毎日新聞が iPad Air の苦戦を予想

2013autum-tablet やっぱり出たwww。去年の今頃、iPad mini と iPad 4 が発表された時に、「iPad の勢いはなくなった」とか言った日本メーカーの関係者がいたが、その後 iPad シリーズは数千万台を売った。タブレット市場の膨張速度が速かったためにシェアは減ったが、売上は伸びた。Android のシェアは増えたが、Android 製造メーカー一社で Apple に対向する勢力たり得たのは Samsung 一社だった。Google も Amazon も一社では iPad とは比較にならないシェアだった。

 64bit システムへの移行を「従来機と大幅な変更はない」といえるのだろうか。一般紙の認識はこの程度なのか。クロック周波数や製造プロセスの世代交代だけではない。チップとOSの両方を作っているからできる大ジャンプだ。Android が 64bit 化されるまでは最低でも2年はかかるだろうAndroid が 64bit 版を作らないとメーカーは端末の設計ができないだろうから。

 ところで、右の比較表はおかしいだろう。iPad Air の値段が高いのをアピールしたいのかもしれないが、7インチと並べるのなら iPad mini Retina だろう(それでも十分高いけど)。

 とりあえず、iPad シリーズが苦戦するかしないか、毎日新聞の予想が当たるかどうか見てみたい。まあ、「予想される」と自分は予想していないかのような逃げを売っているが、毎日新聞の記者が予想したのだ。予想したのは毎日新聞だ。覚えておこう。

アップル:新型iPad「予想通り」 苦戦も予想- 毎日jp毎日新聞
毎日新聞 2013年10月23日 19時49分(最終更新 10月23日 23時26分)
 米アップルは22日、タブレット端末「iPad(アイパッド)」の最新機種を発表した。従来機より薄くて軽い「iPad Air(アイパッドエアー)」を世界各国で11月1日に発売するほか、小型の「iPad mini(アイパッドミニ)」の後継機も11月中に投入する。急成長しているタブレット市場で、韓国サムスン電子などライバル社を引き離す狙いだが、従来機と大幅な変更はなく、苦戦も予想される。
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東洋経済の情報力??

toyokeizai-ipad 東洋経済のサイトでバックナンバーを探せなかったのでコピーを引用する。2012/9/15 週刊東洋経済 シャープの危機感を継続的に追っていた同誌がなぜか iPhone や iPad が失速していると書き続けていたことの証拠となるだろう。

 これは昨年の今頃の記事だが、2012 年のこの頃は iPad 4 と iPad mini、iPhone 5 の生産でApple(というか実際に作ってるのは FOXCONN かもしれないが)はフル回転だった。市場シェアは下がったが、パイが広がっている中での増加率が足りなかっただけで、販売台数が減ったわけではない。つまり、パネルの使用枚数は増えたのだ。シャープへの受注が減ったのは単に、シャープが敗けただけだろう。

 それに、iPad の液晶が IGZO と書いているが、そんな情報は他から聞いたことがない。IGZO は大きなアドバンテージとなるが、それを活かすためにはハードの設計から違っていなければならない。iOS デバイスの主要部品を一社独占にするようなことは Apple の場合には考えにくいし、第一シャープが応えられない。だから、ただでさえコスト競争力のない IGZO を一部のロットに使うなどということは考えられないと思うんだが。

 なお、昨年の 10~12 四半期で iPad は市場全体の % を占めていた。これが「タブレット市場の攻勢をうけて細々作っている」デバイスの数字だろうか?

