悪化させるだけだ。

 Microsoftのブランドとスムーズなユーザー体験の組み合わせは、iPadの優れた代替品を提供できるかもしれない:ここに、Microsoftが事態を好転させるチャンスがある。例えば、HPがWindows 8タブレットでスムーズな(AppleにあってAndroidにないものを包括的に表す言葉だ)体験を実現し、さらに「Microsoft Office」の完全版と「Windows」ファイルシステムへのアクセスを提供できれば、消費者はiPadを検討するときに少し立ち止まるようになるだろう。

 そして、Microsoftは同社の最も強力な武器(Office)を使って、タブレットをより創造と生産に適したデバイスに変えることができる。iPad(さらに言えば、ほかのあらゆるタブレット)の体験は、依然としておおむね受動的なものだ。

 統制も必要になる。Microsoftはさまざまなブランド間で比較的安定したユーザー体験を維持することに関して、豊富な経験を持っている。実際のところ、スムーズな体験を確実に実現するとなれば、ある程度強引で独裁的な管理もマイナスにはならない(Appleが頭に浮かぶ)。

 未来のことは誰にも分からない。MicrosoftはiPadの長い行列から消費者を奪いながら、9インチの次世代「Kindle Fire」の購入を考えている人々までも引き寄せるかもしれない。

 ただし、適切な価格であることが条件だ。言うまでもないことだが、もしWindows 8タブレットの価格がiPadに対抗できるものでなければ、すべては夢物語に終わる。