アホ記事www:ドコモiPhone、他キャリアからの乗り換えは3.5%、ドコモユーザー内でも1割台

 自分たちが何を調べているのが何なのかを認識せずにアンケート調査の結果を分析するとこうなるという例として記録しておきたい。

 どこがアホなのか列記してみたい。見落としや間違った所があればコメントに記入していただきたい。

  • 母集団が「マクロミルモニター会員 男性500人、女性500人 合計1000人」しかも、「20〜60代の各年代ごとに男女100名ずつ。スマートフォンのメインユーザーからは少々はずれる高年齢層も含んでいる状態であるため、いわゆる“スマートフォン好き”から得られる回答とは趣が違っているのがおもしろい。」とも書いているように、iPhoneがdocomoから発売されないから au や softbank にMNPで流出した層ではない。この母集団からは、iPhone にしたくてキャリアを変えるような人間の行動がどう変わるかを予測することはできないのだ。
  • MNPの乗り換えを調べる調査に「携帯電話を使ってない」人を入れる意味があるのか?
  • 「【ドコモ以外のユーザーへの質問】ドコモからiPhone5s/5cの販売開始が発表されました。あなたは現在のキャリアからドコモへ、キャリアの乗り換えをしますか?」の質問が漠然としてわかりにくいために答える側も何を答えていいのか分かっていない。それは答えで分かる。フィーチャーフォンでいいとかAndroidでいいとか、買い替え後時間が経っていないというのは iPhone と関係がない。また、この中には iPhone ユーザがいるのかいないのかが示されていない。iPhone 5 を他キャリアで使っているような人は残債が残ってもいる。これらは docmo から iPhone が出るとか出ないとかと無関係だ。
  • docomo契約者の返事にも問題が浮き彫りだ。「まだスマホにしたくないから」「メールと電話の機能だけで十分」「今の携帯で十分機能しているから」「文字入力が、ガラケーのほうが楽」といった、フィーチャーフォンユーザーらしきものが目立った。というのは docomo iPhone とは関係がない、スマートフォンにしたいかどうかという意向の調査でしかない。機種に対する動向調査の対象ではない。

 全体の調査事態は、サンプリング母集団がマクロミル登録者という偏った母集団なので話半分で読み飛ばせば充分だが、この記事はその調査で得られた結果すらねじ曲げている。この調査では iPhone が docomo から発売されることで従来と異なった購買行動が現れるかどうかは分からない。

 スマートフォンにすることに抵抗を感じているような人や、残債が多くて機種変更したくてもできない人を調べても、iPhone を買う時にどのキャリアから買おうか考えている人の行動パターンは読めないのだ。

 まあ、エースラッシュさんはそんなことは百も承知の上で、「見出しに”docomo から iPhone が出てもMNPの動向は変わらないし、iPhone もそんなに売れないよと”書いたらクリックするバカが多いだろ」と計算したのだろう。まんまと引っかかってしまったwww

 とにかく、この記事では docomo の中の機種別売上で iPhone が15%しかないという分析になっているが、iPhone がどれくらい売れて、キャリアの回線数の増減がどうなるかで分かる。その時にビジネスジャーナルのエースラッシュさんがどんな記事を書くのか楽しみに待ちたい。

ドコモiPhone、他キャリアからの乗り換えは3.5%、ドコモユーザー内でも1割台 | ビジネスジャーナル

 9月に発売されたiPhone 5s/5cは、iPhone シリーズとしてはNTTドコモでも初めて販売され、国内主要3キャリアがすべてiPhoneを扱うことになった記念すべきモデルだ。

 これまで「ドコモでのiPhone販売」は何度も話題に上ってきた。さまざまな報道が出るたび、毎回インターネット上で盛り上がりを見せるなど、期待している人の多さを感じられる状況だったといえるだろう。また、今回実際にドコモが参戦することによって、一度ドコモから流出した人々の出戻りを含め、「キャリア間の移動を行う人が多くなるのではないか?」と予測する声も聞かれる。
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アナウンサーは音声合成装置に代わればいい

 (2011年に下書きにしたまま放置していた)2011年11月23日の夜、風呂でラジオを聴いていて引っかかった言葉。NHKの山田アナウンサーが現代の言葉について批判的(反省的)に語った言葉。一部のみしか覚えていないが。

  • 名詞が増えているが形容詞は減っている。
  • 形容詞は心を伝える言葉である。
  • 心を伝える言葉を大切にしていきたい。

 もっともらしいことを言っているが、ちゃんと考えているとは思えない。名詞は増減する。新製品が出れば現れるが一方で廃れて消えていくものもある。今は新製品(商品という意味ではなく新しい概念や概念そのもの)は加速度的に増えている。特に IT やネット関係の名詞は爆発的に増えているといってもいいだろう。それまでにない製品が作られるのだから当然だ。いい悪いの問題ではない。

 一方で、「形容詞が心を伝える言葉である」というのにも納得がいかない。形容詞(修飾語)は「話者(或いは書き手)の心の動きや判断を含む曖昧な言葉」だ。だからといって「心を伝える」わけではない。そして、コミュニケーションの方法が変わったことによって、伝えるべきことを正確に伝えるための試行錯誤のなかで、曖昧な言葉によるトラブルを防ぐ方向で言語は進化をしている。複雑な概念や新しいものやことを説明するのに、曖昧な修飾語を混ぜられたらかえって迷惑なのだ。

 形容詞(修飾語)で飾り立てが言葉を廃して、事実を正確に分かりやすく伝えるというのが現代の言語に求められている。ニュースで「真っ赤な血が路面いっぱいに広がっていました」なんて言わなくていい。こんなものは、ニュースバラエティの事故報道で効果音を入れているのと同じぐらいに愚劣で下卑た所業でしかない(w)。

 また、カタカナ語の氾濫を批判的に語っていたが、薄っぺらいものだった。外国語文化圏との交流の機会が戦前までと全く違い、海外産の名詞が次々に入ってくる。人名や固有名詞を漢字で表現する意味は無いだろう。

 とにかく、与えられた原稿を読むだけのアナウンサーに言葉について語られたくない。

日韓“交わることば” “ひらける未来”~放送の舞台裏からK-POPまで~
11月23日(水・祝) 午後6時05分~7時55分
「冬のソナタ」からK-POPへと広がりを見せる日本での「韓流」ブーム。韓国では、日本の小説がベストセラーになったり、日本語が由来の若者ことばが生まれるなど「日流」の動きがおきています。そんな日韓の文化交流の今と未来を“ことば”を通して見つめます。

産経新聞特別記者・田村秀男は黒田支持:「バブル」と騒ぐメディアと学者が日本経済を潰す 無知か、政治的意図か?

 この人が無知なのか政治的意図があるのかはしらない。自分は無知だが政治的意見はない。その人間から見ても、今の政府のやり方には不安しか感じない。記事に与えられたテキスト分量が限られているせいか、どの主張にも一切根拠が示されていない。ありそうなのは、「アメリカがやっているから日本もやらなきゃ」だけだ。アメリカが正しいという根拠はあるか?

 アメリカが緩和を始める前から日本は緩和をしていただろう。でも、デフレになったんだ。そして、その引き金が自民党の消費税引き上げだっただろう。

 バブルというのは、例えば製造業で本業の製造の稼働率が上がってないのに株価が大幅に上がったからだ。中身が伴っていないのに、行き先を失った金が株式市場に流れ込んで株価を吊り上げた。しかも、第二、第三の矢とかいって、実需を増やすための製作が陳腐で実効性のない空っぽで、全産業の需要を換気できるようなものでなかったことを指しているのだろう(マスコミの意見は知らないが、自分が4月頃の株価上昇についてバブルと感じたのはこの点だ)。

 今、需要がないのに、設備投資できるかどうか考えれば分かる。過剰生産能力で稼働率が上がらないのだ。こんな時に設備投資減税があるからといって誰が投資する?シャープやパナソニックが苦しんでいるのは設備投資して生産力を増強したのにそれに見合うだけの需要がなくなったからだ。

 今、必要なのは金じゃない。金は余っている。銀行だって、貸せるなら貸したいのだ。貸せないような危ないところしか貸してくれと言ってこないから困ってるのだ。自分の会社は製造業でギリギリ赤字にならずにこらえている。法人税もちゃんと収めている。こんな会社には銀行は喜んでというより、借りてくれと言ってくる。「投資減税があるが、使って設備投資しませんか」と言ってくる。でも、現状の生産力でも稼働率は低い。需要が盛り上がる予想もない(輸出が過半数)。こんな時に数ヶ月間円安になったり株価が上がったからといって投資なんか出来るか。

 今は経済は世界規模だ。円安になったからといって、すぐに輸出できるものではない。要らないものはだれも買わない。円安になれば価格競争力は多少は上がるが、日本の製品が海外で一時期ほど受け入れられなくなった理由は円高だけではない。品質や、機能・性能の点で他国に追いつかれてしまっているということが大きいのだ。

 また、製造工場の海外進出で円高のリスクをヘッジしている所では逆に円安になったからといってメリットは少ない(損はしないし、円換算の業績は良くなるように見えるが、事業の基本的な営業利益については実はほとんど影響はない)。

 一方で、資金供給することの弊害について一切言及されていない。将来、日本がギリシャやスペインのようになったら誰が責任を取る音か。黒田と阿部が辞めたからといって、国民の生活は一切改善されない。インフレについても現状では需要の増加によるインフレではなく、輸入物価の上昇やエネルギー費用の上昇による値上げくらいしかない。今年のベアが2%あったか?社会保障負担は増え、消費税も増えると言われている中で、国民の生活の犠牲を強いることが予想されるから困っているのだ。

 素人の妄想で済めばいいのだが・・・(と、無責任に終わる。だってここはチラシの裏ブログ)

 ただし、マスコミが無責任という点は同感。しかし、バブルだと批判したことではなく、バブル気味に上昇した株式市場に経験のない一般人を呼びこもうと煽るような記事についてだ。NHKまでもが、たまたま儲かった日の映像をバックに「主婦が一日30分の投資で毎月x万円設けている」とかいったコメントを流していた。5/23の様子を流したところを見たことがない。

 昨年から日本株を買い付けていたような機関投資家は含み益を持っている(円安でドル換算では目減りしているだろうが)。彼らはいつ売ってもいい。他の運用先が魅力的に見えたら少々下がっても平気で売ってしまうだろう。残るのは、遅れて参入した一般投資家の含み損だけだ。だって、盛り返すほど本業が回復している企業は少ないのだから。

【お金は知っている】「バブル」と騒ぐメディアと学者が日本経済を潰す 無知か、政治的意図か? – 経済・マネー – ZAKZAK

 最近の株式相場の乱高下をみて、「アベノミクスはバブルを引き起こすだけだ」といった批判派が勢いづいている。そんな論者は現代経済というものがフローとストックに分かれており、ストック部門がフロー部門を支える現実を無視する。フローとは実体経済活動で、国内総生産(GDP)で代表される。ストックとは株式など金融資産のことだ。ストックが栄えない国の経済は必ず沈む。

 日本の場合、1990年代初めのバブル崩壊以来、ストックがないがしろにされてきた。民間主導経済は本来、金融資産市場を活発化させ、そこからあふれ出るマネーがモノやサービス、労働の市場に流れ込んで景気を拡大させるという循環で成り立つのだが、何かといえばバブルだ、インフレだと騒ぐ日銀とそれに追随するメディアがこの循環メカニズムを壊した。
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醜悪なJ-CASTニュース人の死をネタ扱い:奇々怪々謎の「首吊り」

 人の死を娯楽として利用しようという J-CASTニュースの演出に過ぎない(このエントリは利用されてしまっているが・・・)。記事を面白くするために登場人物を増やしただけだろう。「いったい誰が死んだのかさえよくわからない」ってアホ?「Bさんの部屋でAさんが首をつった状態で発見された」て分からないの?そんなんでマスコミの記者がよく勤まるね。

 Bさん一家内の伝言ゲームの大半は不要だし、事実ではないことを言っている可能性もある(意識しているかどうかは分からない)。Aさんが自分の意志で死んだのなら、赤の他人の記者や読者がBさんの家で自殺した事情などを知る必要はない。他殺だとはっきりした場合にのみ関係者の証言を吟味すればいい。その際には、全ての証言を疑ってかかる必要があるが、それはマスコミや無関係な人間がやるべきことではない。

「あなたの部屋で、人が死んでいる」 堺の市営団地で奇々怪々謎の「首吊り」 : J-CASTニュース

奇妙な事件だ。なにしろ話が迷路のように入り組み、新聞記事を一読しただけでは、いったい誰が死んだのかさえよくわからない。

「2013年6月26日夜、大阪府堺市の市営団地で、46歳の男性が首を吊って亡くなっているのが見つかった」――ここまでは、まあ珍しくもない話だ。ところが死んだ男性は部屋の主ではなく、本来の住人であるはずの男性(21)は連絡が取れない状態だという。

しかも当時、なぜか現場にはもう一人の「見知らぬ男」がおり、なおかつ発見直後に姿を消してしまった。さらに、部屋に遺体があることを親族に伝えた「関東弁の男」の存在も確認されている。遺体発見をめぐる状況にも不可解な点が多く、ミステリー小説も顔負けの状況だ。
大仙古墳のほど近く、市営団地の一角が現場
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是永さん大丈夫? 是永桂一 “タブレット端末の国内市場――勢力図が激変するかもしれない”

 「グーグルの「ネクサス7」(1万9800円)が登場した昨年12月~今年1月は、家電量販店の売り上げでアップルは2位に転落した。」って本気で言ってるの?全然調べずにBNCの数字を信用してるんだろうか?こんなことが書いてあったら、「どうせ、調べずにニュースサイトに出てる数字を使って思いつきで書いてんだろ」と思ってしまう。是永さんはおこたジャーナリストさんにしてもレベルが低いといわねばならない。

 Surface の認識もおかしい。Surface RT のほうが先に発売されていたので、「タブレット向けに機能を特化した「サーフェスRT」も加え」というのは事実誤認。さらに、Surface RT は「タブレット向けに機能を特化した」端末ではない。むしろ、タブレットで Office が使えることを売りにした、むしろ従来のタブレットとは逆のコンセプトの製品だ。

 「国内タブレット市場には新たなプレーヤーも参戦する。MSは7日、「サーフェスプロ」の日本での発売を始めた。」というのも違う。Surface pro は ノートPC を置き換えるものだろう(ただし、この認識は自分の思い込みだけかもしれない)。それに、もし仮にタブレットとして市場に認識されたとしても、影響を受けるのは iPad だけではないだろう。

 この記事には激変とあるが、どう変わると考えているのか全然書いていない。(ここも似たようなものだが、ここはチラシの裏)。

 自分は「シェアは変わるだろうが順位の変動はあまりない。新たなビジネスモデルで参入してくる企業もない。昨年までの混沌とした状況は期待できない、ちょっと退屈な年になる」と予想する。

Business Media 誠:タブレット端末の国内市場――勢力図が激変するかもしれない

 タブレット端末の国内市場の勢力図が激変する可能性が出てきた。シェアの過半数を抑え“独り勝ち”を続けてきた米アップルが、昨今の円安ドル高を理由に大幅な値上げを断行。ライバル他社との価格差が広がるなかで、米マイクロソフト(MS)という新規プレーヤーも参戦。業界トップの異例の値上げが、各社の競争加速の呼び水となりそうな雲行きだ。

 しかし、急速に進む円安ドル高を受け、5月31日にタブレット全モデルの値上げを実施、一部店舗で即日踏み切った。アイパッドシリーズは約1~2割値上がりし、競合する有力なタブレット製品との価格差が拡大した。

 アップルが値上げに踏み切る前から、市場では米グーグルや米アマゾン・ドットコムなどの割安なタブレットがシェアを伸ばしている。代表的な“廉価版”タブレットであるグーグルの「ネクサス7」(1万9800円)が登場した昨年12月~今年1月は、家電量販店の売り上げでアップルは2位に転落した。
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掘り返し:両方買って分かった! MOTOROLA XOOMがiPad 2より便利に使える3つのポイント 日経トレンディネット

 Motorola XOOM を使っているのはここに何回も書いた。というより、このブログを立ち上げるきっかけが XOOM だった。そして、Honeycomb にはうんざりさせられていて、同時期に父に贈った iPad 2 との UX の落差について何回も書いた。まともに使えるようになったのは去年の今頃 ICS へのアップデートが行われてからだった。それ以降は、iPad 2 や昨年の3月に買った iPad 3 には及ばないもののそれなりに使える端末になった。

 この記事は 2011 年5月にHoneycomb搭載の XOOM。それも、3.0 搭載の XOOM を使用したレポートだ。日経トレンディの記者の提灯記事っぷりが清々しい。ほぼ全部が負けているのに、いくつか勝っているところを探して、全体的に XOOM のほうが優っているかのような印象に仕上げている。

 起動から、操作感、タッチの反応、全てにおいて圧倒的に iPad 2 のほうが上だった。両方持っているから言える。こんな記事を読んで XOOM を買った人がいたら気の毒としかいいようがない。iPad 2 は今でも販売が続けられているし、大した不満もなく最新の iOS が使える。iOS 7 へのアップデートも約束されている。対する XOOM はJerry Bean へのアップデートパスは打ち切られた。昨年に行われた ICS アップデート以降一切のアップデートは受けられていない。その間、セキュリティ上の脆弱性が報告され、問題にもなっているのにだ。原 如宏さんは今でも XOOM を使っているのだろうか?

両方買って分かった! MOTOROLA XOOMがiPad 2より便利に使える3つのポイント 日経トレンディネット
2011年05月16日
 3月から5月にかけて、次々と新製品が登場したタブレット端末。その中でも注目されているのは、KDDI(au)の「MOTOROLA XOOM Wi-Fi TBi11M」(以下、XOOM)と、アップルの「iPad 2」だ。価格.comの売れ筋ランキングでは、iPad 2が1位、XOOMが2位に入っている。筆者は、タブレットの新潮流を見極めようと、両端末を発売日に購入。プライベートで愛用している。今回はXOOMにスポットを当てる。タブレット端末の王道であるiPad 2よりAndroid 3.0タブレット、XOOMが優れているのは、インターフェース、GPS、Googleアプリとの連携の3点だ。

 XOOMは、米モトローラが開発したAndroidタブレット。OSにはAndroid OS 3.0採用している。国内ではauからの販売となったが、本製品は3Gのデータ通信機能はなく、Wi-Fi専用モデルとなる。内蔵メモリーは32GB。マイクロSDスロットも搭載しているが、現段階では利用できず、今後のアップデートで対応する予定だ。液晶は解像度が1280×800ドットの10.1型。iPad 2(9.7型の1024×768ドット)をわずかに上回る。“やや横に長い”という印象を受けるが、これは本体横向きで使うことを前提としているため。ホームボタンも、横向きで持ったときに押しやすいよう、背面にある。

 一方のiPad 2は、これまで通り3G+Wi-Fiモデルをソフトバンクモバイルが販売。Wi-Fiモデルはアップルストアや家電量販店などで販売する。iPad 2は初代iPadよりも本体が薄く、軽くなり、「A5」という最新のデュアルコアCPUを搭載した。動作も快適になっている。初代iPadユーザーからは、液晶の解像度が変わらなかったことを残念がる声を聞くが、液晶の品質は確実に改善され、「Retinaディスプレイ」を備える「iPhone 4」を彷彿させる出来になっている。単なるマイナーチェンジ版ではなく細部にわたって手が入り、初代iPadの不満点を改善している。

 XOOMの価格は6万5100円。米国での販売価格は599米ドルなので、昨今の円高を考えると、やや高いという印象だ。XOOMの6万5100円という価格は、初代iPadの32GB Wi-Fi版(5万8800円)よりも高く、初代iPadの64GB Wi-Fi版(6万8800円)に近い。iPad 2が初代よりも価格が下がり、32GBのWi-Fiモデルで5万2800円、64GBでも6万800円となった。iPad 2と比べると割高感を感じざるを得ない。

 筆者がXOOMを購入したときは、データ通信端末「Wi-Fi WALKER DATA05」を同時購入し、データ通信サービスに加入することで、本体価格を割り引くキャンペーンを実施していた。しかし、せっかくのWi-Fiモデルなのだから、2年縛りのある3Gデータ通信端末とのセットはうれしくない。

 個人的にはDATA05ではなく、auが4月15日に発売したWiMAX対応のスマートフォン「HTC EVO WiMAX ISW11HT」とXOOMのセット販売があると良かったと思う。高速のAndroidスマートフォンと、最新のタブレットで同時に導入できるというのは、非常に魅力的だ。筆者ですらグラッと来てしまう。反映を踏まえ、次の販売戦略に生かしてほしい。

 少々厳しい意見を書いてしまったが、実際にiPad 2は機能面での死角が少なくなり、価格面でもリードする。強力なライバルに対し、XOOMはどういった点で勝負できるのか? 次ページから具体的に見ていきたい。

 XOOMがiPad 2より優れている点。1つ目は、標準のインターフェースだ。マイクロSDスロットを内蔵していることもそうだが、個人的にはHDMI出力機能が気に入っている。iPad 2も別売りの「Apple Digital AVアダプタ」でHDMI出力ができるようになるものの、やはり本体に内蔵している方が断然使いやすい。

 使い方も非常に簡単。マイクロHDMIケーブルで大画面テレビと接続すると、XOOM上の画面がそのままテレビへ映し出される。タブレット用にカスタマイズされたYouTubeアプリなどは、フルHDのテレビで見ても違和感が少ない。スマートフォンにも同様の機能があるが、画面が大きくて解像度が高いブレット端末の方がテレビとの相性がよい。

 最初は「HDMI出力なんて誰が使うのか」と思っていたが、タブレット端末で試すと納得。プレゼンテーション用の資料を映し出すといったビジネス利用から、写真のスライドショーやゲーム画面を映し出し、プレイの様子を見ながら盛り上がるといったプライベートの利用までいろいろと使えそうだ。

 2点目はGPS機能を内蔵している点だ。iPadでは、3G+Wi-FiモデルしかGPSに対応していない。せっかく大きくて見やすい液晶があるのにGPS機能がなければ、外出先で現在位置を確認できない。iPad 2のWi-FiモデルにもGPS機能が欲しかったところだ。

 データ通信を使えないWi-Fi版にGPSを搭載しても、屋外でオンライン地図のデータを取得できないから意味がないという判断なのだろうが、今は「Mapfan」などのオフラインで使える地図アプリも販売されている。これならデータ通信が使えない場所でも、GPSの電波さえ拾えれば、現在位置が分かる。筆者も使っているが、とても便利だ。インターネットの通信も、モバイルWi-Fiルーターを持ち歩いているなから関係ない。3Gが使えなくても問題なく、むしろ毎月のコストが少しでも安くなる方が何倍もうれしいのだ。

 3つ目は、Googleアプリの使いやすさだ。Android OSは、Googleが開発しているだけあり、専用アプリが充実している。iPadにもYouTubeやGoogleマップなどのアプリは用意されているが、Android版と比べると使える機能が少し落ちる。Googleでも率先して新機能をAndroid版に投入しているので、どうしてもiPadと差が生じる。

 Android 3.0版に対応したアプリが少ないと嘆く声も聞こえるが、Googleの公式アプリだとその心配もない。例えば、定番のGmail。iPadの標準メールアプリだと、メールの履歴を最大200件までしか取得できない。また、古いメールを探そうとして検索しても、目的のメールが検出されないことがある。このためGmailを快適に使うには、Safariを立ち上げてGmailにログインすることになる。

 この点、Android 3.0対応のGmailアプリなら、全く問題ない。アプリを起動すると、受信トレイが2カラムのインターフェースで開く。左側に件名一覧、右側にメールの本文という構成だ。件名欄を下から上へスクロールさせると、過去のメールをGmai上から取得してくれる。また メールの階層を1つ上に移動すると、左側にはスター付きやラベル、送信済みのメールの欄が表示され、右側には差出人名と件名を併記する一覧に切り替わる。ウィジェット機能を使い、ホーム画面で新着メールを確認できるのもAndroidならではだ。自宅でのメールチェックは、もっぱらXOOMを使っている。

 Webページを見るときもXOOMの方を使うことが多い。Android用のFlash Playerをインストールすると、Web上に使われているFlashムービーが再生されるようになる。パソコンとほぼ同じ画面が見られるというのは、やっぱり安心だ。また、XOOMを縦向きで使うとiPad 2よりも広い範囲を一画面で表示できる点も気に入っている。文字は小さくなるものの縦長のブログページなどは、スクロールする量が少なくなるため読みやすく感じる。

 パソコンとのデータ連携も非常に楽だ。ポータブルストレージとしてパソコンに認識されるので、あとは持ち歩きたい楽曲データや動画、写真を投げ込むだけ。標準アプリの「ギャラリー」が各データを区別しながら自動的に認識してくれる。

 XOOMは快適か? 気になる点を体感ベースで語ってみたい。iPad、iPad 2、そしてXOOMの3機種で比較する。3つのタブレット端末を使ってみての感想は、XOOMの動作は初代iPad以上、iPad 2未満というところだ。XOOMは、CPUにデュアルコアのNVIDIA Tegra 2(1.0GHz)を搭載している。アプリの起動やメニューの切り替えなどは高速だ。シングルコアのCPUを搭載するiPadよりは軽快に動作する。同じデュアルコアCPUを搭載するiPad 2はかなりサクサクと動く。軽快感はXOOMより上回っている。

 では、XOOMはダメなのか? というと、そうは思わない。先日、同じCPUを搭載する、NTTドコモの「Optimus Pad L-06C」を試したのだが、体感的にはXOOMの方が軽快に感じられた。コンマ何秒といったわずかな差だが、XOOMの方が快適だったのだ。選択肢の少ないAndroid 3.0タブレットだが、XOOMはその中の最右翼となることは間違いないだろう。

 最後に、XOOMのいけていない部分について触れよう。まずはiPad 2と決定的に違うのは、液晶の品質だ。真正面から見ると問題のないXOOMの液晶だが、少し横方向から見ると色が変わってしまう。視野角が狭く、視点が上下左右にずれると、正しい色で見えなくなる。白色もやや黄色みがかかっている。iPad 2とは比べものにならない。

 また手持ちで持ちスタイルにこだわりすぎたことも問題だ。ホーム(電源)ボタンが背面にしかないため、テーブルの上に置いて使おうと思っても画面を復帰できない。毎回、本体を持ち上げて背面のボタンを押す手間がかかる。前面にもボタンが欲しかった。700gある本体をずっと手持ちで使うと、さすがに疲れる。やはりテーブルに置いて使うのが基本だと思うのだ。現状はいろいろ不満もあるのだが、Androidタブレットとしてのベンチマークとして購入したことは後悔していない。Android向けのアプリも充実してきているので、仕事にプライベートにどんどん活用してみたいと思っている。
(文/原 如宏)

podcast 日経トレンディ。2013年上半期の期ベスト商品はアベノミックス消費だって。

 商品でもサービスでもないという点を指摘しだすとこのランキング自体が意味をなさなくなるので、置いとくとしても、引っかかるところが多い。

 「消費マインドを刺激した」「沈滞ムードを吹き飛ばした」とワタナベ編集長の皮肉が素晴らしい( ´Д`)y━・~~

 ただし、「低価格志向から、選択的な高品質高価格志向になった」とも言っていたが、そんなの数年前から言ってただろう。プレミアムモルツとかが発売された時にも似たようなことを言っていた。その時はその商品単位で取り扱っていたのに、今回はアベノミックスに折り込みましたか?なんとでも言えるWWW

 あと気になったのは、「アベノミックスに刺激されて消費が急回復」とも言っていたが、どこの統計?そんな調査あった?

 因みに、日経や経済産業省や日銀から定期的に景況感を問い合わせる調査が来るが、ここ数年「先行きが明るい」とか「回復基調」とかって書いたこと無いぞ。2012年3月決算の結果についても「急回復」だなんて書けなかったよ。あっ、ごめん。名指しできた日経のアンケート、ゴミ箱に捨てたわwww

 まあ、日経は政財界のお抱え新聞なので、事実ではなく、希望的観測が書いてあると考えておいたほうがいい。そんな企業の子会社が作っている雑誌がお花畑なのは当然だ。

オリンパスのお粗末在庫管理を叩くお粗末マスコミwww

 オリンパスもアホだし、「11年に新しい需給予測システムを導入したせいだ」とぼやいた”あるオリンパスの関係者”も、大矢博之もアホだ。一番の問題は「営業の予測を足し算して生産量を決めたら、在庫が増えるのは当然だ」というこの発言に集約されている。

 最初から「営業の作る売上予測なんか達成できなくて当然の希望的観測でしかない」ことが組織として問題があるのだ。そして、そのことに対して反省がない。この調子では、生産部門は営業から上がってきた数字を差し引いて生産するしかなくなる。そして、もしラッキーパンチが当たって営業の予想通りの需要があったら品切れを起こしてしまうはずだ(予測通りの需要があるのに利益を挙げられないという損失につながる)。社長が「組織を維持するために、これだけの売上高が必要だという勢いで数字を作っていた」と認めたように、「目標の売上を達成するとしたらXX万台でXXX億円の売上が必要」というのは予測ではない。

 さらに、そんなお花畑の希望的観測を積み上げて、今期のデジカメ部門の販売台数はXXX万台で売上はXXXX億円となり、当期の営業利益はXXX億円といってご満悦だった経営陣こそが元凶。経営陣がお花畑で遊んでいるから、現場に近い人間から「営業の予測なんて達成できなくて当然。そんなものを当てにして生産するほうが馬鹿」といった発言が出るのだ。この発言は「営業利益の目標なんて達成できなくて当然」という意味でもある。

 社長は「14年3月期の映像事業の赤字解消を『必達目標』と強調」している。生産予測に使った数字よりは現実的な数字にしたということかもしれないが、どこまで現実的かは怪しい。何十年も粉飾決算をして市場を欺いてきたオリンパスだけにwww

 それとは別に、積み上がった在庫を減らすのは並大抵のことではない。スマートフォンのカメラ品質は向上し、スマートフォンにはデジカメにはない付加価値を持っていることもあり、コンパクトデジカメのパイは小さくなる一方だ。ライバルの新製品の発表もある。作りすぎたコンパクトデジカメなんて、相当なディスカウントをしないと減らすことはできないはずだ。

 売価が下がるということは収益率の悪化を意味するだけでなく、在庫の評価額にも影響し減損の対象にもなりかねない。また、生産量の減少は一台あたりの製造原価を上げることにもつながる。コンパクトデジカメから撤退したらその生産設備や生産能力はどうなるのか?高価格帯のモデルの生産にシフトするとしても全てを吸収できるほど高価格帯モデルが売れているのか?そうでなければ、固定費が降り掛かって高価格帯のモデルの製造原価が跳ね上がるだろう。

 陳腐化の速度が早い製品を扱う製造業は厳しいなぁ(棒読み)

低価格デジカメ撤退を余儀なくされたオリンパスのお粗末在庫管理 (ダイヤモンド・オンライン) – Yahoo!ニュース BUSINESS
ダイヤモンド・オンライン 2013/5/29 08:30
 オリンパスがついに低価格帯のコンパクトデジタルカメラから撤退する。

 医療事業が好調なオリンパスにとって、悩みの種となっているのがデジカメを含む映像事業だ。2013年3月期の通期決算で、デジカメの販売台数は569万台と当初計画から約3割下振れ。映像事業の売上高1076億円に対し、営業損失は231億円に達し、3期連続で赤字となった。

 会社の“お荷物”状態となっている映像事業のなかで、笹宏行社長が「赤字の根源になっている」と指摘するのが、今回、撤退を決めた2万円以下のコンパクトデジカメだ。ただでさえ多いオリンパスのデジカメの在庫の「約7割を占める」(同社幹部)。

 13年3月末のオリンパスのデジカメの在庫評価額は236億円に上っている。
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